2017/04/25.Tue

草花のある暮らし (くらわんか手蛇籠文ころ茶碗)

蛇籠といえば護岸工事の資材であるが、
文様としてはなかなかに可愛らしく、風流なものである。
今どきのコンクリートブロックはありがたいものであろうけれど、
人造物も風景と調和していた時代というのが羨ましい。
今や人造物がその人間の手にも負えなくなる時代であるからして。。

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蛇籠の横に描かれているのは何かな?と考える。
こういう花のつき方は、沢瀉じゃないかな、と思うのだが、
それなら葉っぱは矢尻形だし・・・。
(先日メダカのために買ったナガバオモダカは何と外来植物であった。
園芸植物には外来のものはゴマンとあるので別にいいのだが、
中には在来種を駆逐するほど繁殖するヤツもあるので注意が必要である。)
でも左に描かれた菖蒲っぽい草も、花はかなりテキトーなので、
あまり写実には徹していないようである。
テキトーな文様だけれど、護岸の風景に目が留まった、というような
こころの動きが感じられる、佳い図である。
ちょこっと昔に行って、当時の人の草花との暮らしなど見てみたいな。

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折角の涼し気な文様であるので、
何かこれからの季節に使いたいものであるが、
冷茶では物足りない気がする・・・冷やし甘酒なんかどうかな~。

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さて、3球植えたハウエラがどうにか全部咲きそうである。
だめもとで植えた処分品であるので、やけに可愛らしく見える(笑)。

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原種チューリップの「バタリニー・ブライト・ジェム」は
いっぱしのチューリップの形であるが、まぁ15cmほどの可愛いサイズ。
園芸種のチューリップは暖地ではほぼ翌年咲かないので、
庭に植えようかな、と思うのは丈夫な原種である(小さいしね)。

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陽が差すと花が開くが、園芸種のチューリップの内側みたいに怖くはない!

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こちらも処分品なのに立派な苗だったスカビオサ、開花。
(どうしてもピントが合わなかった。。)
日本のスカビオサ、、松虫草のほうが背が高く風情があるが、
西洋の松虫草もこれはこれで可愛らしい。

だけどやっぱり、初秋の美ヶ原に咲く松虫草は泣けてくるよな風景。。
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2016/03/03.Thu

下萌 (色絵くらわんか手唐草文小皿)

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先日の小っちゃい和菓子セットに入っていた菱餅。
このサイズでも十二分に小っちゃいのだが、さらに四等分して
豆菱餅にしてのんちゃんとふた切れずつ食べた。
(お互い決して譲りはしないのであった。)

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(径9.7cm)

小皿はおみやげに賜った。
一面の緑色に唐草、下萌えを見たような、はっとするお色。
世に雑草と呼ばれる彼らは、いつの間にか枯草の間から萌え出す。
花より早く、辺りを春に染めてゆく。
でも、それに気づくころにはもう、ほんとうの春が来ているのだけれど。

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裏は赤絵の輪線に折れ松葉のゆかしいお姿♪
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2015/12/03.Thu

ちっぽけなので (くらわんか手鼓文ころ茶碗)

結局のところ鬱で週末はふいにしてしまったけれど、
仕事はなんとか遣り繰りし、外せなかったイベントを乗り越えた。
圧し掛かっていた心配事も少し安心できる状態になった。
仕事などしている場合じゃないと思いそうになることもあったけれど、、、
今すべきことをして、今起こっていることにだけ今できることをする、
先を思い悩んだところで何かが変わるわけではない、
普通の人ができる精一杯の努力とは、そう念じつつ前に進むことなのだ。
鬱になってからは、自分がそういう小さな存在であること、
それを受け入れて、そろそろと前に進むことをすこし覚えたのかもしれない。

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日本酒を飲むには三毛庵にはちょっとデカすぎて、あまり活躍できていなかった
いちおうのころ茶碗。。
手放してあげた方がいいのかな、とか思って取り出したりしたけれど、
カジュアルな姿かたちがどこか自分の琴線に触れるらしく、
それだけの理由でも、意味はあるのかな、とか思う。
鼓文かな、それにシマシマとか鼓の音のように散らばる不思議な文様
(♯みたいな)とか、ユルいのがお好きな三毛庵にはここちよい。

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先日のころ茶碗@と並べてみる。
どれも数寄者好みのしぶしぶなのんじゃなくって笑えるが、
なんだかこう、身の丈を知る姿かたちに
普通のちっぽけな人である安心を覚えるのであった。
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2015/10/22.Thu

椿と雪輪 (くらわんか手椿文皿)

そろそろ台風も終いかなぁ・・・と思いつつ、微妙に低空飛行の三毛庵である。
辛うじて持ちこたえながらやりくりしているのだが、なんとはなしに
ネガティブな気分で自分でもやだなぁ、、と思ふ。
という訳で、ごろごろしながらするにはもってこいのブログ書きで気分を紛らわす。

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昔買った、がまた登場・・・こんなんがでてきた。

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椿なのがいいな、と思ったけれど割にいいお値段で、
牡丹とかじゃなく椿だからかなぁ・・・と思った記憶がある。
微妙に厚ぼったくてグレイッシュで、あまり洗練されてない感じ、
でもなんとなく好もしい。

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ぐるりは松竹梅と雪輪文。

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雪輪文ってどうしてこんな文様なのかなぁ、って不思議だけれど可愛い。
描いてあるとなんだかトクした気がする。

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これってちょっと背伸びしてお洒落したくらわんか、、ですかねぇ。
当時は色の悪い古伊万里って思ってたけれど(笑)。
くらわんかの真骨頂はやっぱり秦秀雄ちっくな闊達な文様なのだろうけど、
こんな風に頑張ってお上品にしているくらわんかにも愛情が湧く。
骨董に舞い上がってた頃に買ったものだから、贔屓目なのかな。
もう今や発色の悪い古伊万里と言うべきか、
珍しくて洒落たくらわんかと言うべきか、冷静には判断できない。
だけでなく当時の自分への愛情がそうさせるのだろう。

このおの美点は、くらわんかだけあって安心感のあるところ。
伊万里よりはぽってりと厚手で、サイズ感も6寸とよいので
遅まきながら普段遣いにしてみようかな、などと企てている。
どんなおかずが映えるかなぁ、と想像をするのだけれど。。
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2015/10/19.Mon

11年目のじかん (くらわんか膾皿)

釣瓶落としの秋、慌てて帰って肉じゃがを炊く。
早く炊けるようにちょっとだけ小さ目にお芋を切ったけれど、
あんまり小さくても美味しくないし、苛々炊いても美味しくない。
「時間」というのもひとつの調味料なのである。
年を取ってよかったことは、時間がかかることに苛立たず、
むしろそれを大切だと思えるようになったことだ。
有り余る時間を持っていたはずの若いころのほうが、
時間に対し焦りを抱いていたというのは不思議である。

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肉じゃがをくらわんか膾皿に盛ったのだけれど、
食べるときは時間を無駄にしない(笑)三毛庵であるので
肝心の盛り付け写真がまたもない!

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(径14.5cm)

くらわんかとは何ぞや、というのもさほど知らぬ頃(きっと10年以上前!)に買った。
使ってみたい気持ちはあったけれど、
いろいろでずっと寝かしていたものをこの秋下ろした。
膾皿の中では小深くて、熱々の肉じゃがもほどよく受け止めてくれる。
時間のないとき、パックのおでんを盛ってもご馳走になる。
当時は今と違ってもっと高かったんじゃないかなと思うけれど、
じゅうぶんに元は取れるぐらい、美味しい時間を提供してくれ、感謝である。

気がつけば、ブログを始めて11年目に入っていた。
鬱だったころ、たまに「時ぐすり」と言われ、
「果たして時間が解決などしてくれるだろうか」などと思った。
そういうこともあるのかもしれない。
私の場合はよい医師に出会えた運が大きかったけれど。。
誰にとっても「時間」は自由に操れるものではない。
よい時間もそうでない時間も、それを生きることができるだけだ。
今でも、鬱だったころ、あの日々を「生きている」とは言いたくはない。
だけど、あの「生きているとは言い難い日々」があって、
いまはいっそう生きたいのだと言える。
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