FC2ブログ
2019/06/30.Sun

いつか忘れて了うまで (和ガラス籠目一輪挿し)

IMG_5148.jpg

梅雨の中咲く二番花は、たぶんよそ目には地味なのだろうけど、
咲くと喜ばしいのである。
多少ぼろっちくなった花でも、おしゃれなアレンジメントよりも綺麗に見える不思議(笑)。

IMG_5150.jpg

ガラスの籠目の花瓶、このような時代の、盃になる小さなコップだと評価が高いものである。
花瓶だと手が届くものが多く、また庭の花向けの小さいものが多いのもありがたい。
こういうガラスだと乳白が思い浮かぶが、半透明のグリーンである。
花を入れるとき、葉っぱのグリーンと被って難しいかな?ともちょっと悩んだ。


IMG_5145.jpg

でもこんな風に、ばら色のばらによく合うと思う。
ばらの葉っぱはところどころ疎らについているだけなので、
ガラスのグリーンと合わせてもさほど被らない。

IMG_5147.jpg

花瓶敷きも可愛い刺繍のデッドストック品。
どれも他愛のないものだけれど、他愛ない、ということはありふれたことではない。

ましてや、過去に生産されたものなど、もうそこに戻ることもない。
人もものも、いつの日か失われていくものだから、
その日その日を記憶にとどめておくほかない。
それもいつかは忘れてしまうにせよ。

スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2019/06/07.Fri

いつでも花を (和ガラスの小さい花瓶)

IMG_4888.jpg

なんだか花の画像ばっかりで恐縮なのだけれど、
好きなものを飾ったり、咲いた花を飾ったりするのは
どのようなところからくる所作なのであろうか。
花も器も執着してもあの世には持っていけない。
そんなことを言うと、この世で何をしたって無駄ということになってしまうのだが、
持っていけないからこそ、そうやって眺めやる時間が大切なのではなかろうか。
小さい硝子の花瓶は黄色い硝子ではなく、ガラスの内側に塗料を流し込んだような造り、
これは当時の手法なのか当時からのバッタもんの手法なのかは知らないけれど、
扱いの難しそうなニギヤカな黄色も、小さいと可愛らしいものである。
とはいえ、こんな色に花を入れられるものであろうか?とちょっと考え、思いつく。
グリーンの小さいばらなどいかがかな?

今年はばらの新苗も少し買っていて、当面は木をつくるのに専念しないと
いけないので、花は最初のだけ確認のためちょっと咲かせてすぐに切り取る。

IMG_4884.jpg

くしゃくしゃのばらは、ロサ・キネンシス・ビリディフローラ、
通称グリーンローズで、まあ花になり損ねたようなへんてこなものなのだが、
次々と花がついて、なんとなく可愛い奴だ。

IMG_4885.jpg

コロコロのほうは、今人気のあるエクレールという品種で、
ポリアンサローズの一種らしい。
これも油断するとすぐに花がつくほどの育てやすいばらのようである。

IMG_4886.jpg

小さい花瓶には、菊の花と裏にはブドウの房が描かれている。
まぁ、一般には取りたててどうというようなものではないけれども、
そういう中にも、個人的にはなんだか嬉しい、そう思うようなものがあるわけで、
そういうものを見つけた日は、わくわくする。
誰が見ても素晴らしいものを買ってももちろん嬉しいのであるが、
雑多なものの中に埋もれていたのが、家に飾ると幸せそうに見えるのが嬉しい。
「幸せそうに見える」というのは、つまりは自分が幸せなのだろうけど、
そういう、ものを得た・・・ということではないよな充足感がどこから来るのか、
その辺りがやっぱりフシギに思うのである。

IMG_4929.jpg

常日頃、花には侘びた器が合う、という先入観もあったりするのであるが、
園芸種など、こんな入れ方も愉しいなと思う。
庭で咲いた花は、園芸種でも動きがあるので、取って付けたようにはならないしね。

 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2019/03/27.Wed

庭記 (ステンドグラスのばらのランプ)

日曜、昨年からどうしようかと迷っていた(というより買いたくてしょうがなかった)
イジュの木を植えた。
イジュは沖縄・奄美に自生する椿科の常緑高木で、
かの地では梅雨になる頃、白い花を咲かせる。姫椿ともいう。

超密植ガーデンなので、常緑高木など植えるスキなどあろうはずもないように思うのだが、なぜか収まる。
ただ、ブルーベリーは日陰度が増して、もしかすると今後移植が必要になるかもしれぬ。
植木屋さんから「常緑をひとつ植えるといいよー。」と言われ、玄関にはソヨゴがあるものの、
庭側に確かに西日除けに1本植えてもいいかもなー、と思い始めていろいろの常緑を見た。
その中で、おおらかで椿科で(夏椿のような椿科がどうも気になる三毛庵)、
そして初夏に白い花が咲くという、これまた三毛庵のツボを持つイジュに白羽の矢が刺さる。
うちの木はみんな株立ちで、今度のイジュだけ単木なのだが、ゆったりしていて心癒される。
植木屋さんが、きっちり根鉢分しかないスキマに神業で植えてくださったが、
北西の冷たい風に吹かれて枝葉が揺れる様に、なぜかオクマで吹かれた
南風を思い出すのであった。
イジュを植えた西側は低いフェンスしかないので、
少しばかり殺風景であったのだが、ちょうどよいアイストップができ、
三毛庵としてはいたく満足している。
あとは密植ゆえにうちのお庭に合うサイズで育ってくれて(何しろ常緑高木!)、
可愛い花も咲かせてくれればいうことなし!である。

イジュはそのうち撮ろうと思うが、
この冬熱中したのは薔薇苗の仕込みである。

庭を作ったとき、平素は水遣りが精いっぱいと分かっていたので、
それほど手を掛けずともよく、でも季節のある庭を、と知恵を絞った。
自分の自由になるスペースがもっと少なかった昔は、薔薇も四季咲きがよかった。
きっといつでも咲いていないと寂しかったのだろう。
でも四季咲きを常に綺麗に咲かせるには相応のお世話が必要である。
一から庭を作ることになり、まず決めたのは樹木・・・雑木である。
雑木をベースに季節のある庭、と思うといつでも花盛りである必要もなく、
初夏の一季だけ華やかで、あとは草っぽくて秋には少しの紅葉があれば
じゅうぶんと思えたのだ。
という訳ではじめに植えたばらはすべて原種系やオールドローズの一季咲であった。
植えてみると開花後、多少の病害虫は大きな問題ではなく、
むしろ秋冬には黄葉やローズヒップも見ることができ、好もしかった。
枝葉も個性的で、花以外の魅力が大きいのである。
2年目の去年はそれほどのお世話なしでもたくさんの花が咲いた。

今年に入り、ちょっとパブリックな場所に、このようなオールドローズがよいかも、
そう思ったのがきっかけで、ついでに自分の庭にもいっぱい追加をしたのである。
といっても、もうそこそこに空き地はないはずであるが、
まだ「縦」は使えるもんね、とばかりにつるとして使えるものを植えた。
薔薇ってその場所に適性のある、育てやすい品種を選べば、けっこう勝手に育つのだ。
根っこなど、自分で空いているところに伸びて張ってゆくし。
という訳で、今夏はトゲトゲの森化しそうだが、いたく楽しみである。

せっかくなので本日のふるものも薔薇にしよ。
以前見つけたこちら@が気に入って、ときどき市で見たりはしていたのだが、

IMG_4215.jpg

これは好みも折り合いもよくのんちゃんと連れ帰ったもの。
薔薇なんだけど、日本のものだからなのか、おっとり優しい感じ。

IMG_4216.jpg

IMG_4217.jpg

台座にも可愛い薔薇。

すごい自分だけの満足なのだけど、薔薇が芽吹きだしてめちゃ可愛い。

IMG_4210.jpg
自称「ブラッシュ・ノワゼット」(好きな品種ではあったが、実は札違いできたものなので、、)

IMG_4212.jpg
モスローズの「サレ(サレット)」

IMG_4213.jpg
意外に展開の早い「シャルル・ド・ミル」

IMG_4214.jpg
同じく展開の早いミニの「スィートシャリオット(チャリオット)」

IMG_4211.jpg
今年の新顔「群舞」

ちゃんとお花を見たい方はこちら↓
>>続きを読む
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2019/03/21.Thu

春雨 (桑酒イッチン徳利とラムネ瓶)

春分、張り切っていると時々雨の予報、しかも一時突風が吹き
春の嵐になるかもしれない、と。
2本咲いていた貝母が傷むのが忍びなく、1本だけを切ることにした。
(結果的に雨は降ったものの突風はなかったのであったが。)
来年も咲きますように、とできるだけ葉っぱを残して切ったが、
あんな細い葉っぱでも残したぶんだけ意義があるのであろうか。。

IMG_4151.jpg

IMG_4152.jpg

くるんくるんと葉っぱの先でクロモジに絡まっていたので、
ちょっとの風ぐらい、だいじょうぶなのだろうけど。

IMG_4154.jpg

平素は見えない花の文様も激写してみた♪

IMG_4156.jpg

徳利は丹波のイッチン描きで「丹州名産 桑酒」とある。
もっと古いタイプを見たことがある。
これはおっとりした可愛らしさがあって、結構気に入っている。

IMG_4155.jpg

丁子屋という屋号があって、宝尽くしの丁子文がついている。

こういうのに入れると茶花っぽいけど、これにも入れてみたかった、、

IMG_4200.jpg

昔のガラスのラムネ瓶。
ちょっとお花もいれてみたかったのねー。
ラムネ瓶特有の形や古いガラスの色味がお花に似合いそうだなって。
満足に浸る♪

IMG_4183.jpg

いろいろの水仙が咲き始める。

IMG_4199.jpg

原種水仙キクラミネウス、実はすっごくちびっこ。

IMG_4198.jpg

ホームセンターも春らしくなってきて冬もの処分ということで
椿のチビ苗が半額に。
みるとまだ蕾いっぱいの黒侘助が!
黒侘助というのは見ての通りワビスケではなくヤブである。
永楽という名があるそうで、そっちのほうがいいような。
どうやら春咲なので売れ残りとはいえ蕾がいっぱいなようである。
・・・だからって買わなくても、、って思うけれど、シックな黒赤の厚い花弁や
紅く染まった蕊の先の黄色い花粉など見るとなかなかで、
これもご縁と連れて帰る(ご縁の多い人(笑))

そろそろ冬の庭仕事も終了で、雨が上がった庭をぼーっと眺める。
おつとめ品も積もれば山となり、なかなかの花盛りだ。
突然、時の流れが急にゆっくりになり、もうずっと忘れていた子供のころの記憶が蘇る。
父母の庭で時を忘れていたころも、こんな匂いがした気がした。
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2019/03/10.Sun

雨の日には (和ガラス切子平向付)

IMG_4095.jpg

今日は朝から雨ということだったが、なんとかお昼過ぎまでもった。
雨が来るまでせっせと庭仕事。

そんな訳で、当初は家の中の事をいろいろ予定していたのである。

なので午後からは、飲みきれない分で赤ワイン煮を作りつつ、
リンゴのタルトを焼くという。。(なんか自分じゃないみたいだ。)

IMG_4112.jpg

そもそも、糖質は「ごはん」派の三毛庵、料理はしても、
おやつはせいぜいホットケーキをミックス粉で焼くぐらいだ。
(何故なら、お菓子をつくると大抵はお砂糖やバターの量の現実を知るから。)
しかし先日、珍しく紅玉りんごがあり、雑誌で見て美味しそうだなーと思った
りんごのお菓子を作ってみようかな、という気になったのだ。

雑誌は「うかたま」で、旅行の折、本屋さんに行きたいな、と思っていたら
古道具屋さんに古本があり、そこで手に入れた。
「うかたま」は好きで、時々ちゃんと新刊も買ったりする。
何で好きかというと、そこに載っている料理の写真が凄く美味しそうだからだ。
というと、作るのね、と思うであろうが、ほぼ作ることはない。
とにかく、美味しそうな料理の写真が好きなのである。
例えば、こんなん、、

IMG_4116.jpg

よくある明治の印判?って思うかもしれないけれど、めちゃ料理が美味しそうで、
わぁ♪ってなる。いい器ってこういうんだなー。
道具屋さんにあったこの本、2015 vol.37は、
・冬のごちそう
・ドイツの林檎の焼き菓子
・好きな器、使う器
と、気になるテーマばかり。(表紙を撮ったのに、なぜか何度編集しても逆転してしまい。。)

で、これは「好きな器、使う器」の中のフードスタイリストのほんごうゆきこさんの頁。
実は、「うかたま」で美味しそう!!ってなる料理の写真、
ほんごうゆきこさんがスタイリストをしている頁なことが多い三毛庵である。

IMG_4117.jpg

という訳で、たぶん料理ではなく、盛り付けを研究している、はず、である三毛庵。
(ちなみに珍しくレシピを読んで作ったタルトは、人間的なお砂糖の量だった。
まぁ、バターと生クリームはちょっとどうなん、って感じであったが。)

ケーキを載せたガラスのおはただいま絶賛お気に入り中のおである。

IMG_4073.jpg

先日の桃の節句の時には、菜の花のお浸しを盛った。

IMG_4075.jpg

王道の苺も盛る。

これはですね、ちゃんとハンドカットなのよ~。
あんまり主張することはないのに、「実は凄い」と思う三毛庵である。
これの時代について、うーん、、って悩んだ(というのもフツーに買ったものなので。)が、
今のところ、実は明治あるかなーとか思ったりする。
昭和の切子のイメージではなく、といって大正のガラス質ではなく、
結局のところ、早い目の明治じゃなかろーかとか、勝手に思っている。
すっごく重い、まではいかないけど、たぶん鉛が入っているし。

いや、時代がどうとかいうのが言いたいんじゃないのだけど、
これだけの仕事をして、それでいてさり気なく垢抜けて、使いよくて、、っていうのが、
平成も終わらんとする今、圧倒される思いがするのだ、こういう時代があったんだ、って。

実は2回目作成の今日のタルト(前回生クリームが余ったので。。)、
前回のほうがちょっと美味しかった。
というのは、りんごが今日は紅玉ではなかったのと、ワイン煮に気をとられて
少しタルトの生地が厚かったと思う。
だけどまぁ、このおに盛るだけで、ホテルのデザート並みの風格なのである。

<今日の庭>
>>続きを読む
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
 | HOME | Next »