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2019/01/19.Sat

理屈っぽい日 (伊万里染付線描文鉢)

お正月からずっと考えていたことがあり、
先日、植木をいただいた話を書いたこともあり、
やっぱり書いておこうと思った。
躊躇ったのはこういうことは誰かを批判していると感じる方もいらっしゃるかもしれないし、
果たして書くことがよい選択なのか、判断が難しかったから。
でも、自分のブログなので書くことにした。

お正月早々複雑な思いをしたのは、あの、一億円プレゼントのニュースだった。
ただ、どういうことなのかというのが、自分でも上手く整理ができなかった。
前澤社長と、当然私は面識などないのでどのような方かは存じ上げない。
でも、ご自身の信念で絵を買われる、というのはそれが高くても安くても
尊敬すべきことだと思っている。
(メディアが金額のことばかりを言うので、心外だろうと思う。)
一億円についてもメディアは騒ぐのであるが、私が感じた違和感について
口にした方はほとんどいらっしゃらなかった。
(近しいのは、ダウンタウンの松本さんだけであったような。)
個人で一億円出すことは、どんなお金持ちであっても大変なことだ。
私が一万円、いや千円だって、そうは出せない。
(それだけでも絵でも骨董でも買えるもの。)
それをたくさんの方の夢のために使った。
そのこと自体を安易に批判するのは、的外れのような気がする。

では、何故かと問われると、私は祖母に人からいわれなく金銭を受け取ってはいけない、
そう教えられたからだ。
子供のころ、駄菓子屋へ行き、持ち合わせのなかった私に友達が
10円だから、とお金をくれたことについて、帰って大変に叱られた。
だから、知り合いでも何でもない人からお金をもらうことはできないのだ。
例えば、宝くじは自分で買って当てるものだ。(賭け事でもそうだ。)
PayPayはキャッシュバックという、利用者の特典だ。
ZOZOの利用者への感謝なら、ZOZOの利用者に還元する、というのは分かる。
夢を応援したい、ということであれば、
そのように明確に伝えて公募し、スポンサーとなる、寄付をするということはできなかったのか。
結果として同じ?そうだろうか。プロセスが違えば意味は異なる(理屈っぽくて申し訳ないが。。)。
親戚のおじさんにもらうお年玉と他人にもらうお年玉って同じ?
影響力のある方には、そういう点も考えて欲しいというのが正直な思い。

このことについての考え方自体は個人で色々でいいのだと思う。
だけど、今のメディアの騒ぎ方を見ていると、理由なくお金をもらうこと、
それから夢を叶えるためにお金をもらうことは
既に「常識」になっていて、それが常識ではない私には見ていて辛い。
前澤社長は「誰も損をしていない」と仰ったが、これは損得の問題ではない。
いや私は「常識」を広められて広義には損をしたと感じている。
(本当は皆がお金に大騒ぎするのに単にうんざりしたのかもしれないが。。)

私もまぁ、100万円当たったらこんなことしたいなーとか思うことがある。
もらえるとなったら怖いなー、私は意志が弱いので、なんか人生曲がっていきそうだわ。
道に100円落ちていたら拾わない自信ないし。。

今の世の中、親は皆共働きで忙しく、子供にお金について教える場もないかもしれない。
だから、このことについて、もっと世の中でいろんな議論があってもいいんじゃないかなー、
って思うのだけど。。

自分の気持ちをちゃんと書いておこうと思ったけど、書いたのがよかったかどうか。。
この母方の祖母は64歳で入院中に病死した。
入院中とはいえ急死で、医療過誤的なことがあったのでは、というような話を
子供ながら耳にした記憶。母が泣いていた記憶。
事実であったかは知らないが、母はそのことをどのように受け止めたのだろう。

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さて、このは、以前Kさんから求めたお皿@に似ていたのでいいなと思って手にした。
どうしようかと思ってみていると、一辺にものが当たったのかニューが走っていて、
思わず「あら、残念」と口走ってしまった。
知り合いの骨董屋さんのものだったのだが、それに気づいて
「ニューあったの知らんかった、良かったらもらってくれる?」と言われた。
ニューでも十分使えるんやし、売れるから勿体ない、とは言ったのだけど、
ほんとに良かったら、と包んでくれたので、結局いただいた。
なぁんだ、私けっこうもらってるやん、とは思ったけど、
このも先日の苗木もやっぱり意味が違うようにおもう。
私は私が信頼している人たちから、気持ちをもらったのだと思っている。
なのでいつか、その気持ちには応えたい、お返しできることがあれば、と思っている。

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理屈っぽい一日になってしまったので、お口直しをどうぞ。
(大寒前なのに桜餅♪)
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2019/01/10.Thu

崖っぷち正月と最後に番宣(古伊万里染付花文皿)

もはやこれを言ってもよいのか不明なのであるが、、
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


年末は過去最強ぐらいに年越しの準備が終わらず、
危うくお風呂の中で年を越すところだった。。
そのあと洗濯機を回したので、これは明らかに正月に突入していて、
のんちゃんに「正月に洗濯か。」と指摘されたのであるが、
昨年のマイブーム、お風呂の残り湯で粉せっけんを溶かして洗濯する、
というのがどうしてもやめられないのであった。

年明けて、いつものように親族でおせちを食べたりして楽しく過ごしたのであるが、
年末からずーっと、夜自分の時間にゆっくり年賀状を・・・と思い続けて
毎晩バッテリーがなくなるの繰り返し、という不思議な毎日でお正月が終わった。。
新年早々言い訳から始まるのもなんだかであるが、
年賀状をくださった皆様、ゆっくりちゃんと書こうと思ったのですが、
却ってちゃんと書けなくなってしまい、本当にごめんなさい。

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ということで、『ザ・崖っぷちの花』を新年に♪
知り合いの骨董屋さんから譲っていただいたのであるが、
みんなで「この崖っぷちの花、なんだろうねー。」と言い合ったのであるが・・・

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どうせなら「高嶺の花」って言わんかえ!(笑)。
このようなちゃんとした古伊万里はふだん買わないほうなのだけれど、
花の種類には詳しい骨董屋さんの奥さまも三毛庵も、ちょっとこれが何か
わかんなかったのねー。
花だけ見るとジャーマンアイリスみたいな形だけど、葉っぱが明らかに違う、
根元の葉っぱの表現は桜草とかにあるパターンだけど、茎の途中からも変な葉っぱ出てるし。。
今の園芸植物でいうとアルストロメリアとかに似ている気もするけど、
何しろ「江戸中期」ですからね!(まさか平成、メイドインチャイナではあるまい。)
ということで、お江戸の人がどのようなことでこれを描いたのか
気になってしょうがなく、お庭の花のお守りに、と連れ帰ったのであった。

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この「崖っぷち」の下も、何を描いたのか気になるう~。
今どきの北欧デザインよりさらに洒落ているような。。

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さて、ふだん新年の抱負とかあまり考えないような気がするのだけど、
今年はありますよ、ふたつ!
とにかく、きれいなもの、よいものをできるだけ見る。
もうひとつは、できるだけフツーに暮らす。

昨年は前半結構忙しかったけど、後半に暮らしを見直したりできて、まあよかったとは思う。
でも体調が結構大変なことになって、見たいと思った展覧会3つとも行けず。。
1つはメジャーなんでまた何かの機会もあろうけど、あとは無理かと思うと切ない。
自分が持っている絵も、出して見ようと思ったのに気持ちに余裕がなく出せないことも多々。
洲之内徹が亡くなる1年前に自分の持っている絵を見て、
この絵を見るのは最後かもしれない、って思ったという話を思い出した。
自分が持っている絵だからいつでも見れる、は間違いだと明確に分かったので、
フツーに暮らして見たいときに見たいものを見る、というようにしたい。
(と言っているこの1月、すでにこの目標の達成はむつかしいのだが。)

ということで、番宣です。
来たる1/19(土)、テレビ東京の『美の巨人たち』で
不染鉄の『山海図絵(伊豆の追憶)』が放映されます~!
めっちゃ楽しみ!テレビなら寝込んでも見れるかなー!!
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2018/11/15.Thu

散り紅葉 (古伊万里染付豆角皿)

近ごろ人生のスピードに追い付けない三毛庵である。
だいたい、春と秋はそれぞれ3か月体調管理のやりくりが大変なので、
つまりは人生の半分を有意義には過ごせない。
とはいえ、その中でも脳ミソも活動停止する日というのは知れているので、
やりたいことは膨大になり、できることが限られるという状態になる。
若いころよりやりたいことが明確であるのに、体はついてゆかなくなるなんて、
老いてゆくというのはいいんだか悪いんだかわかんないなー。

という訳で、久しぶりにうっかり早く目覚めてしまったので、ブログを更新することに。。
(実はひと月も前に撮った画像であるのだが・・・。)

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旅先で、古伊万里と言えそうな豆皿を買う。
(古伊万里豆皿の定義はむつかしいが、私の中ではそれぞれ、
江戸中期まで、3寸未満・・・である。諸説あるので知らんけど。)

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(一辺7cm強)

たぶん紅葉系の落ち葉じゃないかとおもうけど、ちょぼちょぼと散らされている。
図柄といい、生掛けなのかな、ちょっと石っぽい上がりといい、
人工物というよりは、自然の端っこをちょっといただいて作ったような風情にときめくのだ。

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こんなごりっとした高台とか、いいなぁ♪
ありがたいことに近ごろ古伊万里も少しお安くなったので、旅の土産に何気に買えたりもする。

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いつも、こんな風にしげしげと眺め、こういうぬらっとした釉薬の感じなどにぐっとくる。
(まぁ、なんか・・・世の人には理解しがたい習性である。)

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今年作った梅干しを載せてみる。
自分で作った梅干しを佳いお皿に載せて食するシアワセ。
世界的に和食ブームとやらで、テレビではグルメ番組があふれているけど、
うちも含めて家庭で作るフツーのご飯、っていうのがいまや一番の贅沢である。

しばらくあんまり更新できていなかったけど、その間にぬか床も復活させた。
ぬか床があると、安いけどちょっと多いなぁ・・・みたいな野菜を買いやすくなるし、
入れておけば漬物が出来上がって買う手間が省けるし、
うちのライフスタイルにおいては手間というよりむしろ合理的なのである。
植物性のペットっていうんですかね、ゴキゲンになったりふてくされたりもするのが
なかなか面白いし。
(秋に作り始めて、すごくおいしくなったなーと思った後に機嫌を損ねられました。。
足し糠がいるなぁ、とは思っていたのに調達できなかったもので。)

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いただいた新米とぬか漬けと梅干し、このような画像も撮ってあったのに(笑)。
ごはんLOVEな三毛庵は、ようやく平和の圧力鍋も手に入れて、
玄米も美味しくいただく体制を整えたりもしたのである。
世間には、白い炭水化物はあかんとか、グルテンフリーとか、あまたの情報が溢れるが、
一般の人が「選んで」食べられるというのは恵まれていることである。
(体質やアレルギーの問題を抱えた人にとっては深刻なことだが。)
白くない炭水化物を食べるのはいろんな意味で合理的で、三毛庵も取り入れたりしているけど、
白くても白くなくても、「美味しい」ということは重要である。

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これまたひと月も経った画像で恐縮であるが、
今年小さい苗を買った木槿「白祇園守」は夏に3輪咲いた。
それから枝を伸ばしてこのように秋にも咲いた。
この成長スピードが木槿を庭に植えるのを躊躇させるのであるが、
こんな佳い花が生けられる花の少ない夏に次々咲く魅力には抗えないのである。
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ものたち | Comments(0)
2018/07/29.Sun

土用干しのち台風 (染付蛸唐草文六角隅入小皿)

西へと逆走する異例の台風、夜中に激しい雨風の音を聞く。
通過した今、風は収まっているが、雨は早朝まで降り続いた。
夜中の風雨はやはり怖い。
豪雨の被災地のほうへ向かう台風が、せめてできるだけ早く、
明るいうちに通過してくれればいいけれど。

連日猛暑、、酷暑?が続いたが、先週末は素晴らしい好天であった。
(素晴らしい、というのは、「梅を干す」という目的から言って、、の話である。)

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今年の梅はどれもふわふわの仕上がりであった♪
完熟の良い梅であったのだろうか。
ひとつ味見してみると、まだ熟成していない出来立ての梅干しは、
フルーツらしい佳い香り、ジューシーな味わいなのであった。

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(干しあがった南高梅、庭のベリーと万願寺を並べて悦に入る)

義父が亡くなって以来、3年以上梅干しづくりをしていなかったな。

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梅を干すスキマに、暑い中市へと繰り出す。
涼しげな染付小皿、縁にたくさんアタリがあるということで、
格安で分けてもらって、ゴキゲン。

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骨董好きは知っているんじゃないかな、と思うのであるが、
「高峰秀子さんの蛸唐草の油壷」というのがあって、
ころんとした油壷に、もう簡略化されてしまった、渦にちょんちょんと線を打っただけのような
いい加減な蛸唐草が描かれて、とても魅力的なものがある。
蛸唐草についてはいいとか悪いとかいろいろ言われるが、
あのように、じぶん好みの蛸唐草をみつけたいと思っていた三毛庵、
これに出会ったときはときめいた。
にょきにょきっと萌え出てぱっと開いたようなユルい蛸唐草に、こころ和むのであった。

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裏にもほのぼのとした蛸の一切れが描かれている。
変な高台で、プロの人に聞くと伊万里ではないが、江戸後期あるだろうという。
ひと昔前は「伊万里である」ということはなかなか重要であったが、
今はどうなのかな?そのもの自体の魅力を重んじる時代になったように思うけれど。

実はこれをみつけたとき、すごく嬉しかったのにはもうひとつ理由があり、、

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こちらのお皿@と同手だと思ったのん。
三毛庵が骨董を始めたころに出会ったお皿で、
珍品の古伊万里という触れ込み、当時は古伊万里全盛だったから結構お高かった。
でもひと目で好きになってしまったので、怖いもの知らずの初心者の三毛庵、
迷わずお買い上げ。
ずいぶん頑張ったなぁ、とは思うけれど、気に入っていれば後悔することはない。

で、これはどこのものなのか、ということなのだが、三毛庵は波佐見あたりかな?と想像する。
こういう感じの染付、こういう感じの高台って波佐見の油壷に似ている、
という、ただそれだけの理由のことで根拠はないけれど。。
どなたかご存じでしたらご教授ください♪

こんなクールな染付、お江戸の人のセンスに脱帽するのであった。
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ものたち | Comments(1)
2018/07/22.Sun

夏祭りのころ (伊万里染付芙蓉手小鉢)

暑中お見舞い申し上げます。
火を使うのも暑い日々が続く。(三毛庵宅はガスなので。)

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ごはんのおともがあるとらくちん。
さらにお気に入りの小鉢があると、手抜きを感じさせないグレード感!

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直径が10cmほどと、ほんとうに小鉢なのだけれど、
半球体の轆轤も染付もきりっと気持ちよく上がり、ほれぼれする器なのだ。
ふたつしかなく、一つには古い少しのニューがあったので、
ほかのものを買うついでで、知り合いの業者さんがとても気安く分けてくれた。

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市では価格交渉もひとつの愉しみだし、このように思いがけず気安く譲ってもらったりすることもある。
その場のやりとりという愉しい思い出が、その「もの」に自分だけの付加価値として上乗せされる。
ネットオークションで相場より安く見つけるのも、愉しみ方のひとつだけれど、
対面販売では「もの」だけでなく、「ものを介した会話」もついてくるのが嬉しいのである。

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あのときの豪雨の最中、木槿『白祇園守』が咲いた。
木槿は大きくなるので遠慮していたけれど、夏の茶花にあれば嬉しい、
という妄想が頭から離れず、いろいろ悩んで白の品種からこれを選んだ。
近所にはなかったので取り寄せたところ、びっくりするほど小さい苗で、
それでも今年3輪咲いた。
あとの2輪が祇園祭の最中に咲いたが、留守にしていて見ることができなかった。
これから大阪では天神祭り、京都では後祭り、と夏祭りが続く。
夏暑いのも、雨が降るのも必要なことだけれど、どうかそれが「恵み」であって欲しい。
昔も今も天災は祈るほかないけれど、人災が起こらぬようにしなかればならない。

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ベリー類は庭にあると可愛いし、ちょっとしたおやつになる。
花も実も可愛いんだけど、葉っぱも綺麗で紅葉もするから、愉しみが大きい。

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オクラの花。一日花だけど、夏らしい佳い花である。
葉っぱもね、色とか形がいいし、今のところあまり虫も来ないので、
葉っぱの色と形だけでなんとかしている夏の三毛庵庭にはちょうどよい。
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