2017/09/09.Sat

朝露とパン (伊万里色絵菊文小皿)

重陽、西の空に白んだ月。
朝露でも集めて飲もうかと思うほど早く目覚める。
これはずーっとお世話になっている薬の副作用のような気もしているが、
結局のところこれがいちばん合うようである。
ほんとうに少ない量の処方で、飲まなくてもあんまり
変わらないんじゃないかななどと思うこともあった。
先日、台風の影響があまりに酷くて、すこし処方を変えたところ
起き上れないほどの副作用を呈してびっくりした。
ずいぶん久しぶりに(おそらく2年ぐらい?)気分的にも鬱状態になって、
よくもこのような酷い時間を6年も過ごしたものだとさらにびっくりした。
経験者の自分でも健康な時は、鬱が当人にとってどれほど深刻なものか、
実感としてはなかなか得ることができないらしい。

IMG_2869.jpg

ホームベーカリーにセットしたパンが焼けるのを待ちながら、
机の上のお皿を眺める。
重陽の節句にぴったりな、菊の文様である。
たまに見かけるような文様ではあるのだが、昔の人は
どうして菊の花を後ろ向きに(額のほうから)描こうと思ったのだろう。

IMG_2870.jpg
(径11cm)

少し計り発色がくすんでいるけれど、それが却って
いつの間にか夏が去ったこの季節にあっている様な気がする。

新しいお家に入ってもうじき一年になる。
ふるいものたちのお蔭で、余所余所しい新居に越した、
というような違和感もなく暮らしている。
すこし変わったのかな、と思うのは三毛庵とお皿の関係性である。
良い意味で前ほどにはお皿に依存しなくなったように思う。
依存とは何かといえば、お皿があってようやく自分が成り立っていたような、
そういう危ういバランスを保っていたことだ。
今は、すこしずつ自分らしく暮らしが整って、お皿は過大な役割を
要求されることもなく、落ち着いた様子でその中に溶け込んでいる。

IMG_2868.jpg
(先日、赤福餅をお土産にいただいたので、さっそく食する。)

さて、そうこうしているうちに、朝ごパンが焼けた。
あれからミックス粉でパン・ド・ミを作って満足し、
満を持して週末、国産小麦粉でのパン焼きである。

IMG_2871.jpg

お、満足できるほどには膨らんでいる。
(国産小麦粉だと膨らみが少し足りなくなるらしいが、それほどでもない。)

IMG_2872.jpg

ひゃー自家製とは思えないほど旨そうであるぞ!
小麦粉は北海道産の「春よ来い」を使ってみた♪
だいたい一斤分に100円ぐらいかな、バターなどのその他材料や
電気代を入れると、市販の食パンよりは多少割高かもしれないけれど、
ちゃんとした材料の、美味しいパン!!
お皿以外のものにはそうそう投資をしない三毛庵であるが、
これはいいなぁ、家電って優秀だなぁ♪

ということで、美味しい珈琲を淹れて、ブルーベリーもちょびっと摘んで、
贅沢な朝食をいただいたのであった。
(ブルーベリー「パウダーブルー」はまだちょびちょび採れていて
粒はそれほど大きくはないが甘くて食味もよく、おススメ品種である。)
スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/09/03.Sun

夢の間に間に (和硝子ソルト皿?)

去り行く台風15号のせいであろうか。
今日もこんこんとお昼寝なのであった。。

IMG_2852.jpg

夢から覚めたような青のお皿、和硝子なのだという。

IMG_2854.jpg

へーっ、こんなんもあるんかなぁ、、と思ったけれど、
ふと思って、豆ランプをそっと置くと、夢の続きのようだった。

IMG_2865.jpg

昼寝の合間のおやつ、大風呂敷。梨蜜が美味しい。
三田青磁のお皿に。

そろそろ梨の季節、和硝子の鉢でいただく。

IMG_2867.jpg

ほんとうに昼寝の合間に食べただけの日曜日。

さて、我が家にホームベーカリーがやってきた。
三毛庵パンやお菓子を作るような暮らし振りではないのだが、
朝パンを食べながら思ったのだ、これってずいぶんの添加物だなぁ、、と。
マーガリンが嫌でバターには変えたけど、パンにショートニング入ってるって。。
たまにはカップ麺も堪能する三毛庵、それほどこだわりが強いわけではないのだれど、
それでも毎朝食べるものがこれでいいのかと思った。
イマドキの家電に疎い三毛庵であるので、
ホームベーカリーで、市販の食パンとさほど変わらないお値段で
しかもタイマー予約で簡単にパンが焼けるなんて知らなかったのね~(笑)。
自分で作れば何が入っているか分かるものね!

という訳で、明日は焼き立てパンを食べるぞー!と思っていたら、
新しもん好きののんちゃんが、「今日の昼はサンドイッチにしよう♪」。
なるほどサンドイッチパンなら3時間で焼けるぞ!

IMG_2863.jpg

ほんとは国産小麦とかで作りたいなとか目論んでいるけれど、
初心者なのでまずはミックス粉で、、粉と水とイースト入れるだけ!!

IMG_2864.jpg

ハイ、簡単に焼けました♪お味はフツーに美味しい。
というか、市販の食パンよりは確実に美味しい。
この次は、パン・ド・ミーを焼きたいな。


不染鉄の展覧会が9/9より始まる。
IMG_2866.jpg
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/07/02.Sun

文月 (古伊万里染付梅雪輪文小皿とちょこっと不染鉄展覧会)

結局のところ、六月中風邪ばかり引いて過ごしたのであった。
たったの風邪であっても、健康の有難みを知ることである。

七月に入り、梅雨の中休みで気温がぐんぐん上がる。
夏が来て、そして一年は折り返しに入る。

IMG_2694.jpg

考えると、甘手のものをちょいちょい手にする三毛庵である。
先入観を抜きにしてみると、甘手のものの土っぽい垢抜けなさは、
器として使ってみたいように思うのだ。
まぁ、完品と甘手が同じ値段だったら甘手を買う人はいないだろうが、
気安いというのも甘手の魅力なのである。

完品の磁器では一寸余所余所しいかな、というような
おやつのお餅も、甘手のお皿の上では寛いで見える。
(お気に入りの芥子餅を載せてみる。)

IMG_2696.jpg

IMG_2702.jpg

梅と雪輪と柴束の文様。
暑かったので、雪輪でひんやり♪

IMG_2699.jpg

IMG_2700.jpg

たぶん、こんな感じで三毛庵の眼はアマ手のお皿をぢっと見るのである。
まぁ、人に甘手を買え、などと強要はしないが、
完品でも欲しくないものがあるのと同じように、甘手でも欲しいものがあったりするのだ。
ぶらっとして、連れ帰るのによろしいしね。

先月のおやつの記録。

IMG_2691.jpg

三毛庵は涼し気な葛桜。

IMG_2692.jpg

のんちゃんは紫蘇餅と、葉っぱのお菓子をいただく。

IMG_2693.jpg

食い意地が張りすぎたので、水無月は半分こにした。
和菓子に珈琲っていいんだよなぁ、これが。
水無月食べて、残り半年の健康をお祈りするのであった。

IMG_2710.jpg

文月、風蘭「猩々」が咲く。

(↓続きはこちら)
>>続きを読む
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/06/21.Wed

葵のなぞと (伊万里染付騎馬武者文小皿)

早くに目が覚めると雨で、水遣りいらんな、、と思った。
部屋の整頓なんかをしていたけれど、一時間早く仕事にいくことに。。
朝は作業が捗るし、今日中に終えたい仕事もあったのでちょうどいいかなと♪
(一年で一番昼が長い日は仕事をするのである。)
という訳で、思惑通りに本日の仕事を終えてちょっと一息なのである。
今月はもうずーっと風邪で、何をする気にもなれなかったので、
ちょっとの時間とちょっとの元気は、たいへんにありがたいものである。
お庭は新しいので、自分が好きなものしか植わっていないのであるが、
冬にホームセンターで売れ残りを見かけて、常緑のものが欲しくて買ったのがこちら。

IMG_2671.jpg

フリルのツワブキで、冬には黄色い菊のような花も咲いていた。
地味なものであるが、日ごろ何気に目に入る中、結構お気に入りである。
フリルが装飾的だけれど、周りから浮いた感じもなく、
大きすぎず、ギボウシのように冬落葉しない上に虫にもあまり好まれない♪
とにかく手がかからないのに艶やかでいつでも綺麗!おりこう~。

IMG_2673.jpg

このでっかいブロンズフェンネル氏もなかなかいい仕事ぶりでお気に入り。
(画像は見上げて撮るほかないので、なんだかなーであるが。)
何しろちまちまなお庭であるので、高さを演出してくれるものは貴重な存在なのである。
のんちゃんが、少し大くなるものも、、と推奨してくれたけど、ほんとそうだな。

IMG_2689.jpg

フシギな図柄の小皿があった。
騎馬武者っていうのかな、江戸後期伊万里だけど、
このお方はお江戸の人ではないよなー、もっと昔のお人だ。

IMG_2690.jpg
(長径10.5cm)

【2017/06/22追記】
鍵コメさまより貴重な情報をいただきました。
葵と騎馬武者は京都上賀茂神社の競べ馬の神事ではないか、とのことです。
そっかー!「葵」は「葵祭」のあの葵だったのね!!(気付けよ三毛庵(笑)。)
あわてて検索すると、なるほど~♪
(ちなみに鍵コメさまの仰るとおり、下賀茂神社には流鏑馬神事があって
なかなか紛らわしいのであるが、この絵は弓ではなく刀のように
見えるので、やはり上賀茂神社が正解でせうか。)
おぉ、なかなか由緒正しきお皿なんだ♪
でもそうすると、これは伊万里ではなく江戸後期以降の京焼の可能性も?
ますますわかんなくなってきたなぁ~。

鍵コメ様、貴重なご指摘、ほんとうにありがとうございました。
拙ブログにお付き合いくださいまして、嬉しい限りです。
また、毎度の妄想にて皆さまに誤った情報を流布いたしまして申し訳ございません!!
とはいえ、恥も顧みず書いてみるものだな~、と思いましたです。
このように自分で探せなかった(←ほんとに考える力が足りない!)情報に
辿り着くことができましたので。
ということで、「山吹」バージョンを探す、という野望は潰えたものの、
風雅なお皿にますます目がハートになるのでした。

【追記終わり、↓は当初の妄想原文です。。】


誰か名のあるお方なのだろうと検索するとすぐに分かった。
この方は、おそらく木曽義仲殿である。キーワードは「騎馬武者 葵」。
そっかー平家物語かぁ・・・風流♪
葵とは葵御前を暗示しているようである・・・ん?巴御前じゃなかったっけ?
浅学の三毛庵はそう思ったのであるが、
木曽義仲は強い女子がお好きだったそうで、中でも巴御前、葵御前、山吹御前は
有名らしく。
んー、ぢゃあ、このお皿も「巴」バージョンとか「山吹」バージョンとか
あるんかな~。(すぐに思考がお皿のほうへ移ってゆく三毛庵。)

でもなんだな、ネットでの検索は至って便利でありがたいけれど、
自力で八方手を尽くして調べる能力はどんどん落ちていく気がする。
きっと木曽義仲の時代のお人から比べると、思考能力というか
知恵のようなものは格段に低いんだろうな。
あの、パソコンの画面に勝手に展開される綺麗な?景色の画像なんぞ、
正直言って三毛庵は気色悪い。
だって、勝手に色々見せられても素直に綺麗!って思えないやん。(ひねくれもん。)
そーゆーの、お仕着せ、っていうんぢゃないのか?
それに比べると、お江戸のお皿の謎かけは奥床しいなー。
うん、こっちのほうが愉しいであるぞ。

 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(2)
2017/06/01.Thu

蕾、時々雨 (馬の玩具文・波千鳥文印判皿)

突風が吹き、雷とともに雨が降り出した。
昨夜も雨が降り、日中は気持ちよく晴れていたが、今宵も雨である。
そろそろ梅雨入りだろうか。
ずっと庭も乾いていて、一年目の木を心配して水やりしていたので、恵みの雨。
木もひと息つくし、私もひと息つく。

仕事やら雑事やら、何とはなしに気忙しい。
気忙しい合間にも、植えた草木の心配をしたり、
絵やふるものとの暮らしについて考えたりと、ぼんやりする間はない。
まぁ人から見れば、ふるものを見てぼんやりしているようであろうけど。。

IMG_2428.jpg

IMG_2430.jpg

印判皿など見ても、綺麗だな、可愛いな、と考えるのであるからして、
考えることは尽きないのである。正直テレビを見る暇もないほどだ。
まぁそれが、何かに役に立つのかと言われると答えに詰まるが、
役に立つことだけが尊いと思うのはけちぃような気がする。
それでも、、きれいなものについて考えることは、
やっぱりどこかで人のためになることのように思うのであるが。

IMG_2621.jpg

スカシユリを2本植えた。
いつものホームセンターでのまたもや処分品、まだ蕾のものがあった。
欲を言えば、球根を植えて芽が出、やがて蕾を見るのが楽しいけれど、
ポットのまま咲こうとするユリは憐れであった。
できるだけ、最初から植わっていたかのように、来年も育つように植え付ける。
だんだんと色づいて膨らむ蕾を見ると、お手軽乍ら夢も膨らむのである。
そういえば、この前処分球根を植えたヤマユリも芽を出した。
本当ならとうに背が高くなっている筈で、このまま育ってくれるのかは謎であるが、
それでも芽が出ただけでも嬉しいのである。

IMG_2622.jpg

昨夜の雨で少々傷んだけれど、去年お庭を作り始めて
すぐに見つけた処分品(笑)、プリンセス・ケイトが咲き始めた。
薄っすらパールピンクがかった様な、さすが「プリンセス」なクレマチスである。
夏に向けて植えたのは、ヒオウギ、ユウスゲ、夕顔、モミジアオイ(白)、
昔は四季咲きなどを尊んだが、今は夏から秋はぼちぼち花を見れれば十分かと。
モチロン?定価品、三毛庵処分品ばかりを買っているわけではない。
いや、正確にはついでに処分品も買ったのであるが。。
アメリカ藤である。
勝手口の門扉の横が殺風景で、なにか細身の植物を置けないかと
常々思っていたのであるが、アメリカ藤は蔓を細身に仕立てられて、
大きくはならないのでコンテナでもOKなのだそうである(ほんとかな?)。
しかも二季咲するというなかなか欲どしい品種である。
花は来年、という処分品を取り寄せたところ、花がらがあったので
来年咲くのを楽しみに植えた。
すると今朝見ると、なんと二季目の蕾が上がっているではないか!!
おぉ、オトク感満載♪
薔薇の季節が済んだらあとはぼちぼち花を見れれば、などと澄ましていた
三毛庵であるが、「夏にも咲く藤」に興奮冷めやらぬのであった。

だってねぇ、蕾には夢が膨らむのであるからして。
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
 | HOME | Next »