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2019/10/06.Sun

十三夜近く (竹一重切、伝山本倉丘「菊花図」)

庭の一角に、去年つんつんとした草が生えていて、雑草というにはよいグラスであったので、残しておいた。
今年になってぐんぐん株が太り、見ると何やら穂を出すようで見ていると、それは糸薄だったのだ。
庭を掘り返して茶花などを植えていると、たまにはこんなオマケがついてくる。
どうやら十三夜には庭で楽しめそうであるが、一番早く開いた穂を失敬する。
それにしても、次の台風は一体・・・。

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秋海棠はなかなか花期が長く、ちょっとずつ分岐していくのでありがたい。
でもやはり、蕾のころのほうが入れやすいかな。
藤袴もこれだけ暑さが残っても長く咲いてくれるのがうれしい。

やや小ぶりでいい感じに枯れた一重切を手に入れた。

後ろのは折れがついてしまっており、箱も合わせであったので格安にしていただいたもの。
折れはありがたくはないけれど、絵柄はちょうど今の時期によく、
何よりもこのような線描モノは好物なのだからして。。

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山本倉丘のもの、ということで買っているが、不勉強なので私にはわからない。
「蒼丘子」とあり、落款も今流通する戦後のものとは違うようなので、
本物だとすれば若書きなのかもしれない。
のんちゃんに言われて気づいたのだが、左端が切れているので元々下書きなのか?
(切れていてバランスが悪いかというと、ちょうどよい非対称、、意図したものか。)

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凄く、綺麗な筆なのだ。
線はやっぱり日本画の命であるのだが、近代的な写実でもあり、
西洋のボタニカルアートとはまた違う、こういうの、おうちに飾りたし、って思う。
支柱に支えられた菊の茎など、あぁ、菊ってこうだよなぁ・・って思い出すもの。
(売り物にする切り花を整える手伝いをしたことを思い出した、リアルな実感!)
空気の澄んでくるこの季節、このような美しい線を眺めるの楽し。

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この一重切は楕円に育ったしっとりとした竹でつくられていて、
これもまた、ちょうど十三夜の月のように日本のものらしい不完全なるものである。
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2019/07/25.Thu

キンタローのこと (金魚形の小皿)

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いろいろの中に、金魚の小皿を見つけた。キンタローと同じ琉金だ。
ほかのものと合わせて他愛のないお値段でいただいたが、そもそも古物といえるのかもナゾだ。

キンタロー、通称キンタは我が家の金魚で、外で水瓶に入れて野良飼いしている。
市で手に入れた水瓶を塀際に少し埋めて設置した。
お庭で金魚も・・・と軽い気持ちで考えたのだが、甘くはなかった。
ホームセンターのお安い金魚を連れ帰ったものの、慣れるより先に死んでしまった。
生き物を簡単に飼える筈などないのだ。
どうにか生き残ったキンタも尾腐れ病でヒレがボロボロになり、
金魚本体よりお高い薬と塩水で治療をし、少しずつ真水に戻して、とたいへんにお世話をした。
ようやく環境にもなじみ、食欲旺盛になってぐいぐい泳ぎ回るようになったのは、つい最近だ。

近頃のキンタは覗き込むと寄ってきて、くれくれと口をパクパクさせる。
可愛いなと思っていたが、結構押しの強い目つきでちょっとコワい。
これから暑くなるのでまだまだ心配は尽きないが、疲れて帰っても
飯はまだか、と睨みつけるキンタを見ると、疲れも吹っ飛ぶというものである。


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2019/06/15.Sat

若書きのことなど (ベル串田(戸川串田)の子供の絵)

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いつも戦利品を思いついたなりに飾る、ざっくりとしたコーナーの、、

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これ♪、、ではなく、、
(でもこれ、何気に気に入っているんだけどな、のんちゃんにはタイヤがないぞ、って言われたけど。)

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こっち(硝子外してないので少々写りが・・・)、ちょっとしたお気に入り♪
サインから、ベル串田が戸川串田と名乗っていたころの若書きだと思うのであるが。。
(「思うのであるが」というのも、売主も誰の絵かを調べていなかったのである。)
と言って、日本の美術史などろくに学ばず、
若い頃は海外の画家がいいと思っていたような三毛庵は、情けないがベル串田を知らなかった。
知らないけれど、それでもとても目を惹いた(当初は硝子が裏側まで汚れて
もっとぼんやりとしていたものの)ので、よくよく考えもせずにお値段を聞くと
出てきた状態に比して、即決すべきか悩む、それなりのお値段であった。

なので一度は諦めて、他をうろうろしていたのだが、
気づけばこの絵のことを思い出していて、いや、あれやっぱり佳かったんだ、
まだ縁が残っていればひょっとして買えるかも、そう思って戻ったのだ。
あんがい目立っていたので、ほかにも目に留める人がいるかな、
と思いつつ行ってみると、やはり業者さんと思しき人が交渉中だった。
幸いにして折り合わなかったのを確認してから、「やっぱり戻ってきた」そう言って、
代金を差し出した三毛庵。
満足して絵を抱えていると、さきほどから様子を見ていた人に
「これ誰?」そう聞かれた。「さぁ、私はしらんけど。」と三毛庵。
自信満々に買うから、気になったのかなぁ?
単純に、欲しい気持ちがお値段を上回っただけなのだけれど。。
でも、ものを買う、ってそういうことだよね♪
(「誰」かという点については、これはプロだなと思えるものは、今日日大抵は調べがつくのであるし。)

額装の雰囲気でも凡その時代は想像できるけれど、
この絵には三毛庵の好きな時代の匂いがあって、おそらく戦前までのもの。
(サインが戸川串田のものであるし。)
たぶん額がなくてもそこに惹かれたと思う。
あの時代の絵画に対する「熱」のようなものが思われて手にしたのだけど、
このころのベル串田(戸川串田)は藤田嗣治、東郷青児に師事していたそうで、
それを知って腑に落ちた。藤田を尊敬していた画家、っていうのにナットクした。
(三毛庵が不染鉄買って絵が好きになり、次にめっけたのが藤田の素描だったのだ。
しかもベル串田は藤田がその素描を描いたころに藤田に師事していたようである。)
それにしても、よくぞ三毛庵を選んでくれたなー、この絵は♪
こんど藤田の素描と並べて飾ってあげよう。
(以前、和歌山の県美が秘かに弟子と師匠の絵を並べて展示していたのを真似たし♪)

西洋の、圧倒的なまでの技術に裏打ちされた絵画はそりゃ誰が見てもいいに決まっているが、
自分が必死に生きてみて初めて真価に気づく絵というのもあって、
それはやはり、画家も必死に生きて描いているからと思う。
若書きや夭折の画家の絵というのはそういうものが現れていて、
だからこころを揺さぶられる人がいるのだ。
ベル串田は長生きで成功もした人だが、これを描いた頃は、
そうやって必死に生きていたのだろうな、そう思う。

それにしても、、この子供たち、いいな、ほんとに♪



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2019/03/27.Wed

庭記 (ステンドグラスのばらのランプ)

日曜、昨年からどうしようかと迷っていた(というより買いたくてしょうがなかった)
イジュの木を植えた。
イジュは沖縄・奄美に自生する椿科の常緑高木で、
かの地では梅雨になる頃、白い花を咲かせる。姫椿ともいう。

超密植ガーデンなので、常緑高木など植えるスキなどあろうはずもないように思うのだが、なぜか収まる。
ただ、ブルーベリーは日陰度が増して、もしかすると今後移植が必要になるかもしれぬ。
植木屋さんから「常緑をひとつ植えるといいよー。」と言われ、玄関にはソヨゴがあるものの、
庭側に確かに西日除けに1本植えてもいいかもなー、と思い始めていろいろの常緑を見た。
その中で、おおらかで椿科で(夏椿のような椿科がどうも気になる三毛庵)、
そして初夏に白い花が咲くという、これまた三毛庵のツボを持つイジュに白羽の矢が刺さる。
うちの木はみんな株立ちで、今度のイジュだけ単木なのだが、ゆったりしていて心癒される。
植木屋さんが、きっちり根鉢分しかないスキマに神業で植えてくださったが、
北西の冷たい風に吹かれて枝葉が揺れる様に、なぜかオクマで吹かれた
南風を思い出すのであった。
イジュを植えた西側は低いフェンスしかないので、
少しばかり殺風景であったのだが、ちょうどよいアイストップができ、
三毛庵としてはいたく満足している。
あとは密植ゆえにうちのお庭に合うサイズで育ってくれて(何しろ常緑高木!)、
可愛い花も咲かせてくれればいうことなし!である。

イジュはそのうち撮ろうと思うが、
この冬熱中したのは薔薇苗の仕込みである。

庭を作ったとき、平素は水遣りが精いっぱいと分かっていたので、
それほど手を掛けずともよく、でも季節のある庭を、と知恵を絞った。
自分の自由になるスペースがもっと少なかった昔は、薔薇も四季咲きがよかった。
きっといつでも咲いていないと寂しかったのだろう。
でも四季咲きを常に綺麗に咲かせるには相応のお世話が必要である。
一から庭を作ることになり、まず決めたのは樹木・・・雑木である。
雑木をベースに季節のある庭、と思うといつでも花盛りである必要もなく、
初夏の一季だけ華やかで、あとは草っぽくて秋には少しの紅葉があれば
じゅうぶんと思えたのだ。
という訳ではじめに植えたばらはすべて原種系やオールドローズの一季咲であった。
植えてみると開花後、多少の病害虫は大きな問題ではなく、
むしろ秋冬には黄葉やローズヒップも見ることができ、好もしかった。
枝葉も個性的で、花以外の魅力が大きいのである。
2年目の去年はそれほどのお世話なしでもたくさんの花が咲いた。

今年に入り、ちょっとパブリックな場所に、このようなオールドローズがよいかも、
そう思ったのがきっかけで、ついでに自分の庭にもいっぱい追加をしたのである。
といっても、もうそこそこに空き地はないはずであるが、
まだ「縦」は使えるもんね、とばかりにつるとして使えるものを植えた。
薔薇ってその場所に適性のある、育てやすい品種を選べば、けっこう勝手に育つのだ。
根っこなど、自分で空いているところに伸びて張ってゆくし。
という訳で、今夏はトゲトゲの森化しそうだが、いたく楽しみである。

せっかくなので本日のふるものも薔薇にしよ。
以前見つけたこちら@が気に入って、ときどき市で見たりはしていたのだが、

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これは好みも折り合いもよくのんちゃんと連れ帰ったもの。
薔薇なんだけど、日本のものだからなのか、おっとり優しい感じ。

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台座にも可愛い薔薇。

すごい自分だけの満足なのだけど、薔薇が芽吹きだしてめちゃ可愛い。

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自称「ブラッシュ・ノワゼット」(好きな品種ではあったが、実は札違いできたものなので、、)

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モスローズの「サレ(サレット)」

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意外に展開の早い「シャルル・ド・ミル」

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同じく展開の早いミニの「スィートシャリオット(チャリオット)」

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今年の新顔「群舞」

ちゃんとお花を見たい方はこちら↓
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2019/03/19.Tue

神在の椿とアオダモの春(椿手花入)

体調管理の苦手な春なので、いっぱい寝たいなーとか思うのに、
朝早く目が覚めてしまった日は、そわそわしてやっぱり起きてしまう。
春分間近、ようやく6時には庭をうろうろできる明るさになったのだ。

まだまだちびっこの出雲大社赤ヤブであるが、小さめのヤブツバキ系の花を
たくさんつけてくれた。さえずる小鳥のように可愛いヤブツバキ。
もう3月のせいか、落花も盛んなのにまだまだ賑やか。
ということで、ほんのちょびっとだけ切らせていただいた。

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いつも通りみみっちく切るので、枝が短すぎるし向きもへんてこだ。
だけど花そのものがあまりに可愛くて自分の中ではへっちゃらだ。

花入はおそらくいくらかは昔の作家もの椿手。
箱なしだからか笑っちゃうようなお値段だったけど、これ凄く上手い。
なかなかそんじゃそこらの花は入れられないような作為があって、
そういうのは三毛庵ごときは持てあますほうが多いのだけど、
簡単には入れられないくせに、ちょっと恐れ入ってしまう。
ヘラ遣いや釉薬の掛け方、計算ずくなのに、花を殺さない感じ。
数か月彷徨って、ようやくこの椿を入れた。
入れてみると、小鳥のように可愛いと思った椿は
やっぱり神在の椿だと思った。

最初の冬に植えた黄水仙、ダブルカンパニール。
黄水仙は早咲が多いけど、うちではフェブラリーゴールドの次が
これかティタ・ティタだ。

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八重咲なのに野趣を感じるところ、きっと花の姿や咲き始めのグリーンっぽい色かな、
葉っぱが細めでそんなに場所を取らないところ、
そして何より、暖地で放ったらかしで元気に育つところが大好き!

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蕾もイカしてる。
ダブルではリップ・ヴァン・ウィンクルが好きなのだけど、暖地では気難しくて、
今年もチャレンジ中。
(アーヴィングのリップヴァンウィンクルのことなのかなー、この名前)

で、ときどきダブルじゃない花が咲いていて、球根が太らないといけないのか?
って思っていたけど、先祖返りなのかもしれぬ。
それも俯いて可愛らしいので、もしかして球根太ればダブルになるかも、
としつこく念じてカットしてみた。

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ちょうどお雛様のお花に。

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今年は少し休んだ桃色卜伴。

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先日取り寄せた、原種スイセン ロミエウクシィ。
ペチコートみたいなひらひら。とてもよい香り。
ネットだったけど素敵な生産者さんで、がんばって育てねば!と思う。
なんとか夏越しして来年も可愛く咲いてほしいなー。

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屋久島アセビ。
アセビはずっと植えるつもりでいて、なんとなく方針を決めかねていた。
白にするかピンクにするか、そして下垂するかしないか。
悩んだ末、白で下垂しない屋久島を。

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で、注文の後、ホームセンターでピンクで下垂する「スプリング・ベル」が3割引!
悩んだ時間は何だったかはしらねども、完璧な組み合わせだな(笑)。
スプリング・ベルは琉球アセビの交配らしい。

うちのアオダモの株立ちは個体的には2体らしく、
片方は芽が動くのも早く、花も比較的咲く。
毎年は咲かない説があるが、少なくとも片方は毎年咲く。
植えてから苦労なく活着したアオダモであるが、気づくと今年は花芽がいっぱい♪
それもけっこう下のほうにもついていて、いままで撮れなかった写真が撮れそうなのだ。

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ほら!
ちょっと芽が動いてきた?と思って見上げると、上のほうの芽が開いてきている。
アオダモっていつも固そうな芽だな、って思っているとあっという間に
ブロッコリーみたいな花芽が出てきて、春になる。
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