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2018/06/06.Wed

入梅 (竹一重切)

大人になってまた土いじりをするようになった頃、
いろいろのものを枯らした。
下手だったわけではなく、子供のころの記憶を頼りに植えたものは
暑い関西には向かなかったのだ。
植物は頑固なまでに環境を選ぶのだ。
昔ながらの路地裏を歩きながら、どんな草花がここに向くのかを覚えた。
結局今の庭には、茶花と呼ばれるものが多くなった。
やはり日本原産の草花には湿度の高い夏に強いものが多いのだ。

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梅雨入りしたのだという。
といってもいきなり大雨で、先が思いやられる。
今年植えた越路シモツケを先日惜しみながら切ったのだが、
雨では庭で見る間もなかったから、それでよかったのかもしれない。

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一重切をみつけたのだ。それで花を切ったのである。

この日は市で、いろいろの暮らしのお道具を手に入れた。
蚊取り線香を入れようと手焙り、のんちゃんの散らかす衣類を入れる籐籠、
庭で水を溜めるブリキのバケツ・・・市というのは便利なものだ。
花切鋏も分けてもらった。
この一重切は薄汚れて段ボールに入っていて、竹も割れていた。
中に落としが入っていて、それならすぐに使えるからと連れ帰った。
知り合いに見せると、落としは古い牛乳瓶らしく、これは貴重では!とのこと。
ええっ、そこでしたか!

帰ってすぐ、籐籠と一緒に花入も洗う、、あれ?結構いい味?
しっとりと飴色がかり、切り口ももう滑らか、竹の割れ目にも古い漆の跡、
うーむ、竹の時代ってよく分らんけど、それなりに古そうな。
それで嬉しくなって、庭のシモツケを切ったのだ。

ずーっとね、一重切が欲しかったのだ。
詰まらないのは嫌だし、さりとてお茶もお花もご縁のない三毛庵が
伝来のよいものを持つのはたぶん間違いだし、
そう思うと、簡単には手には入らない。
でもこの度も気まぐれなふるものの神さまは、じゃ、ダンボから拾うべし、
と差し出してくれたのであった。
こうして牛乳瓶一重切は三毛庵のものになった。

毎日ね、ちらりと見てはいいなぁ♪とときめいている。
花入と花がいいから、ヘタレの三毛庵が入れてもお見苦しくない。
入れやすく、素直で見飽きない、背伸びしなくても使える。
こういうのって、名品にだってそうはないんじゃないかとひとりごちる三毛庵である。
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ものたち | Comments(0)
2018/02/11.Sun

晴れの日曜(犬張り子の抽斗)

晴れの日曜、建国記念の日。
庭に出て、薔薇の剪定をする。
寒さは厳しいけれど、陽の光が強さを増してきたせいか、
薔薇の芽や、雑木の芽がほんのり膨らんできている。

庭仕事に昼寝、働き者と怠け者の一日。

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相変わらず怪しいものが鎮座するお部屋。。

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古びた刺繍が可愛かったというのもあるけれど、、
すこし昔の指物って、惚れ惚れとしてしまうのだよなぁ。

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前の扉が上に収納されて、華奢な桐の引き出しが出てくる。
開け閉めもスムーズで心地よく、何を入れようかとこころときめく。
こういうのを「仕事」っていうんだろうな。

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引き出しの上には昔、妹といった鎌倉で買った土人形の鳥。
ほんとうは壁に掛けて嘴に願い事の紙を挟むものだ。
昔のうちで、ずっと働きっぱなしだったので、今は休ませている。

久しぶりのまとまった雨で、椿の蕾が膨らんだ。

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「月光(卜伴)」は江戸時代からある花で、深紅に白い蕊が美しい。
確か白洲正子さんが好んでいたように思う。
三毛庵も秘かに狙っていたが、浮気をして桃色卜伴を買った。
そうしたら母からこれをもらって、桃色のほうはまだ咲かない。

(↓庭の続き)
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ものたち | Comments(0)
2018/02/09.Fri

部屋の隅っこ (籐籠)

まっとうな平日の夜。
早く帰って飯を炊き、のんちゃんのお帰りを待つ。
なんでもない普通の暮らしであるが、このシチュエーションは恐ろしく久しぶりな気がする。。
テレビではオリンピック、、そうか、今日が開会式だったんだ。
だらだらとテレビを見る平和。

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寒い夜は、部屋の隅っこに毛布を引きずり込んでお籠りしたい。
クッションと温かいお茶、それに本を数冊・・・。
本を読むなら隅っこである。
まぁ三毛庵は外でお食事するときも隅っこが好きだけれどね。
(のんちゃんは決して隅っこへは行かない、、何故であろう。)

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市で素敵な籠に出会う。
籠好きの女子は多いものだが、三毛庵もご多分に漏れず、吸い寄せられる。
籠は使うものだから、できるだけ用途を考えるのだが、
素晴らしい手仕事を見ると、考えるより先、手に入れていたりする。
このときもそうだった。
のんちゃんに「それで買い物行くんか?」と馬鹿にされたが、
家に帰ると部屋の隅っこが籠を待っていたのである♪

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おぉ、なんと雑誌サイズがぴったり入るよ!
本を散らかす三毛庵のお供に、籠は鎮座するのである。
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ものたち | Comments(0)
2018/01/13.Sat

ちいさなかみさま (木彫恵比寿大黒像)

十日戎に行けなくて残念な思いをした。
そんな年もあるだろうけど・・・。

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お役目を終えた小さな神さまが彷徨っていた。
相手は神さまであるので、お迎えするのは迷ったのであるが、
一緒にいれば家内安全、というふうなお姿にこころ惹かれた。

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仲睦まじげな?お二方は、リビングを見渡す場所に鎮座して、
毎日見守ってくださるのである。

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ものたち | Comments(0)
2017/11/07.Tue

門出に (蒔絵桔梗に薄文・松に千鳥文菓子皿)

週末は、栗きんとんをお買い上げ♪
なぜって塗りの菓子皿がやってきたから!

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旅に出る・・・お土産はふるもの!半端のお皿が4枚。

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松に千鳥が3枚、

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桔梗に薄が1枚。

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塗りはもう透けてくるほど古びて質素ななりだけど、
金銀に青貝、昔の栄華が偲ばれる。
もしかすると野弁当のお皿だったのかな?

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申し訳ないよな値札であったのに、
「高山の和紙やで」そういって綺麗な和紙に包んでくれた。
お皿の門出を祝ってくれた。

さて、気づけば初冬である。
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