2016/05/22.Sun

人が見たら (李朝堅手塩笥)

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ずーっとこんなふうににらめっこしてた。

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まいったなぁ・・・というかんじ。

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ニューもありまするが、景色だと信じることに。

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この面は、口をつけるのにうってつけ。

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どこからみても、どうしてか好もしい。

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高台はアバウト(笑)。

不思議と、塩笥になるとは思い浮かばなかった。
ただ、庭の花なんか入れたら泣けてくるな、、そう思った。
ほんの寄り道で見つけたので、慌てて連れ帰ったのだけれど、
両掌で抱えると、奥ゆかしい見込みが見えて、あ・・塩笥、と気づいた。
浮かれて綺麗に洗い(釉薬が切れているのは指跡でカセではない)、
取り急ぎ何か飲まん、とインスタントのもずくスープを投入。
皆さま、もずくは塩笥で飲んではいけません!全く飲みにくい!!
でも、もずくがあかんだけであって、スープはそこそこ飲みやすく、
飲み干すには若干上向きになるものの、小さな塩笥と言っていいだろう。
それから、紅茶を入れたり、いろんなものを飲んでいるが、
両手はもちろん、片手でも持てる、賢いお茶碗である。
塩笥なるもの、冬のものなのであろうが、三毛庵は大きな氷をごろんと入れ、
アイスのお茶を飲んだりする。掌がひんやりとして実に美味しい。

三毛庵昔大それたことに、唐津の塩笥を手に入れた。
冷え寂びた様なそれは、シロートの三毛庵にはほんとに唐津か
さっぱり分からないような(実は今でも分かっちゃいない)、
李朝的なヤツなのであるが、今思えばこれはあれに似ている。。
いや、あれがこれに似ているのか・・・。
きっとこういうものが、唐津を生んだのだろうな、、と思ってみる。
いままで李朝でのっぴきならない気分になったことはあまりないのであるが
(というのも、そういう李朝は手近にはないせいだろう)、
これには三毛庵、とても満ち足りた心地がするのである。
不思議と、例えば伝世の味がついてればいいのにな、とか、
もっと素晴らしい高台ならいいのにな、とか、そういう理不尽な要求を
これに対して思うこともない。
ただ在るだけで仕合せな心地がするのである。
これはちょっと、、「人が見たら蛙になれ」と念じてしまうやもしれぬ。


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2015/01/22.Thu

猫殿の・・・(高麗青磁狂言袴風碗)

三毛庵和物好きである。
というか、気づけば和物がわらわらと集まってくるのであるが。
もちろん日本国に住んでいれば当然のことであろうけれど、
和物の少し幼く、自然に親しい姿にこころ惹かれる。

そんな三毛庵のこころ惹かれた高麗もの(李朝初期というべきか)、
やっぱりおっとり幼くて、気づけば「保護」をしていたのであった。
こんもりと、両掌でそぉっと包み込みたくなるお姿。。

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(長径10cm/李朝初期頃のあがりの悪い高麗青磁・・・たぶん(笑))

名付ければ、狂言袴風猫飯碗・・・とでも言おうか。
丸っこく安定した姿に、思わずこれに鼻を突っ込んで
かつぶしのかかったおまんまにありつく猫の姿が浮かんでしまう♪

勿論猫殿に譲るわけにはいかないので、さっそくこれで
葛湯なんぞをいただいて、ゴキゲンなる三毛庵であった。
あんまりうれしくはないトリアシがあって、直しを入れるか否か、
なかなか悩ましいのであるけれども、このままカップスープもOKである。

三毛庵的妄想では、これがちっちゃな茶箱に組まれて、
猫殿の茶事にしずしずと登場するのであるが・・・。
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2011/11/18.Fri

高台と育成 (李朝三島盃)

blog 7802

念願叶って堅手様をお迎えしたのであったが、そういう時、
労せずして縁続きのものがころっとやってくるのも不思議なものである。
李朝については、半ば諦め気味に多くは望まなかったのであるけれど、
ほぼ完品の、やっぱりぎりぎり?直径10cmの「盃」らしきものが、
「ウォン安」の名のもとに並んでいたのである。

それにしても・・・猫のやつが引っ掻いたみたいなプアーな高台なのである。
「うーん、日本人たる者、高台には一見識あらねばならぬが、これは・・・。」
とはいえ、あっけらかんとしたこのカチカチの高台が嫌かというと、
それがそうでもないのがひねくれたところで、「誰もがうなる立派な高台よか
軽くて湿っぽくなくて、普段付き合いには丁度いっか♪」などと
都合のよい解釈をしてみたりするのである。
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2011/11/17.Thu

李朝なら (李朝堅手盃)

blog 7792

李朝なら堅手、どういう訳かずっとそうだった。
本を眺めるのが好きな私は、骨董の本の頁をめくっては、「この中でどれか
ひとつもらえるなら、どれがいいかなぁ」などと勝手に妄想したものだ。
そういうとき、李朝は何故か堅手なのであった。

とはいえ、堅手なら何でも・・・という訳にはいかない。
説明困難なのがもどかしいのであるが、「憧れの堅手」なるイメージが
頭の片隅に、しかし歴然とあるのであった。
けれどそういうイメージ通りのものは、テキトーにうろついたところで、
決して見つかる筈もないのである。
念じていれば引き寄せることのままあるこの世界、「きっと堅手」「いつか堅手」
とイメージアップだけは怠らなかったねちこい私でなのあった。

そんなある日、「先手必勝」なるネット上に、なんと私のイメージ通りの
堅手様が、まだ誰にもツバをつけられずにいらっしゃるではないか。
李朝は堅手」というのが、多少偏った好みであると自覚していなかった私は、
「売れてないのは何か問題でもあるのか?」といぶかりつつも、
ともかくもと手に入れたのであった。
(きっとこの人は堅手が好きなんだろうな、と思っていた勝見充男さんが、
『骨董屋の盃手帖』で「堅手好き」と明言するより前のことであったので、
当時やっぱり堅手はいくらかマニアックな部類であったのかもしれない。)
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2011/10/29.Sat

麗子、いっぱい。 (「岸田劉生展」)

blog 7596 blog 7598

生誕120周年記念「岸田劉生展」
11月23日まで、大阪市立美術館にて

「お待たせしました、麗子です。」とか「麗子、いっぱい。」とか、
すごいキャッチコピーである。
グッズ売り場には麗子のスタンプやシール、付箋まで売られていた。
やっぱり麗子って国民的スターなんだなぁ。。。
いや、誰もが初めて教科書で麗子を見るとき、きっと少なからず衝撃を受けるんだろう。
ある種トラウマと言ってよいのではないだろうか。
だってね、日本の油絵の名作と呼ばれるものが、何故にこんなグロテスクなのかと、
良識ある子供ならフツーそう思うよ。。

昨日は夢二のことを書いたけど、劉生も大正時代、若い芸術家(洋画家)を熱狂させた
大スターだった。
草土社展に出品した『切通しの写生(道路と土手と塀)』も出展されていた。
当時、若い洋画家達の絵が皆「草土社風」といわれたほど他に影響を与えた作品だ。
そしてやがて、麗子の連作におけるでろりの美へと至る。
展覧会は、それ以前の白樺派を通じて後期印象派の影響を受けた時代のもの、
自らの画風を模索すべく、多くの自画像・「劉生の首狩り」と言われた友人の肖像を
多産した時代のもの、それにエッチングや木版の装丁、日本画と多彩である。

劉生は当時日本に一気に流入した、西洋美術の潮流からは距離を置いて独自の道を行った。
劉生の作品をみていつも思うこと、油絵、水彩、デッサン、エッチング、木版、日本画・・・
いずれにしても彼は、今ここに存在する「もの」を作りたかったのではないかということだ。
単にキャンバスにおける色彩表現などというものではなく、絵という「もの」に
耽溺しているのではないかと思う。
何故なら、古いものをいじっている身としては、劉生のものは「持って帰りたくなる」
存在感に満ちていると思うからである。(そのへんのことを以前こちら@にも書いた。)
とはいえ、じゃあ盗んでも欲しいのか?と考えてみると、たとえば展示されていた
「カチカチ山」の装丁木版のように軽妙なものは楽しいけれど、どれにもあまりに
劉生が満ちていて、一緒に暮らすにはきついだろうなぁ、と思ったりするのだった。
「麗子、いっぱい。」は、私の場合やっぱり展覧会で眺めるに限るようだ。

天王寺公園(遠くに通天閣も!)と大阪市立美術館
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公園ネコも「いっぱい。」
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おまけ・先日北陸から到来したもので「いっぱい。」
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