2016/12/10.Sat

冬至まで (赤絵金彩波千鳥文盃・果物文茶碗)

そろそろ水遣りをしてあげないと、と思っていたらざぁーっと雨が降った。
残っていたコハウチワカエデの葉っぱも落葉して、いよいよ冬である。
大雪も過ぎ、次は冬至、、太陽の力が蔭っていくこの季節は、
本能的に心細くなる。

街中は賑やかで、あちこちクリスマスカラーで溢れている。
日本のお正月が松を飾るように、海の向こうではモミの木の
常緑を頼りに冬を過ごすのであろうか。

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小さな盃をのんちゃんが手に入れた。
この季節に似つかわしい?赤絵金彩(波千鳥だけれどね)。

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外側も帆掛け船と千鳥の他愛ないけど微笑ましいものである。
こんなので新年にちょこっと一杯、って愉しいかもなぁ。
(近ごろ凄い盃とかへの野望が薄れつつあるような、、
趣味家としてこれはよいことなのであろうか。。)

赤絵のものはピンからキリまでいろいろであるが、
こうやって遊ぶようなものは明治以降の気安いものである。
でもこのころのものには怠惰なところがなく、
こんなポップな?図柄でも、画は生き生きしている。

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こちらは煎茶碗の離れのがらくただけれど、
2客あったので、煎茶や台湾茶を一服するのに丁度よく。
がらくたとして放っておくには勿体ないような描き込みで、
こういうのって、迷い多き現代人にはきっと描けないなぁ、
って思ってしまう。
柘榴と枇杷と・・・

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桃かな?

ひと昔前の人って、こんな芯のある画を書いてたんだ、
そう思って眺めるだけで、なんだか有難い気持ちになる。

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今宵はひとりご飯。
焼鮭の残りがあったので、野菜はまとめて味噌汁で執ることに。
(早く煮えるようにと薄めに切ったキタアカリが崩れてしまった。)
あとは納豆に梅干しの、お粗末だけれど力のつくメニュー。
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2016/08/02.Tue

やさぐれごはん (粉青沙器小皿)

日が変わるころ、ひとりの夜のごはんである。
もうそれだけでやさぐれそうになるところ、
そうだ!いただきものの生春巻きがあったのだ♪と思い直す。
折角だから、可愛い器に登場してもらい、
しおれたこころにお水を遣ろう、と夜中にがさごそし始めるのである。
そうそう、このちび器@にはちりめん山椒を盛りたかってん♪

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うっひょー盛り上がる♪メインディッシュないけどね(笑)。
若干物足らないが、ミニトマトで食いつなごう。。
・・・と、ほんとうは渋めのアテでも入れてみたかった、
三島手(でいいのかな?)のお皿にごろごろ投入。

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骨董市の残り福、、盃である、と言い張ることもできそうな小皿である。
時代はあるのだと思うけれど、やけにユルく和む体である。
(たまには土ものの皿だって使いこなすのよん、と言ってみたい、
いちびりな三毛庵であるが、何か使い方を誤っている感がある。。)

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ほれ、けっこうイカしてるとは思いませぬか?
今度はきっと、盆上にかっちょよくセッティングしまするぞ。

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(径 約10cm)

もっと剛腕なる李朝でキメれたら、そりゃあ通っぽいのであろうけれど、
まぁなんか、貸衣装でも着せられたふうになるんだろうな。

でもこのお皿の肩肘張らない感じ、実は貴重かな、と思ったりもし、
これが残っていたことを、うししと思い返したりするのであった。
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2016/06/28.Tue

自己投資する勇気 (再興九谷青手煎茶碗)

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亀さんの煎茶器離れである。泥臭くあか抜けない感じがウリである。
お酒を注ぐと亀さんが涼しげである。
ぎりぎり再興九谷に入るのでは、と思うけれど窯は定かではない。
(希望的観測は若杉の末裔だったりするのだが。。)

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裏とか、、、

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側面とか、、投げやりのようでいて、土っぽさがお気に入りである。
再興九谷については、全体として評価が上がっていると思うけれど、
中央の権威のせいなのか、いまだ不当な評価を受けていると思う。
(少なくとも全国区では。)
まず、古九谷=伊万里初期赤絵説が悪い。
鍋島などは鍋島藩の庇護の元の文化であり、議論のしようがないけれど、
九谷大鉢の傾いた意匠は、果たして鍋島藩下のものであろうか。
前田家の介入なくしてはあり得ないように、個人的には思うだが。
(素地の移入説とはあるものの。)
加賀の着物などとの関係も踏まえて、どなたか総合芸術の観点で、
九谷の文化の起源を研究してはいただけないだろうか。
このような、古九谷=伊万里説が起因となって、
再興九谷を古九谷の模倣製品ぐらいにしか思われていない方も
いらっしゃるかと思う。
年代的にも江戸後期で、伊万里より若いというだけで
何か価値が低いように思われている。
・・・まぁ、まだその点では、趣味家にはありがたいけれど。

さて、話は変わり、先日申し上げた「分からないケド買ったもの」
のことである。
可愛らしいお軸で、まぁ仕立ての良さとか考えるとそんなものかな、
というフツーのお値段。
問題は、在銘で、それが「絶対あり得ないビッグネームだったこと」である。
「あぁ、無銘だったらよかったのに、、」と恨めしく思った。
その時点で、買ってはいけないパターンであるからして。。
とはいえ仕立ての点であまりにも可愛らしく、
銘を除けば「もの」としての魅力があったのだ。
それとね、画がいいのか悪いのか考え込んでしまったのである。
所謂良く描けた、無難で面白くもないような絵なら即却下なのだけれど、
あまり上手く描こうとはしていない画で、ヘタウマを狙っているとも
判断が難しい、紙一重のものだったことだ。
その場でいけない、と判断できなかったのが何なのか、
この画のどこがいけないのかがその場でわからなかったことが、
三毛庵的には非常に問題だと思ったのである。
それをうやむやにすることは「趣味」の世界では普通にできると
思うけれど、やってしまうと次も同じところでつまずく。
そういうところで停滞するのって、おもしろくないのである。
そんなわけで、この画をダメと思えない自分について、
あれこれ考えているのだが、
こういう画ってやきものの世界ではあるよなぁ・・・と思った。
焼き物の画って、細密でもなく、稚拙でも勢いがある、
ていう魅力を備えたものが多々あるけれど、
このお軸の絵にはそういうところがある気がする。
なので、少なくとも当初は贋物として生まれたものでは
ないのではないかなぁ、、などとも思ってみるのだが。。
妄想は果てしなく続くのである。
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2016/05/28.Sat

頃合い (白磁金彩松文盃)

日ごろ寝る前、ほんのひとくち呑むだけの三毛庵にとって、
さらりと飲める硝子の盃など実に美味しくいただけるものである。
硝子の盃やすっきりした磁器の盃で飲むお酒が水っぽいかというと
そうでもなく、却ってお酒そのものと向き合えていいように思うこともある。
呑兵衛だったら、そうはゆかないのかもしれないが。。

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(径5cm)

よく吟味された白磁とふっくらした金彩に目が留まる。
実に品佳くお酒をいただけそうななりである。
白磁にありがちな冷たさもなく、装飾も華美でなく、
硝子の盃のようにお酒そのものを楽しめそうなつくりである。

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よく見ると、金彩というよりは蒔絵である。
どういうつくりかは分からないが、松葉に薄っすら緑が載っている。

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千鳥の粒々がずいぶん異なる(笑)。
これでちょこっと呑んでみたいなぁ、と例によって妄想すると、
ちょっと小さいんちゃう?とのんちゃん。
確かに口径はすこし小さいが、深さもあるのでいけるのではなかろうか。

盃のサイズ感は、酒量によりけりである。
三毛庵的にはわずか50cc、1~3杯で飲めれば合格である。
(酒豪の方は50ccを3回に分けてたらやってられないであろうが・・・。)
帰って計ってみる、3回でちょうど50cc、ジャストサイズ♪
しめしめ計画通りであるぞ~と浮かれる三毛庵。

さぞかし美味しいと思うんだけどなぁ、、ということで、
乞うご期待!の今宵なのである。

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後姿も蒔いてます♪
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2016/05/05.Thu

立夏 (ガラスリキュール杯)

旅行の後の片づけをして、今日はのんびりする日、とばかりに
だらだらしていたら、美味しそうな塊り肉をいただいた。
立夏、そろそろ長時間の煮炊きは暑苦しい感じではあるが、
茹で豚にして食することにする。
火の番がてら、ブログなど書くのも冬ならば悪くはないものであるが。

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(高さ9.2cm)

リキュール杯は十二分に持っている三毛庵であるが、
見かけるとあれこれ理由を見つけては手に入れている、なぜだろう。
この度は、ちょっと技法的に興味をそそられたのであった。
なんということもないカット文様で、強いて挙げれば
脚もカットされているところがいくらか手が込んでいると言えなくもない。
でも、気になったのはオモダカみたいな三つ葉の部分が
グラヴュールなところである。
どうでもいいことといえばそうなのだけれど、実に気になる。。

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どこのものかは分からない、とのことであったが、
なんとなく、しゅっとしてない幼い感じ、日本製ですかねぇ、、
とすればまぁ戦前までのものかなぁ、と思うのであるが。

ちょこちょこ家のことをしつつ、時折この杯を眺めてみたり、
先日買った版画を眺めてみたり、研究に余念がない。
言えば本を一冊買って読むようなものである。
その版画は相変わらず詳しいことが分からないのだけれど、
自分の好きなほかの絵と並べてみたりもする。
そんなふうにして見比べても、ただぼんやりと見つめても、
色褪せなければ上々だといえる。
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