2018/01/27.Sat

雪の陰影 (くらわんか網手文膾皿)

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こんな淡い冷たいような温いような染付の色、
あぁこれって雪の陰影を見ているようだな、
冷え込んだ雪の朝、窓の外を眺めながらそう思う。

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淡くさらさらと力の抜けた、あっさりとした絵付けはくらわんかの魅力だ。
これは網手の文様も淀みがなく、いっそう魅力を増している。
とはいえ、くらわんかは評価も定まったものであるので、
市での戯れに求める、という訳にはいかないものである。
この日も、いいなとは思いながら、気まぐれに買えるお値段なら・・と尋ねてみた。
気まぐれなふるもののかみさまは、気まぐれをお好みであった。
しぶちんな三毛庵に文句を言わせない、こころ優しいお値段を
ご提示してくださったのだ。

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浮かれて雪の残るお外で撮ってみた、意味のないショット(笑)。
いちまいきりだったけど、こういうものは揃いじゃなくても愉しいしね。

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藪柑子も雪を被っている。

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大寒を過ぎ、去年植えたガランサス(スノードロップ)が咲いていた。

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ガーデンシクラメンも寒さに負けず咲いている。
最強寒波到来だけど、立春に向け日差しはだんだんと強まっている。
庭では草も小鳥も春にならんとする。

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Kさんに譲っていただいた小鳥の塗りのおはほどよいサイズ感。
いただきものの小さなチーズケーキに苺を盛って、おうちデザートセットに。
ホテルでいただくデザートより、ずっとシアワセ♪
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2017/11/05.Sun

末裔考 (織部法螺貝文行燈皿)

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あまりに小綺麗なせいか、目を留める人はいないようであった。
という訳で、気安く分けていただいたのであるが、
どうもいろいろと気になっていたのである。
時代の若いヤツってこんなに丁寧な絵付けじゃないものだけどなー、
というのが最初に引っかかったところで、しかも法螺貝という珍しい文様である。
法螺貝文は石の珍品にあるもので、ならば行燈にあってもおかしくはない。
だけど、そのような珍しい文様が幕末明治にはあるものであろうか?
(珍品風の贋作にしては嘘がないと思うし・・・。)
気になりポイントはほかにもたくさんあった。
・織部釉の発色がよく、また刷毛塗りでない。
・灰釉ではなく長石釉、、だと思う(たぶん)。
・印花は美濃の伝統的手法であり、しかも織部伝統の幾何学文である。
・絵付けが生きていて、法螺貝に付いた紐の描きっぷりがよい。

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うーん、これって結構時代が上がるんじゃないかな?行燈って殆ど知らんけど。
行燈はほぼほぼ瀬戸の産らしいのだけれども、
これって様式は完全に美濃の織部だよなぁ、、それに・・・。

何よりも気になったのが、法螺貝が普通の鉄釉色と
もうひとつ、オレンジがかった薄い茶色で描かれていて、これ記憶にある。。
こういう色って弥七田織部の特徴ではないかしらん。

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そう思って色々調べていたら、前に弥七田にそっくり、と言っていた皿@
本当に江戸前期の織部、弥七田であるらしいことが分かってちょっと笑った。
(三毛庵のことであるのでそう言われて買ったりなんかしていないですからね。)
さすが三毛庵、バッタもんふうの織部に強い!(笑)

そういえば、この法螺貝の尻尾のところ、小さく掻き落としされていて、
これも織部にはよくある手法である。

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まぁ見てくれはただの行灯皿なんだけれど、だけど面白いなぁ・・・って思う。
だって、弥七田の末裔は終いはこういうものを作ったんだなぁ、って思えるもの。
そんなこと言ったら学者の方には鼻で笑われるかもしれないけれど。。
でも三毛庵はこのお皿を保護してよかったな、って思うよ。
このお皿とこれを作った人のこと、すこし分かってあげられてよかったなと思うよ。

織部といえば秦秀雄さん旧蔵で今はおそらく勝見充男さん所蔵の
蕨文?織部大皿、ああいうのを趣味が良いって言うんだろうなぁ、って思う。
このような愛嬌のあるやつは、まぁ趣味が良いとは言わんやろけど、
でも三毛庵には向きであるかなと思ふ。

そういえば、あまり行灯皿の知識がないので色々調べていて、
こちらの本に、双子のお皿が載っているのに気付いた。

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色味や手法(釉薬の色や掻き落とし)までそっくりで、同じ人の手になると思う。
サイズもほぼ同じなのだけれど、残念なのはこの図録には時代考証がないところ。
高台を見て江戸後期かな~って最初は思っていたんだけれど、
絵付けの丁寧さや手法を考えると中期まで遡ってもいいんじゃないかとも思う。

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相変わらず妄想の激しい三毛庵であるので、お詳しい方いらっしゃいましたら
誤りを正してくださいね~♪
ふふ、でも知らないものを買うのって楽しいなぁ!

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連休は久しぶりに遠出をして、高山の朝市をぶらぶらした。
朝市といえばお決まりの漬物を買ったり、りんご(なつかしい紅玉)を買ったり。
ついつい椿まで買ってしまった、銀葉椿とある。
椿は時々衝動的に欲しくなるのであるが、何といっても木であるので、
自制していたのに、旅というのもあって浮かれてしまった。
シルバーリーフで細葉っていうところについつい・・・。

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小さい苗だけど、つぼみもついていて楽しみである。
調べてみると矮性らしいので巨大化は免れそうだし、
一重の開き気味のノーマルな花の画像を見る限り、割と好みな気がする。
(衝動買いしてお好みでない花が咲いたらしょんぼりですからね。)
それに寒咲っぽいので花のない時期にうれしい♪
あー楽しみだなぁ。。

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今日は近所で集まって柿を採った。
干し柿にするのにみんなで分ける。
三毛庵はあまり柿を食べないので、実家にどっさり送って、
残りをちょっとだけ吊るしてみたけど、上手くできるとよいです。
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2017/07/02.Sun

文月 (古伊万里染付梅雪輪文小皿とちょこっと不染鉄展覧会)

結局のところ、六月中風邪ばかり引いて過ごしたのであった。
たったの風邪であっても、健康の有難みを知ることである。

七月に入り、梅雨の中休みで気温がぐんぐん上がる。
夏が来て、そして一年は折り返しに入る。

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考えると、甘手のものをちょいちょい手にする三毛庵である。
先入観を抜きにしてみると、甘手のものの土っぽい垢抜けなさは、
器として使ってみたいように思うのだ。
まぁ、完品と甘手が同じ値段だったら甘手を買う人はいないだろうが、
気安いというのも甘手の魅力なのである。

完品の磁器では一寸余所余所しいかな、というような
おやつのお餅も、甘手のお皿の上では寛いで見える。
(お気に入りの芥子餅を載せてみる。)

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梅と雪輪と柴束の文様。
暑かったので、雪輪でひんやり♪

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たぶん、こんな感じで三毛庵の眼はアマ手のお皿をぢっと見るのである。
まぁ、人に甘手を買え、などと強要はしないが、
完品でも欲しくないものがあるのと同じように、甘手でも欲しいものがあったりするのだ。
ぶらっとして、連れ帰るのによろしいしね。

先月のおやつの記録。

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三毛庵は涼し気な葛桜。

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のんちゃんは紫蘇餅と、葉っぱのお菓子をいただく。

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食い意地が張りすぎたので、水無月は半分こにした。
和菓子に珈琲っていいんだよなぁ、これが。
水無月食べて、残り半年の健康をお祈りするのであった。

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文月、風蘭「猩々」が咲く。

(↓続きはこちら)
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2017/03/05.Sun

お茶を啜る (古伊万里青磁猪口)

蕎麦猪口はあまり買わない、、いや買えない。
氷コップもそうだけれど、コレクターズアイテムというものには相場があるからである。
三毛庵は猪口のコレクターという訳ではないので、
やはり真に好きな人には勝てないのである。
でもたまに、「あぁ、これって使ったらどんな感じだろう!?」と、
算段もなしに思うことがあって、そうなるとどうしても手許に置いて
確かめたくなるのである。
三毛庵の骨董趣味の基本は、好奇心なのかもしれない。

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そんなわけで、気付けば青磁の猪口を連れ帰っていた。
灰翠色の激渋なヤツである。
これを使う妄想でアタマはいっぱいであったので、
フンパツしてのんちゃんの分とふたついただいた。
ボディ自体がグレーがかっていて、轆轤目の出た生掛けらしきもので、
伊万里には違いないけれど、土っぽい感じがする。

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これに焙じ茶淹れて啜ったら美味しいんとちゃうかな、
焼酎ロックもいけるかも、とかそんなことを思っていたのである。
焙じ茶や焼酎が似合う垢抜けなさってなかなか磁器にはないものなのだ。
なので、そう思ったら、なんだかこれがとても「在り難い」ものに
見えてきたのである。

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見込みはコンニャク印判の五弁花で、グレーがかった素地なところとか、
半筒猪口などにあるようなタイプな気がする。。
(スイマセン、猪口のことはあんまり分からないもので。)

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高台も畳付に赤みが差して、薄っすら砂目でおぉ渋い!
(全くどうでもよさそうなところではあるが、三毛庵的には付加価値が高いのである。)
猪口のようなブランドものに手を出そうとする三毛庵を
怪しいものでも見るようにしていたのんちゃんに、
「これはきっと焙じ茶に合うんだよ!」と力説して持ち帰った。

帰ってお茶の時間、のんちゃんはさほど興味がないのかと思い、
赤福の茶碗にお茶を淹れて出したところ、
「あれ、あれで飲むんじゃないの?」

ほれほれ、やっぱりこれで飲んでみたいよね♪
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2017/01/21.Sat

紅く贅なる (古伊万里赤絵宝尽文豆皿)

今朝、冬晴れ。庭を見回ると、随分と寒かった。
そういえば昨日は大寒であった。半月後には立春なのだ。
一年で一番寒いのは立春頃であるが、
この冬は久しぶりに大寒前から寒いのである。
平成生まれの方など、こんな寒い冬の経験などないのではないかと思うほどだ。

そのような寒い冬の日に、このようなものを見つけるとほっこりする。

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へぇ、こんなものもあるのかぁ、というような豆皿である。
たっぷりと赤絵を配して贅沢であるが、宝尽とはびっくりである。
吉祥文であるからして、なかなか高貴な柄なのだと思うのだが、
宝尽の場合、大皿小皿問わず大抵たいそう可愛く描かれている。
可愛いから好まれてきたのではないかと思うほどだ。
当時豆皿など、庶民は使えたとは思えない「贅沢品」であった筈であるが、
江戸時代のお金持ちなお人も、KAWAIIがお好みであったのか?

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(径:8cm)

さて、昨夜はちょこっと贅沢をして、こちらをいただいた♪

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徳島県佐那河内村(さなごうちそん)特産、『さくらももいちご』である。
少しお安くなっているのを見かけてほくほくしながら連れ帰った。
いちごは甘いに越したことはないのだが、さくらももいちごは
甘みも食感も優しくて、食べたときにふわっと香るのも優しい、
三毛庵的に癒されるお味なのである。

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お高いのはちゃんと完熟したものを摘んで、
糖度管理も厳しくしているからなのだろう。
近ごろのスーパーのいちごには、摘んでから紅くしたのかなぁ、
というような、完熟していないものが多くて残念である。
手間とコストを考えると致し方ないというか、
安いものを求める消費者側の問題なのだろうけど。。

そもそも、いちごの本来の旬は春なので、
大寒にいちごをいただくなんていうことは、
お江戸の頃なら将軍様の贅であろう。
お寒い冬の夜、部屋を暖めひんやりしたいちごを食しつつ、、
せめて、「これは贅沢である」と自覚しよう、
そのように思うのであった、、美味しかったです♪

飯記録
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遅い夕食に、高峰秀子さんの本に載ってた「豚と白菜の重ね煮」。
簡単だけど、ご主人の松山善三氏への愛に溢れたレシピばかりであった。
(『新装版 高山秀子のレシピ』 PHP研究所 より)

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