2017/07/02.Sun

文月 (古伊万里染付梅雪輪文小皿とちょこっと不染鉄展覧会)

結局のところ、六月中風邪ばかり引いて過ごしたのであった。
たったの風邪であっても、健康の有難みを知ることである。

七月に入り、梅雨の中休みで気温がぐんぐん上がる。
夏が来て、そして一年は折り返しに入る。

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考えると、甘手のものをちょいちょい手にする三毛庵である。
先入観を抜きにしてみると、甘手のものの土っぽい垢抜けなさは、
器として使ってみたいように思うのだ。
まぁ、完品と甘手が同じ値段だったら甘手を買う人はいないだろうが、
気安いというのも甘手の魅力なのである。

完品の磁器では一寸余所余所しいかな、というような
おやつのお餅も、甘手のお皿の上では寛いで見える。
(お気に入りの芥子餅を載せてみる。)

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梅と雪輪と柴束の文様。
暑かったので、雪輪でひんやり♪

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たぶん、こんな感じで三毛庵の眼はアマ手のお皿をぢっと見るのである。
まぁ、人に甘手を買え、などと強要はしないが、
完品でも欲しくないものがあるのと同じように、甘手でも欲しいものがあったりするのだ。
ぶらっとして、連れ帰るのによろしいしね。

先月のおやつの記録。

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三毛庵は涼し気な葛桜。

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のんちゃんは紫蘇餅と、葉っぱのお菓子をいただく。

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食い意地が張りすぎたので、水無月は半分こにした。
和菓子に珈琲っていいんだよなぁ、これが。
水無月食べて、残り半年の健康をお祈りするのであった。

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文月、風蘭「猩々」が咲く。

(↓続きはこちら)
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2017/03/05.Sun

お茶を啜る (古伊万里青磁猪口)

蕎麦猪口はあまり買わない、、いや買えない。
氷コップもそうだけれど、コレクターズアイテムというものには相場があるからである。
三毛庵は猪口のコレクターという訳ではないので、
やはり真に好きな人には勝てないのである。
でもたまに、「あぁ、これって使ったらどんな感じだろう!?」と、
算段もなしに思うことがあって、そうなるとどうしても手許に置いて
確かめたくなるのである。
三毛庵の骨董趣味の基本は、好奇心なのかもしれない。

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そんなわけで、気付けば青磁の猪口を連れ帰っていた。
灰翠色の激渋なヤツである。
これを使う妄想でアタマはいっぱいであったので、
フンパツしてのんちゃんの分とふたついただいた。
ボディ自体がグレーがかっていて、轆轤目の出た生掛けらしきもので、
伊万里には違いないけれど、土っぽい感じがする。

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これに焙じ茶淹れて啜ったら美味しいんとちゃうかな、
焼酎ロックもいけるかも、とかそんなことを思っていたのである。
焙じ茶や焼酎が似合う垢抜けなさってなかなか磁器にはないものなのだ。
なので、そう思ったら、なんだかこれがとても「在り難い」ものに
見えてきたのである。

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見込みはコンニャク印判の五弁花で、グレーがかった素地なところとか、
半筒猪口などにあるようなタイプな気がする。。
(スイマセン、猪口のことはあんまり分からないもので。)

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高台も畳付に赤みが差して、薄っすら砂目でおぉ渋い!
(全くどうでもよさそうなところではあるが、三毛庵的には付加価値が高いのである。)
猪口のようなブランドものに手を出そうとする三毛庵を
怪しいものでも見るようにしていたのんちゃんに、
「これはきっと焙じ茶に合うんだよ!」と力説して持ち帰った。

帰ってお茶の時間、のんちゃんはさほど興味がないのかと思い、
赤福の茶碗にお茶を淹れて出したところ、
「あれ、あれで飲むんじゃないの?」

ほれほれ、やっぱりこれで飲んでみたいよね♪
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2017/01/21.Sat

紅く贅なる (古伊万里赤絵宝尽文豆皿)

今朝、冬晴れ。庭を見回ると、随分と寒かった。
そういえば昨日は大寒であった。半月後には立春なのだ。
一年で一番寒いのは立春頃であるが、
この冬は久しぶりに大寒前から寒いのである。
平成生まれの方など、こんな寒い冬の経験などないのではないかと思うほどだ。

そのような寒い冬の日に、このようなものを見つけるとほっこりする。

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へぇ、こんなものもあるのかぁ、というような豆皿である。
たっぷりと赤絵を配して贅沢であるが、宝尽とはびっくりである。
吉祥文であるからして、なかなか高貴な柄なのだと思うのだが、
宝尽の場合、大皿小皿問わず大抵たいそう可愛く描かれている。
可愛いから好まれてきたのではないかと思うほどだ。
当時豆皿など、庶民は使えたとは思えない「贅沢品」であった筈であるが、
江戸時代のお金持ちなお人も、KAWAIIがお好みであったのか?

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(径:8cm)

さて、昨夜はちょこっと贅沢をして、こちらをいただいた♪

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徳島県佐那河内村(さなごうちそん)特産、『さくらももいちご』である。
少しお安くなっているのを見かけてほくほくしながら連れ帰った。
いちごは甘いに越したことはないのだが、さくらももいちごは
甘みも食感も優しくて、食べたときにふわっと香るのも優しい、
三毛庵的に癒されるお味なのである。

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お高いのはちゃんと完熟したものを摘んで、
糖度管理も厳しくしているからなのだろう。
近ごろのスーパーのいちごには、摘んでから紅くしたのかなぁ、
というような、完熟していないものが多くて残念である。
手間とコストを考えると致し方ないというか、
安いものを求める消費者側の問題なのだろうけど。。

そもそも、いちごの本来の旬は春なので、
大寒にいちごをいただくなんていうことは、
お江戸の頃なら将軍様の贅であろう。
お寒い冬の夜、部屋を暖めひんやりしたいちごを食しつつ、、
せめて、「これは贅沢である」と自覚しよう、
そのように思うのであった、、美味しかったです♪

飯記録
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遅い夕食に、高峰秀子さんの本に載ってた「豚と白菜の重ね煮」。
簡単だけど、ご主人の松山善三氏への愛に溢れたレシピばかりであった。
(『新装版 高山秀子のレシピ』 PHP研究所 より)

庭の記録↓
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2016/06/22.Wed

持つ暮らし (古伊万里色絵豆皿)

昔、お友達のおうちがいたく整頓されているのを見て、
「うちはどうして散らかってるんだろー」と口にしたところ、
(散らかす張本人のひとりであったことには気づかず・・・)
「あんまり片付いた家も落ち着かないものだよ。」と父が言った。
・・・今は亡き、優しい父であった。。

持たない暮らし流行りの昨今、それだけ世間には
ものが溢れているのだろうけど、
持たない暮らしの本が巷に溢れるのもなんだか不思議だし、
持たないことを頑張るのも持つことにこだわるのも根は同じように思える。
敢えて言えば、皆がそうだというのが、すこし居心地悪い気がするのだけれど。

・・・と言いながら、三毛庵も持たない暮らしは実践している。
ふるものたちが占有するので、他のものには
金銭的、空間的にゆとりを与えてはおりませぬ♪

結局そういうことなのだ、こんまり先生も仰ってた(と記憶する)が、
片付けて、何を実現したいのか、と。
そして、家族で暮らす上で平和的にお互い許容できる空間を保ちたい、
とかそういうシンプルなことで、それ以上でも以下でもないような。。
まぁ三毛庵とのんちゃんの場合、「お互い許容できる範囲」というのが
なかなかに寛大であるので、すごい感じになっていますが・・・。


嗚呼、片付け界の負け組三毛庵である。
我が家には小奇麗なお部屋に飾ったらよさげなふるものはゴマンといるが、
そんな晴れ舞台も用意されず、もしかして哀れな境遇なのであろうか。。

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このような愛らしい豆皿さんも、こうして時折愛玩されるが、
ともすれば汚部屋の一部としてまぎれるのである。。

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可愛さの余り5まいもあったりして、豆皿とはいえ
そこそこの占有者であったりする。
(重ねられるのが救いであるが。)

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(径6.5cm)

いやいや、ちびのくせに輪花で、裏もちまちま描かれて、
もうどうぞ占有してくだされ、って言ってしまうのだが。
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2016/06/08.Wed

八百万の付喪神 (古伊万里赤絵軍配文豆皿)

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ものを大事にしろ、というのはもはや死語となったかに思われる。
でも、このような、こころが籠った、というか、こころが宿ったようなものを
つくる時代があったのだなぁ、と眺めて思う。
こういうものは、ちいさなものにも神様が住んでいらっしゃる、
そう疑わなかったひとがつくるのであろうか。

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(径7.2cm)

Kちゃん曰く、ものがお友達というのは一般にはヘンなことらしい。
世間には形ばかりのお友達はゴマンとあるが、
かたちを持った「もの」というお友達こそ、寡黙で裏切らないようにも思うのだが。。

5年越し?の恋が成就してやってきた絵と、ぼんやりしながら会話する三毛庵である。
仕事する上で必要な会話や、どうでもよい噂話なんかより、正直、よほど楽しい。
(人から見れば、ひとりでいるだけのようだけれども。)
しかも、この「もの」というお友達、何故か気の合う仲間も連れてきてくれる(笑)。
不思議なることに、絵がいいな、と思っているとよい絵が通り過ぎるのだ。
・・・なにも固めて現れなくてもいいだろうに、と恨めしい気持ちにすらなる。
そういうのんは、自分のアンテナがそっちへ向いているだけじゃないか、と
言われるかもしれないが。。

でも、そういうときに、ものにきちんと向き合うということが、
どれだけ自分を豊かにしてきたことか、時折振り返って思い起こすのである。
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