2017/04/24.Mon

サンドベージュ (古武雄打刷毛目鉢)

先週ローリエを剪定したときの枝、よい葉っぱを料理用にたくさん採って、
それでもまだ葉っぱが枝についていたので、に入れて眺めた。
何するん?って聞かれたけれど、
庭仕事の成果をふるものに入れて悦に入っているのである。

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遠目に見て、古い小鹿田焼のお皿かな?と近づいた。
唐津だよ。」と言われ、「江戸あるのかな?」
打刷毛目の唐津って、弓野とか二彩唐津とか言われるよな、
ああいう感じのものなのかしらん、、という程度の知識の三毛庵である。

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(長径26cm)

あぁ、だけどこれって磁力があるなぁ、吸い寄せられる(笑)。
予備知識なしで見て、見とれちゃうな・・・。
日ごろ人の顔を見て歩かず、知人によく無視したと注意されるのであるが、
ものはガン見してしまうのであるぞ。
これは困ったなぁ・・・とにらめっこしていたら、
そんな悩まんと決めたらよろしい、と言われる始末である。
いそいそと持ち帰り、綺麗に洗って春キャベツの千切りを盛った時には、
なんとモダンでご飯を美味しくする器なのだろう!と感激したものだ。

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三毛庵の予想はハズレではなく、これは古唐津のあとの時代、
二彩唐津や弓野の系統、近ごろは「古武雄」と呼ばれているものであるようだ。
美味しそうな春キャベツに感激してから、好奇心がむくむくと湧き、
寝る間も惜しんで眺め入ったり、古武雄の図録などを取り寄せたりと忙しかった。
特に気になったのは時代で、最初は小鹿田かな?なんて思ったから
「江戸あるの?」などと聞いたりしたけれど、高台を見て、
あれっ?これって江戸もずいぶん遡れるんじゃないのかな、ってどきっとした。

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唐津っていいたいぐらいの、素敵な高台♪
取り寄せた九州国博の図録には高台も色々載っているのだが、
三毛庵にはこの高台が一番素敵で古格があるように見えた♪(←贔屓目)
まんま古唐津の続き、ってかんじだよなぁ。。
本に載ってる打刷毛目のものは17世紀後半~のものばかりなのだが、
これよりもっと大人しい高台なのである。
ここは親バカで、これって17世紀はじめでは?って言いたいぞ。
刷毛目は確かに半島伝来のものだけれど、打刷毛目の始まりっていつなのかな?
これって当時最新のものだったんじゃないかなー。
いやーこれはフツーな古唐津よりオトク感満載であるぞ。

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まぁ色んなことを抜きにしても、このサンドベージュの美しさには
脱帽するほかなく、400年も昔のほうが余程モダンであったということに
愕然とするのである。
あんまり見惚れて、ほんとのところ自分だけのヒミツにしようかと
思ったほどであるけれども、
これが古武雄であるとして(何しろ三毛庵の勝手な意見ですからね!)、
こんな素敵な高台もあるのである、ということは情報として大切かなと思った。
(こういう感じのものというのは時代が遡るか、逆に下がるというような
ことも考えられるかな。)
三毛庵は土味を見てどの窯などというような知識はないので、
武雄のどこのものかが分からないのがザンネンであるが。。
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2016/10/04.Tue

再会 (初期伊万里山水文角小皿)

ここ数日、些細なことでちょっとテンパっていたのだけれど、
もうちょっと落ち着かないとね、と思い直すことにした。

秋になったからか久しぶりに紅茶が飲みたくなる。
とっておきのやつを取り出して淹れ、ひと口、、ようやくほっとする。

だいぶん片付けは進み、その間ふるものたちの物量に
圧倒されまくる三毛庵であったが、それでもひとつひとつ
眺めてはうれしくなるのであるから、我ながら感心する次第である。
片付け前に手に入れて、ろくに眺めないまま仕舞ったものもあり、
久しぶりの再会にこころ弾む。

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これはね、なんだろうな、って当時分からなかった。
だけど手許にあったらうれしいだろうな、って思ったもの。
(それから1年足らず、顔を見ることができなかったのだが。。)

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これも初期伊万里なのだそうで、、、あんまり見かけないけれど。
なんというか、王道から外れているように思うけれど、
でも三毛庵はなんだか好きなのである。
なんなら初期伊万里じゃなくても別にいいやと思っているぐらいだ。

初期伊万里って魅力的な分野だと思うけれど、
これまで直球ど真ん中!みたいな出会いはそんなになかった。
(きっと運とか財力とかいろいろの関係だろう。)
でも、これはあるだけで満ち足りるんだなぁ。。
何がツボなのか、と問われても返答に窮するが。

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(8.7 × 10cm)

再会してもやっぱりこころが躍る、お皿の秋である。

ウラもある意味ゴージャス♪

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2016/03/18.Fri

万が一にも (織部羽根突文油皿)

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油皿を買った。
無駄に長い骨董生活の中で初めてのお買いものである。
骨董とか民芸の世界では1ジャンルを築くものであるので
今まで出会いがなかったのも不思議であるが。。

白洲正子さんの四角い菊文の織部、あんなんが世に転がっていれば
飛びつくであろうが、そのようなことなどある訳もなく今日に至る。
とはいえ、ぱくっと食いついちゃったのねぇ、、これには。
見たところ油染みでジミィな様子だけれど(油臭はない)、
何故か目が離せなくなるよな存在感を放ってた。
でも一級品ばかりに囲まれて、ほかに目を留める人はいないようだ。

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ところで、白洲正子さんの油皿、あれって小さいものだった。
改めてみると16.2cm四方、江戸後期のいわゆる瀬戸の行燈皿よりずっと小さい。
すごく大きく見えるのはのびのびとした絵付けのせいかな。
この油皿も13.7cmと小さいのは、時代のせいであろうか。
三毛庵が白洲さんの油皿を持っても背伸びというものだが、
この縁起よしなお皿は、こっそりと可愛く、身の丈に合う気がするのである。
(実のところ入手にはそれなりの背伸びをしたのであるが(笑))
羽根つきの歴史は室町まで遡るそうである。
さっと描いているようで切れ味よい絵付け、こういうのんは時代の空気と思ふ。
三毛庵的にはこれも「万が一」なものだと思っているのだが。。

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ボロっちいけどめちゃ美味しそうな裏も激写してみた。
ナデナデするとしっとりとしてすっかり満たされる三毛庵である。
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2012/01/29.Sun

寒波に (志野香合)

寒波が北摂の山々まで降りてきたようだ。ぶらっとドライブに出る。
京都の北の山中、「越畑フレンドパークまつばら」さんまでお蕎麦を食べに・・・。

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(途中の道沿いの木々や古民家)

山に入ると道にも雪が残っていて、普段はいつも人でいっぱいのまつばらさんも
今日は誰もたどり着けないのか貸切で。(冬タイヤ万歳である^^)

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(見えにくいけど、まつばらさんの軒下ではおいしそうな「ゆべし」熟成中。)

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(冬季は暖かいお蕎麦もあるけど、やっぱり冷たいのを/シメはそばプリン♪)

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かえりみち、そろそろお酒が切れかけたので、能勢で秋鹿を買う。
こんなお天気のせいか、何処へ行っても親しみを込めて歓迎してくれる。

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雪景色を見て帰り、ふと思い出して手に取る。

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「白」を目指して焼かれたやきもの。
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2011/10/13.Thu

凡庸と茫洋のあいだ (古唐津呼継盃)

昨日の初期伊万里の呼継盃ついで・・・で古唐津くんを連れ出してみる。
世間一般の人に同じく、唐津は好きなのである。
しかし、世間一般の人が好むのだから、そう易々とは手に入らない。
いや、少しばかり頑張れば「古唐津」らしきものはナントカなるのだろうけど、
お酒の時間に煩くなくて、それでいて自分に嘘のないものを、というのが難しい。
決して酒飲みのクチではないので、斑唐津の筒、などと妄想したりはしない。
(無地唐津の筒はどっかに間違って落ちていないか、とはちょびっと思うけれど。)
けど、なかなかに心の通う相手というのはみつからないものなのだ。

blog 7472
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