2016/11/13.Sun

台所の隅っこ2 (仏蘭西水差と丹波片口)

キッチンの便利グッズ、近ごろ清潔感のあるステンレスでいろんなものが揃う。
暫くの間、菜箸を立てるのもステンレスのを使っていた。
ところがこれがどうにも使いにくいのである。
風通しを良くするためか、周囲に穴が開いていて、その上口が拡がっている。
さて、箸を入れる・・・周囲の穴に刺さったりして引っかかるのである。
これってプチストレスだなぁ、、と仮暮らしの頃思っていてこれに目が留まった。

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仏蘭西のジャグなのである。
まずこの安定感、絶対倒れる心配なし!
口もすぼまっているので箸もほどよくまとまる。
中は施釉されているので清潔である。
横に穴など開いていなくても、
きちんと箸を乾かしてから入れればいいだけのことである。

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そのお店で丹波の片口も目に留まる。
同じ眼で拾われてきたものだからか、仏蘭西のものともしっくり合う。
仮暮らしのころは小さな冷蔵庫に入りきらない
フルーツを入れたりしていたのだけれど、
今はだいたい、、、小さなポリ袋入れと化している。。
さすがに今は生ごみを堆肥化するゆとりはなく、パンの袋や
スーパーでもらった小さなポリ袋に入れて捨てているのであるが、
そういうポリ袋のような、ちょっと置き場に困るようなものを
まとめて入れておくと、なんとなくそれらしくなってくれる。

なんだか贅沢と言えば贅沢ではあるけれども、
朝に夕に、水仕事の折眺めて愉しんでいるのだから、
決して無駄とはいえないだろう。

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(高さ15cm)

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(径21cm)
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2015/09/20.Sun

秋の買い出しで (アンティーク糸切鋏)

いちばん初めに買った古いものといえば実は西洋アンティークの指輪だったような
気もするが、普段はあまり西洋ものには手を出さない。
巷の骨董市にはそんなにない、というのもあるが、何となく和骨董が性に合っているのだと思う。
(西洋アンティークを使いこなせる様な暮らしっぷりでもなく。)
それでも気軽に行ければ、向こうの蚤の市を藤田嗣治みたいにぶらぶらして、
手許でいじる小さなものなんぞを漁ってみたいと思う。

秋の買い出しドライブに出かけた三毛庵、蚤の市ふうに雑貨や古物、
器類などをどっさり置いているお店を覗いて、物色をする。
なんとなく気になったのがこちら、西洋の糸切鋏である(たぶん)。

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雑貨的お値段のわりにそこそこ切れそうな風貌であったので、
机周りで封筒の封でも切るのに使おうかな、と思い立ってしげしげ眺める。

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持ち手は西洋アンティークらしく装飾的なもの、
んーシルバーに見えるがホールマークはなし。
こういう華奢な細工は嫌いではないが、往々にしてデコラティブすぎて
使いこなせないことが多い。(例えて言うなら服に着られるような感じ?)

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でもね、もしかしてコレ欲しいかな~?って思ったのは、
鉄の部分の刃の質感。
西洋ものではこんな錆はNGかもしれないが、古い鉄で何か心を奪われた。

紙はあんがいよく切れて、糸はちょっと切りにくい。
昔母に、裁ち挟で紙を切ってはいけない、すぐ切れなくなるから、
そのように言われたことを思い出す。
やっぱり封切りにつかうのは可哀相かな、と思ったのだけれど、
糸はあんまり切れないので悩ましいところ。
そういえば、三毛庵のお裁縫箱にはツルの形の糸切鋏が入っている。
小さいとき手芸がすきであったので、(かつ当時から、
母の裁縫道具や父の文房具がお宝に見えていたので)、
あるとき自分で買ってみたものだ。(お小遣いで買うには高かったと記憶する。)
今思えば西洋もののコピーデザインかもしれないが、純国産品である。
母の教えを守って糸以外は切っていないので、今もスパッと糸を切ってくれる。
なので糸切鋏には実は困っていない。。

IMG_0088.jpg

時代とか、定かではないのだけれど、あちこちみると
例えばヴィクトリアンなどの100年経ったアンティークと呼べる品物のような気がする。
(コンディションのよいものは意外といいお値段なのだなぁ、、)
暮らしの中にたまにちょこんと舶来のかほりなどあるのもいとよろし。。

備忘録:秋の買い出しツアー↓
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2014/12/03.Wed

盃って。。 (阿蘭陀双魚文盃)

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阿蘭陀、デルフト、、実に耳に心地よい響きである。
時折無性に欲しくなる時があるんだよなぁ。
こんな輪線とぐるぐる、粋過ぎなくって愛嬌もあっていいな。

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カードも使える某所で発見した時は、燦然とガラスケースの中。
だけど、ときめいたぶんだけ、ずいぶんお値打ちに思えた。
阿蘭陀でも少し(17世紀とかよりは)時代が下がるので・・・というのが
どうやらその理由らしいのだが、別に「時代」を買う訳じゃないからな~。
新物ならともかくも、三毛庵はこの「輪線ぐるぐる」さんが佳いのだし・・・。

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直しも綺麗であんまり嫌ぢゃないし・・・
見込みにはなんとなんと目刺しみたいな双魚さんが!!
お酒を満たしたら、お魚がゆらゆらするなんて、かなりときめくぞ♪

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(直径約6cm × 高さ約4.2cm)

裏もかわゆす。(こんなんで時代が分かるんかな。)
算段をしていたら、盃はオトコの骨董遊びだとばかりに
いぶかしげに見られたので、ついつい言い訳を・・・
「これはねっ、プレゼントなんですっ!!」(自分へのね(笑))
全く、主がスーツ着ているお店ほど、オンナが盃を買うのを怪しむよ。。
どうせちょびっとしか呑めない三毛庵であるけれども、
ちょびっとならばこそ、オシャレもしたいのである、盃にね!!

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こんなよい縮緬のお服も着て、枯れた正目のお箱に入って・・・
さぞかし大切にされてたんやなぁ、と思うので、
拙宅にお越しいただき(カード払でね!)、感謝の次第である。
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2013/11/23.Sat

坂の上り方 (和歌山県立近代美術館「香山小鳥:ゆめの日のかげ」)

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坂道の上り方を教えないと・・・と私のことを亡くなった父が夢の中で
そう言っていたそうである。
したいことをどんどん実行していたらすっかりエネルギーを切らしてしまい、
今週は心身ともに参ってしまい、全く大人げないのであった。
分かっているんだけどね、体力ないんだから余力を残さないといけない、
後先のこと考えないといけないと・・・。
だけどなぁ、したいことはしたいときにしないと、ってつい急いでしまうんだ。
父だって、病気になってからだっていつもせっかちに歩いてた。
だいたい、子供の頃連れて行ってもらった登山では、子供の足のことなど
考えてもいないような登りっぷりだった。人のことは言えないはずだ。

そんな訳で、朝沢山眠ったので、「終わってしまうから行かなくちゃ!」
・・・生き急がざるを得なかった香山小鳥の展覧会。
和歌山県立近代美術館で12/1迄、「香山小鳥:ゆめの日のかげ」。
創作版画家の先駆けで、月映の田中恭吉に影響を与えたという香山小鳥。
いつかみたいと思っていた。
和歌山県立近代美術館は創作版画のコレクションが秀逸で、
昨年は田中恭吉の展覧会があった。
このふたりの版画家は結核であまりにも早く亡くなっている。
香山小鳥の死を悼んで田中恭吉が作品を保存し、その田中恭吉も
結核で亡くなって、ふたりの作品を恩地孝四郎が保存した。
恩地孝四郎のご子息が恭吉の郷里の和歌山にこれらを寄贈したために、
今私はこれら珠玉の作品を見ることができる。
戦争を挟んでこれらを遺すことは並大抵のことではなかっただろう。
恩地孝四郎は凄い人である。

香山小鳥を何で知ったのか、もう憶えていないのだけれど、
殆ど葉書しか残っていないほどの小鳥の作品は、思っていた通り、
こころの隅っこがきゅっとなるような、小さな宝物のようだった。
田中恭吉が植物の様なら、香山小鳥は名前の通り小鳥の様なのだった。
(実際、小鳥の描いた葉書には、愛らしく飛び交うツバメがいる。)
小鳥の代表作といえる「深川の冬」、個人蔵なのだそうで羨ましい。
作品の説明をするのはあんまり得意ではないので、興味のある方は
他サイトを検索ください(笑)。

小鳥の歌
生くといふわがよろこびは窓玻璃の小さき羽虫のふるへにぞ似る

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さて、コレクション展のほうも好物ばかりで。。
「田中恭吉とその周辺の絵画」
田中恭吉は版画やペン画だけでなく、油彩も佳いものを遺している。
大正と云う時代そのもののような彼、色彩も大正なのだ。
「バラの刺」茎から取ったバラの刺を顔中にくっつけた愛らしい少女。
子供の頃、母の実家の園芸店でそういう悪ふざけをしたことを思い出した。

「和歌山ゆかりの作家と近現代の美術」
欲しくなるような小さな苺の絵があって、ルノワールみたいに幸福な絵だなぁ、と
思ってみたら本人作で、隣に弟子の梅原龍三郎が掛かっていた。
ヴラマンクの横には佐伯祐三、となかなか気が利いている。
日本のものも本場のものも並べた展示って、おもしろい。
(海外から借りてきた作品を並べた展示には人が群がっているけれど、
ここ和歌山は祝日なのに人も少なくて、勿体ないことであった。
これが東京なら並ばなければ見れないので、私にとっては幸いだけれど。)
そういえば佐伯祐三の「下落合風景」が掛かっていて、
確かにパリの作品よりはぐっと地味であるけれど、これ見よがしな
ところもなくて、世間でいうほどそんなに悪い作品ではないように思えたな。

さて説明にもなっていない展覧会報告はこのへんで・・・。
おまけは何の関係もなくこちら。。

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あけてみる。。

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(直径4.5cm)

シルバーのピルケースで、某百貨店の催事で赤札だったもの。
(古物の赤札っていうのもよく分からない気もするが。)
百貨店でも隅っこのものを掘り起こしている私である。
本来の用途で旅のお供にするのも洒落ているけど、例えば香合にするとか
金平糖入れにするとか茶箱組みになったりして?などと妄想するのが
得意なのである。
西洋アンティークにもつい和骨董的視線を向けてしまうのであった。







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絵のこと | Comments(0)
2013/10/14.Mon

だめだなぁ・・・とは思うけれど (ブルーウィロー小皿)

爽やかになった三連休、初日は倉吉へ梨を買いに。
顔馴染になった梨の直売所で台風のことなど尋ねながら梨をお味見。
今年もとっても甘い!

連休二日目、老松の古美術祭をぶらぶらする。
100均のガラの箱をごそごそ漁って、かなーり汚れた小皿を救出。
あ、ウィローパターン♪
印判の定番、ウィローパターンは日本のものでも(こんなやつ@
キッチュなものが作られたけれど、これは英吉利はイングランドのもの。
洗ったら見違えるように綺麗になって、百均は申し訳ないような。。

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(15cm)

英吉利のものだけれど、ブルー&ホワイトの優しい風情が和骨董的で
ちょっとしたおつまみを載せてあげたく、美味しいベーコンをちょこっと
載せてみたりした。
(ブルー&ホワイトはなかなか本物の雰囲気を写せないのがなぁ。。)

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のんちゃんは可愛いダッタン人の小皿を選んでいた。
なんということもな印判であるが・・・

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(10.6cm)

かなり御茶目な感じです。これって何に乗っているの???
こういう愛くるしいヤツって、結構男子が好きだったりするな。
宝尽くしが散らされている。

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このブログを見ていただいている方ならご存知とかと思うけれど、
こんなに毎度ちまちま買って大丈夫なんか?って感じですよねぇ。。
いやほんと、片づけるところもなくって時折我ながらめげることもある。
でもうらぶれているふるものを見るとついつい連れ帰ってしまう。
ピカピカに洗って、美味しいものを載せてあげると、フシギと
ずうっと前から自分のところで暮らしていたような素顔を見せるので、
なんだかやっぱりいとおしいと思ってしまうのだ。
だめですねぇ。。
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