FC2ブログ
2018/08/13.Mon

能茶山考 (染付オモダカ文型打深皿)

IMG_3719.jpg

暑い日はそうめんやらうどんやらで済ませてしまうが、
ちょっとぐらい栄養も・・・と気休めの具材を投入する。
手に入れたばかりのゴキゲンなおに盛れば、至福の「うちお昼」である。

IMG_3725.jpg
(径20.5cm)

7寸あって深さもあって手取りも安心、そして2枚組というのが用途が広がる。
欠点といえば磁貫があるところで、結構焼けてはいるので不安感はないけれど、
あんまり汁がしみ込むようなものは注意が必要かもしれぬ。

IMG_3722.jpg

伸びやかな染付が分かりやすく三毛庵好みであるのだが、
骨董をしている人なら、少々疑問を持たれるのではないかと思う、、
「こんなおあったっけ?」と。
三毛庵もあれ?って思ったのね、古いと思うけどフシギなおだな、って。
なんだか今どきのセンスのよい作家さんが作ったような、「新しさ」がある。
時代の箱には「今里 弐」って書いてあったけど・・・。

IMG_3729.jpg

裏もなかなかキュートだけれど、伊万里にもありそうなのにビミョーに違う。
(ちなみに畳付きが真っ赤に焼けているところもこれの特色のようである。)

IMG_3727.jpg

ハイ、銘があったよ「茶山」って書いてる。
つまりこれは高知の焼き物、「能茶山焼」ということになるではないか!
土佐藩の御用窯であったが、この「角に茶山」は払い下げ後の幕末頃のものらしい。
(緋色が出ているのも能茶山焼の特徴であるらしい。)
でも三毛庵にとって衝撃的だったのは、能茶山焼がこのようなユニークなデザインセンスの
ものを作っていたということだ。
こういうものってネットではさっぱり出てこないのだけれど、周知の事実なのかな?
江戸後期には、伊万里のビジネスモデルに目をつけていろいろな窯が磁器を焼いているけれど、
例えば九谷の若杉窯の染付などを見ても、いままで(中央で?)言われがちだった、
「伊万里の模倣」というのはちょっと違うんじゃないかと思うものがたくさんある。
能茶山焼も御用窯時代は優品を焼いたというけれど、
この秀逸なデザインのおを見た三毛庵は、中央目線で書かれていることって
実はずいぶん違うんじゃないかなぁ、って思った。
江戸時代の文化っていうのは今よりもっと豊かなものだったと思うのだ。

それでね、三毛庵的にびっくりしたのは、、

IMG_3724.jpg

じゃあ、このお皿@あのお皿@も能茶山焼ではないのか、ということである。
銘がなく、でも伊万里ではないと言われ、じゃあどこならこんなセンスのものを作れたのか、
ということがずっとずっと疑問だったのだが、これが答え?(もしかして新発見か!(笑))
見比べると大きいお皿が焼が甘いせいか質感は違うのだけれど、
これって同じ人のセンスを感じたりはしませぬか?(図柄が三方に広がるところとか。)
型打ちを採用しているところ、分厚い高台の造り、緋色も小皿の一部には出ていて、
どうしてもそういう風に思えるのん。
あー久しぶりに妄想を膨らませてゴキゲンな三毛庵。

前回、小皿の窯についての疑問を書いたばかりであったけれど、
あまり余計なことを考えずにいるときって、こういう符号があったりするのが不思議である。
スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(2)
2018/07/03.Tue

『南海之図』に寄せる (染付蓬莱山図楕円皿)

IMG_3659.jpg

花も咲き始めていた大苗を植えたので、一週間でオクラと万願寺とうがらしが成り始める。
採れたては艶やかで勿体ないほど綺麗。
苗も今のところさほど虫害もなく健康で、週末ガーデナーにはもってこいである。

IMG_3662.jpg

オーバルの染付のおは週末のみっけもん。
見た途端、おぉーっ、シュール!!
不染鉄の『南海之図』を思い出し、不染鉄ファンの三毛庵パクっと食いつくのである。
日月らしきものも描かれていて、おそらくは蓬莱山とか、そういう吉祥文様だろう。

IMG_3663.jpg

不染鉄の『南海之図』は心象風景でもあり、宗教画でもあると思う。
こちらのおは、ぷぷっと笑ってしまうよなお茶目な絵付ではあるけれども、
中々秀逸であると思う。
蓬莱山をこんなに力強く描くなんてこと、今の人にはできないものね。

IMG_3664.jpg

裏返すと分かるけれども、新しくはないけれどそんなに時代のあるものでもない。
せいぜいいっても明治ぐらいまでの瀬戸なのか伊万里系なのか・・・。
江戸期のものはやはりものとしてのクオリティが高く、美しいものが多いけれど、
もう今は時代よりも個々のものとして魅力があれば評価される時代である。
地震のあとにも懲りずこういうものを手に入れる三毛庵なのだが、
でもそうやって誰かが拾い上げることで、うつくしいものは後の世に遺るのであるからして。

IMG_3661.jpg

オーバルのおって、使っても愉しい。
茹でたオクラとトマト(こちらはスーパーのものだが)を切って入れただけだけど、
家で食べるごはんはこれだけでご馳走なのである。

IMG_3668.jpg

そろそろベリー類が採れ始めている。
地植え2年目のブルーベリーの実はかなり充実してきた。
今年ホームセンターで実付きの苗を買った分は鉢植えで、鈴なりだけれど
さすがに実はあまり大きくない。
2年目にしてついに収穫が始まったブラックベリーは「トリプルクラウン」という
トゲなし大実で美味しいということで取り寄せたものである。
多少種はあるものの、食味はたしかによろしい。
今年はかき氷器を買ったので、削ってフルーツソースをかけて
庭のベリーをごろごろ投入、お手軽デザートの完成である!
家電類は場所を食うので慎重に買う三毛庵であるが、ホームベーカリーと
電動かき氷器は買ってよかったなと思う。
逆に炊飯器はハリオの土鍋で事足りているので、
すごい高級な品種とかいろいろ出ているけれど、今のところ興味がわかない。

IMG_3667.jpg

こちらはたねやの夏ミカン&シークァーサーあんみつ、
高級であるがたいへんに美味しくいただいた。

IMG_3655.jpg

もうそろそろ花も終わりであるが、黄色のオリエンタルリリーも2年目の開花。
たぶん『コンカドール』じゃないかなーっておもうけど、お買い得球根セットに入っていた。
園芸品種だけど、品があって佳い花だと思う。

IMG_3648.jpg

オグラセンノウが草むらで咲いて、先日の大風でイトススキやアガパンサスと
入り混じっている。
この甘いピンク色は園芸種の植物にもなかなかない色で、緑に混じって
ぽつぽつと咲く様子がとてもお気に入りの三毛庵である。
ふだんあんまりピンク系のお色って使わないんだけど。
うっすら映る青いお花はアガパンサスで、昔ホームセンターで求めた
品種不明のものなんだけど、アガパンサスにしてはコンパクトで草姿もたおやか、
花付きもよくて気に入っていた。
仮住まいのあいだもどうにか持ち越したのだけれど、今年ようやく本調子になってうれしい。

夏のお庭はダイナミックに咲くものはさほどなく、まぁ草茫々、って感じだがそれもまた佳し。
あとはのんちゃんが植えた朝顔が育ってくれるのが楽しみである。

 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2018/01/27.Sat

雪の陰影 (くらわんか網手文膾皿)

IMG_3269.jpg

こんな淡い冷たいような温いような染付の色、
あぁこれって雪の陰影を見ているようだな、
冷え込んだ雪の朝、窓の外を眺めながらそう思う。

IMG_3268.jpg

淡くさらさらと力の抜けた、あっさりとした絵付けはくらわんかの魅力だ。
これは網手の文様も淀みがなく、いっそう魅力を増している。
とはいえ、くらわんかは評価も定まったものであるので、
市での戯れに求める、という訳にはいかないものである。
この日も、いいなとは思いながら、気まぐれに買えるお値段なら・・と尋ねてみた。
気まぐれなふるもののかみさまは、気まぐれをお好みであった。
しぶちんな三毛庵に文句を言わせない、こころ優しいお値段を
ご提示してくださったのだ。

IMG_3282.jpg

浮かれて雪の残るお外で撮ってみた、意味のないショット(笑)。
いちまいきりだったけど、こういうものは揃いじゃなくても愉しいしね。

IMG_3283.jpg

藪柑子も雪を被っている。

IMG_3262.jpg

大寒を過ぎ、去年植えたガランサス(スノードロップ)が咲いていた。

IMG_3263.jpg

ガーデンシクラメンも寒さに負けず咲いている。
最強寒波到来だけど、立春に向け日差しはだんだんと強まっている。
庭では草も小鳥も春にならんとする。

IMG_3261.jpg

Kさんに譲っていただいた小鳥の塗りのおはほどよいサイズ感。
いただきものの小さなチーズケーキに苺を盛って、おうちデザートセットに。
ホテルでいただくデザートより、ずっとシアワセ♪
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/11/26.Sun

パンケーキを焼く也 (古九谷写蔦文小皿)

久しぶりに25日が土曜日だったので天神さんに行きたかったけれど、
目は覚めたものの軽い頭痛と疲れがあって行くのを諦めた。
平素このようなことで諦める三毛庵ではないのだが、
今週のへこたれ具合は凄まじく、ものへの愛情も感じられないほどであったので、
むしろ「行けなくて残念だな。」と思えるようになったのは復調の兆しかと思う。
体の痛みに始まって、頑張ろうと思うのに頑張れないエンスト状態になった。
こういうときどうしても、自分の頑張りが足りないのだと思いがちで益々消耗するのだが、
色々経験した今は、メンタルの低下も症状なのだと冷静にはなれる。
それでも自分が仕事などで人に迷惑をかけている、という状況は堪えるし、
一番きついのは自分を愛せていないということである。。
好きなおでおやつを食べて満ち足りる、そういう自分を喜ばせてあげることって
たいせつなことなのに、それができない・感じられないのは不幸である。

ものへの執着?も薄れ、、という頃にはさすがに危機感が募り、
何か打開策はないものかと色々調べてみた。
色々あっても、意欲も失っている状態では自力で何かをするのは不可能に等しい。
で、結果・・・とにかく電車にだけはなんとか乗り、とある整体に行ってみたのである。
整体といってもポキポキするようなものとは全然違うのだけれど、
ともかくも帰りはしゃんとして帰り、元気とまではゆかずとも、
ちょっとぐらい本でも眺めようかな、というような意欲というか、
自分への関心が戻ってきて、ひとまず危機的状況を脱した次第である。
自分の自律神経の脆弱性については長らく諦め気味であったけれど、
ダメもとでも暫く治療を受けてみようかな、と考えているところである。

まぁ、このような病人話はあまり書いても仕様がないのであるが、
つまりは、自分を愛せてないと流石にブログも書けんなーということなのであった。
ということで、ちょびっと復活した今、さっそく「もの」ネタをば、、

IMG_3022.jpg

月初に遠出したときに見つけたおのために買った、生落雁。
(本格的に寝込む前に撮った画像です。。)

IMG_3021.jpg

は二枚だけだったので、のんちゃんとのおやつに丁度いいかな、
と思ったのん。
五寸弱あって、デザインもシュークリームみたいな洋菓子にも合いそうだしね♪
問題はお値段が二枚買ってもいいぐらいかというところだけれど、
セット価格にしてもらって、ゴキゲンでいただくことができた次第。

IMG_3047.jpg

問題は・・・これが何なのかというところである。
聞くと古九谷写しだよ、とのことで、
確かに素地も白くすっきり精錬され、釉薬も殆ど色味を感じないものであり、
それはそうだなと思った。
とはいえ、、青い釉薬が素晴らしく鮮やかで、それに少し使っている紫の釉薬も
茶色にはなっていない(紫はよく茶色がかる)のがとても気になった。
写しといっても今出来ではない様子なのだが、
ここまで写せる人がいるならば、なかなかの名工ではないかしらん、と三毛庵思う。
そう思うと写しでもこんなよいもの買えるならラッキーだし、
使って楽しめるお値段だし、いろいろ妄想できるしなーということで浮かれたのであった♪

IMG_3041.jpg

さて、車の中で取り出して眺めていて思ったのは、
この素地もなかなかよいものだな、、というところ。
持ってみると分かるのだけど、結構薄く挽かれて手に吸い付く感じ、
三毛庵の経験するところ、高級品の感触(笑)なのだよなぁ。。
裏(無地)を撮り忘れたけど、普通の大聖寺とも違うような気もする。
明治から昭和にかけての九谷焼には、上質な素地のものが
あったりするけど、果たしてそういうもののひとつであろうか?
その上、この蔦の蔓の赤絵に、薄汚れた色の花・・・おそらく元は銀彩で、
その辺りが本歌と矛盾しないところもなかなかだなと思う。
というか、これが高級店に置かれてたら、三毛庵本歌と思ってしまいそうだ。
だってなー、素直に見てきれいやん♪

IMG_3046.jpg

うっとりするよな釉薬のお色♪

IMG_3043.jpg

これが21世紀のチャイナだったらそれはそれでびっくりであるが、
(まぁ、入手状況からしてそれでも文句は言えないが、)
いややっぱり、素地を作った人、それから絵付けをした人エライって思うな~。

というわけで素敵な菓子を手に入れてしめしめな三毛庵なのであった。
(三毛庵の妄想にピリオドを打てる情報ございましたらよろしくお願いいたします。)

朝は三毛庵、のんちゃんにコンビニのサンドイッチを買ってきてもらったが、
整体の甲斐あって負のオーラが消えたのをのんちゃんは素早く察知、
三時のおやつに「パンケーキが食べたい」とのたまわるのであった。
いやいやパンケーキはおこちゃまでも焼けまするぞ。

IMG_3064.jpg

粟田焼の面影残るよな昔の京焼、お気に入りのスリップウェアで
よつ葉のパンケーキミックスを焼き、久々満ち足りた気分になる。

(以下は庭の記録↓)
>>続きを読む
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/11/12.Sun

腕を上げる (米色青磁皿)

このところやけにブログを書くのであるが、
お暇というわけではなく、できることがこれぐらいなのである。
(本当はおの研究をしたり、絵を掛替えたり、庭仕事したり、
することはゴマンとあるのだ!)
背中中が痛くて起きるのにひと苦労し、ご飯作ったりと
ちょっと動くともう偏頭痛の気配である。。面倒くさいヤツである。
とはいえ、ごはんもおやつも美味しくいただけているのだから、
まぁそれで十分と言えなくもない。
そんなザンネンな三毛庵を見て、
のんちゃんは晩飯は簡単なものでよいという。
まあいつも簡単なものですけどね、生姜焼きにいたしました。
生姜をチューブのにしようかと思ったものの、
弱っている時こそ美味しいのん、とそこだけは頑張って摩り下ろした。
(我ながら思う、いやしいのは大事だ、と。)

先日、小鹿田のお@を見つけたとき、もう一つ見つけたのん。

IMG_3015.jpg

これって米色青磁という類かなぁ、、中国のものかな?
(画像ではそれらしい色が出ないのであるが、青磁のお色ではなく朽葉色。)

IMG_3014.jpg

薄っすら櫛目が入っていて、姿もよく、結構古いものじゃなかろうかと思う。

IMG_3013.jpg

裏はこんな感じ。

IMG_3012.jpg
(18.1cm)

中国のものだとして、彼の地のは大抵格調が高すぎて
三毛庵ごときには使いこなせないものであるが、
これはすぐに使ってみたくなったのねー。
きっとおかずを美味しくしてくれる!そう確信する三毛庵であった。

IMG_3011.jpg

じゃじゃーん、いつものおかず、ピーマンのおかか醤油がランクアップ~♪
(なぜか益々色味がでない画像である。。)
まぁいつもこんなもんです、三毛庵のおかず。
本当にお料理上手な人って、想像を超える味付けができるけど、
三毛庵のはフツーにピーマンとおかかと醤油のお味です。
でも、賢いおに盛ると、料亭に行かなくてもこれで十分おいしいと思えるよな~。

ランチを食べる分でちょこっとおを買うのも料理の腕が上がりますぞ、、たぶんね。
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
 | HOME | Next »