2017/05/14.Sun

いちばん遅い桜の便り (伊万里染付桜文猪口)

沖縄を梅雨入りにした前線が来て、雨がたっぷり降り、夏椿が開花。
ヤマボウシの枝にも白い花が浮かぶ。
この季節に咲く木の花は、「白」の印象。
夏椿もヤマボウシも芽出しは地味で、早春はクロモジやアオダモ、
コハウチワカエデを堪能していたけれど、
ここにきて、あぁ、この花を待っていたんだよなぁ、としみじみ眺める。
移植のために少し枝を落としたので、今年はそんなに咲かない、
そう言われていたけれど、自分のヤマボウシが咲いた嬉しさは格別である。

庭をぼーっと眺めながら、「あの辺りに夏、ヤマユリが咲いたら綺麗だろうな、
来年は植えてみようかな。」などと妄想していたけれど、
今日ホームセンターに行くと球根が処分品になっていた。
流石に暑くなってからの処分品というのは根付くのがむつかしく、
あまり買うことはないのだけれど、1年待つよりちょっと試してみようかな、
と根が乾いていないものを選んで連れ帰る。育ってくれるかなぁ。。
(寸分のスキマも逃さず花を仕込む三毛庵である。)

北海道から親戚が来て、向うはようやく桜が咲き始めた、という。
日本で咲く終いの桜。
といっても山桜や千島桜などである。ソメイヨシノは育たない。

IMG_2523.jpg

連休に猪口を買った。
すこしずんぐりとしていて、これにアイスクリームでも盛ったら
美味しそうだな、と思ったのである、、アイス食いでもないくせに。

IMG_2524.jpg

オカメ桜のような、可愛らしい桜である。
切れ込みのある五弁の花びら、丸弁の五弁で表す梅と並んでときめく意匠。

IMG_2526.jpg

そこここが慎まやかな猪口。

IMG_2522.jpg

この源氏香の見込も、ちょんちょん、と描いて佳い。

庭では待ちに待った、「ベイシーズ・パープル・ローズ」が開花。

IMG_2512.jpg

これも魅惑の五弁である。
ハイブリッド・ルゴサ(ハマナス系)で、蕾や葉っぱ、
それに小豆色の枝など、花が咲いていなくても美しく、
庭にあるとうれしくなる薔薇である。(実や紅葉も期待できる!!)
日本人好みのクラシカルでミニマムな美しさに溢れているが、
意外と言っては失礼だけれど、アメリカ人の作出で、1968年と
50年ほどの昔であるので、オールドローズという訳ではない。
そういえば香りのミニバラ、スィートチャリオットもアメリカの作出、
もしかしてアメリカって素晴らしい薔薇の宝庫なのであろうか♪

(↓庭の記録)
>>続きを読む
スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/05/09.Tue

ごはんという贅沢 (伊万里染付飯茶碗)

連休は用事やら何やらで結構忙しく、すっかりお疲れである。
サラダじゃない野菜が食べたいなーと思い、平日には珍しくお味噌汁を作った。
手軽に煮野菜が摂れて、低血圧の三毛庵には必要な塩分も摂れて、
でもってやっぱりお味噌には底力があるのである!

IMG_2495.jpg

あっ、コレ普段遣いにいいなー♪というと、のんちゃんに
「普段使い」いっぱいあるやろ、と突っ込まれる、、そうでしたか(笑)。
蓋もないし、このようなものはついでに置いてあるようなお店であるからか、
タダも同然の値札が慎ましく貼ってあった。
そりゃあなくても困らない、、でもこんなささやかなものが旅にはうれしいのである。
きっとごはんが美味しいだろうな~ってすぐ夢見てた。

IMG_2497.jpg

幕末ごろによくある線描きの、珍しいものでもないのだけれど、
しっかり焼けて、発色もよく、白ごはんのためにあるようである。

IMG_2498.jpg

お茶碗を選んでごはんを食べるとは贅沢なことであるが、
ごはんが3倍おいしくなって、一日の疲れも取れていうことなしである。
(高級宿でご馳走食べる分をふるものに使ってしまう三毛庵であるが、
高級宿のごはんより美味しいものを食べているつもりなのである。)

IMG_2496.jpg

連休に素敵な画を連れ帰った。
家に来た友人には呆れられたが、佳い画というのは懐具合に関わらず、
ご縁がないと連れ帰ることはできないのである。
まぁ、お代を積めば連れ帰れる画というものはたくさんあるのかもしれないが、
そういうのんは、あまり三毛庵のお好みではない。
好きな画を持ち帰ることのできる『ご縁』というのは、
ものをどれだけ愛してきたか、そしてこれから愛せるかがものをいう世界なのだ。

なのでまぁ、三毛庵の自慢といえば個々の絵云々というよりも、
彼らが自分を選んでうちにやってきた、そのことなのである。
ものに持ち主として選ばれることより誇らしいことはないのであるからして。

IMG_2494.jpg

雨が降るというので、咲き誇っていたジュリアを思い切ってカット。
とはいえ、剪定位置を気にするのでこんな頭でっかちの切り花に。
こういうとき、ふるい硝子の盃洗とかアイスペールがちょうどよい花瓶になる。

薔薇の季節の始まり。
ジュリアの次にモスローズのサレ(サレット)が開花。

IMG_2481.jpg
モス(苔)っぽいのが可愛いけれど、花も佳いと思う。

IMG_2479.jpg
ロサ・ムンディ(ロサ・ガリカ・ベルシコロール)も開花。
どちらもホームセンターにもよくあるオールドローズであるが、
普及している品種って育てやすくて普遍的な美しさがあるものだ。

IMG_2484.jpg
ミニバラの星の瞳。
少し弱そうなのが気がかりであるが、この季節は何気に咲くのでよい。

IMG_2486.jpg
ブラッシュ・ノワゼット・・・たぶん(笑)。
買ったときにはカーディナル・ド・リシュリューの札がついていたけれどね!
(なんだか葉っぱも蕾もガリカっぽくないなぁ・・・と思っていたら。。)
ホームセンターの苗は時々札違いがあるのが難点であるけれど、
ブラッシュ・ノワゼットは前も育てていて好きな薔薇、
育てやすくてよく咲く、これも佳い品種であるのでご縁かな、と思う。
窓からよく見える位置に地植えしたので、返り咲くこの品種でよかったかもしれない。
この花のお色はソメイヨシノのような透き通る淡いお色である。

(↓お庭の記録つづき)
>>続きを読む
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/05/03.Wed

B品で呑もう (古伊万里波千鳥文覗きと郡上紬袱紗ほか)

ふるもの好きのお酒好きのひとならば、いろんなもので呑むであろうけど、
覗き猪口もそのひとつではなかろうか。
ささっと呑むにはなかなか便利なものである。
とはいえ古伊万里のものなどまだまだそれなりにお高く、
費用対効果という点においては、さほど面白くなかったりするのであるが。

IMG_2425.jpg

そんなわけで、甘手のいわゆるB品的なものなどは、
気軽に遊べるものであるので、三毛庵的にはありかなーとか思う。
それに甘手というのは磁器のカチッとしたところがなく、
土っぽい柔らかさが、ふわっとお酒を呑むのには悪くないのだ。
頑張らなくてもそこそこ美味しいお酒が味わえるなんて、
なんて素敵なことだろう!!(全くの個人的見解。)

IMG_2426.jpg

ダミの効果がちょっとコンニャク印判(ではありません)チックで可愛い♪

IMG_2449.jpg

めっちゃ甘手(笑)。

IMG_2452.jpg

こんなものでも、ちょこっとふるものを買ってみる、っていうのは
悪くないとおもうんだけどな。

IMG_2427.jpg

下に敷いた袱紗は郡上織(郡上紬)。
入っていた箱からして、昭和のものと思われるので、
もしかするとまだ人間国宝の宗廣力三氏が指導されていたころのものかもしれない。
どうということのないものであるが、これもあるとちょこっとうれしい。
2つあって、それぞれ雰囲気が違ったので両方せしめる。

IMG_2424.jpg

黒っぽいほうはシックなので、ちょっとおされなガラスなどよさげ。
(のんちゃんのショットグラスを拝借。)

IMG_2415.jpg

「ジュリア(ジュリアズ・ローズ)」が咲いた!!

IMG_2431.jpg

IMG_2437.jpg

IMG_2441.jpg

IMG_2446.jpg

今のところ剣弁高芯のハイブリッド・ティーローズはこれだけである。
あとはほとんどオールドローズとかランブラーなので、
ひとつぐらいこんなかっこいいのんはありかな、と思う。
ミルクティー色が独特であるが、香りがほとんどないのが残念といえばまぁ残念。
あとは、あんまりタフではないというところか。

(↓お庭の記録)
>>続きを読む
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/04/25.Tue

草花のある暮らし (くらわんか手蛇籠文ころ茶碗)

蛇籠といえば護岸工事の資材であるが、
文様としてはなかなかに可愛らしく、風流なものである。
今どきのコンクリートブロックはありがたいものであろうけれど、
人造物も風景と調和していた時代というのが羨ましい。
今や人造物がその人間の手にも負えなくなる時代であるからして。。

IMG_2230.jpg

蛇籠の横に描かれているのは何かな?と考える。
こういう花のつき方は、沢瀉じゃないかな、と思うのだが、
それなら葉っぱは矢尻形だし・・・。
(先日メダカのために買ったナガバオモダカは何と外来植物であった。
園芸植物には外来のものはゴマンとあるので別にいいのだが、
中には在来種を駆逐するほど繁殖するヤツもあるので注意が必要である。)
でも左に描かれた菖蒲っぽい草も、花はかなりテキトーなので、
あまり写実には徹していないようである。
テキトーな文様だけれど、護岸の風景に目が留まった、というような
こころの動きが感じられる、佳い図である。
ちょこっと昔に行って、当時の人の草花との暮らしなど見てみたいな。

IMG_2231.jpg

折角の涼し気な文様であるので、
何かこれからの季節に使いたいものであるが、
冷茶では物足りない気がする・・・冷やし甘酒なんかどうかな~。

IMG_2409.jpg

さて、3球植えたハウエラがどうにか全部咲きそうである。
だめもとで植えた処分品であるので、やけに可愛らしく見える(笑)。

IMG_2407.jpg

原種チューリップの「バタリニー・ブライト・ジェム」は
いっぱしのチューリップの形であるが、まぁ15cmほどの可愛いサイズ。
園芸種のチューリップは暖地ではほぼ翌年咲かないので、
庭に植えようかな、と思うのは丈夫な原種である(小さいしね)。

IMG_2410.jpg

陽が差すと花が開くが、園芸種のチューリップの内側みたいに怖くはない!

IMG_2411.jpg

こちらも処分品なのに立派な苗だったスカビオサ、開花。
(どうしてもピントが合わなかった。。)
日本のスカビオサ、、松虫草のほうが背が高く風情があるが、
西洋の松虫草もこれはこれで可愛らしい。

だけどやっぱり、初秋の美ヶ原に咲く松虫草は泣けてくるよな風景。。
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
2017/03/05.Sun

お茶を啜る (古伊万里青磁猪口)

蕎麦猪口はあまり買わない、、いや買えない。
氷コップもそうだけれど、コレクターズアイテムというものには相場があるからである。
三毛庵は猪口のコレクターという訳ではないので、
やはり真に好きな人には勝てないのである。
でもたまに、「あぁ、これって使ったらどんな感じだろう!?」と、
算段もなしに思うことがあって、そうなるとどうしても手許に置いて
確かめたくなるのである。
三毛庵の骨董趣味の基本は、好奇心なのかもしれない。

IMG_2034.jpg

そんなわけで、気付けば青磁の猪口を連れ帰っていた。
灰翠色の激渋なヤツである。
これを使う妄想でアタマはいっぱいであったので、
フンパツしてのんちゃんの分とふたついただいた。
ボディ自体がグレーがかっていて、轆轤目の出た生掛けらしきもので、
伊万里には違いないけれど、土っぽい感じがする。

IMG_2032.jpg

これに焙じ茶淹れて啜ったら美味しいんとちゃうかな、
焼酎ロックもいけるかも、とかそんなことを思っていたのである。
焙じ茶や焼酎が似合う垢抜けなさってなかなか磁器にはないものなのだ。
なので、そう思ったら、なんだかこれがとても「在り難い」ものに
見えてきたのである。

IMG_2035.jpg

見込みはコンニャク印判の五弁花で、グレーがかった素地なところとか、
半筒猪口などにあるようなタイプな気がする。。
(スイマセン、猪口のことはあんまり分からないもので。)

IMG_2036.jpg

高台も畳付に赤みが差して、薄っすら砂目でおぉ渋い!
(全くどうでもよさそうなところではあるが、三毛庵的には付加価値が高いのである。)
猪口のようなブランドものに手を出そうとする三毛庵を
怪しいものでも見るようにしていたのんちゃんに、
「これはきっと焙じ茶に合うんだよ!」と力説して持ち帰った。

帰ってお茶の時間、のんちゃんはさほど興味がないのかと思い、
赤福の茶碗にお茶を淹れて出したところ、
「あれ、あれで飲むんじゃないの?」

ほれほれ、やっぱりこれで飲んでみたいよね♪
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
 | HOME | Next »