2018/01/02.Tue

コレクターのこと (平福百穂 ペン画 「天保九如」)

なんだか急に気持ちがどんより曇って、
あぁきっと、と思って天気図を見ると苦手なパターンであった。
今宵はスーパームーンであるとのんちゃんも言っていたし、、
自然に逆らえない三毛庵は調子が悪くて眠れなくなったのだ。
とほほ、背中も強張って嫌になるほど痛い。
そんなこんなでぐだぐだのままいるのは腹が立つので、
起きてブログを書くことに。。

暮れに額縁を替えたりして撮っておいた画像から、、
太陽と月が描かれた不思議な山水であるが、
このような画題を「天保九如」というそうである。
(中国由来の吉祥の画題ということなので、ご興味のある方は検索を。)

IMG_3119.jpg

平福百穂のペン画ということで、古い額縁に入っていたのを綺麗にした。

IMG_3117.jpg

近所の額縁屋さんで手頃に仕立てただけであるけど、
マットの色を合わせたりするのは愉しい。
もう一回り大きい額縁でゆったり作ればもっと雰囲気が出るかなとも思ったが、
織部床風のニッチに掛けたかったので小さめに作った。

IMG_3120.jpg

線描が好きな三毛庵であるので、飽かず眺めるのだ。
(でも線描というのはボロが出やすい分野であるとおもう。)
詰まらない工芸画より、ずっと嬉しい。
(いつか本物と見分けがつかない工芸画ができたらやだなとおもう。)

IMG_3121.jpg

平福百穂はずいぶん昔、秋田の角館に行ったときに知った画家だ。
そのときは絵を所有するということを考えたこともなく、漫然と眺めただけだった。
絵は見るものではなく買うものだ、ということを知っている三毛庵であるが、
そう思い知るにはその人なりに時が満ちることが大切で、
角館に行った頃の自分に何かを言っても無駄であったろうと思う。
だからほかの人にも絵を買えなどとは言わないけれど、
欲しいと思ったときには買って「経験」することが大切だと思う。
・・・って、きっと三毛庵いつも欲しそうにしてるんだろうなぁ。。
売り手の方にもよく見抜かれています(笑)。

三毛庵は骨董について、いろんな人からコレクターと思われているが、
集めている訳じゃないからか、あまりそういう自覚が持てない。
ふるものが好きなだけだ。
でも絵について言えば、自分でもコレクターというような気持ちが少し。。
世間的にすごいものを持っている訳でもないのになんでかなー。
なんだかね、自分的にはすごいものを持っている気でいるというのか、
自分じゃなきゃこういうコレクションはできないかな、って思う気持ちが少しあって、
そういう意味でコレクターの自覚が芽生えるのだと思う。
それでも、、集めたというよりも集まった、というのが正直なところだけれど。
(なかなか勇気がなく、大半はここでお見せできていないのだが。。)

だけどなー、そういう風にしてできた洲之内コレクションのようなのが、
本当のコレクションっていうんじゃないのかな(引き合いに出すのは恐れ多いが)。
そういう個性の感じられる、個人コレクションの展覧会とかやってくれないかなー。
今どきは教科書みたいな展覧会じゃなく、そういうマニアックなやつ、
いいとおもうんだけどなー。

真夜中で何を書いているのか分からなくなってきたのでこのへんで。。

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2012/04/08.Sun

大潮 (波切村スケッチ)

昨日は大潮だったらしい。
ぼろぼろのスケッチで申し訳ないのだけれど、美味しそうな貝が売られるようになり、
大潮だとか潮干狩りだとかいう話を聞く頃、いつもこれを取り出して飽かず眺める。
三重県大王崎の大正頃の海女のいる風景を描いたものだ。
描いたのは、おそらく京都画壇、国画創作協会系の若手の画家だろう。
当時波切村と呼ばれたこの漁村は、その頃の画家にとっては聖地のような
意味合いがあった。(大王崎は今も「絵描きの町」として知られている。)

blog 8439

私にとって、大正時代を中心とする近代絵画には特別の思い入れがある。
絵画を眺めることは、呼吸をするような、或いは水を飲むようなことなのだと気づいたのは、
京都画壇の異色の画家、不染鉄の絵に出会ったからだ。
そんなきっかけで関西に暮らしていると、絵画の青春時代そのもののような国画会の当時の熱
には憧憬にも似た気持ちがあって、なのでこんなちっぽけなスケッチすら私の宝物なのである。
2年前、この絵の時代特定をするためにのんちゃんと大王崎周辺を探検したことは、
キラキラと輝いていたのは海だったのか、自分のこころだったのか分からないほど
今も楽しい思い出だ。(この絵とその日のことについてはこちら→@

あの日の探検で時代特定のカギとなったのは、この絵の裏面に描かれていた昔の安乗崎灯台。
大王崎の北に位置する灯台で、当時は木製だった。

blog 8441

安乗崎灯台でこれと同じ風景の当時の写真を見つけたときは大喜びだった。
大王崎では、上の絵が描かれた地点を特定することはできなかったけれど、
場所を探して、あっちをうろうろ、こっちをうろうろしたことを思い出す。
これを描いた画家もきっとそんな風に心を弾ませながら、場所を求めてうろうろし、
スケッチをしたのだろう。
ああ、描いたのが誰なのか分かればよいのだけれど・・・。

<上のスケッチの細部はこちら↓>
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2011/06/29.Wed

1936/7/10 zMlle Tomiko (藤田嗣治 婦人像素描)

blog 6725

祝廿春 誕生日 十一年七月十日 秋田行汽車中 嗣治 Foujita
zMlle Tomiko
と書き込んである一枚の古い紙切れ・・・。

ある場所でこれをみつけたとき、「どうしてここにこんなものが?」と思ったけれど、
どうしても惹かれて仕方なく、一度は帰ったもののやっぱり気になり戻るとやはり「良く」、
困り果てた挙げ句、決心して持ち帰った一枚。

「Mlle」はマドモワゼルということらしく、あたまの「z」は良く分からない。
もしかして「マドモワゼル富子へ」ぐらいの意味だろうか。
(フランス語に堪能な方、お教えください。)
この肖像の女性は富子という人で、姉妹で秋田の温泉に行く汽車中で描いてもらった
と、この女性の妹さんの古いメモ書きが添えてあった。
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2011/04/02.Sat

羽音 (要樹平 ペン画「花香」)

要樹平について感じたことを、なんとか言葉にしようともがいてみたけれど、
なんだか書けば書くほど真実から遠ざかるような、もどかしい気持ち。

この絵は欲しいなぁ、一緒に暮らしたいなぁ・・・そうしんから思った作品にも出会ったけれど、
この際、自分の財力のことは棚に上げたとしても、畏れ多かったのも真実で。
その絵に対して生じる責任の重さとか、何より星野画廊さんにあることが
絵にとっての幸せだとか・・・
それでもやっぱり、傍で暮らせたらなんと満ち足りることだろう。。

でもね、この絵は私と暮らしてもいいかしら?と問いかけた一枚が、、、
立派な本画と同じくらい、見た途端にいっぺんで好きになった一枚。。。

blog 6905

樹平が最晩年、おそらく85歳前後・・・もう本画は描けなくなった頃に
訪れた人にお土産に手渡したという、落書きのようなペン画のなかの一枚。
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