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2019/06/15.Sat

若書きのことなど (ベル串田(戸川串田)の子供の絵)

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いつも戦利品を思いついたなりに飾る、ざっくりとしたコーナーの、、

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これ♪、、ではなく、、
(でもこれ、何気に気に入っているんだけどな、のんちゃんにはタイヤがないぞ、って言われたけど。)

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こっち(硝子外してないので少々写りが・・・)、ちょっとしたお気に入り♪
サインから、ベル串田が戸川串田と名乗っていたころの若書きだと思うのであるが。。
(「思うのであるが」というのも、売主も誰の絵かを調べていなかったのである。)
と言って、日本の美術史などろくに学ばず、
若い頃は海外の画家がいいと思っていたような三毛庵は、情けないがベル串田を知らなかった。
知らないけれど、それでもとても目を惹いた(当初は硝子が裏側まで汚れて
もっとぼんやりとしていたものの)ので、よくよく考えもせずにお値段を聞くと
出てきた状態に比して、即決すべきか悩む、それなりのお値段であった。

なので一度は諦めて、他をうろうろしていたのだが、
気づけばこの絵のことを思い出していて、いや、あれやっぱり佳かったんだ、
まだ縁が残っていればひょっとして買えるかも、そう思って戻ったのだ。
あんがい目立っていたので、ほかにも目に留める人がいるかな、
と思いつつ行ってみると、やはり業者さんと思しき人が交渉中だった。
幸いにして折り合わなかったのを確認してから、「やっぱり戻ってきた」そう言って、
代金を差し出した三毛庵。
満足して絵を抱えていると、さきほどから様子を見ていた人に
「これ誰?」そう聞かれた。「さぁ、私はしらんけど。」と三毛庵。
自信満々に買うから、気になったのかなぁ?
単純に、欲しい気持ちがお値段を上回っただけなのだけれど。。
でも、ものを買う、ってそういうことだよね♪
(「誰」かという点については、これはプロだなと思えるものは、今日日大抵は調べがつくのであるし。)

額装の雰囲気でも凡その時代は想像できるけれど、
この絵には三毛庵の好きな時代の匂いがあって、おそらく戦前までのもの。
(サインが戸川串田のものであるし。)
たぶん額がなくてもそこに惹かれたと思う。
あの時代の絵画に対する「熱」のようなものが思われて手にしたのだけど、
このころのベル串田(戸川串田)は藤田嗣治、東郷青児に師事していたそうで、
それを知って腑に落ちた。藤田を尊敬していた画家、っていうのにナットクした。
(三毛庵が不染鉄買って絵が好きになり、次にめっけたのが藤田の素描だったのだ。
しかもベル串田は藤田がその素描を描いたころに藤田に師事していたようである。)
それにしても、よくぞ三毛庵を選んでくれたなー、この絵は♪
こんど藤田の素描と並べて飾ってあげよう。
(以前、和歌山の県美が秘かに弟子と師匠の絵を並べて展示していたのを真似たし♪)

西洋の、圧倒的なまでの技術に裏打ちされた絵画はそりゃ誰が見てもいいに決まっているが、
自分が必死に生きてみて初めて真価に気づく絵というのもあって、
それはやはり、画家も必死に生きて描いているからと思う。
若書きや夭折の画家の絵というのはそういうものが現れていて、
だからこころを揺さぶられる人がいるのだ。
ベル串田は長生きで成功もした人だが、これを描いた頃は、
そうやって必死に生きていたのだろうな、そう思う。

それにしても、、この子供たち、いいな、ほんとに♪



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