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2019/06/03.Mon

早乙女 (九谷庄三手田植え図鉢)

私の中の原風景というのは、人の手のほとんど入らない原野なのである。
そして皮膚感覚は乾いた空気。
なので、里山の田んぼの風景など、若いころは「わぁ日本だなぁ♪」などと思っていた。
(いったい、自分は何処の国のひとなんだ!)

だけど今、田んぼに水が入ったり、秋に黄金色の稲穂が揺れるのを見るとほっとする。
やっぱりお米の国のひとなのかなぁ。

九谷庄三といえば農耕図。

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九谷銘ではあるものの、ちゃんとした庄三手の
お気に入りポイントは、窓絵のひとつが農耕図、しかも田植え図であることだ。
可愛らしい早乙女ふたり。
こういうのを見ると、工芸品と日常が離れ離れになることなく絵になっていた、そういう暮らしがあったんだ、と思う。
都会でしゅっと暮らしていると、花でさえ単なる装飾と化し、忘れそうになるのだけれど、
花を飾ったり、自然との対話から生まれた工芸品を飾ったりするとき、
自然との深い繋がりがかつてはあったことを思い起こす。

田んぼというのも人が自然と折り合いをつけてきた美しい歴史の賜物で、
そういうものを器に描いた九谷焼というものに三毛庵は心からの尊敬を抱くのであった。

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ばらの季節が終わろうというのに沢山蕾が残っていたブルーランブラー。
先週たっぷり雨が降った後、いっぱいに咲いた。

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モスローズ風のミニバラ、ストロベリースワールの美味しそうなお色。
はじめに置いていた場所の日照やら風通しが気に入らないようでひねくれていた。
強い西日と吹きさらしの風の吹く棚に置いたらゴキゲンに。

いろいろのクレマチスの季節。
今年植えたものが多いけれど、、

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パール・ダズール。一年放置の処分品だけあってなかなかのタフガイ。

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早くに咲くばら、マダム・サンシード・パラベールに這わせてばらの花後を愉しむための
ビチセラ・ルブラ。古風な花でとてもお気に入り。

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こちらも八重咲なのに、豪華というより、やはり古風なパープレア・プレナ・エレガンス。
ブルーランブラーの上まで伸びて、大半の花が見当たらないけど。

五月の庭のように溢れんばかりの花の庭が原風景、ということはないけれど、
それでも庭仕事の合間に一服していた父の姿なぞ今頃になって思い出す。
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2019/05/11.Sat

妖しの花とばら祭り (色絵くらわんか手花文皿)

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植物が好きなせいか、こういうのんを見ると、
これって何を描いたのかなー、ってすぐに思うのだけど、なかなかのシュール。。

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よくぞおに描きましたな!って感じ。
でもこんな、ちょっと棘のあるよなデザイン感覚、イカしてると思うな。
斜に構えて澁澤龍彦読んでみたりな、背伸びしたころに出会ってみたかった。

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裏はこんな感じ、江戸後期は言っていいのかな~。
でもこれ6寸あって、ありそうで意外にない気がする。
縁に小さな直しがあるので、とってもお買い得だった。
まぁ、直しなんてヤダ、と思えばお買い得じゃないのだろうけど、
普段ちょこっとおかずを盛りたし・・・って手に取ったので、三毛庵的には問題なし。
色絵のおで、ふだんのおかずに合いそうなのんって、
なかなか貴重だと思うんだけどなー。

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ちょうど美味しい魚醤を手に入れたので、簡単な炒め物を作る。

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あれっ、盛り過ぎた!!(全くのおしゃれ感ナシ!)
でもグリーンの縁がいい雰囲気にしてくれる。

これにチーズなんぞ盛り合わせて、いい純米酒で一杯、といきたいものだ。

(庭の部・薔薇まみれ編↓)
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ものたち | Comments(0)
2019/04/17.Wed

鶉の春、蘭州暮色 (九谷庄三手色絵皿)

先日、高校時代の友人がやってきて、全力で関西の桜巡りをして帰った。
友人も、明日があるとは思わないことだ、と言っていた。
(そして、で、どうする?100まで生きたら?!とお互い笑った。)
三毛庵は今年の桜は何かのついでばかりだ。
だけどお庭でぼーっと芽吹いた草木をみるだけで、じゅうぶん泣けてくるのだ。
草も木も、ネットの画像よりもずっと確かなもののはずなのに、儚さに泣けてくる・・・
4月の庭はそれは美しいけれど、もう2月の庭など夢の彼方ではないか。
(私はデスクトップに勝手に送り付けられる風景の無神経さが大嫌い。)

そんなわけで、このところ、ブログに辿り着く前に爆睡し、
朝は明るくなれば庭に出る、全力の日々。

お皿漁りも、したくてしようがない、というようなビョーキはいまやないが、
それだけに、何気に目に入るものに泣けてしまうのが困りもの。
のんちゃんが、誰かが好きそうなのがここにあるで、とこれを差し出す。

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庄三手の少々笑っちゃいたくなるようなお皿である。
お茶目だが、工房作といえそうなほどに時代はあろう。

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なんかねぇ、これ描いた人の世界観に泣けてしまいそうだよ。
鶉かな?水仙咲くこの世の春を謳歌している。
(ネットの桜画像よりも鶉の春のほうが、ずっとリアルに感じる三毛庵。)

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なんだろうなー、お皿というのも西行の桜みたいなものなんだ、きっと。。

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裏も見てあげてくだされ、大絶賛!!

4月の庭のスピードにはもうついてゆけないくせに、花を買う。

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『蘭州暮色』、ゆめまぼろしのような透き通るお色にうっとり。
この姿を体現したような香りも麗しく、さらに欲張りな三毛庵のために蕾が4つ。
中国寒牡丹だそうで、つまりは二期咲もするというオトク感あふれるお品である。
寒牡丹というのは春は早咲きらしく、それは暖地では好ましい性質に思える。
いつも普通の牡丹の咲くころは暑すぎて、咲いた花が気の毒なのだ。
ということで、この有用性についてしばし検証したく思う。

庭記つづき↓
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2019/03/11.Mon

今日に (白万古掛花)

三日月を過ぎた春めいた月を見る。

庭で俯くクリスマスローズを飾ろうと思う。
水が上がりにくい花だから、咲いている一輪だけ、と小さい花を切った。
小さすぎて、水仙も小さなティタ・ティタを。

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今日は花を手向ける日だから、特盛のも切ることにする。
向日葵のように俯かないクリスマスローズ。

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Sさんに譲っていただいた、余りに愛らしい花入にはこれもいいのかもしれない。

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花も器も、何一つ向こうには持ってゆけないから、
咲いた花の記憶ぐらいは忘れまいと思うことが、生きているうちにできることである。

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コレクターの方からやってきたという花入
いつかちゃんとつぎの預かり手に継いでゆけますように。

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ものたち | Comments(0)
2019/02/10.Sun

連休中日 (ナゾの織部徳利とお雛様。)

今朝は晴れて、放射冷却なのかよく冷えた。
洗濯機を回してのんちゃんを誘い、近くのホームセンターをはしご。
日本水仙が好きなのだけど、去年ははじめ鉢に入れていたせいか、
今年は花を休んでしまったのね。
先日、芽出し球根があったので一つ買い、それでもう少しだけ買い足そうかなと。
昨日ぼーっと庭を眺めて、冬場だけは日が当たる隅っこに日本水仙がちょうどよいなと。。

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これはこの前買った芽出し球根のもの。
しばらく庭で咲かせて、満開になったので、切ってきた。球根太って欲しいしね。
寒い時期に合う、清らかな香りがする。

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水仙を二種挿す、というのは不自然と言えばそうなのだけど、
昔からある、品種不明のものが咲き始めたので一緒に。
庭ではやたら茫々になるので隅に追いやっているけど、
日本水仙とは違って、一種ではなく、何かに添えやすいようなタイプの花。

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庭で茫々でも、こんな品の佳い花なので、切ったほうが生きる感じ。

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ほんとは満開になる前に切ったほうが季節らしくてよいけれど、お庭でも見たかったしね。
原産は地中海沿岸で中国を経由して渡来したというけれど、
地中海や渡来ルートにも日本水仙は咲いているのだろうか?
花を植えていると、外来生物によるリスクということも思うけれど、
今はもう、すっかり「日本水仙」だものね、これは。(しかも球根には毒性もある。。)

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徳利はよろよろの輪線文の織部。きっと前にも載せているけど、よく水仙を入れる。
昔気軽なお値段で買ったもので、ちょっとどういうものかナゾだけど、とても好き。
お水を半分以上入れるとじわっと滲みるところがあるけどね(笑)。
 
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今年は早めに出してあげてよかった♪

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さて、今日は全力で庭仕事。つるばらとの闘いで傷だらけになる。
皮手袋をすると誘引した枝を結わえるのがやりにくいしなー。
ほんとはもっと吟味して誘引したいんだけど、週末ガーデナーなので納期優先。
なんだかんだ言ってホームセンターで余計な苗も買うので、その埋蔵も忙しい。

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サカタのガーデンプリムラがなんと処分品で50円♪
草っぽい庭なので、ピンク色は使い方に少し気を遣う。
湊晨侘助の近くにして、いっそピンクなコーナーとかにするとあまり気にならない。

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こっちのお色も処分苗だったけど、このときはもう少ししたような。
去年買って、野生のプリムラに近くて可愛いな、って思ったんだけど、
地植えで夏越ししたので気にっている品種、、処分苗なんて勿体ない!!

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その夏越ししたのは、、まだ蕾固し。
肥料もそこそこで密植するのでほんとに野生化している。。
とにかく暖地の庭では夏の温度と湿度に耐えられるかが重要で、
地植えでこんな風に殖えるプリムラってかなりありがたいんだけどなー。

さて、明日は庭に散乱した薔薇の枝やらを片付けまくるぞー!
(散らかしながら作業はしたくないけど、何しろ芽が動くまでの
時間との闘いなので、後でも済む作業は見捨てていくのである。)

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