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2020/01/16.Thu

小さき椿、小さきお皿 (御深井豆角皿)

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銀葉椿が開花。
飛騨高山の朝市で買い、大きめの鉢に植えたせいか一年休んだけれど、
今年はいくつか花芽が付いた。
メタリックシルバーでぎざぎざの縁が覆輪の小さな葉っぱは、
茶花というよりガーデンプランツとして優秀であるが、
それほどの整形花でもない(特に初花は)花は、茶花的な魅力がある。
それはやっぱり、ふっくらと美味しそうな黄身餡みたいな蕊と
小さめで甘いピンク色の花びらのバランスにあるように思う。
でも、均整がとれているものを美しいと感じるのはわかりやすいけれど、
一見不完全なものに魅力を感じるというのはどのようなこころの動きなのであろう。
移ろいゆく四季のなかでの暮らしが関係するのかもしれないなどと思うけれど、
では、他国の美意識というものがどのように成り立っているか、そういえば考えてはみなかった。

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開き始めのころ、、蕾がほころぶのはよいものだ。
花が咲くと、それだけで一日満ち足りた気持ちになるなぁ。

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お正月に六花亭の紅白餅をいただく。

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お皿は瀬戸系の豆皿
御深井といっていいのかもしれないけれど黄瀬戸のような卯の斑が珍しい。
一枚一枚垂らし方が違っているのが愉しく、昔の人は小洒落たものを作るなぁ、と感心する。

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ちびっこなのに眺めて見飽きない。

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裏は四つ足がついていて抜かりなく、小さくともホンモノなのである。

(↓庭の記録)
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2019/03/01.Fri

弥生、部屋を眺める (京焼?の舟形豆皿)

弥生、へとへとになりながら、金曜の夜が惜しくて頑張って起きている。
お庭のお手入れがほぼほぼ済んだので、今度はお部屋のほうをなんとかしたいのだが。
もう3年になるというのに、本棚の本を好みの順にできていないとか、
飾ろうと思ったふるものをすんなり取り出せないとか、まだすることがたくさんあるのだ。

年末にお節を作っていた時に、姪にスライサーやピーラーがないと言われたので、
必要ないと答えると、「この家には必要のないものはいっぱいあるのに」と
つぶやかれた(笑)。
確かに三毛庵の包丁さばきではそういう道具はあっていいのかもしれないが、
急ぐ必要がないのなら、包丁のほうが当りが優しくて、なんかがさがさしない。
それに必要のないものというのは人によって違うもので、三毛庵にとって必要のない
そのような道具を置く場所があれば、人様から見て無駄に多いお皿を収納したいのである。
「人によって違う」というのは当たり前のことであるが、
なので何故に世にこれほどまでにミニマリストが多いのかは不思議である。
今の世の中の主体はものではなく、情報のせいなのか、本ですら積読をする人もいないようだ。
三毛庵はスキマの時間に読もう、と思った本や、見て考えよう、って思ったものや
絵や、いっぱい散らかしている。
そういうのって家事などしながら、ちらと目に入っただけでも考えているものだ。
「もの」というのは現世では圧倒的な現実であり、また儚いものである。
だからできるだけ可視化して、それについて考えるチャンスを作りたい。
部屋をきれいにすると気持ちも整うというのは御尤もで、さざ波一つ立たない
静かな心で居たい時も当然あるが、混沌と森羅万象に思いを馳せるときもあるのである。
だから、片付いていたり、散らかっていたり、それはそれでいいように思う。
洲之内徹が、画家の松田正平のアトリエのことを
「散らかっている、散らかっているが汚らしくはない。」と書いていたかと思う。
(人の眼を意識したようなものがない、って書いていたかな?後で調べよう。)
そういうところがカンジンなのだ。
散らかっていても片付いていても、何かに流されてそうなっているなら、結局あんまり違いがない気がする。
・・因みに三毛庵、ン十年前、結婚前はミニマリストだった。
当時は買ってまで欲しいようなものが見当たらず、ホコリがたかることを考えると
必要のないものを置く気がしない、という合理主義者?だった。
まぁ、若いころって「もの」の確かさ、よりも「見えないもの」のほうが崇高に思えるしね。
確かに「もの」は儚いが、「もの」と戯れられるのも現世のあいだだけなのに。。
(・・・というのは三毛庵の今の価値観なのである。
因みにこんまりさんとかも尊敬している、何故なら彼女には愛があり、自分の価値観も明確だからだ。)

なんか話がおかしなほうへ、そうそう、ものを愛でるために整理整頓をしたいのはそうなのだ。
まぁ、ぼちぼちやっていこう。

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このようなものなど、姪っ子のいう、「必要のないもの」であろうな(笑)。
自分でも、つい、「なんかに使えんかなー」などと思って、
焼き飯やカレーを食すとき、スプーンを載せて提示してみたりした。

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やきものの舟ってかわゆす。
段々がついているのも造形的にいい感じがする。
ちょっとぬらっとしたような釉薬も、なんとなくいじりたくなるんだなー。

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舳先に「亀亭」って書いてあって、これって和気亀亭のことかな??京焼
多少はふるいものだと思うけど、みっつしかなかったせいか、哀れなお値段であった。

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だけど、やきものをみていると、果たして技術は進歩したのか、
あるいは人の感性はどうなのか、と現代に生きる自分の驕りをおもったりする。

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2018/11/15.Thu

散り紅葉 (古伊万里染付豆角皿)

近ごろ人生のスピードに追い付けない三毛庵である。
だいたい、春と秋はそれぞれ3か月体調管理のやりくりが大変なので、
つまりは人生の半分を有意義には過ごせない。
とはいえ、その中でも脳ミソも活動停止する日というのは知れているので、
やりたいことは膨大になり、できることが限られるという状態になる。
若いころよりやりたいことが明確であるのに、体はついてゆかなくなるなんて、
老いてゆくというのはいいんだか悪いんだかわかんないなー。

という訳で、久しぶりにうっかり早く目覚めてしまったので、ブログを更新することに。。
(実はひと月も前に撮った画像であるのだが・・・。)

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旅先で、古伊万里と言えそうな豆皿を買う。
(古伊万里豆皿の定義はむつかしいが、私の中ではそれぞれ、
江戸中期まで、3寸未満・・・である。諸説あるので知らんけど。)

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(一辺7cm強)

たぶん紅葉系の落ち葉じゃないかとおもうけど、ちょぼちょぼと散らされている。
図柄といい、生掛けなのかな、ちょっと石っぽい上がりといい、
人工物というよりは、自然の端っこをちょっといただいて作ったような風情にときめくのだ。

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こんなごりっとした高台とか、いいなぁ♪
ありがたいことに近ごろ古伊万里も少しお安くなったので、旅の土産に何気に買えたりもする。

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いつも、こんな風にしげしげと眺め、こういうぬらっとした釉薬の感じなどにぐっとくる。
(まぁ、なんか・・・世の人には理解しがたい習性である。)

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今年作った梅干しを載せてみる。
自分で作った梅干しを佳いお皿に載せて食するシアワセ。
世界的に和食ブームとやらで、テレビではグルメ番組があふれているけど、
うちも含めて家庭で作るフツーのご飯、っていうのがいまや一番の贅沢である。

しばらくあんまり更新できていなかったけど、その間にぬか床も復活させた。
ぬか床があると、安いけどちょっと多いなぁ・・・みたいな野菜を買いやすくなるし、
入れておけば漬物が出来上がって買う手間が省けるし、
うちのライフスタイルにおいては手間というよりむしろ合理的なのである。
植物性のペットっていうんですかね、ゴキゲンになったりふてくされたりもするのが
なかなか面白いし。
(秋に作り始めて、すごくおいしくなったなーと思った後に機嫌を損ねられました。。
足し糠がいるなぁ、とは思っていたのに調達できなかったもので。)

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いただいた新米とぬか漬けと梅干し、このような画像も撮ってあったのに(笑)。
ごはんLOVEな三毛庵は、ようやく平和の圧力鍋も手に入れて、
玄米も美味しくいただく体制を整えたりもしたのである。
世間には、白い炭水化物はあかんとか、グルテンフリーとか、あまたの情報が溢れるが、
一般の人が「選んで」食べられるというのは恵まれていることである。
(体質やアレルギーの問題を抱えた人にとっては深刻なことだが。)
白くない炭水化物を食べるのはいろんな意味で合理的で、三毛庵も取り入れたりしているけど、
白くても白くなくても、「美味しい」ということは重要である。

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これまたひと月も経った画像で恐縮であるが、
今年小さい苗を買った木槿「白祇園守」は夏に3輪咲いた。
それから枝を伸ばしてこのように秋にも咲いた。
この成長スピードが木槿を庭に植えるのを躊躇させるのであるが、
こんな佳い花が生けられる花の少ない夏に次々咲く魅力には抗えないのである。
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2018/02/10.Sat

雨の土曜 (御深井焼?陽刻豆皿)

久しぶりに寒さが緩んだと思っていたら、雨が降り始め、
まただんだんと冷え込んできた。
そろそろ冬の庭を整理したいのだが、都合よくはいかない。

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角皿とか長皿というのは何かトクした感じがするのだが、
増してやそれが豆皿土ものとあればミョーに嬉しい、用途はともかくも。。
8.6 × 6cmのちびっこなヤツらである。

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現物はもうちょっと黄味がかっている、瀬戸系・・・御深井とかかな?

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ちびっことはいえ陽刻とかは結構頑張っていてキュートである。
眺めているだけで癒されまする。

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美味しそうなパイを頂いたので、コーヒー豆を買いに行き、
お茶の時間に。
暮らしが整うと気持ちも少し落ち着く。

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2018/01/06.Sat

刷り込みのことなど (九谷焼青手芭蕉文豆皿)

小寒を過ぎ、時雨模様の一日、お庭が寂しいのでホームセンターに行く。
帰って小腹が空いたのでよつ葉のパンケーキを焼く。
パンケーキ・・・今はホットケーキとは言わないのかな?

子供のころ、まだ地方都市も十分に栄えていた時代、
デパートの上にある食堂でホットケーキを食べるのが贅沢だった。
当時はデパートに行くとなると、服装もきちんとして行ったものだ。
(今ではすっかりユルい三毛庵であるが。。)
まだ学校に上がる前のことであったので、美味しいホットケーキも
全部食べ切ることはできなかった。
すると母が残りを包んで持って帰ってくれたものだ。
持ち帰ったホットケーキを家で食べたという記憶がないのは、
デパートでの特別なおやつの記憶があまりに鮮烈だったからか、
あるいは残り物は母が食べてくれていたからか、どちらだろう。
今でもつい食べ残すことのないように、といやしく食べる三毛庵である。

ホットケーキにはもうひとつ思い出がある。
学生時代、三毛庵は妹と自炊をしていたのだけれど、
当時ふたりの贅沢なおやつといえば、ロッテのチョコパイか
ホテルニューオオタニのミックス粉を焼いたホットケーキであった。
ロッテのチョコパイは、じゃんけんで負けたほうが自転車でコンビニへ買いに行き、
勝ったほうがお茶を淹れる、という決まりだったように思う。
ホテルニューオオタニのミックス粉というのは確か今もあるはずだ。
永谷園が出していて、お茶漬けとホットケーキの関連性は疑うが、
とにかく当時のほかのミックス粉に比べて高級なぶん、美味しかったのである。

パンケーキ時代の幕開けは、ハワイである。
オアフ島のワイキキ辺りのホテルから、のんちゃんと友人と、
あれはレンタカーを借りに行く途中であったのだろうか、
とても美味しそうなパンケーキのお店をみつけ、朝からおやつにいただいた記憶がある。

あの時以来、いまだにパンケーキとホットケーキの違いが判らぬ三毛庵であるが、
粉を膨らませただけのものが今も「特別なおやつ」として君臨している。

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骨董を始めたころ、手始めに買ってみたのは九谷焼だったような気がする。
なぜかはあまり覚えていないが、市で手軽に手にすることができたし、
親も九谷焼を好んでいたような記憶があり、何か親しみがあったのかもしれない。
でもまぁ三つ子の魂というのか、今も九谷焼は好きなのである。
三毛庵はいやしいので、例えば渋い土ものもよいなぁ、と思ったりもするけれど、
キラキラ✨の九谷焼なんかも美味しくいただくのである。

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長径が7.5cmと豆皿サイズなので、
のんちゃんにそんなん何に使うん?と聞かれた。
「いや、ホットケーキのときのバター入れとかね。」などと考えてみたが、
いいのである、使えなくとも。小っちゃくて可愛いんだから♪

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ちびっこの割には芭蕉の葉脈とか背景のぽつぽつとかが
生き生きと描けていて、そう悪いものじゃないと思うのだけれど。

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明治頃、と言われそんなに時代があるのかは多少疑問の余地があるが、
フリモノがあって電気窯ではなさそうである。
まぁでも、時代というのはあんまり関係ないかな。
気に入って、そのお値段が自分の価値観に合えば買うというだけのことだ。

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よつ葉のパンケーキ♪

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お庭に植えたガーデンシクラメン。
ピンク色でシルバーリーフなので銅葉の西洋岩南天のそばに。。

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小さなプランターに入ったお買い得なビオラセット。
のんちゃんが中で一番こじゃれたお色のをゲット。
(骨董をやっていると、こういうとき目ざとくなる。)

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お買い得になっていたシクラメンから、のんちゃんがよい性質のんを選ぶ。
三毛庵の家は平素結構お寒いのでシクラメンは冬の定番品。

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実は三毛庵、もう一鉢買ってしまった。
のんちゃんが「こっちならそのお値段で2つ買えるよ」と、
先ほどのお買い得品を示したのであるが、
それを聞いた三毛庵、「そっか、2つ買っちゃえばいいんだぁ♪」
三毛庵も結局のところシクラメンは赤や白の古典的なのが好きである。
このようなピンクのフリフリなどは滅多に買わないぐらいだ。
でもこの株、お値段の割にすごく出来が良かったのん。
何しろ育種家の孫なもので、優秀な個体には目がないのである。

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シクラメンの花は、炎のように反り返るさまが美しいのであるが、
この品種は蕾が膨らんで、反り返る前の壺形がチャーミングである。
最近、「盛って」いるのも素直に愉しめるようになったのは、トシのせいか?

考えてみればシクラメンも子供のころの刷り込みだよなぁ。
いいトシになっても活きる刷り込みは親に感謝しなければ。。


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