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2019/07/17.Wed

とらちゃん (再興九谷赤絵竹虎文菓子鉢)

相変わらず行き倒れが多く、ブログにたどり着けない日々である。
ふるものも相変わらず、へんてこなものばかりを連れてくる。
すっごくいいものも欲しかったりもするけれど、へんてこなものとの対話が尽きないのである。

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こんな感じの、菓子?に遭遇する。(なますに見えるけどちゃんと7寸あるのだ♪)

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むむっと、見るとなんととらちゃんである。
肉球をなめなめしながら、ちろっとこちらを見ている・・・猫っちい。
猫の額、いや虎の額にはつむじまであるぞ!!うほー。

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とまあ、お茶目なであるが、と見せかけてイカしているのだ。
窓を切った中の竹虎であるが、竹をセンス良く配置してグリーンを利かせている。
これはなかなかやり手であるぞ。
小さな丸を敷き詰めた地紋も簡単そうに描いて決して雑ではなくこなれている。
周りの唐草もまじめなものである。
おーきっとこれはきっちり再興九谷であるぞ。
若杉っぽいなーって思うんだけどな。

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銘が「九谷」なのだけれど。。
九谷銘だからって明治というわけではないけれど、私若杉で九谷銘って見たことあったっけな?
(あんまりほかの窯思いつかないのですが、ご存じの方はご教授くださいませ。)

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裏もね、パッと見「ざっくり」に見えるかもしれないけど、
力があって、三毛庵はいいと思うんだけどな。
繊細なとらちゃんの裏にでーんと描かれた立派な牡丹♪

ゆるキャラっぽく見せかけて、こういうものはなかなか作れるものではなく、手に入れてゴキゲンな三毛庵なのであった。
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2019/06/03.Mon

早乙女 (九谷庄三手田植え図鉢)

私の中の原風景というのは、人の手のほとんど入らない原野なのである。
そして皮膚感覚は乾いた空気。
なので、里山の田んぼの風景など、若いころは「わぁ日本だなぁ♪」などと思っていた。
(いったい、自分は何処の国のひとなんだ!)

だけど今、田んぼに水が入ったり、秋に黄金色の稲穂が揺れるのを見るとほっとする。
やっぱりお米の国のひとなのかなぁ。

九谷庄三といえば農耕図。

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九谷銘ではあるものの、ちゃんとした庄三手の
お気に入りポイントは、窓絵のひとつが農耕図、しかも田植え図であることだ。
可愛らしい早乙女ふたり。
こういうのを見ると、工芸品と日常が離れ離れになることなく絵になっていた、そういう暮らしがあったんだ、と思う。
都会でしゅっと暮らしていると、花でさえ単なる装飾と化し、忘れそうになるのだけれど、
花を飾ったり、自然との対話から生まれた工芸品を飾ったりするとき、
自然との深い繋がりがかつてはあったことを思い起こす。

田んぼというのも人が自然と折り合いをつけてきた美しい歴史の賜物で、
そういうものを器に描いた九谷焼というものに三毛庵は心からの尊敬を抱くのであった。

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ばらの季節が終わろうというのに沢山蕾が残っていたブルーランブラー。
先週たっぷり雨が降った後、いっぱいに咲いた。

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モスローズ風のミニバラ、ストロベリースワールの美味しそうなお色。
はじめに置いていた場所の日照やら風通しが気に入らないようでひねくれていた。
強い西日と吹きさらしの風の吹く棚に置いたらゴキゲンに。

いろいろのクレマチスの季節。
今年植えたものが多いけれど、、

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パール・ダズール。一年放置の処分品だけあってなかなかのタフガイ。

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早くに咲くばら、マダム・サンシード・パラベールに這わせてばらの花後を愉しむための
ビチセラ・ルブラ。古風な花でとてもお気に入り。

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こちらも八重咲なのに、豪華というより、やはり古風なパープレア・プレナ・エレガンス。
ブルーランブラーの上まで伸びて、大半の花が見当たらないけど。

五月の庭のように溢れんばかりの花の庭が原風景、ということはないけれど、
それでも庭仕事の合間に一服していた父の姿なぞ今頃になって思い出す。
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2019/01/19.Sat

理屈っぽい日 (伊万里染付線描文鉢)

お正月からずっと考えていたことがあり、
先日、植木をいただいた話を書いたこともあり、
やっぱり書いておこうと思った。
躊躇ったのはこういうことは誰かを批判していると感じる方もいらっしゃるかもしれないし、
果たして書くことがよい選択なのか、判断が難しかったから。
でも、自分のブログなので書くことにした。

お正月早々複雑な思いをしたのは、あの、一億円プレゼントのニュースだった。
ただ、どういうことなのかというのが、自分でも上手く整理ができなかった。
前澤社長と、当然私は面識などないのでどのような方かは存じ上げない。
でも、ご自身の信念で絵を買われる、というのはそれが高くても安くても
尊敬すべきことだと思っている。
(メディアが金額のことばかりを言うので、心外だろうと思う。)
一億円についてもメディアは騒ぐのであるが、私が感じた違和感について
口にした方はほとんどいらっしゃらなかった。
(近しいのは、ダウンタウンの松本さんだけであったような。)
個人で一億円出すことは、どんなお金持ちであっても大変なことだ。
私が一万円、いや千円だって、そうは出せない。
(それだけでも絵でも骨董でも買えるもの。)
それをたくさんの方の夢のために使った。
そのこと自体を安易に批判するのは、的外れのような気がする。

では、何故かと問われると、私は祖母に人からいわれなく金銭を受け取ってはいけない、
そう教えられたからだ。
子供のころ、駄菓子屋へ行き、持ち合わせのなかった私に友達が
10円だから、とお金をくれたことについて、帰って大変に叱られた。
だから、知り合いでも何でもない人からお金をもらうことはできないのだ。
例えば、宝くじは自分で買って当てるものだ。(賭け事でもそうだ。)
PayPayはキャッシュバックという、利用者の特典だ。
ZOZOの利用者への感謝なら、ZOZOの利用者に還元する、というのは分かる。
夢を応援したい、ということであれば、
そのように明確に伝えて公募し、スポンサーとなる、寄付をするということはできなかったのか。
結果として同じ?そうだろうか。プロセスが違えば意味は異なる(理屈っぽくて申し訳ないが。。)。
親戚のおじさんにもらうお年玉と他人にもらうお年玉って同じ?
影響力のある方には、そういう点も考えて欲しいというのが正直な思い。

このことについての考え方自体は個人で色々でいいのだと思う。
だけど、今のメディアの騒ぎ方を見ていると、理由なくお金をもらうこと、
それから夢を叶えるためにお金をもらうことは
既に「常識」になっていて、それが常識ではない私には見ていて辛い。
前澤社長は「誰も損をしていない」と仰ったが、これは損得の問題ではない。
いや私は「常識」を広められて広義には損をしたと感じている。
(本当は皆がお金に大騒ぎするのに単にうんざりしたのかもしれないが。。)

私もまぁ、100万円当たったらこんなことしたいなーとか思うことがある。
もらえるとなったら怖いなー、私は意志が弱いので、なんか人生曲がっていきそうだわ。
道に100円落ちていたら拾わない自信ないし。。

今の世の中、親は皆共働きで忙しく、子供にお金について教える場もないかもしれない。
だから、このことについて、もっと世の中でいろんな議論があってもいいんじゃないかなー、
って思うのだけど。。

自分の気持ちをちゃんと書いておこうと思ったけど、書いたのがよかったかどうか。。
この母方の祖母は64歳で入院中に病死した。
入院中とはいえ急死で、医療過誤的なことがあったのでは、というような話を
子供ながら耳にした記憶。母が泣いていた記憶。
事実であったかは知らないが、母はそのことをどのように受け止めたのだろう。

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さて、このは、以前Kさんから求めたお皿@に似ていたのでいいなと思って手にした。
どうしようかと思ってみていると、一辺にものが当たったのかニューが走っていて、
思わず「あら、残念」と口走ってしまった。
知り合いの骨董屋さんのものだったのだが、それに気づいて
「ニューあったの知らんかった、良かったらもらってくれる?」と言われた。
ニューでも十分使えるんやし、売れるから勿体ない、とは言ったのだけど、
ほんとに良かったら、と包んでくれたので、結局いただいた。
なぁんだ、私けっこうもらってるやん、とは思ったけど、
このも先日の苗木もやっぱり意味が違うようにおもう。
私は私が信頼している人たちから、気持ちをもらったのだと思っている。
なのでいつか、その気持ちには応えたい、お返しできることがあれば、と思っている。

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理屈っぽい一日になってしまったので、お口直しをどうぞ。
(大寒前なのに桜餅♪)
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2017/04/24.Mon

サンドベージュ (古武雄打刷毛目鉢)

先週ローリエを剪定したときの枝、よい葉っぱを料理用にたくさん採って、
それでもまだ葉っぱが枝についていたので、に入れて眺めた。
何するん?って聞かれたけれど、
庭仕事の成果をふるものに入れて悦に入っているのである。

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遠目に見て、古い小鹿田焼のお皿かな?と近づいた。
唐津だよ。」と言われ、「江戸あるのかな?」
打刷毛目の唐津って、弓野とか二彩唐津とか言われるよな、
ああいう感じのものなのかしらん、、という程度の知識の三毛庵である。

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(長径26cm)

あぁ、だけどこれって磁力があるなぁ、吸い寄せられる(笑)。
予備知識なしで見て、見とれちゃうな・・・。
日ごろ人の顔を見て歩かず、知人によく無視したと注意されるのであるが、
ものはガン見してしまうのであるぞ。
これは困ったなぁ・・・とにらめっこしていたら、
そんな悩まんと決めたらよろしい、と言われる始末である。
いそいそと持ち帰り、綺麗に洗って春キャベツの千切りを盛った時には、
なんとモダンでご飯を美味しくする器なのだろう!と感激したものだ。

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三毛庵の予想はハズレではなく、これは古唐津のあとの時代、
二彩唐津や弓野の系統、近ごろは「古武雄」と呼ばれているものであるようだ。
美味しそうな春キャベツに感激してから、好奇心がむくむくと湧き、
寝る間も惜しんで眺め入ったり、古武雄の図録などを取り寄せたりと忙しかった。
特に気になったのは時代で、最初は小鹿田かな?なんて思ったから
「江戸あるの?」などと聞いたりしたけれど、高台を見て、
あれっ?これって江戸もずいぶん遡れるんじゃないのかな、ってどきっとした。

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唐津っていいたいぐらいの、素敵な高台♪
取り寄せた九州国博の図録には高台も色々載っているのだが、
三毛庵にはこの高台が一番素敵で古格があるように見えた♪(←贔屓目)
まんま古唐津の続き、ってかんじだよなぁ。。
本に載ってる打刷毛目のものは17世紀後半~のものばかりなのだが、
これよりもっと大人しい高台なのである。
ここは親バカで、これって17世紀はじめでは?って言いたいぞ。
刷毛目は確かに半島伝来のものだけれど、打刷毛目の始まりっていつなのかな?
これって当時最新のものだったんじゃないかなー。
いやーこれはフツーな古唐津よりオトク感満載であるぞ。

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まぁ色んなことを抜きにしても、このサンドベージュの美しさには
脱帽するほかなく、400年も昔のほうが余程モダンであったということに
愕然とするのである。
あんまり見惚れて、ほんとのところ自分だけのヒミツにしようかと
思ったほどであるけれども、
これが古武雄であるとして(何しろ三毛庵の勝手な意見ですからね!)、
こんな素敵な高台もあるのである、ということは情報として大切かなと思った。
(こういう感じのものというのは時代が遡るか、逆に下がるというような
ことも考えられるかな。)
三毛庵は土味を見てどの窯などというような知識はないので、
武雄のどこのものかが分からないのがザンネンであるが。。
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2017/01/14.Sat

冬の庭 (九谷色絵雀文鉢)

洗濯をしながら・・・普通ならお掃除でもするものであろうが、
美味しいお茶をいれて朝からブログを書く三毛庵である。

この冬いちばんの寒波到来で、日本海側は大雪の様子であるが、
太平洋側は澄み渡る冬晴れである。
まだまだ「もどき」なお庭であるが、ブログを書き乍ら窓の外を眺めると
白青い幹のアオダモの前、コハウチワカエデの新枝が紅くて綺麗である。
選んだ樹の配置は、庭屋さんにお任せしたのだが、
日当たりの加減や家の窓からの眺めなどを考えて決めてくれた。
樹のことを十二分に知り尽くした、惚れ惚れするプロのお仕事である。

先日、庭を見回っていたところ、義父の遺したしょぼいしだれ梅の短枝に
イナゴが刺さっていてびっくりした。
百舌の早贄である。
今朝も見に行ったがそのままで、百舌は食べにくる様子はない。
葉の落ちる冬は鳥の様子も見やすく、また2月には恋の季節となり
活動も益々活発で、それはひとつの愉しみである。
チビ庭でも小鳥が来てくれるようになるとよいのだけれども。

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(径:約24cm)

菊が描いてあるので季節は秋なのだろうけれども、
こんな冬晴れの日に似つかわしい雀のをのんちゃんが手に入れた。
(近ごろ三毛庵ものんちゃんも、大きいふるものに対する警戒心が薄れていて
困ったことである。先日ものんちゃんが大ものをゲットし、焦る三毛庵である。
決して収納が潤沢になった訳でもないのだが、あれは収納できるのであろうか。。
でも、そういうものをその辺にころがして、眺めるともなく眺めるのはなかなかに愉しい。)

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こんな愛らしく装飾されていると、
昔の人も雀との暮らしを愉しんだのだなぁ・・・と思うのである。

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人も小鳥もつがいは仲睦ましく・・・というような図柄だ。

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裏のチビチビ庭(正:植栽枡)にひっそり植えた有楽が開花した。
やっぱり有楽にしてよかったな。
侘助というのも好いし、色が他にない、仄かな青みのピンクというのも好い。
ミニマムに華やかである。

(庭の記録↓)
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