2017/03/05.Sun

お茶を啜る (古伊万里青磁猪口)

蕎麦猪口はあまり買わない、、いや買えない。
氷コップもそうだけれど、コレクターズアイテムというものには相場があるからである。
三毛庵は猪口のコレクターという訳ではないので、
やはり真に好きな人には勝てないのである。
でもたまに、「あぁ、これって使ったらどんな感じだろう!?」と、
算段もなしに思うことがあって、そうなるとどうしても手許に置いて
確かめたくなるのである。
三毛庵の骨董趣味の基本は、好奇心なのかもしれない。

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そんなわけで、気付けば青磁の猪口を連れ帰っていた。
灰翠色の激渋なヤツである。
これを使う妄想でアタマはいっぱいであったので、
フンパツしてのんちゃんの分とふたついただいた。
ボディ自体がグレーがかっていて、轆轤目の出た生掛けらしきもので、
伊万里には違いないけれど、土っぽい感じがする。

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これに焙じ茶淹れて啜ったら美味しいんとちゃうかな、
焼酎ロックもいけるかも、とかそんなことを思っていたのである。
焙じ茶や焼酎が似合う垢抜けなさってなかなか磁器にはないものなのだ。
なので、そう思ったら、なんだかこれがとても「在り難い」ものに
見えてきたのである。

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見込みはコンニャク印判の五弁花で、グレーがかった素地なところとか、
半筒猪口などにあるようなタイプな気がする。。
(スイマセン、猪口のことはあんまり分からないもので。)

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高台も畳付に赤みが差して、薄っすら砂目でおぉ渋い!
(全くどうでもよさそうなところではあるが、三毛庵的には付加価値が高いのである。)
猪口のようなブランドものに手を出そうとする三毛庵を
怪しいものでも見るようにしていたのんちゃんに、
「これはきっと焙じ茶に合うんだよ!」と力説して持ち帰った。

帰ってお茶の時間、のんちゃんはさほど興味がないのかと思い、
赤福の茶碗にお茶を淹れて出したところ、
「あれ、あれで飲むんじゃないの?」

ほれほれ、やっぱりこれで飲んでみたいよね♪
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2016/08/21.Sun

新しものに悩む (三田青磁亀形向付)

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青磁って、ひとつあれば食卓上でアクセントになりそうな気がして、
見かけるとつい、連れ帰ろうかな・・・と思うのだ。
(それにしてもいつも青磁の色って出ないな~。)

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けっこうデカめの亀さん・・・平向だったのかな?一枚きり。
ぽってりとした三田青磁、あんまり垢抜けない感じがいいかなと
思ったのだけれど、、

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腹ペコのおつまみに、沖縄のポークをどぉんとてんこ盛りにしたら、
やけに生々しい(笑)。(「THE・亀」って感じ)
・・・もうちょっと、向付っぽくお上品に盛らなあかんのやろなぁ。。

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(長径19cm)

のんちゃんに東北土産にごませんべいをお願いしたら、
いろいろのごませんべいと一緒にせんべいの
「ミミ」(三毛庵好物)も買ってきてくれた♪
となりは苺果汁入りのりんご酢である。
近ごろ家で、いろいろのお酢を炭酸で割って飲んでいるのであるが、
これはジャムパンみたいな美味しい香りである。

桃の紫砂壺@を手に入れてから、久しぶりに
朝に夕に台湾茶を淹れている。
「この茶壺で淹れると美味しいような・・・。」と相変わらず思っていて、
それが不思議であるので、本を買って研究したり、
美味しいお茶を取り寄せしたり、しまいには
お茶が美味しく入るという、土にこだわった急須を買って!みたり。。
味が違ったりするのかなぁ、、と飲み比べてみたくなったのだ。
桃があればそれでいいやん、と自分でも思うのであるが、
気になりだすと止まらない三毛庵なのであった。。
(で結局、桃の茶壺が美味しく入るお利口さんであることに変わりはなく、
不思議だなぁ、、と思っているだけで、全然進歩はしていないのが
ザンネンなところである。)

でもどちらかといえば和もの骨董が好きな三毛庵が、
紫砂壺のことをあれこれ調べたりするのは新しい発見があるし、
茶壺を作った異国の先人のことを想うのも愉しい。
これもちいさなご縁というものであろう。

今日は電子レンジを見に行った。
レンジと簡単なオーブン機能に絞ろうと思っていたけれど、
少し考えが変わり、上位機種を見て悩む。
よくよく考えるとふるものを買う時にはさほど悩まないような
お値段であるところが、我ながらちょっと笑えるところである。
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2016/07/31.Sun

残りかすの愉しみ (陶胎青磁豆皿ほか)

猛暑日、夕方に雷雨。
先週買った風蘭の花が萎み始めて、儚いなと思ったけれど、
もう一枝花芽が伸びていたのが咲き始めた。

やりたいことは色々とあるのに眠くて昼寝ばかり、
のんちゃんの風邪がうつったからか。
午前中、久しぶりに骨董市へ。
業者さんが売り買いした後なので、まぁ残りかすを見に行くのだが、
売れ筋のものと三毛庵の好みには当然ズレというものがあり、
「残りかす」にもうれしいものはあるのである。
自分では結構気に入って、ふと、これって業者さんが
買わなかったものなんだよなぁ、と思うと多少自分の好みに不安も覚えるが(笑)。

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(一辺7.3cm)

青磁のお色って上手く出ないのだけれど、一寸可愛いな、って
手に取ると陶胎だったので、興味をひかれた。

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芙蓉かな、ハイビスカスみたいなお花。

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ちびっこなのに、目跡がみっつあって、珉平っぽいもの。
ひとっつしかなかったから残っていたのだろう。
お値段も可愛く、シロートが遊ぶには何ら問題なし。
柚子胡椒でも入れたし。

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(径8cm)

よくある瓶床であるが、ちびっこがウリである。
それでもないわけではないのだが、なかなかお手頃には見つからない。
普通の人にはジミィなお品であるが、煎茶箱好き三毛庵にはうれしいものなのだ。

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こんな感じでチビ急須のお伴にと連れ帰る。

まぁ、どれも大したことじゃないのだけれど、一日がゴキゲンになる。
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2016/04/16.Sat

草迷宮 (布志名焼扇面豆皿ほか)

気に入ったものだけを買えたら素晴らしいだろうかと思う。
何を言ってるんだ、そうすればいいじゃないかと言われそうだ。
もちろん、そのときは気に入ったものを買っているつもりなのだが、
なんとなく後から余所余所しく感じたりするものもあるのだ。
一方で、安かったとか、そういう下司な理由で
なんとなく買ってしまって後ろめたく?お迎えしたのに
なぜかとても気に入ってしまう、とか
その時は気に入ったことに気づかないけれど気になって、
手に入れて正解だった、とかそういうこともある。
なのでせっかくの軍資金、100%当たりで使えればいいのになぁ、
なんて思うのである。
・・・でもまぁ、そうなったら詰まらないのかもね、
勝ち負けのないゲームのようなものだもの。
(AIが発達して、お気に入り発見システムができたらもうすることなんかない。)
では、軍資金を有効に使いたくば、好きな分野に絞ればいいのだろうが、
その時々、いろんなものに吸い寄せられる三毛庵には、
これまたむつかしいことである。
きっと、ふるものを集めて、自分の箱庭を作ってるんだろうなぁ、と思う。
自分でもどういうものが出来上がるのか永遠のナゾであるが、
秘密の花園に、小石を置いたり下草を植えたり、
そんなふうにせっせとがらくたを召喚するのである。

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大黒様の召喚である。
ちまちましたけなげな字で「出雲大社」とある、おそらく布志名焼だろう。

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(長径10.2cm)

どうということのないものだが、扇面なのがイカしている。
さっそく箱庭に配置する。

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こちらは青磁でちびな長皿でおまけに隅入と、くすぐられるものである。

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(長径8cm)

ちびこそ裏も抜かりがない。
これも箱庭のパーツとして十分な働きをするであろう、召喚。
(どれもちょこっと当たっているので三毛庵の庭に
迷い込むことになったものである。がらくたは愉しい。)

それにしてもこの箱庭、設計図もなく、鬱蒼と生い茂り
全体も見渡せない。
益々途に迷ってしまいそうだ。

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おまけ。
ういろうの地味・・・いや滋味溢れるお味♪
(桜味は仕舞いにして、何故か季節外れな栗!)
和菓子のほっこりしたお色の似合う珉平さん、重宝してまする。
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2015/10/14.Wed

ゲイジュツの秋 (三田青磁陽刻蝙蝠文香合)

「恋とはするものはなくて、落ちるもの。」と何かで読んだ、なるほど。
骨董趣味も似たようなものだ。陥らずに済むなら、それでよいのである。
今は「狐憑き」は脱したつもりの三毛庵であるが、
絵なんかは、まだ時にひと目惚れなどする(惚れっぽいのだ)。
勿論興味の持てないものもゴマンとあるのだけれど、
時折、これは生きていく上で必要ではないか?というものが現れる。
中には、一緒に暮らして熱が冷めるものもあるけれど、
そういうことは買わないと分からないし、恋愛から冷めても、
例えば家族というようなもののように、もっと違う愛情の芽生えるものもある。
絵について言えば、実際、自分が生きてきた中で出会えてよかったな、
と言えるような、そういう私的な関わりを感じるものもある。
絵にどう向き合うかということを途方にくれながら考えたとき、
処方箋となるような美術書など在る筈もなく、辿り着いたのが洲之内徹だった。
止むに止まれず買う人の言葉でないと、狐憑きには届かないのである。。
そんなことをふと思う、ゲイジュツの秋なのであった。
(そう、またも欲しいものが現れた、物欲の秋。)

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画像は本文とはちっとも関係のない、三田青磁香合
のんちゃんが見つけて、素敵だけれどどこの香合かな、と思うと三田との由。
三田はもっとどろっとしたイメージがあって、結びつかなかったのだけれど、
欽古堂亀助などが関わった頃の三田青磁とは本来こういうものなのだそうだ。
(それからあんまり調べたりできていないので、真偽のほどはお任せしますが。)
何にせよふっくらして陽刻の美しい香合であったので頂戴した。

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吉祥文の蝙蝠の柄がちょっと嬉しい。
現代的には蝙蝠のどこが・・・となりそうだが、蝙蝠は目出度いのである。
やっぱり、虫を食べてくれるところですかね。
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