2016/07/07.Thu

五色の短冊 (九谷初代武腰善平色絵牡丹文香合)

七夕の宵、久しぶりにそそくさと帰宅する。
子供の頃の自分がどんなことを短冊に書いたか
覚えている筈もないが、「可愛げのない子」と親にも
言われた覚えがあるので、きっとザンネンなことを書いていただろう。
大人になってからの欲望のほうがなんだか分かりやすくなった気がする(笑)。

今週は新しい仕事でへろへろ、、ってまだ大したことなど
していないのだが、絶滅危惧種三毛庵は環境の激変に弱いのである。
そんなわけで、自分のために現実逃避の道を用意する。

密かにお気に入りで、暫く独り占めで楽しんでいた。
アップした画像は、へぇこんなんあるんや、とか、
しょーもなー、とか楽しんでいただけると幸いであるが、
「禁無断転載」とか書いてなかったせいか、
たまに自分もしらないところで見かけることがあり、びっくりする。
そんなことはまあないだろうけれど、自分が意図しないような
使われ方をするとやっぱり困るので、
お粗末な画像でも「禁無断転載」と明記すべきであろうか。。
という訳で、個人的に楽しんでいただけると幸いです♪

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話が逸れた、初代武腰善平(たぶん)の香合である。
あるお方にお見せしたかったのと、多少なりとも世で参考になるのでは、
と思いアップした。
こちら@のお仲間を持っているのだが、仮暮らしで出すことができない。
九谷庄三を継いだ明治の名工であるが、
三毛庵ごときではなかなか「庄三洞善平」の銘には出会えない。
明治の名工というと超絶技巧のイメージであるが、
善平はじっくりと描きつつ古典的な情緒が備わっていて、
ましてこのようにちびっこだと愛らしさ満点で、で独り占めしたくなるのである。

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親方の庄三風は彩色豊かな華やかなものだが、
善平は控えめを良しとしたのかなー、と思ってみると
牡丹の葉っぱが五色の短冊(←無理やり)のように塗り分けられ、
淡いけれど意外や九谷伝統の五彩なのである。
そういうことに気づくと、この人って凄いなと改めて感嘆する三毛庵である。
という訳で、自己主張などしそうにない善平翁に代わって
三毛庵が大宣伝するのであった。

IMG_1260.jpg

使われていたようで、開けるとお香の匂いがすっとした。
中には季節を変えて、椿が描かれているところが心憎い。

IMG_1261.jpg
(径6.5cm)

裏には「庄三洞善平」の銘。
あー早くもうひとつの香合と並べてみたいなぁ♪
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2016/06/19.Sun

他力のこころ (蒔絵宝尽文小槌形香入)

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可愛らしい木のものをのんちゃんが見つけた。
どうやらお宝尽くしの図のようである。
上のポッチが抜けるようになっていて、そこからお香を入れるのだ、
とは聞いたのだけれど、詰まっているのか中をのぞいても何も見えない。

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(長径8.5cm)

裏には小判や紅サンゴなどがざっくざく♪
おぉ、これは打ち出の小槌であるぞ、とほくそ笑んでしたら、
「これを振ったらざっくざくの小判がおたから(ふるもの)にじゃんじゃん変わる、
恐ろしい小槌ぢゃないのか~」と、のんちゃん。
ひょー、ふるものの神さま恐るべし!!
でもそうだったとしても、この蒔絵の可愛さにはやられてしまうだろうなー、きっと。
(という時点でもう、ふるものの神さまの仕業である。)

梅雨に入り、体調が低め安定したと思った三毛庵であったが、
先週は低めすぎてそのまま休眠するかと思われた。。
もうじき夏至、夏場は機嫌よく過ごしたいなー。
(太平洋高気圧万歳である。)
思えば去年の今ごろ、昭和のおうちとお別れする決断を
迫られたりして、それはそれは激動の一年であった。
再発のリスクがZEROとはいえない自分のメンタル状態で、
これだけのことができたのはずいぶん自信に繋がった。
というのはどういうことかと言えば、昔の自分であれば
いろんな取り越し苦労で押しつぶされたのではないかと思うからだ。
復職してから、1週間以上先のことを考えない「努力」を
してきて、それはなかなか難しかったけれど、
今ではずいぶんそれに助けられるようになったのだ。
といっても、行き当たりばったりになったという訳でもなく、
なんというか、その日その日出せる力を
素直に出せるようになったという気がする。

それから、この一年にはそれでも持ちこたえられるか分からないと、
精神的に追い込まれたことが2度ほどあった。
乗り切ったのは周囲の人のお蔭もあるし、
自分ではない力があったのだと思う。
自分ができる努力というのは怠ってはいけないけれど、
他力本願の心構えというのは大切なことである。

さて、もうじき今年も半ばであるが、
今年は仕事ですこしの変化が起こるようである。
その日その日を気負いなく過ごせるといいのだけれど、、
日々小さな小槌を振り、できたことを積み上げてゆくものである。

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2016/05/12.Thu

米の飯的 (信楽?香合)

実家の母に「新生姜ご飯をする」と確かに言ったのであるが、
昨日になってあれはどうだったのか、と食いついてきた。
やはり旨そうに思うものが同じようである。
自分のしたことのない旨そうなものを娘が作っているというのが、
何かあり得ない事実のようである。きっと近々作るに違いない。

そういえば、ハリオの土鍋で新生姜ご飯を作って一寸焦ったこと。
ハリオの土鍋はガラス蓋で笛がついているので、
ホォーと音が鳴って蓋の上までぶくぶくっとなったら火を止めるのであるが、
新生姜の時は、このぶくぶくっというのがなかったのだ。
明らかにいつものように笛は鳴っていたので、
火を止めて余熱調理にしたところ、焦げ付かずに上手くできたけれど、
あれって生姜の成分のせいなのかなー、などと思っていた。
がしかし、どうやら犯人は一緒に刻んだ油揚げのようである。。
土鍋ご飯ライフ、楽しいですのう♪

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(5.3 × 4.5cm)

旨そうな話をしていたら、旨そうなものを載せたくなった。
・・・実に美味しそうな焼き菓子、いややきものである。

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あんまり凄そうにしていないところが和む。

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ん、こちらが正面か??(浅学でお恥ずかしい。)

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これは窯印なのでせうか。。(益々浅学)

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横の部分、石が混じっているところも咬み合わせばっちりで、
まじめなもののように思える。

けっこう古いと思うんやけどなぁ、と仰ってた。
「古い」って、、流石に平成を古いとは言わないが、
今や昭和は十分古いからな(笑)。
三毛庵的には、お好みのもので十分ナットクできるお値段ならば、
問題はないのであるが、どういうものかは気になるなぁ。。
信楽か伊賀かな、ぐらいしか思いつかない。
あんまりわざとらしさもないので、せめて明治ぐらいあるのか?
(だいたい香合って銘とか窯印とか入るものなのか?)

あまり土ものを買ってなさげな三毛庵であるが、
ほんとうは欲しいんですけどね、
一見ジミィなのに、自分だけにはこっそり素敵なヤツ。
「脱ぐとすごい」「人が見たら蛙になれ」なのん。
まぁ、誰が見てもすごいのんは、手が届かないというのも
あるけれど、米の飯みたいに毎日食べられるもののほうが、
自分の暮らしには合う気がするのだ。
といって、スタイリッシュに「土もの使ってます!」みたいな
暮らしも性に合わない。(いや、できない、の間違いか。)
そういう積りで見回すと、高いにしろ安いにしろ、
ナットクのいくようなものがないのは、
たぶん三毛庵の言う米の飯的土ものというのは
絶滅危惧種なのであろう。


おまけ:今日の晩御飯(残り物シリーズ)。

姪が駆除?した破竹の筍ご飯、冷凍しておいた実家からのホッケ、
昨日の野菜炒めの温め、買ってきて残っていた浅漬け。
米の飯が食べれて、器も気に入っていれば、これでも言うことなし♪

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2015/10/14.Wed

ゲイジュツの秋 (三田青磁陽刻蝙蝠文香合)

「恋とはするものはなくて、落ちるもの。」と何かで読んだ、なるほど。
骨董趣味も似たようなものだ。陥らずに済むなら、それでよいのである。
今は「狐憑き」は脱したつもりの三毛庵であるが、
絵なんかは、まだ時にひと目惚れなどする(惚れっぽいのだ)。
勿論興味の持てないものもゴマンとあるのだけれど、
時折、これは生きていく上で必要ではないか?というものが現れる。
中には、一緒に暮らして熱が冷めるものもあるけれど、
そういうことは買わないと分からないし、恋愛から冷めても、
例えば家族というようなもののように、もっと違う愛情の芽生えるものもある。
絵について言えば、実際、自分が生きてきた中で出会えてよかったな、
と言えるような、そういう私的な関わりを感じるものもある。
絵にどう向き合うかということを途方にくれながら考えたとき、
処方箋となるような美術書など在る筈もなく、辿り着いたのが洲之内徹だった。
止むに止まれず買う人の言葉でないと、狐憑きには届かないのである。。
そんなことをふと思う、ゲイジュツの秋なのであった。
(そう、またも欲しいものが現れた、物欲の秋。)

IMG_0103.jpg

画像は本文とはちっとも関係のない、三田青磁香合
のんちゃんが見つけて、素敵だけれどどこの香合かな、と思うと三田との由。
三田はもっとどろっとしたイメージがあって、結びつかなかったのだけれど、
欽古堂亀助などが関わった頃の三田青磁とは本来こういうものなのだそうだ。
(それからあんまり調べたりできていないので、真偽のほどはお任せしますが。)
何にせよふっくらして陽刻の美しい香合であったので頂戴した。

IMG_0101.jpg

吉祥文の蝙蝠の柄がちょっと嬉しい。
現代的には蝙蝠のどこが・・・となりそうだが、蝙蝠は目出度いのである。
やっぱり、虫を食べてくれるところですかね。
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2015/08/30.Sun

お買い物のやりとりと (プレスガラス小皿&小筥)

「十分安くつけてるとおもうんやけどなァ。」
言われてしまいました・・えぇ、仰るとおりですとも!!
「お買いドクかな」と思いつつ、さらに交渉する三毛庵、嗚呼大阪の○○ちゃん!
その昔乙女だったころ、値切り文化のない星からやってきた三毛庵は、
のんちゃんが電気屋さんでお値段の交渉をするのを見てびびったものでした。
何しろ幼少期はけっこうな人見知りだったこともあり、できることなら
口をきかずに済むスーパーでお買い物をしたいと思っていたほど。。
関西の商店街のおっちゃんおばちゃんたちの勢いが恐怖でした
しかーし、骨董を買うようになってから、なんと図々しくなったのでせう。
(・・・というか、お値段とは売り手と買い手の思惑の合致するところのものである、
という、考えてみれば当たり前のことに思い至っただけなのだけれど。)
今日は三毛庵、、気持ちだけでもお勉強いただけたらうれしいなァ・・・
という気分だったのである。
あるじのほうも「ちぇっ、しゃあないなぁ。。」と応じてくれたので交渉は成立♪
月日が変われば、人とやりとりしてものを買うのが楽しい三毛庵なのであった。

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さて、図柄のほうは本日の交渉とはなんのゆかりもないプレス小皿
のんちゃんが先日連れ帰ったものであるが、9.1cmと普通のものよりサイズ小さ目。
ちびっこなのに造りも柄も古典的で、大正はじゅうぶん、もしかすると明治あるかも~
というありそうでないシブさがウリである。

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無色のプレスとは至って地味なものであるが、
硝子の素材感を味わえるところが三毛庵的には好きなものである。
地味ということと凡庸ということはちがうと信じたい。

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そんな三毛庵、本日はこのようなものを発見!!
サイズ感が分かりませんね、4cm × 6.5cmとこれもちびっこ♪

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印肉が入っていたそうで・・・。
当時何でも硝子で作ったんだなあ、なかなかに珍なるものである。
無色の硝子マニアの三毛庵としては、小さな和ガラスの筥、というだけで
興奮するのであるが、このようなものには誰も目もくれる様子はなく、
あぁ、こういうんのんってニッチなのね。。と嬉しいような残念なような気持ちになる。

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周囲は雷文、上に唐草文なのだけれど、雷文は表にプレスしてあるのに
唐草文は裏からプレスしてある、とのんちゃんが不思議がっていた。
照明がよくないので、あまりイイ感じには撮れていないが、
実物は鈍色がかったふるい硝子のお色で、マニア好みなお品である。
全くもって無駄なものであるが、見ているだけで浮かれるなぁ、うしし♪
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