2013/02/28.Thu

鼻で笑う (織部宝尽文馬上盃)

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お気楽な素人ブログとはいえ、あまり嘘はつきたくはない。
ふるいものには真贋の問題がついてまわるのがやっかいである。
なのでできるならば間違いのないところを載せたく思うのだが、
どうもよく分からない、王道を踏み外したものに心を奪われるので困っている。
人に「いけない」と言われて永くそばに置いて眺めてみても、
なかなか「いけない」とは思えなかったりするのでさらに困る。。
(これまでにもいけないものを載せていたらごめんなさい、、、)

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もう永いこと持っている鳴海織部「風」馬上盃である。
私的には「風」は可哀相なので外してあげたいところなのだが、
人はみんな鼻で笑う。(ちなみに売主も笑われたようである。)
私的には宝尽くしの文様が、描けそうでゼッタイ描けない描きっぷりであったので、
今ものであってもそれに見合ったお値段で買ったつもりだ。
本歌であるとかことさら言う気はないけれど・・・。
宝尽くしなど織部では見たことがない・・・それは確かにそうである。
穿ってみればそこにつけ込んだ贋物だと考えることもできる。
それでも・・・ずっとずっと考えているのだけれど、
やっぱり、この宝尽くしを描いた誰かのことを知りたいと素直に思ったのだ。
・・・人が鼻で笑ったとて、それで自分を説得することはできない。

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(直径:6.8cm/高さ4.7cm)

ちなみに本歌の織部の馬上盃はこんな形はしていない、、、ご尤も。
(でも、織部にも鎬(しのぎ)の手法は少しだけある。)
本歌の織部だって、知らずに見たら人が鼻で笑うようなものはいっぱいあるしね。
もちろん立派な織部も沢山あるのは私だって知っているけど、
危ういところで遊んでいるのも織部だと思っている。

そういう訳で、ちっともほめてはもらえない可哀相な織部の盃を、
どなたかちょこっとほめてはくれぬかと今も密かに夢見ているのである。
(土岐市では2月28日は「織部の日」なのだそうである。)
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2013/02/24.Sun

てんこ盛りに (紙刷印判竹菊文額皿)

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紙刷印判である。
昔の人はよくもこれだけ柄を切り抜いた型紙を作ったものだ。
食卓に角皿というのが好きなので、印判なら気兼ねせずに使えるかと手にしたけれど
考えてみると型紙刷りは立派な工芸品である。

ここまで柄で埋め尽くすと、地紋のようでもう煩いという気もしない。

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(21.2cm四方)

ベロ藍に映えるかなと、菜の花とベーコンをオリーブオイルでじゃっと炒めて
てんこ盛り載せたら実に美味しそう♪、、、写真を撮り忘れて食べてしまった。
春はほんのり苦みが美味しい♪
食べ終わって片づけるとき、角皿のエッジの感触が嬉しい感じ。

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隅っこにはぽちっと「葡萄にリス」まで刷られていて、ちょっぴりのお得感^^

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2013/02/13.Wed

あかい鳥 (九谷赤絵牡丹文杯)

骨董が好きなのか骨董市が好きなのかよく分からない日々である・・・
骨董市をひやかしたり、雑多に散らばったものをごそごそ漁るのは愉しい。
お姿もお値段も他愛ないくせにちょこっとときめくものを発見するのはさらに愉しい。

のんちゃんが小っちゃこい杯?らしきものを発掘した。
ニューがあるので高いのか安いのかよぉ分からんところではあったけれど、
骨董市参戦ならばと交渉の末、気持ちお勉強いただいてありがたく連れ帰る。

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日本酒をいただくにはちょっぴり小さいのかもしれないけれど、
筒っ細いその小ささがなんとはなしに所有欲を掻き立てる。
掌に載っけるとあかい小鳥でも止まったような微笑ましさだ。
(ヘンだけれど、このちっぽけな可愛らしさへの主観であるので仕様がない。)
超絶技巧の赤絵細描とは違って、筆に遊びのある絵付けなのがちょっと和む。
鷹揚な気分がお気に入りポイントなのである。
(みそっかすにはみそっかすなりの愉しみがあるというものだ。)
高台も隅っこにちっちゃく九谷と描いて控えめ。

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好いお天気の近江八幡をぶらぶら。
橋のたもとで飼い猫がうらうらしていたな。

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さっそく呑み心地もお試し。
筒っ細いカタチはそういえば勝見充男さんがご推奨であったけれど、
なるほどちょびちょびいただくとありがたい感じでいただける。

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まぁこういういかにも骨董チックな色柄は勝見好みではなさそうだけれど、
見込にもせっせと赤絵が描いてあって、お酒を注ぐといたく綺麗であった。
骨董女子には十分なのである。

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(口径4cm/高さ5cm)
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2013/02/10.Sun

ピンク (伊万里染付撫子文小皿)

「まだ早い?」と言いながらおやつに買ったのは桜大福。
桜餅ではなくって大福、白餡に桜の葉っぱの塩漬けを刻んだのが入っていた。
横にはうぐいす餅も売られていて、梅の開花を聞いた頃なら
やっぱりそちらにするところなのだろうけど・・・。

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桜色にしては少し華やかなお色、寒に咲く河津の桜を思い出す♪
もうすこし鮮やかだったら桃色だなぁ・・・。
そうそう、ピンクって撫子のことなんだってね~。
ローズ色は薔薇だし、ピンク色ってみ~んな花の名前なんだ。

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(10.8cm)

この伊万里は撫子文なのだそうだ。
江戸後期になると伊万里染付は、細かい線描き主体の文様になってくるけど、
この撫子文とか氷裂文なんかは、線描きのデザインとしてなかなか愉しいかなと思う。
寒仕込みの美味しいお酒を買ったり、骨董市をぶらぶらしたりが楽しい週末。

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2013/02/08.Fri

欲しいとか集めるとか (再興九谷赤絵細描百老図盃)

ふるいものが好きな人って、みんな「いつかは手に入れたいものリスト」なんて
持っているのだろうか。是非ともこっそりお伺いしたいものである^^
そんなことを思うのも、今はそんなに「何が何でも」がなくなった気がするから。
骨董病感染初期にはあれも欲しいこれも欲しいって、いろんな憧れがあったよなぁ。。
とはいえ、今が冷静になった訳では決してなく、「見たとこ勝負」になったというだけなのだが。
(「見て」しまうと取り返しがつかないのであるから、結局のところ始末が悪い。)

その時々のマイブームもあったりで、何か一つにコレクションを集中させると
いうのもニガテである。
時々がぁ~っと何かに取り憑かれたりするのに、ある日ふいっと逃げてしまう。
何処かで予め用意された自分になるが恐ろしくなって、
自分を裏切ってくれるあらたな「もの」との出会いを求めるのかもしれない。
(ふだんは至ってコンサバな私であるので、ただ飽きっぽいだけかなぁ。。)

そういう私と違って、のんちゃんはものを上手に集める(ように見える)。
例えばこんな風に綺麗な赤絵をいつの間にかちょこちょこ持っていたりとか、
節操のない私とは一線を画している(ような気がする)。
日頃一緒に暮らしていてもこのように生態は異なる訳で、
なので他所様ならもっと違うんだろうなぁ、と骨董好きなる人の手の内を
見てみたい訳なのであった。

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さてそれで、これはちっさいおじさん大集合なる盃である。
実はとある理由があって九谷赤絵の先達、古酒屋孫次のものと言われたものだ。
孫次の作品は見たことがなかったけれど、愛らしいので手に入れた。
でも先日、加賀赤絵展で孫次の実物を見て、これはやっぱり違う人の筆かなと。。
これはこれでよいのだけれど、個性が全然違うなぁ・・・と意見は一致。

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見込もこんなきれいだけれどね。
じゃあ、コイツは何者なのか・・・考えてもせんないことだけれど、
妄想する愉しみはやめられないのであった♪(妄想の続きはまたいずれ・・・。)

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2013/02/01.Fri

富貴長命 (再興九谷赤絵金彩舟文盃)

気づけば2月の今日なのである。
病後がイマイチで、ぱっとしないままに日々をやり過ごしていたら
さては2月に突入していたのであった。
昭和な我が家がサイコーに寒い2月であるけれども、この季節は好きだ。
陽射しが日一日と強くなって、小鳥が騒ぎ始めて、早春の花芽が膨らんで、
何かが密やかに始まるのはやはり立春からなのだ。
(3月や4月はあまりに甘美すぎるのか、私はいつも体調を崩してしまうしね。)
あぁ、とっとと微熱っぽいのを復旧して、冷たくて晴れやかな2月の空気を
胸いっぱいに吸い込まなくっちゃあ!!2月はたった28日しかないのだもの。

さて、先月見た加賀赤絵展の愉しさに敬意を表して、ぽちっと赤絵をUP。

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(直径6.5cm/窓に「富貴長命」とある縁起よきもの)

このコウモリの飛んでいる図柄はどこかで見たな・・・あれ@とおんなじ♪
これもやっぱり裏銘角福なので、ぎりぎり江戸あるのだろうか。
赤絵金彩に微妙に薄緑と薄黄を彩色しているのは宮本屋窯なんかによくあるので
宮本屋とまではいかなくとも、その後の九谷本窯ぐらいだったらよいのになぁ、
などと勝手に妄想している。
本当に「勝手に」妄想なのは、さらにこれはのんちゃんのものであって
自分のものでは全然ないというところなのだけれど(笑)。
(いや、お値段の交渉はして差し上げたので、半分は自分のもの、でもいいかもしれない^^)
のんちゃんは、赤絵細描の丁寧なお仕事ぶりのものを見つけるといつも手に入れている。
コレクションなのか??
ともかく、昔の人の仕事ぶりをこうやって今も愉しめるとは、骨董はやはり好い。

20121224 021

この前の赤絵@は煎茶碗だったけれど、こちらは見込もたっぷり描いてあって
由緒正しき盃生まれのようである。
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