2013/05/27.Mon

ふたたびの牧野邦夫展 (古伊万里色絵花唐草文小皿)

6月2日で終わってしまうので、頑張ってもいちど東京へ♪
練馬区立美術館『牧野邦夫-写実の精髄-』展。
好きだねェ、と言われるけれど、だってもう見られないかもしれないもの。
彼の作品は個人所蔵がほとんどなのだから・・・。

牧野邦夫のことは検索すればいっぱい出てくるのでここでは書かない。
(ごめんなさい。)
彼の技術がどうであるとか、表現がどうであるかということも
あんまり上手く表すことができない。
牧野邦夫にどう惹かれるのかと考えてみるのだけれど、むつかしい。

・・・牧野邦夫がレンブラントについて語った言葉。
「この人の晩年の繪は、非常に高い技術を、より高い精神が
乗り越えてゐる。」
私にとっての牧野邦夫の繪は、そういうものであるように思う。
彼の精神が技術を乗り越えたのかどうかは分からないけれど、
乗り越えようとして描き続けたその痕跡に、こころを奪われ続けている。

彼の言葉をつづけて・・・。
「現代には波はなく、大小の河が流れてゐる。その河の水を
使いたくない奴は、自分で井戸を掘らねばならない。
俺も井戸掘りの一人だ。」
「繪とは、今の私にはどうやって生きているかと云うことの表現です。」

さて、この度は1泊したのでよこしまなこともいっぱい。
・・・って相変わらずの骨董市巡りなのである。
土曜日は代々木公園の大江戸骨董市、日曜日は靖国神社に富岡八幡宮と
都の市はいかがかとばかりに参戦した。
うかれた気分も手伝って、ちょびっとお財布の紐も緩むのであった。

20130527 004
(10.5cm 見込に釉剥ぎ)
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絵のこと | Comments(0)
2013/05/19.Sun

横目で (プレスガラス中皿)

部屋の壁の絵を掛け替える。
というとなんだか優雅なようだけれど、使える壁面を必死で活用、
時々横目で眺めていたいものを、ただ脈略もなく並べているだけだ。
できることなら美しく住まいたいものであるが、見ていたいものを
見ようとすることで精いっぱいな、雑然たる日々。
でもそういう、見ておきたいものがなんとはなしに視界に入る
時間の積み重ねによって、いつかまた見るであろう何かに
僅か近づけるような気がしている。

へぇ、こんなものもあるのだなぁ・・・のんちゃんがみつけた。

20130512 005

プレスガラスなのだけれど、縁は溶かしてフリルに加工してあった。
たくさんのものを眺めやった時間のあとで、ふとこういう時が訪れる。

20130512 006

華やかな色は要らない、けれど品よくかざる。
こういうものをつくったひとと時代のことをしばし考えて・・・。

20130512 004
(21cm)
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ものたち | Comments(0)
2013/05/14.Tue

乾き (吹ガラスグラヴュール蔦文コップ)

20130512 003

ようよう気温が上がりだして、ちょっぴりノドが乾いたなぁ・・
という日が出てきたりする。なのでちょこっとビール。
先日の小皿@にノドの乾きそうな帆立貝の干物など載せてみる。)
ビールも可愛くふたりで350cc。

20130512 007

相変わらずのグラヴュール好きが、僅かに黒みがちに透ける
大正あたりのコップに出会った。
前にのんちゃんが見つけたもの@より少し薄手で気安い感じだけれど、
何でもないものというのは、いざ探すとなるとあんがい見つからない。
350ccのビールが丁度半分ずつ入る大きさがちょっと嬉しい。

こうして、ただ眺めているだけでも嬉しいんだけれどね。

20130512 008
(6.5cm × 9.5cm)
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ものたち | Comments(0)
2013/05/12.Sun

雨降りに (瀬戸白磁福良雀文角小皿)

あなたは素描が好きだねェ、そう言われてそうだなァ・・・と思う。
欲しいと思う人のものを手に入れるのが、素描がやっと・・・という、
ふところの事情と言えばそうであるかもしれない。
でもまぁ、体質的に「線の人」なのであろうか。
洲之内コレクションなど本で眺めて(もちろん実物も見たケド)、
油絵っていいもんだなぁ・・・などとため息つきながらも、
密かにこころを捉えたのは、素描だったりした。
安井曾太郎、梅原龍三郎、四方田草炎、松田正平の描いた女性の肖像に
惚れ惚れとして、素描や人物画の魅力に憑りつかれたのであった。
そういえば、絵は買うものと気づいたのも墨の線の細やかな
不染鉄の画だったっけ。

さて、本降りの雨だったのでふらふらと絵を見に出かける。
こんなん手元にあったら愉しいだろうなぁ・・・などと、
妄想が膨らむのはやっぱり素描なのであった。
(手に入れるのが難しいレベルのものには貧しい想像力が及ばないのか。)
可愛い小鳥の絵など、飽かず眺める。
本画の迫力とは違うけれど、画家の息遣いが伝わる。
こういうものは、一緒に暮らしてたまに眺めやるのがいいものなのだ。
そんなことを考えながら、食べていかなくちゃいけないことと、
「見る」ことの狭間で、ひとり勝手に苦い思いに駆られてしまう。

洲之内徹は絵を持つ気の重さ・・・責任の重さを書いていたけれど、
それ以前の所でつまらないものを背負っている私、あぁ小市民。
見てもお腹がいっぱいにならないものを、彼は一枚一枚求めていったんだなぁ。
私の好きな絵が、見たらお腹がいっぱいになるものだったら
さぞかし安心なことであろうと思いながら、もしそうであるならば、
絵はそんなに欲するものではないのかもしれないなとも思うのだった。

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さて、あまり関係はないのだけれど、
小鳥の絵を見たので可愛い福良雀の意匠の小皿を・・・。

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(8.1cm四方)

こういう意匠を見るに、「線」というのは面白いと思う。
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ものたち | Comments(0)
2013/05/01.Wed

水ぬるむ頃 (型吹氷コップ)

20130427 012

綺麗な色だなぁ♪・・・無色の硝子にも色がある。
むかしの硝子は澄んだ湧水の底を覗いたような心地がする。
人工物を綺麗だなと思う気持ちも、自然を伝手にしないとなかなか表せない。

さて、場所食いな氷コップなのだよなぁ・・・と思いつつ、
そんな風に光が屈折する様に見惚れて、既に挙動不審なのであった。

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「カップの部分は型吹きです。」そう言われてはっとする。
これは吹ガラスだなとかプレスだなとか、そういうことを忘れて見惚れてた。
光が緩やかに屈折していたのは、型吹きの手法のせいなのか。
能書きは好まない主ではあったけれど、昔の手間を惜しまない仕事に
敬意を表してか、静かに説明をしてくださったのだった。

20130427 009

眺めているだけで心地のよいものだけれど、そろそろ好い季節なので
デザートやら何やらを盛りたいものである。

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(口径10.5cm/高さ8cm)
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ものたち | Comments(0)
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