2013/09/29.Sun

生きて描いて (プレスガラス小キャンディポット)

本日のデザートはドライブで仕入れたピオーネ♪

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おかげさまで、鬱帝国脱出しました!!
でもまだエネルギーは足りない感じで、からだが重い重い。。
それでもあの「無くなっちゃいたいような」気分が消えてしまえば
もう大丈夫!っとばかりに活動再開。
(こんなふうに書くとゲンキンな病みたいに聞こえてしまうけれど、
私は一応は完治していて、季節的に一瞬ぶり返すぐらいなのでこの程度なのです。。)
 
土曜日はお友達のお誕生日のお祝いで女子会♪
良いお天気でランチも美味しくよかったよかった!

帰りみち、お友達と京都岡崎の星野画廊さんに寄る。
富士山の絵の特集をされていたのだけれど、私の敬愛する日本画家、
不染鉄の画もなかに展示していたので。。
私は骨董は随分前から愉しんでいたけれど、絵は展覧会で見るものと
思っていた。
というのも、画廊は覗いたことはあってもあまり興味が湧いたことが
なかったからで、それが佳い絵との出合いがないためだとは
気づいていなかった。

それがある時、偶然不染鉄の画に出会ってびっくりしてしまったのだ。
ちょうど6年かかって鬱を脱し、復職して暫くした頃だった。
蓮池と水際の民家を描いたその絵、
民家の二階には小さく昼寝をする人も描かれてあって、
あぁこの画家には、日々の暮らしが極楽浄土なんだなぁ・・・と、
あっけにとられて見つめたのだった。
その満ち足りた画は、見る人も満ち足りた気持ちにさせるもので、
そうしてその画面の輝きは、自分が鬱から脱して、
また世界が輝き始めた、そういう感じに寄り添うものだったのだ。
それから私はすっかり「絵と暮らす」ということにもはまってしまい、
益々煩悩多き日々を過ごすことになったのだけれども。。
不染鉄はそういう、私にとっては特別な画家なのだ。
旅と昼寝と女性が好きで、自分に嘘をつかずに生きて描いた画家。
今はたぶん、関西を中心に知る人ぞ知る、というような人だけれど、
これからもっともっと評価されるんだろうなと思う。

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小さいのがお気に入り。昔の色の無色のプレス
こういう澄んだお色を愛でていると、鬱の時もちょっと和む。

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(直径6.7cm)
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絵のこと | Comments(4)
2013/09/26.Thu

鬱と実りの秋と (伊万里色絵くらわんか手葡萄栗鼠文膾皿)

久しぶりに鬱帝国を彷徨っている。
春や秋の移り変わる季節は良いけれど、体調管理には要注意である。
一時的なことだとは分かっているので、ここは耐え忍ぶしかない。
意味もなくひたすらに辛いのであるが、我慢強くないので
のんちゃんとか、あちこちに泣き言を言ったりしてしまう。。
気を紛らわすのにブログを書いてみたりしているのだが。

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とはいえ、まだ食べ物は美味しいと思えるからたぶん大丈夫なのだろう。
梨のシーズンがやってきたので、近頃みつけた膾皿に盛ってみる。
(要するに、何かに膾皿を使ってみたかったのだが。)
焼き継ぎ直しと甘手という、完品の残骸?らしきものたちである。
真ん中に値札が貼ってあって、何かが隠れていたので見ると・・・

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あらら、しっぽふさふさのリスだったのね!
これは葡萄に栗鼠の文様だったのかぁ。

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こっちの甘手のほうは、リスがわしわし食べている葡萄のお色が
塗り分けてあったりしてまた可愛い。

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(径15cm)

よく見ると葡萄の蔓も描いてあって、まあるい葡萄の茂みのおうちで
たらふく実をいただいているリスの図なのであった。
この手の色絵はよくよく好きだなぁ・・・と自分でも思う。
重ね焼きするための見込の釉剥ぎの部分に色絵を施していて、
要するに隠すために描いている絵なのだけれど、
それが千差万別なのが愉しくって、つい見つけるとうれしくなる。
釉剥ぎの円形を何に見立てるか、限られた中にも工夫があって、
この膾皿だと葡萄で出来たリスのおうちだったりする訳である。
色絵だけれど豪奢ではないところもお気に入り。
まぁ、染付と違って使い易いかと言われればビミョーだけれど、
それでも小深いのでクリームシチューぐらいならよそってみたい。

そういえば、こういう色絵が好きなのは、長患いの後、
鬱帝国脱出の光が見えた頃に出会ったこのお皿の思い出@にも
あるような気がする。
思えば本当に鬱だった頃、こういう小さなものにも心が動かなくて、
これって生きていると言えるのだろうか、って思っていたっけな。
生きているんだからいいんじゃないかと思う人もあるかもしれないけれど、
心が生きていないというのは、どれほど希望がないものかと
今もやっぱり思ってしまう。




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ものたち | Comments(1)
2013/09/23.Mon

秋の愉しみ (瀬戸陶胎染付茶碗)

先週は栗を買いに出る。ついでに秋鹿のひやおろしもね。
美味しい栗が手に入らない実家にも送っておく。

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栗ご飯には、実家から来た紅鮭・・・なんだか物々交換みたいだ(笑)。

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栗ご飯を炊くのも愉しみだけど、どのお茶碗を合わせようかと悩むのも
また愉しみで。。
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2013/09/22.Sun

山陰で器など (安部太一 マグカップ・パン皿)

THE ALFEEの坂崎さんの和ガラスのコレクション展を見に
松江に遠征♪
坂崎さんの所蔵品を見れる機会などそうないものね!
さてさて、せっかく山陰へ行ったのであれば器も見たいなぁ、
と行ったのは・・・。

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丁度米子でやっていた、安部太一さんの個展。
前々から阿部さんのマグカップを朝食に使ってみたかったのだけれど、
できれば実物を見て決めたいなぁ・・・と機会を伺っていた。
個展は会期も半ばであったので、マグカップはひとつしか手に入らなかった。
なので、代わりにチョコレート色のパン皿を二枚。。

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古典的で音楽的な阿部さんの器、日々のなかでどんな顔を見せるだろう。

周遊の記録↓
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2013/09/19.Thu

月に寄す (切子月に雁文コップ)

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あ・・・と思ったのは、骨董市もほのかに秋の気配のせいだったのか。
さらりとした硝子のコップ、手に取ったときのこと・・・
簡単に施されたカットの文様が「月に雁」だった。
一瞬、名月を横切って渡る雁のイメージが頭をよぎる。
へぇ、こんなものをねぇ。。

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風に揺れる薄。

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(高さ 9cm)

雲間の月と雁行(・・はちょっと見えにくいかな。)

粋な仕事もあるものだねぇ・・・。
十五夜の月に、乾杯。
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2013/09/16.Mon

フシギちゃん (織部油壺)

いつも臆面もなく小間物をアップしているかのような私であるが、
好きなもののことは書いておきたい気持ちとは裏腹に、
誰にも見せず、じぶんだけの秘密に取っておきたい気持ちもあって、
手に入れても暫くぼんやり横目で眺めて過ごしていることも多い。
増してや出目不明のものなど猶更である。
人目に晒すのは罪深いような気がする反面、できることなら
賛同してくれる人がいればものも浮かばれるかななどとも思うのである。

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催事の片隅で、不思議なる小壺を見かけた。油壺のようである。
「へぇ、こんな可愛く織部を作る人もあるのかなぁ。」と思ったのは、
口作りがぽてっとしていて、本歌の織部ならもっとこう、薄作りな感じが
したのと、まぁなんというのか、雑多な中に混じって置かれていたからである。
織部だと思ったのは、様式が赤織部だったし、ひと目みて可愛いなと
思った沢潟(オモダカ)の文様のせいである。(実は聞くと外国の壺と言われた。)
でもよく考えると、赤織部っぽいけれど緑釉を垂らし掛けしていて、
ならば鳴海織部に近しいような気がするし、随分と約束通りではない。
沢潟の文様をこんなに可愛くアレンジして、こういう風に織部を解釈できる
人ってどんな人だろう?と思いながら手に取って、あれっ?っと思ったのは・・・

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フシギなることに、高台にずいぶんと古格があるのである。
汚しているのか?とおもって、まじまじと見たけれど、
汚れもおおよそ経年変化であるようだし、汚れを取ったとしても
こんな高台は今の時代にはゼッタイ削れない。

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(さらにアップ!)
スピード感があって、見た目の可愛さとは裏腹に、なかなかに厳しい高台である。

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(直径7.5cm/高さ6cm)

さて、そうなるとこれはいったい何なのかしら?
油壺がやきもので作られていたのは明治・大正あたりまでらしいけれど、
これはもっと時代があるように見える。。。
そうなると江戸時代ということになるのだけど、あまり瀬戸には見えない。
どちらかと言われたら美濃になるんじゃなかろうか。
でも、美濃古窯から荒川豊蔵が志野陶片を発見したのは昭和5年とあり、
それ以前に美濃で本歌の織部の写しものが作られているというのは考えにくい。
じゃあやっぱり復興織部?ん~でも瀬戸には見えないんだよなぁ。。
結局のところ思うのは、これは終いの織部ではないのかな、ということ。
美濃の織部を焼いた窯がいつ途絶えたのか、諸説あるようだけれど、
桃山のアバンギャルドな織部は、時代が下がると生活雑器に近くなっていく。
窯ヶ根窯のものなど、ちょっと愛嬌があっておおらかで微笑ましい。
このおおらかな沢潟文はそういう感じに通じるものがあるんだよなぁ・・・。
とまぁ、妄想はまたまたどんどん拡がってゆくのであった。

いつもへんてこなものばかり目をつけて、勝手な妄想を繰り広げているけれど、
結局のところ、こいつのカワイサになんとか出目を明かしたかったからだ。
さらにフシギなのは、こんなに時代色がついているというのに、中は
油壺として使われた様子が全くないことで、覗くと綺麗な陶土が見えている。
どうしても近頃のものには見えないというのに、ならばどうして
伝世したのか、暫く手元で眺めながらぼんやり夢見ているのである。




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2013/09/13.Fri

ユルい (平戸?染付水鳥文小皿/瀬戸矢羽根文猪口)

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ちょっと一息。。
水鳥の絵のようなのだが、なんの鳥やらよく分からず、
浅学な私にはなんだか鶉のように見えるのだった。
平戸かな、ということなのだが、ユルい絵の平戸もあったりするのであろうか?
(画像が青くなってしまったのだけれど、確かに素地は白い。)
ユルいけれどもヘタレではないところが昔の職人のエラいところである。

ということで、薄手のこのお皿に、ぽってりした猪口を合わせてみる。
瀬戸だけれど、生掛けで甘手の柔らかい感じなのが温かみがある。
このタイプは瀬戸にしてはなんだかユルくて、大きさなんかも
いい加減なのが不思議である。
ドライブの途中立ち寄った骨董屋さんで、えらく美味しいお茶をいただき、
上等なおかきまでごちそうになったので、頂戴してきた。
さほど珍しくもなく、言えば出来損ないであるのかもしれないけれど、
見て手に取ってなんとなく和んでいる。

(猪口 高さ6.5cm・径7.5cm/小皿 径10.5cm)




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2013/09/08.Sun

リアル (ウランガラスアイスクリームコップ)

夜、窓を開け放っていると、虫の声が聞こえてくる。
パソコンの音、煩いな・・・などと思いつつキーボードを叩く。
東京五輪で沸き返るテレビはさっき消した。
情報は多くなったけれど、それで心豊かになっているのだろうか。
小皿一枚手にした時のちょっとした驚きやときめきを、
こうしてできるだけ書き留めておこうと思うのだけれど、
ふとパソコンから離れて、その「もの」を手に取ってじっと眺めて、
結局「もの」そのものには叶わないことに、安堵したりする。

氷コップの兄弟分に、アイスクリームコップなるものがあり、
それはなかなか控えめで、ガラス好きとしては気になるものではあったけれど
今まであまりご縁がなかった。

へぇ・・・こんなんもあるのかぁ、と不思議に思ったのは、
おごそかに蓋つきで、姿かたちも普通のものとはちょっと違っていたからだ。

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見知っているアイスクリームコップの形とは違ってるのに、
あぁ、ここにいたんだね、と、何故かずっと昔からの知り合いのように思えた。
それでいて、眺めてやっぱり思うのは、こんなんもあるのかぁ!なのだけれども。

ほんとにちょっとしか入らないねぇ・・・と言いながら、
ちゃんとシャーベットを入れていただいてみた♪
小さな銀のスプーン・・・珈琲はブラック、紅茶もストレートでは
用無しだったのだけれども、このお上品なるコップにはぴったりサイズ。

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ウランだなんだと、いろいろの情報はあるのだろうけれど、
持ち重りのするこのコップを手に取って、ひんやりとした硝子の
色と触感に、やっぱり実物には叶わないなぁ・・・と思い知るのであった。

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(蓋を取った高さ5.3cm)
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2013/09/04.Wed

名残りのなつ (印判染付流水に金魚文小皿)

骨董市をぶらぶらしながら、降ったり止んだりの雨に
秋が始まったなぁ・・・などとつぶやきがら目を留める印判。。
糊のきいた小紋の浴衣のふうの、夏の名残り。

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気のおけない印判皿であるけれど、
同じ形に同じ技法、限られた条件の中で精いっぱいいろいろの絵柄があって、
へぇこんなんも考えたのかぁ、と思いがけず驚かされるのが面白くって・・・。

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せっかくなので、のんちゃんの印判もパチリ。
どちらもポイントは象さんで、やっぱり骨董男子好みかなぁ♪

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