2014/09/28.Sun

豊かなる日々 (古伊万里赤絵飯茶碗)

大陸からの乾いた空気が心地よい季節、
9月は我が家は二十世紀梨の季節で、毎日せっせと剥いてはいただいている。
本格的な秋はこれからだけれど、柘榴などがそこらのお家で
たわわに実っているのを見かけると、豊かな気持ちがするものである。

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赤絵が沁みるような、麗しい飯茶碗と出会った。
柘榴の文様である。
ハレの日、それも静かに捧げ物をするようなハレの日などに
召し上がりたいような、とっておきなる気分のある飯茶碗である。
(お米の国のひとであるからして、御飯にも晴れ着を着せて差し上げたい。)

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くるりと返すと、愛らしい椿の文様でこれまたきゅんとなる。
ちゃあんと春秋いただけるようになっているんだね。
そういえば、この椿柄の飯茶碗、尾久彰三さんの本で見かけて
あぁ、いいなぁ♪って思ったのとおんなじなのであった。
古赤絵、って言っていたけれど、古伊万里なのに柔らかい感じのする磁土。
ところどころにきっぱり引かれた輪線も、やっぱり麗しい。

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ご馳走なのが、蓋裏と見込にこんな風にくるりと朱が引いてあること。
二重円に何か、密やかなるお祈りが込められているようで、
ただのご飯を盛る器と言えど、厳かで、そして豊かな心持ちになるのである。
あぁ、お米の国の人っていいな♪

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(直径:11.3cm)

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2014/09/23.Tue

妖しのひとと負のスパイラル

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こちゃこちゃとした、一見フツーなる印判の小皿なのであるが、、

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高貴なるお方がいらっしゃったり、

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短歌の様な風景が浮かんでいたり、

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小鳥に亀さんも描かれていたり、

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妖しのひとも鎮座したり(左上の影のところに浮遊するひとも。。)

あまりの怪しさにくすっとなるのであった^^
鬱もどうやら収まって、すこしほっとする(まだ10月中ぐらいは油断ならない)。

今は、、こんな風にたまに数日逆戻りするだけだからどうってことない。
だけど、もうずっとこのまま歳を取ってしまうんだ、そう思っていた、あの頃。
生きてるだけでまるもうけ、などと言うけれど、それって希望を持つ力があってこそ。
朝目が覚める。もう絶望していることに絶望する。
仮に不治の病だったとしても、死ぬんじゃないのだからというかもしれない。
だけど、、治ろうという気持ちを持てば持つほど絶望する日々・・・。
病に立ち向かう勇気が奪われる病なのだ。。

最初の3年間は抗鬱剤の副作用であることに気づかず苦しんだ。
主治医は一生懸命治療をしてくれたけれど、実は抗鬱剤が強すぎた。
今の先生に出会って、おまじないほどの僅かな薬を処方してもらい、
それからさらに3年かかったけれど、寛解した。
(難治性と言われる人に、抗鬱剤が過剰に効いてしまう人も
実は多いのではないだろうか。)
今の先生に治療していただいた3年間、適切な投薬のほか、
ずっと指導され続けたのは、とにかく自分を怠けさせてあげなさい、
ということだった。
(そして、良くなり始めてからは好きなことだけしなさいと。)
何もできない、したくないのは病だからで、自分のせいじゃないと。
ちゃんと自分を許して認めてあげなさい、と言われ続けたように思う。
(今はこんなにやりたい放題な三毛庵であるけれども、
これでもダメ?な自分を認めてあげるのに丸3年を費やしたのだ。)
ずーっと、許せなくってそれで消耗しての負のスパイラル。。
(これは今もプチ鬱の時にはやっぱりハマる罠である。)
きっと周りの人にはぼんやりしているだけに見えただろうけど、
そうやって消耗し続けていた。
症状にも波があるから、良くなったの?って期待しては絶望し、、
の繰り返しで益々消耗。
よくなった人の話を聞いても、じゃあそれって私はいつなの?と思うばかり。
(だからこういう経験の話が有益なのかも実はよく分からない。)

今は過去形だから、、言ったところで無責任だろうけれど、もしも
周囲に苦しんでいるひとがいたら、ありのままを認めてあげてほしいな。
そうして、すこしでもこころが休まるようにしてあげてほしい。

プチ鬱で、あの頃のことを一寸思い出した夜。
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2014/09/18.Thu

シーズン到来!? (型ガラス籠目文小判形小皿ほか)

恒例の鬱シーズン到来
去年も似たような時期に泣きが入っていた。。
2、3日の我慢だと思えるから今は耐えられるのだけれど、
これが毎日だった頃のことは考えるだに恐ろしい。

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(画像は爽やかに飛騨高山のヘブンリーブルー。)

「死ぬわけじゃないのだから、まだましだよ」と言われたことがある。
そうだろうとは思う、私には死ぬかもしれない病のことは分からないから。
けれどじゃあ、鬱になったことのない人には、鬱の何が分かるというのだろうか。
自分でもおかしいとは思う、客観的に見て何の具体的心配事もない筈だもの。
だけど・・・頭痛が我慢できないほど痛いように、鬱も我慢できないほど辛い、
そういう身体症状なのだから、仕方ないじゃないかと思う。
一刻一刻訳もなく耐え難い思いをすることを、「まだまし」と片づけてみたところで、
何かが解決するわけでも無く。

あ~辛いのを忘れようとパソコンを立ち上げたのに、なんだろこの愚痴っぽさ。。
3連休まではよかったんだけどなぁ。

という訳で、3連休のことなど。
初日は丹波篠山に、実家へ送る栗を買いに・・・。
出始めの栗、それを使った栗きんとん、新米にそれから
出張販売で明石は魚の棚からきていたお店の淡路島産焼穴子などなど。

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萩唐草の飯茶碗で新米@の野望も達成!!)

美味しく出来た穴子丼、栗きんとんも撮影前に胃袋へ。。
あー秋って食べ物がおいしくていい季節・・・のはずなのになぁ(笑)

二日目は、ちょこっと24時間お出掛けで飛騨高山などへ・・・。
(まぁ、高山は大渋滞化する前に撤退したけれど。)
もぎたてのとうもろこしや洋梨などをお土産に買う。

三日目は栗を剥いてお赤飯風栗ご飯を炊く。(ここでも画像がない!!)
夜寝る前に、やれやれと一献。
今年の秋鹿のひやおろし、北海道のチーズと一緒に。

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徳利13.5cm)

ひやおろしの入ったグラヴュールの徳利は持っているくせについつい・・・
これはサイズが小さいとか、色々理屈をこねつつ。
(三日月に葦雁の秋らしい文様♪)

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(長径11.5cm)

籠目文様の古い型吹、明治ぐらいありそうな硝子の小皿も旅のめっけもん。

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5客をそっくりお連れした。小判形ってなんだかうれしいなぁ♪

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(5cm × 5cm)

盃もゆるっとしたグラヴュール。残り福の2客を頂戴したもの。
(それぞれお色が微妙にピンクとグリーンなのもちょっとうれしい。)

こんなふうに、お気に入りのものなぞ眺めていると、耐え難い気持ちを
ちょこっと忘れていられる。
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2014/09/12.Fri

至福・・の (プレスガラス氷コップ)

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今年は「氷食べたいっ!!」って日が少なくてなんだか名残惜しい。
ミケア地区、8月の土日は雨ばっかりだったから・・・。
かき氷、流行っているのだそうだけれど
(テレビをあまり見ない三毛庵なので微かな情報であるが。。)、
フツーの氷をフツーのお休みに、お好みの氷コップでいただくのが
至福の三毛庵である。

といっても、持っているのはほとんどプレス
色鮮やかな吹きガラスのヤツはあまりご縁がない。
これはずーっと気になっていたのだけれど、思い切れずにいた。
別のものを里子に出した折、オマケをしてくれるということになり、
それでは・・・と所望したものである。
あまり里子には出したことのない三毛庵であるが、
目が離れたものはつぎの主のために手放すのがよいかなと思う。
自分にはこうしてまた、別のご縁があるんだものね。

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(直径9.5cm × 高さ8.5cm)

ひっそりとして、あまり見かけないプレスガラス
すこし傾いで、微かなブルーグレイ、、今暫くは私の手元に。


先週末はひとり朝ごパンだったので、先日のパック飯を猛省し、
いつものメニューをじっくり整える。

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ふるい京焼のスリップウェア、唐津っぽい小鉢のヨーグルトには
実家の庭からやってきたブルーベリー、ノリタケのスプーン添え。
近所で豆を買う珈琲はアイス仕立てでプレスのげんこつコップに。

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こんな感じの器軍団。

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以前アップした京焼のお皿@、これもなかなかの至福である。

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(17.8cm)

昔の粟田焼とか、そういう美味しいビスケットみたいな土だけれど、
昔のものよりむしろ精錬されていなくて、結構裏も気に入ってたりする。
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2014/09/10.Wed

十六夜 (伊万里微塵唐草文角小皿)

名月も、満月の重陽節もちょいと愛ではしたけれど、、、
気づけばすでに十六夜、雲間の月も消えて雷鳴が轟いている。

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食い意地だけはしっかりと、日曜のうちに季節のお菓子など。
のんちゃんは名月の兎、私は重陽の菊を、
さわさわとした草むらのような微塵唐草に。

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まだ秋も浅いので、淡い染付も悪くはないかと。
いかにも伊万里らしい唐草は、これまで遠巻きに眺めていたけれど、
萩唐草の飯茶碗@と出会ってからは、小紋柄のように愉しんでいる。

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(一辺:8.2cm)

眺めていると、小さくなってこんな草むらに紛れてみたくなる。

月見団子もしっかり食した。
にょろっとした形のは、関西風だと思ふ。
(三毛庵はこっちにきて初めて知ったので。)

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重陽節にも敬意を表して、輪花菊文の小皿に載せる。

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(9.7cm)

いちおう箱には「吉田屋」などと書かれていたけれど、
知り合いの骨董屋さんには鼻で笑われた(笑)
でも、贋作と云うよりもあがりが悪いんぢゃないかなぁ・・・、
実は若杉あたりではないだろうか、と勝手に思っているんだけれどね。
怪しい割には、何故か三毛庵的には好きな小皿である。

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2014/09/06.Sat

乾いた夜に (色絵兎水滴)

スーパーでレジに並ぶときは、目ざとく手早い人の列に並んだりする三毛庵であるが、
自分自身はいたってマイペースというか、なんでも素早くこなせない人である。
思うより先に手が動く人が羨ましかったりする。
そんな訳で、しなければいけないことがいっぱいになり、
気持ちもいっぱいいっぱいでこなす日が続くと、だんだんと干からびてくる、
燃費の悪い三毛庵である。
そんな時、夜更けにぼんやりとふるいものを手にしたり、
ぼぉっとお気に入りの素描を眺めたりして時を過ごしているうち、
どうやら渇きが収まって、何となく安心して眠りにつく。
(なので先日の「メス犬チビ」@もそんな夜の名残りである。)
8月は骨董市へ行けなかったのであるけれども、そんな乾いた夜に目に留めてしまい、
ネットでお買い物などしてしまうという、ふるものからは離れられない三毛庵なのであった。


さて、ふるもの全般、わりかし何でも買う三毛庵であるけれども、
やはり執心している分野というのがある・・・ようである。
そう思って買っている訳ではないのけれども、器の類いに対しては
結構オトコマエに振る舞っている気がする。
一方で、文房具とか装身具のようなものは、ちびっこは嫌いでないので
ちょこまか買うけれども、ポケットマネーでちょいと見つける喜びが
大きく、あまりフンパツしたという記憶がない。
(そういうちびっこコーナーにあるものも、もちろん大のお気に入りであるが。)

そんな中、「いたたたたぁ・・・」と涙を呑んでゲットしたのがこちら。

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ちびっこな水滴である。(ちびっこの坪単価が高いのはお決まりである。)
不動の人気を誇る兎さんであるからして、仕方ないのであろう。
それでも・・・兎であっても、こんな風にちんまりして、
マツ毛ピンピンのキュートなお姿でなかったら、きっとイタい思いはせずに済んだに違いない(笑)。
とはいえ、乾いた夜にこんなちびっこにもひっそり癒されているからして、
うさぎ氏へのお給金ぐらい、はずんでもよかろう。

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(5.3cm)

今年の名月は早いらしく8日だそうで、お月さんが出てくれるのか、
心配ではあるけれども、うさぎ氏にもお供えなどして差し上げようか。
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2014/09/04.Thu

お肴はお魚 (カット吹ガラス盃)

「せっかく撮るのならこれちゃうん♪」

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タルトで出した小皿にお肴を盛ったらのんちゃんがのたまわった。
美味しいものは目にも美味しい。

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佃煮なのだけれど、細い細い串を打っていて、「いかだ焼」というもの。
ひと串が7cmちょっと、ほんとうに小さなわかさぎを、
味を殺さないように仕上げてあって、函館・大沼方面に行った折には必ず買う。
(ちなみにラッキーピエロのハンバーガーとイカ飯も函館コースの定番である。)

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こぉんな感じで一杯♪

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(直径5.2cm × 高さ5cm)

そんなときのとっておきは、このグラス!
一見すると、何の変哲もなさげだけれど、ありそうでなくて、
飽きなくて華があって、そして何より飲みくちがよい。
これで呑む純米酒はカクベツなのである。
三毛庵お気に入りの硝子盃である。

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「メス犬チビ」の図をお肴に、今宵も更けゆく。。
(こっそりお皿も変えてみた^^)

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お魚文も可愛らしい、大沼公園は「源五郎」!!
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2014/09/02.Tue

魚々子と輪花 (プレスガラス魚々子文瓶ほか)

何の瓶かなぁ・・・と思いながら魚々子文様に惹かれてつい手に取る。
ひとつしかなかったコップも、窓開きの魚々子文。
特別の意識もなく、別々に見つけたものだけれど、
なんだか寄せ集まってきたみたい。

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(瓶の高さ:13.8cm)

こんな可愛いものたちも、増えると結構置き場に困るのだけれど、
飴瓶とか飴瓶とか飴瓶とか・・・置き場がないっ!
ということで、もういいかなと思う文庫本にさよならして、
本棚に入れてみたりする涙ぐましい努力を週末に・・・。
箪笥から要らないバッグともさよならして、皿の類いを入れてみたり。
自分にとっての優先順位が分かりやすいことである。

そんな訳で、お掃除疲れの週明け、
松山名物タルトをいただいたので、半分こしてほっこり珈琲タイム。

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この二枚、別々に離れを連れ帰ったものだけれど、
輪花の様子や染付の配置などそっくりで、
こうして並べると絵替わりみたいでなんだか嬉しい。
ふたつとも、小難はあるけれどそのぶん気安くて、
使用には全く差支え無し♪

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ほら、ほんとうによく調和する!!
(窓絵と花クルス文はこちら@、萩唐草と松竹梅文はこちら@に)

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別々にやってきて、こうして居座ってゆくものたちである。
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