2014/10/31.Fri

さざ波 (古伊万里白磁豆皿)

眠れないというようなことでもないのだけれど、
片隅に小さなさざ波の立つようなことが幾つか重なり、
どこかで途方に暮れるような・・・、そういう日もあるものだものね。

そんな夜は、小さきものを手の中で弄んでみたりする。
できるなら、なるだけひっそりとした、小さなものを・・・。

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初めに見かけたときはお店の人がいなくって、
も一度見たときは、外国の人が手に取っていた。
あぁ、売れちゃうのかなぁ。。と思ったけれど、ご縁のある時はあるし、
ないときはない。そういうものだ。

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古いのがいい、とは思わないけれど、ちびながらに古格もある。
アマ手じゃなかったら、たぶん誇らしげなお値段がついていたりしたのだろう。
だけど、、磁器になりきれない土っぽさが、却ってこんな夜沁みる。
あの時、外国の人は何を思って手に取ったのだろう。

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ビスケットのような土見せのある、可愛い高台♪
(骨董のことはあまり知らないKちゃんは、どうして高台を撮るの?
と素朴な疑問を投げかけてきた・・・。
なんだろう、猫の後頭部がミョーに愛おしかったりするようなものかな。)

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(5.2cm × 9.8cm)

鎬ぎやら、小さな釉溜りやら、磁貫やら・・・ほんのり優しい日本の白磁
このあいだ、ちょっとした白磁に心惹かれたりもしたのだけれど、
こんな他愛ないのが身の丈なのかもしれない。

夜更けにひっそり、この白い小舟に小さな荷を載せて、
夜の河に浮かべたら、何処か彼方へ流してくれるだろうか。。
小さく夢想して、安堵の気持ちに薄っすらと眠気が差してくる。
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2014/10/29.Wed

冬の蓄え (京焼茶巾筒)

買わなければ気が済まない、などということもないのだけれど、
行く先々で何か連れ帰る三毛庵である。
ハードルが低いと言えばそれまでだけれど、
不思議とちょこっと嬉しいものがあるんだなぁ、これが。
しかも大抵お値打ちに思われるのは、やはり三毛庵、
世間様と少々ズレているのだろう。
潰しが利く、などという計算にヨワいせいかも知れぬ。
後先など考えていては、骨董などできぬ。
願わくば、おとこまえに行きたいものである。。

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さすがの三毛庵もボウズかと思われた中、
これがちょこんと紛れて鎮座していた。
直しも少し、潰しが効かない「がらくた」の類い。
おぢさんの言い値で連れ帰る。
ポップなお宝尽しだけれど、新しくもない様子。
迷ったら京焼、とは知り合いの骨董屋さん、
帰ってこちら@と比べると、釉薬の色遣いがよく似ていて、
今出来でもなさそうだなあ、と。
(まあ、書きっぷりは雲泥の差であるが。)

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他愛ないけれどね、ちっとは古い茶巾筒って
がらくたでは見つかんないの、意外とね。
おぢさんのセールストークはなんと、楊枝入れになる!
だったのだけれど、茶巾筒がよろしいのである。
(それに楊枝ぢゃ埋没するし・笑)
とはいえ、このお茶目さに合う道具立てっていうのも、
あんまし思いつかないなぁ。。
侘び寂びばかりがお道具じゃない、的な愉しい取り合わせってないかしらん♪

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(3.4cm × 6.3cm)

いつかハレの舞台をばと夢見つつ、せっせと蓄える三毛庵なのである。
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2014/10/24.Fri

遠山を望む (古伊万里藁屋文長皿)

おつきあいも長いので、ふるもの漁りをしていても
たいていのんちゃんと私は似たようなものに反応する。
先日の小皿@も、のんちゃんが「あれは?」と言っていたが、
実は三毛庵もこっそりチェック済みだったのだと言い張った。
(うそぢゃないのだ。)

がしかしである、これには三毛庵うかつにも反応できていなかった。。

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考えるに、縁が雷文だったからではなかろーか。
どうしてか三毛庵・・・雷文=ラーメン丼を想像するのである。
(ま、そんなラーメン丼も昭和ぢゃないと思いつかないかなあ。。)
なので、目が自動的に雷文をスルーしているのだと思われるのであった。

さして珍しくもないような伊万里の長皿であるけれど、
普通っぽいヤツの中から、ちょこっとうれしいようなのを見つけるのは楽しい。

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(8.5cm × 15.8cm)

長皿としては少し小ぶりなので実物はなんとなく微笑ましい。
山水っていうのは、大方はありふれたようなものであるが、、
たまにね、きゅんとするようなのがあるよなぁ。

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ぽつんと佇むような、三毛庵好みの「おうち」柄♪
枝垂れる柳も浮かぶ遠山も、沈んだ染付に霞んでいる。
こういう風に「見えた」人の描く画だと思う。
ちっちゃな額縁に入ったような画は、まるで不染鉄の日本画のようで、
気がつけば誘い込まれて「おうち」の傍で遠山を眺めている。

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2014/10/19.Sun

鈴焼はいかが (伊万里?色絵扇面に梅文小皿)

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鈴焼をいただく♪
和歌山は新宮、香梅堂さんのお菓子で、お祭りなどで売られる
カステラ焼のようなものなのだけれど、これがすっごく美味しいのである!
(新宮に行かれた人は皆さん買われているんじゃないかと思ふ。)
日持ちがしなくて買いに行くには少し遠いお菓子がやってきた、バンザイ!!
美味しい珈琲を淹れてぱくぱくいただく^^

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お菓子の型もたまの鈴みたい♪

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見つけてきた小皿は釉剥ぎに青色を配したもの。
何の柄かなぁ・・・と見ると、中央には扇面に梅花、
ぐるりは梅枝と、素朴なようで洗練の図柄である。
おぉ、香梅堂さんのお菓子にふさわしいではないか♪

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一応伊万里系かなぁ・・・と思うのだけれど、
伊万里っぽい色味が上手く撮れない。。

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(10.1cm)

ますます色味の悪い画像であるが、こんなフシギなる高台である。
(一番土味の粗い感じのを写してみた、美味しそうである。)
少なくとも幕末ぐらいはあるのかなぁ・・・とか思うのだが、どんなものだろう。
青いお色の周りにはハレーションも出ていて、
由緒正しき釉薬を使っていると思われるのである。
「近ごろ、古いものがなかなか出なくてねぇ・・・。」
お茶をご馳走になって、そんな世間話をしてきたけれど、
こんな愛らしいものを譲っていただき、満足な三毛庵であった。

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2014/10/18.Sat

骨董以前 (オーバル小皿)

家の諸事情やら、ますます低い血圧やら、おまけに風邪やらで
冴えない一方の三毛庵なので、平素仕事を終えるとぐったりである。
やりたいことの半分もこなせないようなおトシになったのねぇ・・・とほほ。
ブログもね、書いていることが落ち着くので好きなのだけれど、
昨夜はパソコン立ち上げて、そのままシャットダウンするザンネンな結果に。。
若いときはエネルギーが余っていてもやりたいことが半分も分からなかったのに、
理不尽なものである。

とまぁ脱力な日々、お酒もごくごくカジュアルな取り合わせが心地よい。

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(8.5cm × 14.1cm)

オーバルの小皿は、催事でのささやかなる収穫である。
骨董以前のものであるけれど、掌に載り、
(画像ではふうん、って感じだけど小さめの私の手でも縦に収まるサイズ!)
タフなつくりに申し分のない輪線、、ああこれってチーズのお皿!!
と飛びついた。
大げさでなく、あるんだねぇ・・こういうの♪といたく感動したお品である。
秦秀雄さんかな、古きが故に尊からず、とか仰っていた気がするけれど、
アジもないつるりとしたこのお皿、店主もお気に入りだったようで、
こういうちっちゃな感動を分かち合えるお買い物ってなんだかうれしい。
そんなことを書きながら、これを読んだ人のなかにも、
へぇ、こういうものがあるんだね、と私のかなり激しい思い込みに
賛同してくれる方がいらっしゃれば愉しいな、などと思うのである。

さて、ここからは備忘録。。

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栗ご飯を作ったので、さっそく先日の赤絵のお茶碗を使用する。
日頃怪しげなる食生活の三毛庵にとって、栗ご飯は秋の一大イベントであるし、
大ご馳走なのだけれど、職場の人などは「それってよーするに
炊き込みご飯だよねぇ。。」という、ザンネンな反応。
ま、三毛庵には「ただの」炊き込みご飯ぐらいしか、得意料理はないですよっ
(まぁ、マヨラーにはこの奥深さは分かんないんだよっ!とこころの声。)

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のんちゃんのお茶碗に使ったのは本当は蓋もの。
雪の結晶が紙刷りされて可愛いのだけれど、相棒がいないので、
常日頃はお蔵入りしている。

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先日のお茶碗@、蓋なしでもやっぱり別嬪さんである。

さて諸事情により大量の完熟トマトが家に溢れたので、
辰巳芳子さんの本を取り出して「サルサ・トマテ」に挑戦。

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っていうほどのものではない、単なるトマトソースではあるけれど、
家庭で作ると優しいお味になるんだなぁ。。トマト大6個を消費!

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で、これが「アボリータ(おばあちゃん)の玉子」という展開料理。
「トマト大嫌い」を公言しているお方、それでもケチャップは平気な人が
多いことを思い出し、甘めの味付けにしたところ、
我が家の某トマト嫌いも、難なく完食されたのであった。
さすが、辰巳先生である。
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2014/10/11.Sat

ちびっこ万歳!!(青磁&金襴手小煎茶碗)

ビミョーに使えるちびっこの好きな三毛庵、
先日のおもチャバコ@の替茶碗にこちら@の染付を見つけてゴキゲンであったが、
常日頃のマメな活動の成果もあって、さらにいろんなものをゲットした。
だいたい、ちびっこなるもの、欲しい理由のある人には超レアアイテムであるが、
大多数の人にとってはオマケみたいなものである。
それにちびっこならよい訳ではなく、ちびっこなりにサイズも合わないといけない。
そんな中三毛庵、執着分野には実に引きが強いのである(笑)。

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(径4.2cm × 高さ3.6cm)

染付の次は青磁である。瀬戸ということであったけれど、
この辺りになると、瀬戸なのか伊万里なのか、はたまた京焼なのか、
あんまりわからない、、でもしっとりと喫茶するにはもってこいのお色である。

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こんな風に撮るとイマイチ分からないけれど、ちびの錫茶托に載る、
ちびの碗である。

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(径4.4cm × 高さ4.6cm)

青磁の次にのんちゃんが発見したのは金襴手。
びっくりするほど薄く挽いていて、すごく古くもないけれど、
今作るとなると結構大変だろうなと思うような、おそらくは都の産。
金襴手の内側の真っ白な釉薬も、すきっと煎茶が映えそうでうししである。
これぐらい小さいと、こういう技巧的なものも愛おしく感じられる。

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こちらも5客、こんなに薄いのに無事でやってきたうい奴である♪

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2014/10/06.Mon

今宵の月に (煎茶箱一式)

十三夜のお月様、ミケア地区はひんやりきれい♪
栗ご飯を作るお暇がなかったのが悔やまれる次第。

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のんちゃんが可愛い杉の小箱を見つけてくれた。
(小窓は松皮菱に竹、側面は梅枝を抜いてあって、和紙は張り替えた。)

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開けると二段重ねで、金網が貼ってあったので、ここにも和紙を重ねた。

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(10.7 × 14.2 × H12cmの可愛いお箱)

こんなふうに収まっている。

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上段、、
小さな茶合、何故かままごとのフォーク、何故か和更紗の手帳
(本当は下の茶巾籠にこれが収まっていたのだけれど・・・。
下段に硯箱があるので、料紙風に!?)、
茶巾と茶巾籠、振出式の菓子箸と箸箱。

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下段にも三毛庵の蓄えた小さなお道具がぎっしり。
(余りに寸分の隙もないので、傷つき易い小さな硯箱以外は布にも包めない。)

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以前にご紹介した三毛庵的煎茶箱はなんとなんと、最後に箱をみつけるという、
本来仕組むべき順序とは全く逆の過程を辿って、まさかまさかの完成をみたのであった。
のんちゃんが箱をみつけてくれたときは、正直入らんのとちゃうかなぁ、って
思ったのだけれど、無理かと思ったこぼしと急須を縦に積んだらいけてしまった♪
(急須の蓋を裏返さないと瓶床も入らなかった、、上段の小さなフォークは
たまに裏返した蓋が取れにくい時に使う非常用装備なのである。)
前の普通のお箱のときは、茶碗の箱が横倒しなのが気になっていたのだけれど、
これもぴったり収納されてしまった

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左奥より小さな花瓶、香炉、ブリキの茶筒、清民窯の煎茶碗に杉の箱、
小さな硯箱のセット(文房具のつもり)、小さな籠(香合と花瓶入れに)、
和硝子の香合、組み立て式の急須、藤の瓶床、錫のこぼし、
英吉利のピルケースの菓子器、錫の茶托。
凄いものは入っていないけれど、こちゃこちゃちまちまの三毛庵好み。
のんちゃん氏におもチャバコと笑われているのであるが、
そういうのんちゃん所蔵の急須はなかなかの高級品であるぞ。

それにしても、一度に入手したのはこぼしと茶托だけだなぁ、と思うと
このお道具セットの奇跡のコラボに涙するのである。

お月見にはちまちまこんなお道具など飾ったりもする三毛庵、、
なのに書きかけているうちに、気づけばもう十三夜・・・の、儚いような今年の月。
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