2015/06/30.Tue

無用の用とうるう秒 (古伊万里染付六角豆皿)

気がつけば2015年も折り返し地点、明日はうるう秒とやらがあるらしい。
年半ばをよれよれで折り返す三毛庵であるが、茅の輪はくぐってきたのである。
怒涛の6月、思えば先月ただならぬ静けさに異変を感じていたのであった。。
ま、それはともかくとして、週末はちょっと東の京へ行ってみましたのん♪
(よれよれなのも自業自得である。)
もちろん話題のスポットや観光名所にはご縁はなく、
ひたすらにがらくたの地域差などを楽しんできたのだけれど・・・。
「へぇ、こういうのんってお高いのねぇ」とか、
「おぉ、こういうものには誰も目をつけないのか!」とか、
文化の違いを味わうのは旅の愉しみである。
のんちゃんは、そういう意味でなかなか賢いお買い物をしたようである。

画像がさっぱりないので、少し前のガラの中からの発掘品。

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六角形って変わってるなぁ、と思って手に取ると・・・

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フシギなることに、真ん中の円の部分がふっくら盛り上がった豆皿である。
盛り上がった部分は陽刻になっていて、ダミで文様が浮き出て
なかなかに手が込んでいるのだけれど、どうしてわざわざ使い勝手を
無視したのかなぁ・・・普通に考えてものが載らない(笑)。
でも、周りの唐草文様とかちまちまちまちま描かれていて可愛いのである。
豆皿というもの、「わぁ、お皿がこんな小っちゃくなるんだぁ♪」と
感動するほどミニチュアっぽくちまちま描き込んであるか、
或いは「おぉ、この大胆な図柄はお皿のちびっこさを感じさせない
スケールの大きさだ!」と感激するほど伸びやかな描きっぷりであると、
ポイント高しな三毛庵である。
なので、この無駄に凝っている豆皿さんも、その無駄故に愛おしい。
(用の美に感動したり、無用の美に感嘆したりと忙しいことである。)

P1200318.jpg
(長径8.3cm)

裏もフツーの古伊万里とはちょびっと違ってる。
こういうちょこっとだけ意表を突く感じににやっとなる三毛庵であった。
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2015/06/22.Mon

夏に至る (ドイツアンティーク目覚まし時計)

本日夏に至る。
暑いのやだ、と日ごろ文句をたれる三毛庵であるが、
これから梅雨本番となり、それから蝉が鳴くうだるような夏が来る。
過ぎた夏のことを思い出し、そんなふうにまた夏が廻ると思うけれど、
ほんとうはもう去年の夏が来ることはない。
夏至がやってくると、ああもうこれからは日が短くなっていくのだなと
少しばかり切なくなる三毛庵なのである。

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(一辺4.7cm)

独逸の小さな目覚まし時計。
どうしてそんなものが目に留まったのかといえば、、

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なんとなく、こういう図が目に浮かんだから♪
しろま軍団は白魔術で時も操るのである(笑)。

だけど不思議だな、淡々と静かに時を重ねてきたと思っていたけれど、
ふと気づくと、何かが終わり、何かが始まるときが来ている。
何があったわけでもないのに、あるとき突然、
昨日までの自分は何処か遠くに去ってしまったことを知る。
それはきっと、いい知らせでも、わるい知らせでもないのだろう。
何にせよ、ただ日々を、自分の人生として生きようとするだけだ。
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2015/06/18.Thu

皿屋敷にて思ふ (古伊万里染付山水文豆皿)

もうちょっと片付けないと大事なのんが危ないですよ、
のんちゃんに言われて、皿屋敷の三毛庵は十枚超えの小皿をあわてて片付ける。
菓子箱にプチプチを敷きながらみっちり詰めるとスバラシイ眺めである。
ついつい菓子折の底に隠された賄賂はお皿だった!の図を妄想する。
(そんな賄賂をもらったら、ころっといってしまいそうな三毛庵である。)

若いころの三毛庵、一時期とにかくものを持たなかった。
(しいて言えば本があるぐらい。。)
そうすればお掃除も楽ちんだし、何よりものを持つことには際限がなく、
結局満足することがないように思われたのだ。
それに若い時って、目に見える「もの」よりも、目に見えない「こころ」のほうが、
ずっと位が高いと信じるものだから。
(実際のところは、ただ自意識過剰なだけだったのだが。)
今になると、確かにものを持つのは際限がないのだが(笑)、
満足できずに際限なく買っているかと言われればそうでもないようなのだ。
これでも三毛庵の中ではひとつひとつ、真摯に「満ち足りて」いるのである。
その辺りはあまり理解されないかもしれないが、自分の中ではすっきりしている。
(でもお掃除の問題は、全くもってすっきりしないけれどね。)
こころの問題も、ものを見て「きれいだな」などと思っているほうが、
よほど健全に思えるこのごろである。
頭でっかちだった若かりし頃には戻りたくないと思うな~。
だけど、そういう「自由」のある世界に住まわりたいとは折に触れ考えるけれども。

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(7.4cm)

古い小さなニューのはぐれもの。
自分でキズをつけると驚愕する三毛庵も、こういうのんはちょこっとうれしい。

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2015/06/17.Wed

番町皿屋敷 (三田青磁陽刻双魚文小皿)

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最初から、一枚とか二枚しかなかったら悩みようもないのだけれど、
五枚あると困るのである。
近ごろは、売るほうも結構ばら売りしてくれるので二枚でいいかな~とか
思う訳だが、残り三枚って中途半端~などと余計な心配をしてしまうし、
なんだかお皿も離れ離れになるのを惜しんでいるように思われるのである。
もはや強迫観念であるが、さらにお安かったりするとますます分けがたい。

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(11.4cm)

三田青磁小皿である、たぶん・・・。(青磁って写すのがむつかしい。)
お安かったので若干目を疑ったが、鉄分が出ているところがあるせいだろう。
青磁はあると嬉しいし、大きさも頃合い、それに双魚文はなかなか悪くない。
ということで、無意味に小皿の好きな三毛庵、ずっしり五枚を連れ帰った。

ところがところが・・・ふるものの法則、、無駄らしきことって続くのである。。
このお皿を手に入れる前からちまちまとした五枚セットとのご縁が多く、
「あー確実に目方が増えている。」と密かに思っていた三毛庵であるが、
近ごろますます多いのです、あ、これいいなァと思うと「五枚」なのが。

・・・そんな三毛庵、久しぶりにオークションをひやかしていたら、
超お好みな小皿を発見!!幸い誰も入れてない♪
ところがところが、なんとそれは同じ図柄の十枚超え
一枚当たりはかなりのお買い得感ではあるが、どぉしてこんなセットなんだ~!!
という訳で、終了間際までその枚数にひるみながら、ついに目をつぶって落札。
ブツを見るまで、大量にザンネンなお皿だったらどうしよう・・と案じましたです。
結果はね、予想を遥かに上回るよいお皿で、眩暈がした三毛庵なのである。
ゼッタイ無駄に多いと思ったのだけれど、いちまいいちまい個性があって
(一応は同じ柄のハズなのだが。。)、眺めて見比べるのも愉しくて♪
のんちゃんにいよいよおまえは業者か?とバカにされたけれど、
三毛庵これを生業にするのはきっとムリだなぁ。。
だってね、欲どしいと言われようとも、なんだか一枚とて譲れる気がしないのん。
どれもちょっとずつ違うし、かなり怪しげにも見えたそれを
勇気を奮って身銭を切って入札したのは三毛庵ひとりだったから、
自分以上にこれを愛してくれる人がいる気がしないのである。
(気に入らない人には売りたくないというような、業者さんの気持ちが分かるよな。。)
そのうちそのお皿もUPできるといいけれど、今はひとり勿体ぶっているのである(笑)。
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2015/06/13.Sat

窯変なる (和ガラスグラヴュールリキュール杯)

取り越し苦労の多い性分であるので、暫くへこたれそうになっていたが、
悩んだだけ報われる訳でもないなと悟ってから、なんとなく平常心を取り戻す。
トシを取ってくると、悩もうにも根気が続かない、というのが本当のところかもしれない(笑)。
みなさまご心配をおかけしました。

骨董をしていてよかったな、と思うのは、ここを覗いてくださるみなさまや、
商いをしていらっしゃる方と、ものを介しての小さな交流が生まれることである。
価値観というのは人それぞれであろうけれども、それがときおり
ぱっとひとのそれと重なったりして、こころに響いたりする。
それいいな♪そうでしょう♪そういうやりとりはこころが弾む。
ひとは不自由な生き物だから、目に見えるものを通じてじゃないと
なかなかそんな風には行き交えないものなのだ、きっと。
(三毛庵などは、フレンドリーな性分でもないもので。。)

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顔馴染みの業者さんが、あ・・そやそやそういえば、と思い出して
取り出してくれた和ガラスのリキュール杯。
三毛庵の好きなグラヴュールが入っていたのだけれど、
わぁ♪と興奮したのはそのお色。
ロゼワインみたいなピンク色をしていたのん。
(いい加減な画像なもので、あんまり素敵に撮れているとは言い難いが。。)

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ふだん可愛いお色の似あわない三毛庵であるので、
ピンク色とは実に縁遠いのであるが、
でも和ガラスは別だ!いやこの不純物によるピンク色ね、ここが重要!!
なんといえばいいのかな、宝石のような感じ・・・三毛庵にとっての♪
偶然ピンク色に発色した、っていうのはやきものでいう窯変みたいなものなのだ。

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(高さ 約7.8cm)

とまあ、力説してみても仕方ないのであるが、
浮かれて帰ってさっそくに純米をいただいた。
(こういうちびグラスでお酒を美味しくいただける、下戸っていいなと思うものである。。)

こんなとき、骨董屋さんはふるものの神さまのお使いのようである。
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2015/06/11.Thu

ふくふく (色絵阿蘭陀風?香合)

いつも邪念でいっぱいの三毛庵であるので、
ふるいものを眺めていても、つい世間的評価に引きずられるのである。
なのでよく、自分で好きかどうかが分からなくなり立ち尽くすのである。。
これを見たときもうーむと考え込んでしまった。
そのせいか、お店の人が根負けしてお勉強までしてくれた(お安いものなのに!)
のだけれど、もう一人、しびれを切らしていたのんちゃんにしてみれば、
それよりも駐車場代のほうが高くついたと思っているだろう。

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(径6cm)

迷ってしまっていちおうのんちゃんのご意見も伺ってみたが、
予想通り「よく分からん」。
そうでした、こういうがらくたは三毛庵の専売特許だったのでした。
ひょえ~なんだろ、このちゃっちい金彩、しかも「福」って書いてあるし。
ちょっぴり阿蘭陀風にも見えなくもないのに、かなり惜しい(笑)。

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でも、見たときは、ぼろぼろの値札とか貼ってあって、
ずいぶんうらぶれていたのだけれど、洗ったらしろく福々しいお姿に。
だからといって、これが高級品になるわけでもなんでもないのだけれど、
手許に置いて、そぉっと盗み見したらすっかり愛らしくなっていたりすると、
なんかもう、よくやった三毛庵!!と自画自賛したくなるのである。
(もののほうは、そんなことなどお構いなくただそこに在るのであるが。)

それにしても、「福」などと描くぐらいだから、ちょっとは昔のものなのであろうか。
裏には三つ足がついて、香合と香炉の合いの子みたいなお姿なのだけれど、
小物入れ?いややっぱり香合かなぁ。。
がらくたというもの、さっぱり素性が知れなくて、あれこれ妄想できる特権付きなのである。
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2015/06/10.Wed

しろま軍団 (セルロイド起き上がり小法師)

突然ですが、途方に暮れ、こころがくじけそうなとほほな三毛庵である。
あぁ、先月怪しいまでに静かだったからなぁ。。
そんな訳で、怪しい応援団に登場いただく。

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ちびっこなセルロイドの起き上がり小法師さまである。
見かけて気になって、Kちゃんにどうだろう・・・と手に取ったのだけれど、
良く言えば、古物でいうところの「味」?がたっぷりついていて、
いやーこれはKちゃんはちょっと引くかもなぁ、と我に返った三毛庵である。
だけどこの堂々たる古物っぷりになんだか目が離せなかったのん。
おもちゃ分野には縁遠いと思っていたけれど、小法師さまはやってきた。

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(14.5cm)

描いてあったしき前髪は消え、ぼろぼろのリボンに
剥がれかかったシール、そして変色したセルロイドだけれど、
何故かとっても堂々たるお姿。
じいっと見てるとゴーストバスターズ(懐かしいっ!)のスノーマンを
思い出しちゃう迫力なのだなぁ・・・ちびっこなのに。
このようなものにどうして気を取られるのかよく分からないけれど、
小法師さまには親しくしていただける気がするのである。

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目下和熊氏と一緒に、日々三毛庵をあやしい白魔術で励ましてくれている。

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2015/06/07.Sun

白磁好み (白磁鴨香合)

ストイックな書斎に、李朝の白磁の文房具・・・かっこいいだろうなぁ♪
白磁のふるもので自分らしさを出してみたいものである。
でもなぁ、結局誰かの真似事になってしまいそうだな。。白磁はむつかしそうである。

さて、朝の市の雑踏の中、これを見たときなんだろう?って思ったのん。
時代も産地も???だったのだけれど、
いっぱしの顔つきに思わずきゅんとなりやした。

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(全長約8.8cm)

ほぉら、ちびなのに眼光鋭し!!
蓋つきのやきものにヨワい三毛庵にとって、香合であるというのもポイント高し♪

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どこの何某か分からないもののお値段を計るのも愉しい作業である。
なかなか細工が細やかで、実はそう新しくもないのかなーと期待を込めて、
平戸とか!?って思ってみたりもするのだけど、
哀しいかな三毛庵、あんまり細工の平戸など見たことがない。

何にせよ白磁のトリさんは眼光鋭く鎮座されるのであった。
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2015/06/06.Sat

梅雨寒 (プレスガラスコースター)

梅雨に入り、布団を薄くしたり厚くしたりと忙しい日々である。
自分でもやけに更新するなぁ、とフシギだった5月が去り、
一転すっかり沈黙の6月である。(特に鬱でもないのだが。)
5月の末にミョーにこころが平和になって、大丈夫かといぶかしんだが、
あれはやはり魂が体から抜けそうになっていたのか(笑)、
小っちゃくものを壊すという、三毛庵にとってはかなり意気消沈する
惨事に見舞われたのであった。。
使うに当たって多少のキズはいとわないほうなのだけれど、
自分でやったのは話は別で、どんな小キズも激凹みである。
ここ数日、のめり込んでいたことがあり沈黙していた三毛庵であるが、
その惨事に現実逃避を計っていたのも事実なのであった。

それにしても私、ひたすら買い続けて何処へゆこうというのだろう。
ものとは相変わらず仲良しであるが、愛に理由は要らないのであろうか。
(愛だけではお腹はいっぱいにはならないよというけれど。)
どうも三毛庵も梅雨入りのようである。。

そんな三毛庵には関わりなく、ものたちはいつもキラキラ輝いている。

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無色の硝子、きれいだな~。
コースターはなかなか心惹かれるアイテムだけれど、
だいたいが昭和初めぐらいからのものが多い。
大正ぐらいのコップの多い三毛庵宅では
昭和のコースターは可愛いけれど、組み合わせが難しいなと思っていた。
これはばっちり大正といえそうな硝子で、
へぇ、こんなんもあるんか~とちょこっとうれしくなったもの。
でも、眺めているだけでもよいのだけれどね。
(あ、これには危害は加えておりませぬよ~。)

P1200144.jpg
(径7.4cm)
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