2016/06/28.Tue

自己投資する勇気 (再興九谷青手煎茶碗)

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亀さんの煎茶器離れである。泥臭くあか抜けない感じがウリである。
お酒を注ぐと亀さんが涼しげである。
ぎりぎり再興九谷に入るのでは、と思うけれど窯は定かではない。
(希望的観測は若杉の末裔だったりするのだが。。)

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裏とか、、、

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側面とか、、投げやりのようでいて、土っぽさがお気に入りである。
再興九谷については、全体として評価が上がっていると思うけれど、
中央の権威のせいなのか、いまだ不当な評価を受けていると思う。
(少なくとも全国区では。)
まず、古九谷=伊万里初期赤絵説が悪い。
鍋島などは鍋島藩の庇護の元の文化であり、議論のしようがないけれど、
九谷大鉢の傾いた意匠は、果たして鍋島藩下のものであろうか。
前田家の介入なくしてはあり得ないように、個人的には思うだが。
(素地の移入説とはあるものの。)
加賀の着物などとの関係も踏まえて、どなたか総合芸術の観点で、
九谷の文化の起源を研究してはいただけないだろうか。
このような、古九谷=伊万里説が起因となって、
再興九谷を古九谷の模倣製品ぐらいにしか思われていない方も
いらっしゃるかと思う。
年代的にも江戸後期で、伊万里より若いというだけで
何か価値が低いように思われている。
・・・まぁ、まだその点では、趣味家にはありがたいけれど。

さて、話は変わり、先日申し上げた「分からないケド買ったもの」
のことである。
可愛らしいお軸で、まぁ仕立ての良さとか考えるとそんなものかな、
というフツーのお値段。
問題は、在銘で、それが「絶対あり得ないビッグネームだったこと」である。
「あぁ、無銘だったらよかったのに、、」と恨めしく思った。
その時点で、買ってはいけないパターンであるからして。。
とはいえ仕立ての点であまりにも可愛らしく、
銘を除けば「もの」としての魅力があったのだ。
それとね、画がいいのか悪いのか考え込んでしまったのである。
所謂良く描けた、無難で面白くもないような絵なら即却下なのだけれど、
あまり上手く描こうとはしていない画で、ヘタウマを狙っているとも
判断が難しい、紙一重のものだったことだ。
その場でいけない、と判断できなかったのが何なのか、
この画のどこがいけないのかがその場でわからなかったことが、
三毛庵的には非常に問題だと思ったのである。
それをうやむやにすることは「趣味」の世界では普通にできると
思うけれど、やってしまうと次も同じところでつまずく。
そういうところで停滞するのって、おもしろくないのである。
そんなわけで、この画をダメと思えない自分について、
あれこれ考えているのだが、
こういう画ってやきものの世界ではあるよなぁ・・・と思った。
焼き物の画って、細密でもなく、稚拙でも勢いがある、
ていう魅力を備えたものが多々あるけれど、
このお軸の絵にはそういうところがある気がする。
なので、少なくとも当初は贋物として生まれたものでは
ないのではないかなぁ、、などとも思ってみるのだが。。
妄想は果てしなく続くのである。
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2016/06/26.Sun

ちまちま、にヲタク領域 (瀬戸豆皿)

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嗚呼、並べる仕合せ♪ちまちまって楽しい~。

金曜日は仕事とお天気のダブルパンチでへろっへろだったけれど、
ゲンキンなる三毛庵は、土曜日はあんちーくふぇあ参戦なのであった。

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このように手に入れたものをほいほいアップしてしまうので、
お友達にもしっかり手の内を読まれている三毛庵である。
こちらは金曜日にも参戦していたお友達が推奨してくれたお品。

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(6.7 × 5.3cm)

正方形の瀬戸辺りと思しき白磁はよく見るけれど、
小さくて横長なのは見たことないぞ~。
美味しそうな口紅とか朱のお色とか、マニアゴコロをくすぐるではないか!

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(長径7.5cm)

空色のほうはなんだろうなぁ、ぬめっとして微笑ましい感じ。

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嗚呼、積み上げる仕合せ♪(心から引っ越しが心配です。。)

さて、あんちーくふぇあは直球ど真ん中なものを買えたり、
んー?これはどうなんよ???なものを買ってみたりでいたく楽しかった。
近ごろ「見て分からない」ものをふと買ってしまう三毛庵である。。
だって分からないけどいいなっておもうものって愉しくはないですか?
それの何に惹かれたのかを探る過程って、もののことも、
自分のことも新たに知ることができて、納得するまでの時間を
ずっと楽しめたと思ったら、分からないものの値段って安く思えたりする。
失敗はそりゃしたくはないけれど、したとしてもそれなりに得るものがあるものだ。
骨董に求めることってひとそれぞれなので、
他の人にもそれを求めるつもりはないけれど、三毛庵的には
じぶんのこころを動かしたものが「買い」なのだ。

このようにしてヲタクというのは、人様から見ると
不可解な領域に踏み込んでゆくのであろう、、うむ♪
(あとで後悔しないことを祈ろう。。)


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2016/06/24.Fri

スキマ骨董 (竹製小茶合)

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ジミィに更新、ナンデスカ?これ…という感じである。
骨董市など覗いていて楽しいのは、単体ではどうなんや?という
地味なスキマ骨董が、お手軽に手に入ったりすることである。
目立つこともなく、需要も限られている故であろうが、
こういうものが自分的には妄想力を掻き立てられるし、
遊べる要素があって実はちょこっとうれしかったりする。

どちらも見ての通り、煎茶道具の茶合であるが、ちっちゃいのがウリである。
小さいほう、2.7 × 3.7cm、
大きいほうは、3.5 × 9.3cm と、
一般的にはひとり分の茶葉が載るかどうかなので、
あまり使い勝手がよいものではないのだろう。
海外層を中心とした煎茶ブームにあっても、ちょこちょこめっけもんがある。

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こちらは、飴色になっているところ、薄手なところが
取柄と言えば取柄。

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こちらはさらに薄く、拡大画像でないと分かりにくいが、
内側に瀟洒な松の小枝が彫ってある。
内側が艶やかで、外側が竹の繊維の素地になっているのだけれど、
それってどうやって作るのだろうか。
ただ竹を割っただけ、というシロモノよりは幾分凝っているのだろう。

まぁ言ってもその程度のものであるが、
小さな煎茶箱マニア(と勝手に断定)の三毛庵にとっては、
こういった、ハグレモノは取っておくと後々楽しみがあるのだ。
こちら@のように、わらわらと集まったおもちゃで作った茶箱もある。
買うのも楽しいが、パズルが完成した時など浮かれてしまうものだ。
また、上等の茶箱を買って、足りなかった茶合をみつけた@こともある。
このときは、小さくて上品なものがピタッと合ってご満悦であった。
そんなわけで、このようなジミィなものであっても、
組むことで思わぬ魅力を発揮したりするものであるので、ご縁は大切である。
じっさい三毛庵、これらを入れたらよいかなと思っている茶箱があるのだが、
いかんせん仮暮らし、それは封印されたままなのであった。。
早く組んでみたいのだけどなぁ。。
こういう道具組って、躍起になると魑魅魍魎が跋扈する世界であるが、
意外と深く考えずに手に入れたものが、面白い組み合わせになったりして、
フシギだなぁ、、とガラクタマニアの三毛庵などは思うのである。
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2016/06/22.Wed

持つ暮らし (古伊万里色絵豆皿)

昔、お友達のおうちがいたく整頓されているのを見て、
「うちはどうして散らかってるんだろー」と口にしたところ、
(散らかす張本人のひとりであったことには気づかず・・・)
「あんまり片付いた家も落ち着かないものだよ。」と父が言った。
・・・今は亡き、優しい父であった。。

持たない暮らし流行りの昨今、それだけ世間には
ものが溢れているのだろうけど、
持たない暮らしの本が巷に溢れるのもなんだか不思議だし、
持たないことを頑張るのも持つことにこだわるのも根は同じように思える。
敢えて言えば、皆がそうだというのが、すこし居心地悪い気がするのだけれど。

・・・と言いながら、三毛庵も持たない暮らしは実践している。
ふるものたちが占有するので、他のものには
金銭的、空間的にゆとりを与えてはおりませぬ♪

結局そういうことなのだ、こんまり先生も仰ってた(と記憶する)が、
片付けて、何を実現したいのか、と。
そして、家族で暮らす上で平和的にお互い許容できる空間を保ちたい、
とかそういうシンプルなことで、それ以上でも以下でもないような。。
まぁ三毛庵とのんちゃんの場合、「お互い許容できる範囲」というのが
なかなかに寛大であるので、すごい感じになっていますが・・・。


嗚呼、片付け界の負け組三毛庵である。
我が家には小奇麗なお部屋に飾ったらよさげなふるものはゴマンといるが、
そんな晴れ舞台も用意されず、もしかして哀れな境遇なのであろうか。。

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このような愛らしい豆皿さんも、こうして時折愛玩されるが、
ともすれば汚部屋の一部としてまぎれるのである。。

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可愛さの余り5まいもあったりして、豆皿とはいえ
そこそこの占有者であったりする。
(重ねられるのが救いであるが。)

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(径6.5cm)

いやいや、ちびのくせに輪花で、裏もちまちま描かれて、
もうどうぞ占有してくだされ、って言ってしまうのだが。
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2016/06/22.Wed

願いのpinoとモテ期 (プレスガラス変形小皿)

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ばりばりと開封したピノを撮ったのは、「ソレイユパッション」だからではありませぬ。

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じゃじゃーん、星型の「願いのpino」が入ってた!!
ハート型のこちら@以来だなー♪
いやー願い事、恐ろしく低レベルのんがいっぱいあるけど、
どれが叶うんやろ。。

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(長径11.5ccm)

厳かにふるいプレスの変形皿に載せてみた。

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相変わらず、結晶のような古式ゆかしい硝子に吸い寄せられる。。

来月からどうやら始まりそうな仕事のことがすこし不安な三毛庵である。
というのも、今年は血圧低いことこの上なしで、
正直言ってほどほどにしか人様のお役に立てる自信がないのである。
(何があっても再発だけは避けたいし。。)
それに、、自分でこのようなことを言うと人様に笑われるが、
三毛庵には何か時折祀り上げられるヘンな星回りがあるのである。
このように自分の好きなことをヲタクに書いて遊んでいるときは
自由な世界でいたって楽しいのであるが、
公の場では、こそっと隠れていたいほどシャイなのである(つもり)。
でも、トクベツに優秀でもなく、リーダーシップもお好みではない
三毛庵なのに、人生において何故かキーマンに据えられる、というか
お祀りされるシーズンがあるのだ。
まぁなんというか、本人の望まない、人間関係のモテ期っていうのでせうか。。
心配は、この度はそのころの三毛庵を知っている人と組まないといけないことである。
このところは、三毛庵の今のポテンシャルを理解してくれている人に
上手く得意分野に集中できる環境を作ってもらっていたけれど、
そういうコントロールを上手く自分でして、かつ自然体でいられるか、
ということが気がかりである。
得意なことで人のお役に立てて、それが自分らしさに繋がるなら、
こんないいことはないけれど、それが高じて自分を見失った経験があるので、
この妙な星回りには慎重に対処したいものである。

でも、、願いのpinoの効力は仕事ぢゃなくてヲタク分野で使いたいなぁ♪


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2016/06/19.Sun

他力のこころ (蒔絵宝尽文小槌形香入)

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可愛らしい木のものをのんちゃんが見つけた。
どうやらお宝尽くしの図のようである。
上のポッチが抜けるようになっていて、そこからお香を入れるのだ、
とは聞いたのだけれど、詰まっているのか中をのぞいても何も見えない。

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(長径8.5cm)

裏には小判や紅サンゴなどがざっくざく♪
おぉ、これは打ち出の小槌であるぞ、とほくそ笑んでしたら、
「これを振ったらざっくざくの小判がおたから(ふるもの)にじゃんじゃん変わる、
恐ろしい小槌ぢゃないのか~」と、のんちゃん。
ひょー、ふるものの神さま恐るべし!!
でもそうだったとしても、この蒔絵の可愛さにはやられてしまうだろうなー、きっと。
(という時点でもう、ふるものの神さまの仕業である。)

梅雨に入り、体調が低め安定したと思った三毛庵であったが、
先週は低めすぎてそのまま休眠するかと思われた。。
もうじき夏至、夏場は機嫌よく過ごしたいなー。
(太平洋高気圧万歳である。)
思えば去年の今ごろ、昭和のおうちとお別れする決断を
迫られたりして、それはそれは激動の一年であった。
再発のリスクがZEROとはいえない自分のメンタル状態で、
これだけのことができたのはずいぶん自信に繋がった。
というのはどういうことかと言えば、昔の自分であれば
いろんな取り越し苦労で押しつぶされたのではないかと思うからだ。
復職してから、1週間以上先のことを考えない「努力」を
してきて、それはなかなか難しかったけれど、
今ではずいぶんそれに助けられるようになったのだ。
といっても、行き当たりばったりになったという訳でもなく、
なんというか、その日その日出せる力を
素直に出せるようになったという気がする。

それから、この一年にはそれでも持ちこたえられるか分からないと、
精神的に追い込まれたことが2度ほどあった。
乗り切ったのは周囲の人のお蔭もあるし、
自分ではない力があったのだと思う。
自分ができる努力というのは怠ってはいけないけれど、
他力本願の心構えというのは大切なことである。

さて、もうじき今年も半ばであるが、
今年は仕事ですこしの変化が起こるようである。
その日その日を気負いなく過ごせるといいのだけれど、、
日々小さな小槌を振り、できたことを積み上げてゆくものである。

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2016/06/14.Tue

小さいおうちのこと (染付つぼつぼ文豆皿)

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あまたの立派な骨董類を押しのけて、貰ってくださいな、
と骨董屋さんの隅っこから三毛庵に訴える、つぼつぼの豆皿であった。
どういうものかはちょっと分からないが、これ@に似ている。

鬼おかきのようにひびの入った釉薬、

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裏はビスケットの生地のよう、と例えが食べ物になるのは
どういうわけか?
ちょうど二つの売れ残りであったので、箸休めにでも、、と。
こんなものが卓上にあったら和むだろうなぁ、と思うものである。

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そのようにして、何とはなく連れ帰ったものたちを
小さな骨董屋さんのように並べては悦に入る三毛庵であるが、
そういうときふと、映画「小さいおうち」のことを思い出す。
小さくて凝ったつくりのおうちを建てて、素敵な器を愉しんだり
していた奥様のこと、
奥様もだんな様もおうちも、空襲で一夜でなくなったこと。
(物語は浮気をする奥様とそれを止めたかったお手伝いさんの
ことを中心に描かれているのだが。)
奥様も旦那様もみんな、始まった戦争を遠くのことのように思っていて、
そのうちあれよあれよという間になにもかも無くなってしまった、
戦争ってそうやって気づかないうちにやってくるんだって恐ろしかった。

当たり前のことだけど、戦争がいつ終わったかは知りえても、
いつ始まるのかは誰も知りえない。
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2016/06/12.Sun

風雅なくらし (螺鈿蒔絵小箱)

仮住まいを猛烈に散らかす三毛庵である。
仮住まいである、という意識が、本格的に片付ける気持ちを起こさせない上、
好きなものに囲まれたい、という欲求で、
あちこちに絵を並べたり、買ってきたふるものを置いたりしている。
(・・・なんか、こんど引っ越す時が非常に心配です。。)

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古色をまとった愛らしい小箱である。
まだ、煙草が紳士淑女の嗜みであった頃の煙草入れであろうか。
やぶこうじ(昔のおうちにも生えていたな。)に金銀の松葉。

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こんなふうに机の上に鎮座するよう誂えられたのだろうか。
テーブルに時折情緒なく散らばる、飲みかけの薬とかの
お見苦しいヤツらを入れておけば、、とか思ったのであるが、
自分の暮らしぶりがお見苦しいことなど、その時はすっかり忘れている。
数か月前の大片付け大会の反動のせいなのか、
「花を入れるための器」のような、「素敵な暮らし」をコーディネート
してくれそうなものをついつい買ってしまうのだが、
そのエネルギーの半分は、ほんとうは片付けることに回すべきなのだ。

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こんなに愛らしいのに、なんか主が三毛庵ではものも浮かばれないような。。
いやいや、今度お引越ししたら素晴らしい定位置を確保しまする、きっと!!
(心配なのはステキな暮らしへの妄想力が激しすぎて、
引き算ができないところなのであるのだが。)

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(箱の長径13.5cm)

三毛庵的には、引越した暁にはおうちにふるものたちを住まわせて、
いかにも昔から住まってましたふうな、風雅なくらしを目論むのである。
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2016/06/10.Fri

水辺の涼 (染付網手文面取徳利)

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実際のところ、大きめの盃なら一杯でお終い、というような寝酒であるので、
徳利はなくとも用は足りる。

でも何というのかな、、これもアテの一つみたいなものなのだ。
洗いものを増やしてでも、お気に入りアイテムを並べたい三毛庵なのである。

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盆上がちょこっとニギヤカになれば嬉しい、
例えばご飯時の飯茶碗のような、華を添える存在であればそれでよい。

だんだんと気温が上がってきて、ムシムシするような日も出てきたこの頃、
こんな水辺を想う文様など、アテにぴったりではないでせうか♪
(それに夏場の磁器は、扱い良い。)

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網手の染付と言えば、伸びやかな初期伊万里とか、
中期古伊万里の上手ものとかいろいろあるのだろうケド・・・
こちらの網は結構ざっくり(笑)。

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でも迷いのない仕事ぶり、それは轆轤の仕事も同様で、
今出来のフニャフニャのものよりかはずっとオトク感があると三毛庵は信じる。
(轆轤でひいて、どうするものか、叩いて九面に面取りしている。)

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まぁ、褒めたところでその程度のことではあるが、
こういうめっけもんをした日というのは、その日一日うれしいもので、
骨董というのは高くても安くても、時代があってもそれほどでなくても、
つまるところ主観の世界だな、と思うものである。
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2016/06/08.Wed

八百万の付喪神 (古伊万里赤絵軍配文豆皿)

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ものを大事にしろ、というのはもはや死語となったかに思われる。
でも、このような、こころが籠った、というか、こころが宿ったようなものを
つくる時代があったのだなぁ、と眺めて思う。
こういうものは、ちいさなものにも神様が住んでいらっしゃる、
そう疑わなかったひとがつくるのであろうか。

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(径7.2cm)

Kちゃん曰く、ものがお友達というのは一般にはヘンなことらしい。
世間には形ばかりのお友達はゴマンとあるが、
かたちを持った「もの」というお友達こそ、寡黙で裏切らないようにも思うのだが。。

5年越し?の恋が成就してやってきた絵と、ぼんやりしながら会話する三毛庵である。
仕事する上で必要な会話や、どうでもよい噂話なんかより、正直、よほど楽しい。
(人から見れば、ひとりでいるだけのようだけれども。)
しかも、この「もの」というお友達、何故か気の合う仲間も連れてきてくれる(笑)。
不思議なることに、絵がいいな、と思っているとよい絵が通り過ぎるのだ。
・・・なにも固めて現れなくてもいいだろうに、と恨めしい気持ちにすらなる。
そういうのんは、自分のアンテナがそっちへ向いているだけじゃないか、と
言われるかもしれないが。。

でも、そういうときに、ものにきちんと向き合うということが、
どれだけ自分を豊かにしてきたことか、時折振り返って思い起こすのである。
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2016/06/05.Sun

いつかの庭 (小さな土器)

昨夜から今朝にかけて雨が降り、今は晴れ間も見えている、梅雨入り。
そこここで、ヤマボウシの木には白い花が咲き、アナベルや
柏葉アジサイが咲いている。6月は白い花のイメージ。
無くなってしまった家の庭にはドクダミが咲いていた。
はびこるところ、触れると臭いところが可愛げのない花だが、
摘んで眺めると、自然が作る形の無駄のない美しさに驚く。
選び抜かれた線で描かれたデッサンを見るときのように。

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小さな土器を買った。
他愛のないものだけれど、そういう庭の隅っこの花などを
摘んで入れたいと思ったのだ。
庭は失われて、それが叶うのはいつのことやら分からないけれど。

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庭の花は、後の生育も考えてなかなか根元からは切れない。
なので花屋さんの花を生けるような花瓶では大きすぎる。
それに自由に育った花は、人工的な匂いのする花器を喜ばない。
そういうことも、骨董に近づいた理由だったと思う。

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そんなことを思い出しながら、残した鉢植えに生えた蓼を入れてみたりもした。

川上がりの須恵器とか言ってたような気もするけど、土師器?
漏れないけれど、じんわり滲みる。

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(径7cm)

いつか庭の花を、と思って眺める時間も悪くない。
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2016/06/04.Sat

水無月の宵 (江戸硝子輪線向付)

あぁ、週末までの長い道程。。
ようやく安堵の金曜日である。

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今日は何か装飾もない、平らかなものを、と。

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江戸硝子の向付。
江戸期のものかは知らないけれど、
ずっしり持ち重りのする鉛ガラスである。

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アイスクリームを盛ると涼やかな、初夏の景色。
ひとつしかないのが残念。

さて、三毛庵怒濤の一週間であった。
絵をね、手に入れたのです、ようやっと。。
5年ほど前、とある図録で見かけて、何か特別な親しみを覚えたもの。
問い合わせると、実はその絵はずいぶん過去に売れたものだが、
今は所在が分からなくなっている、という。
縁がなかったのだと思ったけれど、密かにちいさなまじないを掛けた、
今度出てくるときはチャンスのしっぽを掴ませてね、と。
そういうまじないというもの、一度野に放たれると
本人も忘れているふうなものであるが、あるときふっと帰ってくる。
チャンスのしっぽをちらりと見せながら・・・。
たまたまね、ネットで見たのです、それを。
でもお店は遠方で、ちょうどお休み、そもそもまだあるのかさえ分からない。
いや、あったところで手が届くのか。
まずは、コンタクトが取れるまでの長い長い?時間。。
そんなときは、悲観もせずに普通に暮らさないといけないのである、
まじないを解かぬために・・・。
さて、チャンスのしっぽは、、手を伸ばしたら届いたのであった!!
まだ売れてなく、なんとかやりくりもつく!
そこからまた三毛庵、まじないが解けぬよう、
ますます平静を装って暮らさねばならなかった。
お付き合いのないお店だけれど、実は化かされてはいないよな、とか
輸送途中船は沈没しないよな(海は渡ってないケド)とか、
宅配の人がコケておじゃんにならないよな、とか
凡そあり得ないマイナス思考を追い出して、
やったぜこっちのものだぜ!などというぬか喜びもせず、
ご縁が途切れぬよう、ただただ普通に暮らすのにひと苦労なのであった。

三毛庵の小さな祈りはふるものの神様に通じ、
絵は何事もなく平然とやってきた。
水無月の宵、その絵を眺めてぼんやりしている、
まるでずっと前から、そう暮らしていたかのように。
(それにしても、実物を見ずしてこの絵を買うことについては、
なんの疑いの気持ちも抱かなかったのはフシギなことである。)







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2016/06/02.Thu

喫茶去 (染付格子文広東形猪口)

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あ、この力の入ってない感じ!
ざっくりとラフなシマシマ、見つけてうれしくなった。

麦藁手などは素敵だなぁ、とは思うけど今や高嶺の花、
なんとなくあまのじゃくで手を出す気になれない。
でもこの木綿の格子の布みたいのんは、あんまり見かけない。
(広東形の一種なのだろうか?
伊万里系かもしれないけれど、きっと明治以降のものなのだろう。)
見かけない、っていうのは市場形成されないということなのか、
競争率も低いようで、幸い誰も目に留めていない♪

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問題は・・・5つ並んでいたことである。うーむセットものか。。
確かに沢山あるといっそう可愛いが、セットなんか買えるのか?
だいたいまたいっぱいになるぢゃないか。
・・・そのようなときに限り、ふるものの神様は大盤振る舞いされるのである。
江戸のそば猪口だったら、安物1コしか買えませぬ、、それが5コって

お気に召したものがいとも易々と手に入り、
一夜明けたら石ころに戻ってるんじゃなかろうかと
疑いの目を向ける三毛庵である。

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(径6.5 × 高さ6cm前後)

でもやっぱり、いっぱいあってうれしいのは、
大きさがまちまちだったり、格子もみんな違ったり、
ほんのり赤みの差すものや、フリモノのあるものと、
並べると磁器のくせにプリミティヴな匂いを放つところである。
(まぁ、ひとには「雑」に見えるだけかもしれないが。。)

容量50cc、お酒を飲んでもいいのかもしれないけれど、
三毛庵密かに、これには鄙の釜炒り茶なんぞがよいぞ、と狙っている。
しっかりめに出した冷茶もきっとよろしかろう。

山奥の庵で、「喫茶去」などと扁額を掲げ、茶をもてなすの図を妄想する。
うーむ、客は狸や狐の類やも知れぬ。。
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ものたち | Comments(0)
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