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2016/10/30.Sun

三時のおやつ (色絵変形豆皿)

元来ロングスリーパーである三毛庵だが、近ごろ早朝目が覚める。
なんだかトクした気がするものであるが、結局昼間眠くなるのである。
昨日催事で遊びまくって結構お疲れになり、たっぷり寝るぞーと意気込んだのに、
やっぱり明け方目が覚めてしまった、、お布団も申し分なく心地よいのに!!
ま、今日は日曜なのでお昼寝すればよいですかね。。

外が明るくなってきたので見回りをする。ひんやりとした朝だ。
植えた雑木は、移植のためもう葉を落としていて、
一足早い冬景色になっているのだが、木肌や冬芽を満喫する。
真砂土を入れたばかりであるので、正直言って痩せ土なのに
一体どこから来たのであろう?というような巨大な毛虫が
大事なイチゴの苗の葉っぱをかじっていた!
スコップで掬ってポイする。

催事では、ちょっと掛けるのにはよいかなーというような、
真面目な軸を手に入れたり、知り合いのお店で好みのものを
出してもらっておしゃべりしたり。
おしゃべりし過ぎて、三毛庵好物のがらくた漁りはあんまりできんかったかな。

IMG_1567.jpg

こんな豆皿を連れ帰る。
緑色の釉薬が少し剥落していて、それでまぁがらくたである。
手裏剣みたいなおかしな形にキッチュな絵付け、
何を思ってこのようなことになったのだろう?

IMG_1568.jpg
(径7.6cm)

で、何を思ってこれを買うのかわからんけれど、
だけど散歩に行ってケーキを食べた、
そんなつもりでおやつはお皿な三毛庵である。
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2016/10/28.Fri

相生 (染付高砂文蓋物)

久しぶりにほんとうのシシャモが食べたいなあ、とふと思い、
実家から送ってもらった。
(残念なことにさっさと胃袋に収まって画像はない。)
シシャモだけでは心もとないなぁ・・・と考えていて、
そうだ、是非にと思っていたヘルシオの茶碗蒸し♪と思いついた。
やってみたかったのね~。

IMG_1564.jpg

ということで、これまで箪笥の肥やし?であった蓋物を取り出す。
(実際、婚礼箪笥にはやきものが入っているのだが。。)
小さな蓋物を使うよな、風雅な暮らしをついにするのである!
蓋物って、、見るからに実用の姿であるからか、お値段も実用的であったりする。
なのでついつい連れ帰ってしまうのだよなぁ。。

でもね、これは由緒正しき「高砂文」だとおもうのん。
尉の熊手と姥の箒に、掃き清められる折れ松葉が散らばっている。
いまはひっそりと三毛庵宅の夕餉にシシャモと並ぶのだが、
きっと目出度い婚礼の席に、晴れやかに並んだことがあったのだ。
ぢっと動かないものたちは本当はいろんなことを知っている。
三毛庵たちよりずっと永く生きてきたのだから。

IMG_1566.jpg

そういえば、要らない書類を整理していたのんちゃんが、
自分たちの婚礼箪笥の明細をみつけた。
気がつけば、ずいぶんと遠くまできたものだなぁと、
茶碗蒸しつっつきつつしんみり思う夜であった。
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2016/10/19.Wed

地面に床面に (吹きガラス脚付コップ)

土曜日に庭木を植える。
アオダモ、コハウチワカエデ、夏椿、ヤマボウシ、、
アオハダ植えたいな~と思っていたが、暖地では成績が悪いとのことで
代わりにクロモジを植えた。
割合成長の遅い樹種で株立ちのものを中心に。
それからマホニア・コンフーサも。
「清流」という品種が気になっていたけれど、用事があって行った
ホームセンターに普通のコンフーサがあったので連れ帰ってしまった。

日曜日はお買い物。
インテリアに関しては、カーテン以外新調していない。
だけど、これだけは手に入れるゾ、と意気込んでいたのが絨毯なのである。
ごろ寝ができるほどの大きさの、上質なウールのもの。
地べたリアンな三毛庵家であるので、そういう贅沢ならしてもいいかなーと思っていた。
ついに、お買い物のときがやってきたのである。

IMG_1563.jpg

けもののように艶やかな毛並みのラグを手に入れた!
オールド・ギャッベ♪小さな王様の気分になれる魔法の絨毯♪♪
ごろ寝をしたり、裸足で歩いたりして感触を確かめる。
(この日のために、場所を開けるべくダンボの山を整理してきたのである。)
お疲れで帰っても、おうちでギャッベが待っている。
あんがいないかなという、ほどよい大きさの吹きガラスのワイングラス、
炭酸を入れてギャッベのお伴に。。ううむ、贅沢だ。

IMG_1557.jpg

ホームセンターでは、大きい株のホトトギスが売られていた。
これは是非に植木のお伴に。。大株なら少しぐらい切り花にも?
それから、処分品なんかもちょこちょこと手に入れる。
テキセンシス系のクレマチス「プリンセス・ケイト」、
処分品にしてはお高いのね~と思っていたら、新しい人気品種らしい。
常山アジサイというのも、、中国原産の植物で
アジアイに似ているけれど、常緑で実もなるものらしい。
常緑だったら根締めにいいかなぁ、意外や潜在能力お高めな様子。

IMG_1561.jpg

仮暮らしにも連れて行ったマユハケオモトが花を咲かせた。
冬の寒波で葉が傷んだけれど、新しいのんも出てきたし、、。

ちょっとずつ、暮らしが組み立てられてゆく。
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2016/10/13.Thu

今宵の月 (朽木盆)

十三夜、今宵薄曇り。夜半ぐらいにでもちょっとお月見をしたいけれど。
カーテンを開け、お供えをする。

IMG_1552.jpg

早生のみかんはちょっと違うかなぁ・・・と思いつつ、
6寸ほどの小さな朽木に、栗と一緒に。
(お花は先日衝動買いした岩シャジンを・・・。)
ほんとうのところ、とても調子が悪くって、
今宵後の月であることさえ忘れていたのだ。
でも、お供えやらお飾りやら、決まりごとをしていたら
いくばくか気持ちも落ち着くように思う。
気候に左右されない人がうらやましいと言えばうらやましいけれど、
多様であることは悪いことではない。
こんなに気候に振り回されても、春はお花見を、
秋はお月見をする、そういう風土で良かったと思う。

IMG_1554.jpg

朽木のおは十三夜に似合うかな、と久しぶりに取り出した。
(自分の技術的問題かもしれないが、
漆器というのはあまりいい感じに撮れない。
実物のしっとりと癒されるような風合いが出ない気がする。)

IMG_1550.jpg

どうにかお飾りもできるぐらいには片付いたので、
久しぶりにお香でも焚いてみようかと思う。

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2016/10/12.Wed

古物な住まい (印判手唐子文皿)

三連休の最後の日、お友達がうちに来るということで、午前中までお片付けに邁進する。
その甲斐あって、三毛庵の古物段ボールたちはほぼほぼ片付いた。
まぁなんというか、収納という収納の中、大半が古物を占める事態である。
(逆に言うと、古物以外のものはさほど持ってはいない。)
一枚だけ、自分の梱包ミスでガラスが割れていたのが悔やまれるが、
これだけあって一枚、というほうが奇跡的かもしれない。

のんちゃんが好きで市から連れ帰ったレトロな茶箪笥の類、
お部屋にしっくり馴染んで大活躍である。
大きな家具以外はそれほど配置を計算していたわけではないのだけれど、
はじめからそうであったかのように気持ちよく並んでいる。
余所余所しい新築っぽさもなく、ずっと前から此処に住んでいる心地である。

さて、この時点でそこそこ収納はいっぱいであるのだが、
相変わらずがらくたには目がなく、連休にもふるものを連れ帰った。

IMG_1547.jpg
(径18.3cm)

○○円コーナー、みたいな山積みを漁るのが愉しい三毛庵、
6寸の印判を引っ張り出す。

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絵柄が繊細で、ちょこっと可愛い、、この「ちょこっと」にヨワい。
真っ当なお値段なら買うようなこともないのかもしれないけれど、
「みっけもん」というのはうれしいものなのである。

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唐子の図柄は珍しいものではないけれど、これちょっと微笑ましくはないですか?

IMG_1548.jpg

裏を返すと「コオラン」と蘭のマークが捺してあった。
そっか香蘭社の印判なんだ♪
さらにおトクな気分になる三毛庵である。

こんなに惚れっぽいと収納に窮する日もそう遠くはなさそうである。。
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2016/10/04.Tue

再会 (初期伊万里山水文角小皿)

ここ数日、些細なことでちょっとテンパっていたのだけれど、
もうちょっと落ち着かないとね、と思い直すことにした。

秋になったからか久しぶりに紅茶が飲みたくなる。
とっておきのやつを取り出して淹れ、ひと口、、ようやくほっとする。

だいぶん片付けは進み、その間ふるものたちの物量に
圧倒されまくる三毛庵であったが、それでもひとつひとつ
眺めてはうれしくなるのであるから、我ながら感心する次第である。
片付け前に手に入れて、ろくに眺めないまま仕舞ったものもあり、
久しぶりの再会にこころ弾む。

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これはね、なんだろうな、って当時分からなかった。
だけど手許にあったらうれしいだろうな、って思ったもの。
(それから1年足らず、顔を見ることができなかったのだが。。)

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これも初期伊万里なのだそうで、、、あんまり見かけないけれど。
なんというか、王道から外れているように思うけれど、
でも三毛庵はなんだか好きなのである。
なんなら初期伊万里じゃなくても別にいいやと思っているぐらいだ。

初期伊万里って魅力的な分野だと思うけれど、
これまで直球ど真ん中!みたいな出会いはそんなになかった。
(きっと運とか財力とかいろいろの関係だろう。)
でも、これはあるだけで満ち足りるんだなぁ。。
何がツボなのか、と問われても返答に窮するが。

IMG_1524.jpg
(8.7 × 10cm)

再会してもやっぱりこころが躍る、お皿の秋である。

ウラもある意味ゴージャス♪

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2016/10/01.Sat

こけら落とし (江戸型ガラス小皿)

しっかり寝て、日中はお片付けに邁進したい三毛庵であるのだが、
途中で目が覚めてしまった。。
季節の変わり目は、意識を失うほど眠い日があったり、たまにこんな日もあったりする。
気づけば今年も3/4が過ぎ、年度も下期に入った10月は1日である。

今月は、庭という名の空きスペースにちょこっと木を植える予定である。
今は殺風景でなんの季節感もないから、いくらかでも木が植わるのが楽しみだ。
家の中はどうなることかと思ったが、前の家で使っていた家具を置いたら、
新築の余所余所しい感じが薄れて、三毛庵的には居心地がよい。
そういえば、引っ越し直後にやってきた宅配便、
何かと思っていたらのんちゃんが取り出したのは版画、さっそく壁に掛けられた。
あれほど壁面妄想が激しかった三毛庵であるが、
絵のスペースのこけら落としはのんちゃんに先を越されてしまったのである。
だけど、お片付け中も1枚絵が掛かっていると、
自分のうちにいる、という感じがしてよいなぁ♪

さて、そんなこんなの中でもふるもの漁りはしているのである。
そろそろ硝子のシーズンも終わろうかというのに、
先日は結果的に硝子ばかりを連れ帰ってきた。

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久しぶりに、持ち重りのする江戸の型ガラスも。
明治大正のソーダ硝子のプレスも軽やかでいいけれど、
とろんとした鉛ガラスは「別腹」である。

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季節の変わり目に見る硝子って好きだけどなぁ。。
去ってしまった夏も、硝子も、儚くてキラキラしている。
(暑かった仮暮らしも、もう思い出へと変わっていっている。)

IMG_1521.jpg

このような硝子にも、そんな時間が無数に流れてきたのだなぁ、
と思うだけでも「もの」が切ない、三毛庵なのである。
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