2017/07/29.Sat

子供の領分 (昭和の犬のぬいぐるみ)

おもちゃ系のふるものを買うとき、いつも不思議だなぁ・・と思う。
なんとなく好きな時代感というものがあるのだ。
まぁそれは人それぞれの好みなのであろうけれど。。
自分の子供時代のものなどは懐かしいなと思うから分かるような気がする、、
でも三毛庵の場合は、もっと昔のんがどうやらお好みのようだ。
何故って言われても、相性のようなものだろう。
(好きということには理由は要らないのだ。)

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センス良しな紺色の耳と尾っぽのわんこである。

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子供騙しぢゃない感じ、
こんな配色のぬいぐるみをもらったらうれしいだろうな。
おろそかでないというのは子供には分かるものである。

もっとも、子供の頃の三毛庵はたまに子供だましな服など羨ましかった。
三毛庵の親は子供にもきちんとした紺色のワンピースなど着せたりしたのだ。
(それが今の三毛庵の好みによい方向で反映されていることを願うものである。。)

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体躯もなかなか繊細な描写。

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反対側・・・はちょっと目が緩んでいて、捺すと戻るのだが、
これってボンドなんかで止めていいものだろうか、などと思う。

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(体高:約21cm)

目が合って、連れ帰ってと言われ。。
嗚呼、また目のあるものが仲間に増えたのであった。
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2017/07/23.Sun

惡の華 (九谷赤絵金彩色絵植物文盃)

夜中というのに目が覚めてしまった。
もう少し眠れそうな気がするのに眠れない。
まぁ、日曜だし昼寝すればいいか、とのんびり構えることにする。
明け方になれば、庭でぼーっとしたりできるんだけどな。

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昨夜、ちょびっとお酒を呑む。。
フシギな金襴手の盃を買った。
外側の金彩は色々の植物で埋め尽くされている。

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千成瓢箪と瓜?であろうか。
伝統的図柄であるが、なんだかエキゾチックな描きっぷりである。

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これは何かな?朝鮮アサガオみたいなやつ。
こんな調子でぐるりと柘榴や牡丹、枇杷などがみっちり描き込まれている。
これ、結構フンパツしたのん。
見込みを覗いているうちに、無性に欲しくなっちゃったんだなぁ。。

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こんなおかしなことになっていたのん。
なんかもう、『惡の華』のオンパレードって感じなのであるからして。
外側の植物は、ほぼほぼ日本で見られそうな実在のものであったけれど、
これは何なんだ???
左のほうには何かぱかっと口を開けて笑っている様な植物とかいて、
怪しさ満載である。
これで呑んだら酔えそう、というよりも毒を盛られそうである(笑)。
(でも、実際のところ、お酒を入れると怪しいお花がゆらゆらして、
毒と言われても飲んでしまいそうに引き込まれる。)
強いて言うなら、西洋更紗を写したらこうなるような気もするが、
一体、どうしてこんなことになっちゃったんだろう?

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内側も瓔珞っぽい金彩で彩られてはいるのであるが、、
ヘンな南蛮人みたいなやつとか、西洋っぽいお魚とかがぶら下がっている。
すごく上手い絵付けだし、ちゃんと九谷の五彩だというのに・・・クレイジー!

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そんな訳で、、
あまりにマニアックで通り過ぎることができなかったのん。

(↓昨日の庭仕事の記録)
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2017/07/20.Thu

盛り盛りごはん (印判染付牡丹獅子文皿)

そこそこに忙しいひとりの日は、フライパン片手にお手軽メシである。
豚こま肉(切らずに済む)といろいろの野菜をじゃじゃっと炒めるだけ。
ニラとキムチでキムチ炒めとか、茄子・トマト・ピーマンの夏野菜炒めとか、
まぁ、そんなもん。
さて本日、冷蔵庫を覗くと茄子しかない!!
塩胡椒では寂しい気分だったので、トマト代わりにケチャップ炒めにすることに。

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このようなビミョーなお色味のおかずでも、このおはあんしんなのである。
(もちろんトマトやピーマンがあればもっと鮮やかに映るのであるが。。)
テキトー感溢れるおかずを、ほどよく盛り上げる、食欲そそる印判様である。

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(径21.5cm)

ツウな食卓ならば瑠璃釉の古伊万里などがよろしかろうが、
なんちゃってメシをもりもり食する三毛庵には、
大っきい獅子が3匹盛られたこのおの安心感がよろしい。
ニギヤカだけれど獅子のダミで全体がコバルト色、
なんでも美味しそうに見えることまちがいなし!

ストイックに引き算された配色というのは、どうやら三毛庵にはむつかしく、
いつもちょこちょこ「盛って」しまうのであるが、
それは性分なのか、それとも関西圏にいるせいなのか。
(関東は粋を愛する江戸文化であるが、ここらは桃山だと常々思うのである。)
でもなんか、ちょいちょい足し算しつつ危ういバランスで調和する、
そういう迷宮のような暮らしぶりにときめくのも、
ふるもの好きの特権だと思ふのであるが。。


ちなみに、、団子っパナ3兄弟はちょっとずつお顔が違うのであった。
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2017/07/15.Sat

夏祭りのころ (織部梅文香合)

昨日の夕方、街路樹の幹をよじ登っていく蝉の幼虫を見た。
今朝には蝉となって、鳴き始めているであろうか。
夏も本番である。
今年の祇園祭は日照りのようだ。天神祭りもさぞかし暑くなるであろう。

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可愛い織部(瀬戸織部かな?)の香合を手に入れた。
新しくはないが時代のあるものでもないだろう。
(・・・というお値段だからして。)
まぁ、高くても安くてもよいのである、好きならば。
織部にはこのような梅文が描かれることが多いけれど、
何かいわれのあることなのだろうか?
そういえば、三毛庵の持っている絵瀬戸のお皿@は道真公の図柄だったな。
うーん、一度調べて見ねばなるまい。

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(一辺4cm 高さ3cm)

ちびっこだけど、織部釉もたれっとしていてナイスである。
小さくて四角いやきものって、キャラメルみたいで美味しそうなのである。

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で、香合って蓋がぱかっと開くのがまたうれしい。

織部というと、なんとなく秋のイメージだけれど、
もうじき天神祭りだからこれを飾っておこうかな♪

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オグラセンノウが咲いた。
春に探したときはもう品切れで、松本センノウを植えたのだけれど、
日陰過ぎたのかそちらはあまり調子がよくない。
そうしたら、いつものホームセンターにオグラセンノウを発見、
植えておいたらするするっと花芽が伸びて、昨日咲いた。

花の色も独特だけれど、しべの色も青くて綺麗だな。
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2017/07/10.Mon

吾愛夏日長 (不染鉄展)

内覧会に行ってから、書こうと思い乍らなんだか眠くて昼寝ばかりしていた。
不染鉄の展覧会「没後40年 幻の画家 不染鉄」のことである。
7/16の日曜美術館のアートシーンでも紹介されるらしい。
(三毛庵的には特集を組んでもらいたい勢いなのであるけれども。)
不染鉄の特異な経歴や独自の視点については、
もう沢山の方が書かれているので書くことはない。では何を?

鬱だった6年間について、三毛庵は経験のうち、などと思うことはできなかった。
目が覚めると昨日と同じく希望がないことに絶望する日々、
そのことを肯定することは今も難しい。
でも、鬱から回復したとき、見える世界が何もかも美しく、
一瞬一瞬が輝いているのに三毛庵は日々驚いたのだ。
そんなある日偶然見かけた不染鉄の絵、
それにはその「何もかも」が描かれていることに驚いたのである。
思えば、そのことは無為な6年間を吹き飛ばすほどの強い衝撃なのだった。

鬱より後の三毛庵は、自分に背くようなことをだんだんとしなくなった。
そうしていつの間にか、毎日が美しいと思える暮し方が傍にあるのだった。
考えてみれば不染鉄は、最初から自分に背く生き方などしなかったのだ。
だから彼の眼に見えるものは美しく、何もかもが驚きに満ちていた。
私が無為だと思った6年間はそのことを肝に銘じるための年月だったのだろうか。

それからの私は、不染鉄の絵の虜になった訳を知ろうと
駆けずり回ったのである。
絵は好きではあったけれど、それまでは客観的に美しいとかそうでないとかを
ただ「考えて」いたように思う。
今は、「美しい」とおもうこころに「客観」というものがあるのかどうかが分からない。
自分にとって絵は(不染鉄は、と言ってもいい)「そう見えるもの」、「主観」なのである。
好きだなと思う画家の絵は、見ていると自分の眼がその画家の眼に
すり替わったようになり、普段見えていなかったいろいろが見えるのである。
狭い自分の固定観念が見せる世界を、画家の眼は一瞬にして飛び越える。
今はもう、鬱が回復した頃ほどには世界はきらきらしていない。
けれどそうやって画家の眼を借りたときには、再び世界は眩しくなるのである。
若いころには歳をとれば感性もすり減るのかと思っていたけれど、
世界が瑞々しくは見えなくなったときに導いてくれるのが画家であり、
そのときに歳を経た自分の経験が眼の前で美しく蘇るものなのだと知ったのである。
(絵について書いた本は多いが、そういう見るときのこころの動きについて
書かれている本は少なく、洲之内徹などはなかで夢中で読んだものだ。)

個人的なことばかり書いてさっぱり展覧会の説明にはなっていない。
なので自分のための備忘録として、思ったことを書いておく。

最初の「暮色有情」「夕月夜」「月夜」。
このころから、彼の「人恋しい」ような作風がよく出ている。

「秋声」「林間」
ほ、欲しい。。(お家好き三毛庵。)

「雪之家」
可愛らしい雪景色の家。
法隆寺蔵ということで、なんだか納得した。
法隆寺の宝物ってほんとうに愛らしいものが多いけれど、
不染鉄の絵も持っていて、それがこんなに愛らしいことに感激する。

代表作「山海図絵」には富士の向うに日本海まで描かれているが、
それが奇をてらったものでないことは、この絵の契機となった
旅のスケッチ(「伊豆風景」)で分かる。
スケッチというのに、このときにもう富士の向こうに日本海を描いているのだ。
スケッチしているうちに、旅した遥か日本海が思い出されたり、
大島で暮らしたころ海に潜ってみたお魚が思い出されたり、
彼のこころの動きがそのまま描かれているのである。
ほんとうに、山海図絵は彼の世界(コスモス)そのものである。

「思出之記」(第8回帝展出品作)
今回新発見のこの絵巻が圧巻。
不染鉄は、そのあたたかな作風のせいであまり気づかないのであるが、
実に腕が確かなのである。
上手い画家というのは要注意なものであるが、不染鉄の場合寧ろそのことに気づかない。
京都の絵専時代に一遍上人絵伝を模写していたというだけあって、
死んでいる線がないと思う。
まぁ、そういうことは枝葉のことではあるけれども、、。
ともかくも、この新発見を見ることができて感激!である。

さて、まだ展覧会の始めのほうしか書けていないのだけれど、
今日は眠くなってきたのでこれぐらいにする。
できたらまた続きを記録したいものだけれど。。

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お買い得球根セットに入っていた百合が咲き始める七月。

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モスローズのサレットが返り咲く。
薔薇は春に咲けば十分な三毛庵であるが、
こんなふうにたまに咲いてくれるのも無性に愛らしいものである。
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絵のこと | Comments(0)
2017/07/09.Sun

夏草 (初代八十吉の細々)

過日、花屋さんの前を通ったら七夕の笹が売られていた。
七夕飾りなど、久しくしたことがなかったけれど、
思いついて、飾りつけをした。

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七夕の日は曇りの予報であったけれど、夜にはうっすらと星が出た。
都会の灯りと満月に近い月の光で、星空というにはほど遠かったけれど。。

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庭では夏草が茂る。
昨秋植えた、斑入カリヤスも穂を上げ始める。

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部屋の中も気持ちだけ七夕飾り、、四宝とはいかないけれど、
文房具を並べてみた。

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水滴と永楽写の筆、初代徳田八十吉になる。
絵付の上手いやきものの作家さんというのはたくさんいるのだけれど、
なかで八十吉に惹かれるのは、文人の香りがすることである。
もっと上手い作家さんもいるし、古九谷や吉田屋のような古典もある。
それらと較べることはできないけれど、
八十吉の絵付には、技術的なことではない「何か」があるように思うのだ。
それはどういうことかと言われると、人としての奥行きとでもいうのだろうか。
では、他の人に奥行きはないのかと言われればそうはいえないだろう。
だから個人的に何処か共鳴するものがある、ということなのかもしれない。
(畏れ多いが。。)
三毛庵にとっては、そういうところが他と区別されているのである。

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お菓子も八十吉で畏まっていただく。

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ものたち | Comments(0)
2017/07/02.Sun

文月 (古伊万里染付梅雪輪文小皿とちょこっと不染鉄展覧会)

結局のところ、六月中風邪ばかり引いて過ごしたのであった。
たったの風邪であっても、健康の有難みを知ることである。

七月に入り、梅雨の中休みで気温がぐんぐん上がる。
夏が来て、そして一年は折り返しに入る。

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考えると、甘手のものをちょいちょい手にする三毛庵である。
先入観を抜きにしてみると、甘手のものの土っぽい垢抜けなさは、
器として使ってみたいように思うのだ。
まぁ、完品と甘手が同じ値段だったら甘手を買う人はいないだろうが、
気安いというのも甘手の魅力なのである。

完品の磁器では一寸余所余所しいかな、というような
おやつのお餅も、甘手のお皿の上では寛いで見える。
(お気に入りの芥子餅を載せてみる。)

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梅と雪輪と柴束の文様。
暑かったので、雪輪でひんやり♪

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たぶん、こんな感じで三毛庵の眼はアマ手のお皿をぢっと見るのである。
まぁ、人に甘手を買え、などと強要はしないが、
完品でも欲しくないものがあるのと同じように、甘手でも欲しいものがあったりするのだ。
ぶらっとして、連れ帰るのによろしいしね。

先月のおやつの記録。

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三毛庵は涼し気な葛桜。

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のんちゃんは紫蘇餅と、葉っぱのお菓子をいただく。

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食い意地が張りすぎたので、水無月は半分こにした。
和菓子に珈琲っていいんだよなぁ、これが。
水無月食べて、残り半年の健康をお祈りするのであった。

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文月、風蘭「猩々」が咲く。

(↓続きはこちら)
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