2017/08/02.Wed

無名ということ (時代不明のマヨリカのお皿)

東京ステーションギャラリーで開かれている不染鉄の展覧会はなかなか好評のようだ。
故郷の東京ではほとんど忘れられた存在であったので、再評価が進むことを願う。
不染鉄のような画家を知るにつけ、(世間的な)大家になるためには
実力も必要だが、画壇に属することが前提であるということをつくづく思う。
言い方は悪いけれども、有名になれば売り絵を描くだけでも安泰なのだ。
画家に政治的なものは本来必要ないようにも思うけれど、
忘れられてしまえばどんなに佳い作品でも後世に残るとは限らない。
なので個人が有名無名に関わらず佳いと思うものを大切にするということが、
いつか後の世の人たちへの贈り物になるのだなぁ、と思う。
(まぁ、三毛庵などは佳いと思えても「有名」では手が届かない、という事情であるが。。)

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休日のお昼の定番、袋ソースをかけるだけパスタ。
でも、お気に入りのお皿で食べればご馳走なのである。

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(23.3cm)

不思議な黒いお皿は西洋のものであるが、何かは不明である。
というのも、売られていたパリの骨董屋も分からない、との由。
そのような場合、バッタもん、と考えるのが筋であるのかもしれないが、
気に入ってしまったのである。
なのでずーっと使ってみていいか悪いか考えるのであるが、
パスタが美味しいので自分の中ではお気に入りに分類されている。。

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色々研究の結果、様式的にはイタリアのマジョリカ(マヨリカ)であると思う。
でも時代はと言われると???である。
余りにもコンディションが綺麗すぎるし、高台径も大きいので、
まぁバッタでなければ近年のレプリカか?って思うのであるが。。
でもレプリカとしても上手な絵なんだよなぁ、、
縮こまらず伸び伸びと迷いのない線で、図柄の配置も現代であれば
理路整然とするものであるが、自由にいっぱいに描かれていて、
どういうものであれ、三毛庵はこれを描いた人をいたく尊敬してしまう。
それに黒地は珍しいけれど釉薬の色は古典的だし、
虹彩も出ていて、そういうところは時代感があるのがまた解せない。
小鹿?の図柄もつまりはジビエで、唐草のような装飾を含め
ルネッサンスな気分である。
なのでやっぱり、これ描いた人尊敬するなぁ、、と思うのである。

という訳で、青い色が気に入ってこれを買ったのだけれども・・・

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(19.8cm)

残っていたほかのものも買い足した!
これは一回り小さいお魚と貝の図。
(これもちゃんと食べ物の絵柄である。)

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ほら、こんなにアップにしても線が硬くない。

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(23.3cm)

こちらは青い小鹿のお皿と同じ大きさの鴨と兎の図(やっぱりジビエ)。
のんちゃんのパスタ用である。

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兎も鴨もクラシカルである♪

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高台はこんな感じ、全く新しくはないけれど。。
まぁ、気に入ったのだったら何か分からなくてもいいのかもしれないけど、
でもやっぱり氏素性が分かればなぁ・・・。

このような、一見ムダな個人の購買行為の積み重ねが
不染鉄のように忘れられかけた存在の再評価に繋がることもあるのだと
言い聞かせてみたりはするのであるが、
とはいえ世に流通していないものをいいと思うのって勇気が要るな(笑)。


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おまけ、おやつに久しぶりになが餅!アイス珈琲で。
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