2015/01/02.Fri

お正月に思うこと (色漆蒔絵玩具文櫛笄)

年越の夜は、蛤の潮汁をいただいた。
生きている蛤を、水から炊いてお出汁を取ると、
人は殺生をして生きるのだという実感が湧く。
だから食事は美味しく作っていただくのが礼儀である。

忘年会の折に、明日はお節の準備と言うと、
今やお節を作るのは少数派であるらしい。
確かに、家族が少なければいろんなものを作るのは不合理というものだ。
(三毛庵のところは3家族寄るので、作るほうが合理的なのである。)
「えらいねぇ」と言われたが、平素の食事がやさぐれているから、
年に一度、正月ぐらいはきちんと料理をしたいし、きちんとしたものをいただきたいのだ。
(三毛庵は毎日お昼のお弁当は買っているので、とても「えらい」はずもない。)
お出汁を取って、必要な時間をかけて調理をして、
そういうことを日々できないから、年に一度襟を正すのである。
自分で作るということは、どこで誰からどういう材料を買うかも大切である。
お正月なのだから、できるだけおかしなものを人様に食べさせたくはないし、
例え年に一度でも、きちんとしたものを作ったり、扱ったりしている人に
お金が回ったほうがよい。
贅沢な素材を使う必要はないけれど、真っ当なお値段のものは買ってよし、なのである。
和食は文化遺産と言うけれど、「文化」は特定の料理人が担うようなものでもない。

という訳で、元旦に一年の計を立てるような三毛庵ではないのだが、
寄ってくる人のあるうちは、いるときはお節づくりはしたいと思うのである。
・・・お正月というのは、子供の頃は大そう待ち遠しく楽しいものであったけれど、
こうして考えると大人には大人のお正月の愉しみがあるのだなぁ。。

さて、暮れの三毛庵、こんなものを捕獲した。

P1190750.jpg

三毛庵どちらかというと器が好きで、ふるものでも装身具はあまり持っていないのだが・・・。
玩具柄の可愛さについフラフラと・・・。

P1190753.jpg

笄の端っこはちゃんと立体的に描かれていて・・・。

P1190752.jpg

そうなのだ、犬張子様も鎮座しているのである。

P1190751.jpg

櫛の表にも犬張子様。
犬張子にヨワい三毛庵は、暮れの市で通り過ぎることができなかった。
いいなぁ・・・と思ったのは実は柄だけではなく、蒔絵の色漆遣いである。
朱や緑の色漆はもちろん、全体が美味しそうなベージュの白漆なのがかなり嬉しい。
蒔絵も金銀を上手く配置して、ちょびっと青貝まで散りばめてある。
JAPAN(漆)文化を手元で眺められる、嬉しいちびっこなのである。

P1190748.jpg
(外函の幅 19.7cm)

富士山のマークには
「MANSHIN SHOTEN /BAKUROCHO TOKYO」とある。
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