2015/02/15.Sun

豆ごはん、そして最後のバレンタイン(古伊万里染付雲鶴文飯茶碗)

子供の頃、一丁食いと言われた三毛庵である。
何かにハマると、ずーっと飽きるまでそれを食べていた。
変なところでは、寿司ネタをやたらしめサバばかりを食すとか・・・。
(今も鯖寿司は好きであるが、お寿司屋さんではもうしめサバは食べたくない。。
きっと一生分をあのとき食したのであろう。)

骨董でもそういうところがあるのか、飯茶碗が気になると飯茶碗が続くのである。
(意識して探しているのでは、決してないのだけれど・・・。)
大橋康二氏監修の「小皿・天塩皿図鑑」(青幻舎)によると、日本の食卓の
食器は主に碗と小皿で成り立つのだが、古伊万里の伝世品では、
飯茶碗より小皿のほうが圧倒的に多い。
ところが、出土品には大差がないらしく、これは飯茶碗のほうが割れることが多く、
伝世しずらいということであるらしい。
それを読んで、あぁ江戸時代に行けば、もっといろんな飯茶碗を見れるのね!
と目を輝かせた三毛庵であった。
(古伊万里の小皿のバリエーションを思うと、興奮せざるを得ない!)

先日の飯茶碗@は珍しいものであったけれど、これの柄行もお気に入り。

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所謂雲鶴文なのであるが、雲が蓋の撮みの中にも描かれていたり、
ちまちまとちびっこなツルがいっぱいパタパタ飛んでいるところがいい感じ♪

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ボディもしっかりして大きさも程よく、実用向きのタイプである。

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ちょうど二客あったのでさらにうれしい♪

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蓋裏と見込みにもツル、身と蓋の内側の縁に墨弾きで
雲文を描いているのもなかなか気を利かせた造り。

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(直径11.5cm)

さっそく豆ごはんを炊いてみる。
(まだハウスものだろうけど、ハウスものの最初の頃って
意外と美味しい豆だったりする。)
三毛庵式豆ごはんは、美味しい塩と酒を少々、それに昆布を入れて炊く。
豆は後で入れたほうが色鮮やかに仕上がるそうなのだけれど、
家庭ではやっぱり炊き込むほうが好きである・・・根拠はない。

P1190851.jpg

先日の艶やかなお茶碗でも豆ご飯をお試し♪
豆ごはんはなかなか器に映えるなぁ~見ているだけでシアワセ。。
Kちゃんに言わせると、昔学校を遅刻しそうになってもごはんに執心していた
三毛庵なので、今もこうしてごはんごはんと騒ぐのだそうである。

<以下は備忘録>
昨日はふらっとたまにいくB画廊へ。
世間一般の画廊はなかなか足を踏み入れにくい場所であるが、
ここは世間一般の人はいかない、別の意味で入るに勇気のいる画廊である。
(画廊とかギャラリーと呼ばれるところで三毛庵を相手にしてくれるのは
2,3しかないが、だいたい主が一風変わっていて、客もまぁ、絶滅危惧種が多い。)

骨董をみるのもそこそこ体力の要ることであるけれど、
絵を見るのはものすごく体力を使う。何が違うのであろうか?
ましてや買えるかもしれない「値札の付いた絵」を見るときは真剣さが違う。
骨董はわりに気軽に買い、わりにお気に入り率も高い三毛庵であるが、
絵は何だか、決心するまでにへとへとになるんだよなぁ。
(ピンとくるのは早いのだが、一緒に暮らす決心をするのに時間がかかる。)
画家と心中するとまでは言わないにしても、
画家の人生の一部を引き受ける、そういう決心が要るような気がするのかもしれない。

さて、三毛庵のメンターであるM先生の奥様に以前見せていただいた絵、
一寸怖いようなその絵、そういえばそれが心に残った、そういう話をしていたところ、
その連作の最後の一枚があるという。
少し前まで二枚あったが一枚売れたといい、
その買主はなんとのんちゃんの好きな作家さんであるという。
最後の一枚を見せていただいたところ、ぐっと惹きつけられてしまった。
最後の一枚なんて、なんだ売れ残りじゃないかと言われそうだが、
三毛庵的にはこれとの出会いが「出会い」であったのだ。
そんな訳で気もそぞろになりながら連れ帰ってきたのであるが、
おかげさまで、この二日分の体力を使い果たしてしまったのであった。
全く、絵との出会いとは事故に逢うようなものである。

さて、連れ帰ってそういえば・・・と思い出したのは、
この画家の昔の銅版画集を持っていたことで、それを取り出してみた。
ぱらぱらめくってみるとサインが入っていて、
見ると2012.2.14とあった。
昨日は2月14日のバレンタインデー、ちょうど二年前のその日のサインだった。
この画家は2012年の年の瀬に亡くなっていて、
今にしてみればそれが最後のバレンタインデーだった。
女の人が好きだったというその画家のこと、昨日口にしたのも何かのご縁かと思う。

・・・たまには絵も載せたいのだけれど、絵はなかなか決心するまでに時間がかかる。
勿体ぶるつもりはないけれど、、なんでかなぁ。。
なので今日は備忘録のみ。
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