2015/05/16.Sat

まぼろしの楼閣へ (古伊万里染付蛤文小皿)

なんでこう、次から次へとせっせと買うのかなぁ。。
ふるいものが好きである、という単純なことではあろうけれども。
依存症と言うのは簡単だけど、そういうふうに片付けるのも下らないことだし。

ふるいものたちはみんな秘密を黙して語らない。
だけど見ていると、いつかその秘密を囁くような気がして、
その秘密知りたさに、気づけば彼らを連れ帰っている、
そんな気さえするのだけれども・・・。

P1200186.jpg

何か特別素晴らしいようなお品だからとか、そういうことでもなく、
例えばこんな風に、いちおう江戸のものであったりはしたとしても、
極々ささやかな、日常遣いの器のような、そんなものひとつとっても、
何か魔法のような、驚くような秘密が潜んでいる気がするのだ。

P1200185.jpg
(径9.3cm)

昼下がり、うとうとしてしまいそうになりながら彼らを盗み見て、
もしかして夢うつつに彼らが語るのを聞くことができるよな、
そんな気持ちになるのだけれど、
ほんの少し素顔を覗かせてくれる気がするだけだ。
彼らの秘密にも、自分がこうして彼らを見ている理由にも
彼方に見える蜃気楼のように、辿り着けそうで辿り着けない。

P1200189.jpg

蜃気楼とは、大きな蛤の吐くまぼろしの楼閣であるということで、
蛤の吐く楼閣の図の絵皿は古伊万里などにも時々ある。
そんな絵柄の名残りのこの図は、ちょこんと座った蛤が
ちょっと欠伸をしているようにしか見えない微笑ましいもので、つい手が伸びた。
もしやふるものたちのまぼろしの楼閣の秘密を打ち明けるのではなかろうかと、
ちょいちょい盗み見をしているのだけれども。。
関連記事
スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0)
Comment

管理者のみに表示