2016/02/27.Sat

失礼のないように (古伊万里赤絵椿文小瓶)

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繕いがあったり、地貫が滲みたり、齢を経たお姿である。
市の雑踏の中、ひっそり並んでゐた。
「なんか買ってよ~。」目が合うと仰る主のお店である。
「いいね、これ。。」「せやろ。」
ほんの10cmほどの高さしかなく、口も細い。
「買って♪」「うーん、だけどなんの使い途もないからなぁ。。」
「いいやん。」「これって何だったのかな。」
そのうち隣の店主も交じって
「振り出しにしたら?」「金平糖も入らんやん!」などと始まる。

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そんなやりとりを耳にしながら
おんぼろなだけ、赤絵が目に沁みるなぁ、、とぼんやり思う。
辛うじて椿といえそうな絵付けである。

ふだんから用無しのものを買う三毛庵であるので、用はなくてもよいのである。
だけど、さすがに用無しに投資するには勇気がいった。。
「なぁ、これはあんまりやで。」
「いやいや、安うするからさぁ。。」
すこしのやりとりのあと、小瓶を連れ帰る。
隣の主が「じゃあ、なんでそんな値つけんねん!」と突っ込む。
「だってなぁ、安モンだって思われるのいややん。」
そうやんな、、大店だから、露店だから、でものの良し悪しが決まるものではない。
ちゃんとしたお値段をつけてあげるのはものへの礼儀というものだ。
しかし、、その気持ちは十二分に伝わったが三毛庵の冒険にも限度があるのである。。

こうしてみると、こころ温まるお品であるが、
露店で見て、「いいかな?弱いかな?」と判断するのはむつかしいものなのだ。
類品もなく、言い訳になる使い途も思いつかないとなると尚更である。

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でも類品のないものを連れ帰るのは愉しくて、こんな風にひっくり返して
高台を眺めたり、ネットで検索して素性を調べたりと忙しい。

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三毛庵は、これは初期の油壺である、と考えてみたのだが、
こういう上手のものの情報にはなかなか当たらない。
綺麗に装うためのお道具だったのだろうなぁ、、と思っているのだけれど。。

今日は大美なんぞも覗いてみた三毛庵であるが、
大美のようなスバラシイものだけがこころを打つというものでもない。
棚にちょこんと載る姿を眺めやり、あぁやっぱり連れ帰ってみるものだなぁ、
とぼんやり思うひとときである。

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おまけ。
のんちゃんと近くのスーパーに行くと、なんとさくらももいちごが売られていた♪
しかもあまおうよりもお安いではないか!!
さっそく先日の印判鉢@でいただくのであった。
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