2016/06/28.Tue

自己投資する勇気 (再興九谷青手煎茶碗)

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亀さんの煎茶器離れである。泥臭くあか抜けない感じがウリである。
お酒を注ぐと亀さんが涼しげである。
ぎりぎり再興九谷に入るのでは、と思うけれど窯は定かではない。
(希望的観測は若杉の末裔だったりするのだが。。)

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裏とか、、、

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側面とか、、投げやりのようでいて、土っぽさがお気に入りである。
再興九谷については、全体として評価が上がっていると思うけれど、
中央の権威のせいなのか、いまだ不当な評価を受けていると思う。
(少なくとも全国区では。)
まず、古九谷=伊万里初期赤絵説が悪い。
鍋島などは鍋島藩の庇護の元の文化であり、議論のしようがないけれど、
九谷大鉢の傾いた意匠は、果たして鍋島藩下のものであろうか。
前田家の介入なくしてはあり得ないように、個人的には思うだが。
(素地の移入説とはあるものの。)
加賀の着物などとの関係も踏まえて、どなたか総合芸術の観点で、
九谷の文化の起源を研究してはいただけないだろうか。
このような、古九谷=伊万里説が起因となって、
再興九谷を古九谷の模倣製品ぐらいにしか思われていない方も
いらっしゃるかと思う。
年代的にも江戸後期で、伊万里より若いというだけで
何か価値が低いように思われている。
・・・まぁ、まだその点では、趣味家にはありがたいけれど。

さて、話は変わり、先日申し上げた「分からないケド買ったもの」
のことである。
可愛らしいお軸で、まぁ仕立ての良さとか考えるとそんなものかな、
というフツーのお値段。
問題は、在銘で、それが「絶対あり得ないビッグネームだったこと」である。
「あぁ、無銘だったらよかったのに、、」と恨めしく思った。
その時点で、買ってはいけないパターンであるからして。。
とはいえ仕立ての点であまりにも可愛らしく、
銘を除けば「もの」としての魅力があったのだ。
それとね、画がいいのか悪いのか考え込んでしまったのである。
所謂良く描けた、無難で面白くもないような絵なら即却下なのだけれど、
あまり上手く描こうとはしていない画で、ヘタウマを狙っているとも
判断が難しい、紙一重のものだったことだ。
その場でいけない、と判断できなかったのが何なのか、
この画のどこがいけないのかがその場でわからなかったことが、
三毛庵的には非常に問題だと思ったのである。
それをうやむやにすることは「趣味」の世界では普通にできると
思うけれど、やってしまうと次も同じところでつまずく。
そういうところで停滞するのって、おもしろくないのである。
そんなわけで、この画をダメと思えない自分について、
あれこれ考えているのだが、
こういう画ってやきものの世界ではあるよなぁ・・・と思った。
焼き物の画って、細密でもなく、稚拙でも勢いがある、
ていう魅力を備えたものが多々あるけれど、
このお軸の絵にはそういうところがある気がする。
なので、少なくとも当初は贋物として生まれたものでは
ないのではないかなぁ、、などとも思ってみるのだが。。
妄想は果てしなく続くのである。
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