2017/02/24.Fri

春はあけぼの (万古焼色絵貝文皿)

ひと雨毎に春がやってくる。
何かが始まる前の2月、僅か28日しかない贈りもののような季節である。
なんだか早くに目が覚めて了う。
春の気配で何とはなしに体調が不安定になり始めているのかもしれない。
いや、数日はしゃぎすぎて疲れているのかな。
窓辺に置いた、ムスカリの鉢植えからほんのりとよい香りがする。
あんまりムスカリの香りを気にしたことなかったな。

先日、不思議なお皿を手に入れて、ずっとああでもない、こうでもないと思案している。
見かけない西洋のファイアンスなのであるが、
見かけないのは自分がそんなに洋ものを見ないせいだろうか?
いろいろの入手の状況からして、他愛のないものであろうことは明白なのであるが、
何なのかが、さっぱりなのである。
いや、三毛庵の妄想によると、どこの国のどういう様式のものかはなんとなく
あたりがつくのであるが、時代がさっぱりわからない。
正確には、まぁそれほど古くもないものというのが妥当なんだろうけれど、
思いのほかこころを動かされたので、どうも腑に落ちないのである。
で、なんだかずっとこころがそわそわして、春の陽気も手伝って不安定なのである。

骨董をやっていて愉しいのは、何かを見て「きれいだなぁ」と思うこころの不思議である。
ましてや、それが何かを知らずにいるときほど、
「きれいだ」とこころを動かされることに驚くのである。
いったい、自分は何に驚いているのだろう?「きれい」とはどういうことなのだろう?
三毛庵は、そういうことを概念として捉えることがあまり得意とは言えないので、
例えばこのファイアンスがどういうものかを知ることで、
何かその答えに近づけるような気がして、一生懸命調べたりするのである。
例えばの話、それが江戸前期の古伊万里である、と分かったところで
こころを動かされた理由にはならない。
ならないけれども、当時の職人のことや時代のこと、
そのようなきれいなものが生まれる背景を想うことで、ほんの少しだけ
お皿の声を聴くことができるような気がするのである。

あぁ、日本のおうちにきて戸惑っているこのお皿は、
まるで迷子になって古より届いた便りのようで、
封を開いた三毛庵は、ラテン語でも見るようにフシギな面持ちなのである。

さて、そんな話とはまったく関係はないのだけれど
先日お菓子をいただいた。春を先取りしたお菓子である。

IMG_1998.jpg

春になったら使おう、と思っていたお皿に盛る。

IMG_2000.jpg

他愛のない万古のお皿であるが、貝文が何だか嬉しい。
今や貝類は身近な食材とは言い難いものであるが、
春は貝である♪

IMG_2001.jpg
(一辺:10.7cm)

見ているだけで、ソワソワするなぁ!

IMG_1999.jpg

庭のガランサス(スノードロップ)。
同じ球根草でも、日本水仙は三毛庵の中では冬の花であるが、
ガランサスは早春の花のイメージ。
一番小さい春である。
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