2006/10/26.Thu

福岡の博物館と唐津の旅

10月13日(金)~15日(日)、九州は福岡と唐津に行ってきました。
昨年、太宰府天満宮の近くに九州国立博物館ができたのですが、
丁度一周年記念展示をしており、それを見学するのが主な目的でした。
初日はのんちゃんが会社から帰るとすぐに空港へ行き、夜遅くに博多に入りました。
せっかくなので、夜は中州の屋台に行きました。
あまりお腹は空いてなかったのですが、雰囲気だけでも味わおうと、おでんとラーメンを
のんちゃんと半分こしながらいただきました。
今度はもっと屋台の研究をしないとな~と思ったのでした。

翌日はレンタカーを借りるとまっすぐ大宰府のほうへ向かいました。
太宰府天満宮の横?の山の上に、「九州国立博物館」が一年前にできたのです。
東京・京都・奈良に続いて4番目の国立博物館だそうで、予想以上に賑わっているとか。
博物館はガラス張りのとてもモダンな建物でした。

この日、特別展は一周年記念展示、「海の神々」でした。
日本各地の海の神様に捧げられた宝物を集めて展観する、という試みはこれが初めてだそうです。
展示の質・量ともに圧倒されました。国宝・重文級のものがたくさん展示されていました。
大阪の住吉大社や安芸の宮島・厳島神社、それから特筆すべきは地元・宗像大社など、
各地の神社に奉納された宝物が集められていました。
宗像大社は、沖ノ島に沖津宮があり、古くから国家の安泰と海路の安全を祈って、
大和朝廷による重大な祭祀が行われていたそうです。
近年、十万点に及ぶ古代祭祀神宝が出土し、出土品はすべて国宝に指定されています。
こういったことから沖ノ島は「海の正倉院」と呼ばれているそうです。
銅鏡や金の指輪などの他におもしろいなと思ったのは、金銅製のミニチュアの機織機です。
とても精巧にできていて、ほんとうに経糸と横糸をかけられるのです。
そのほかに印象深かったのは、厳島神社の国宝、「平家納経」と「甲冑(大鎧)紺糸威」です。
特に甲冑は平清盛の病死した長男、重盛の奉納品だそうで、よくみる甲冑類は
大抵すすぼけて気味悪い感じがするのですが、これはとても平安時代のものとは思えない、
とても美しい甲冑でした。紺の糸などまだ艶やかな色合いでした。
もしも重盛が病死しなかったら、平家の運命は幾分かでも変わっていたのでしょうか。

盛りだくさんの特別展を見ると、今度は常設展示に向かいました。
常設展示も全国の古代からの出土品がとても見きれないほどありました。
一通り見てのんちゃんと、「九州の出土品といえば『金印』だけど、
あれってどこにあるのかな。」ということになりました。
実はこの後、その『金印』を見に行くことになるのです。

博物館を出ると太宰府天満宮に向かいました。
このふたつは、エスカレーターのあるトンネルで結ばれているのです。
太宰府天満宮はいわずとしれた学問の神様、菅原道真公をお祭している神社です。
京都から道真公を追ってきたという伝説の「飛梅」がありました。
この日は丁度「おもしろ市」の日で、たくさんの露店が立っていました。
しばし骨董品なんかを眺めて楽しみました。
門前の茶店でおそばとあつあつの名物「梅ヶ枝餅」をほおばって、宰府まいり終了です。

九州国立博物館/太宰府天満宮/おもしろ市の露店の間を我が物顔で歩く猫
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すっかりくたびれた私たちは、二日目のホテルにチェックインし、休憩することに。
この日はちょっとがんばって、「ハイアット・リージェンシー福岡」です。
ラウンジでティータイム、とてもおいしいケーキをいただきました。
ラウンジにあった情報誌をめくっていたのんちゃんは、「金印」は福岡市博物館にある、
という情報をみつけました。
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ということで、休憩後の見学場所はここにすることに・・・。
金印(詳しくはクリック)、ほんとうに宝物という感じがしますね。一辺2、3cm、108Gだそうです。
四角い印章の部分がとてもシャープな感じでした。
一度でいいから手に持ってみたいな~と、食い入るように見つめてしまいました。
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翌日は唐津へ向かうことにしました。
福岡から海沿いを唐津方面へと向かいます。
唐津に入ると虹ノ松原(とても長い松原でした)、唐津城を見ながら駅へと向かいました。
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唐津では、11月には唐津くんちというお祭りがあって、獅子や鯛、兜などの曳山が
繰り出されるのですが(一度見てみたいです)、その日駅前で青い獅子の山を見かけたのです。
さっそく行ってみると・・・商店街で「お魚まつり」というのをやっていました!
生のお魚や干物などを売っていたり、焼きイカやピザなどの露店が出ていたり、
そしてちょうどお昼のイベント、「あらのお刺身と煮付けのサービス」をやっていました。
ありついてしまいました・・・巨大な「あら」の煮付け!
関西では「くえ」って言っているようですが、このふたつは別物と言う説もあり・・・。
ともあれ、九州のあらがいただけるなんて、なんてツイているのでしょう。
ほくほくの淡白な白身にお醤油とみりんが効いて、とってもおいしかったです。

呉服町を通ってお魚祭りの中町へ/あらの煮付け、大きい!/お目当ての青獅子
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駅に戻る途中、気になっていた唐津焼のお店2軒にはいりました。
本当なら唐津焼の窯元にも行きたかったのですが、今回は時間不足とリサーチ不足でしたので。
最初に入ったのは「炎群(ほむら)」というお店で、ここはとてもたくさんの唐津焼を置いていました。
色々見ている中で、この器はなんだか普段遣いによさげだな~と思ったのは、
坂田奈津美さんという人のものです。
まだ30代の方だからかお値段は比較的リーズナブルでしたが、とても勉強熱心な方だそうです。
ということで、大きめの汲み出し碗で、小鉢にも使えそうなものを二つ買ってみました。
炎群を出て駅方面へ少しいくと、「唐津焼 やすかわ」がありました。
ここは商品を厳選して展示している、こじんまりとしてしゃれた感じのお店です。
ここで気になったのは、曹源窯・小島直喜さんのやきものです。
まるで古唐津(桃山~江戸初期の唐津焼)のような土の質感だったのです。
聞くとご自身で山を歩いて土を採取して挽いているのだそうです。
その土で焼いている茶碗や徳利などどれも素敵でしたが、使ってみたいなと思ったのは平向です。
といっても懐石などするわけではなく、日々の食卓の取り皿にいいかなと思ったのです。
でもお値段がそこそこしたので、今回はぐい呑みを一つ買うことにしました。
これを使い込んでいい味がついたら、今度は向付も買うことにしよう、と思ったのでした。

坂田奈津美さんの汲み出し碗/曹源窯・小島直喜さんの山瀬ぐい呑/再び唐津城
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窯元を調べていなかったのであまり期待していなかった唐津でしたが、
予想外に買い物三昧になってしまいました(笑。
帰りに「時の太鼓」の前を通ると、丁度中から裃を着たお侍の人形と太鼓が出てきました。
人形が太鼓を叩く動きをし、太鼓の音が響きました。
ちょっと得した気分です。

「時の太鼓」(正時以外は写真のような時計になっています)
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こんな感じで唐津を後にし、のんびりと福岡空港に戻って帰路に着いたのでした。
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Comment
充実した週末を過ごされたのですね!
かなり疲れたのではないでしょうか?

私は福岡は素通りしただけで、じっくりと訪れたことがなかばい。(←変??)
九州博物館はほんとにモダンな建物でなんか気合いが入ってますね(笑)

沖ノ島・・・ちょっと興味が出て調べてみたら、ナント女人禁制とは!!玄界灘に浮かぶ小さな島は島そのものが宝物なんですね。
また一つ勉強になりました。

そして唐津ではやっぱりお買い物(笑)
ミケア旅行記、次回を楽しみにしております^^。
ご無沙汰しています、towaです。
やっと遊びに来れるまでになりました。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

すご~い!!金印だあ(゜o゜)
中学校の歴史を習ったときに初めて教科書で見て以来
ず~っと見てみたいとは思っていましたが…
福岡市博物館にあるのですか…知りませんでした…。
福岡、いつも通過するだけだったので今度ゆっくり行ってみたいな~と思いました。
ミケアさんの旅行記はいつも楽しみです♪
すごい充実した博多旅行だったんですね。
ほんと、声かけてくれたらよかったのに・・・。
でも、博物館、私まだいってません・・。お役に立てなかったかも・・・。
博物館と天満宮、エスカレーターでつながってるんですね!
しらなかった・・・。
楽しまれたようですね。
自分はあまり旅行が好きではないんです。
(って前にも書いたかな?)
でもミケアさんの記事をみていると自分も行きたいな~なんて思うんです。

金印みましたよ!
スゴイですね。
本物ならもっとひきつけられてしまうんでしょうね。


サラリさんへ

私もこれまで福岡は素通りが多かったんです。沖ノ島のこととか全然知らなかったし、ほんとためになりました。
日本もまだまだ行くところがあるものです。

towaさんへ

どうやら安定されたようですね、よかったです♪
でも無理なさらないでくださいね~。
金印、見れてうれしかったですよ~。
こんなものを土中から発見してみたいな~なんて思いました。

にゃんたろうさんへ

地元の人は却っていかないですよね~。
私はすっかりおのぼりさん気分で大宰府見学しましたよ!
中州は全然勝手が分からなかったので、それこそにゃんたろうさんにおすがりすべきでしたね♪

ころれれさんへ

私も結婚するまではかな~り出不精だったんです。友達との旅行も人任せ(笑。
だんなと結婚して180度変わっちゃいましたね~びっくりです。
好奇心なんて若いときより今のほうが旺盛な気がします。
金印楽しんできただいてよかったです♪

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