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2010/07/15.Thu

松山の思い出(洲之内徹を巡って)

6月26日(土)~27日(日)、四国は松山方面へ行ってきました。

着いてすぐ、まずはおうどんをすすって・・・
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そこから雨の中、内子方面へと行きました。
内子近辺には、屋根付きの橋が点在しているのですが・・・あ!雨宿り!!
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私達の気配に、雨の中逃げて行ってしまいました。
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今も興行をやっている古い芝居小屋、「内子座」(大正5年創建)を見学。
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そこから向ったのは、久万高原町にある私の好きな美術館、「町立久万美術館」です。
美術館のお話はまた後ほど・・・以上で初日は終了。

翌日は安藤忠雄設計の「坂の上の雲ミュージアム」へ。
(団体さんが多く、ちょっとじっくりと見るという雰囲気でなかったのが残念・・・。)
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その後、路面電車で道後温泉に向かい、セキ美術館に行ってきました。(これも後ほど)
路地裏を探索すると・・・やっぱり猫が居ます。しかも何で自転車カゴに!?
blog 5893(いや、涼しいンだな!!)
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少し時間に余裕がありましたので、道後温泉を横目に「道後ぎやまんガラス美術館」
行ってきました。
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もう少し入場料が安いとうれしいのだけれど、展示数はそれほどでもないかもしれないけれど
江戸~明治・大正の和ガラスにちょっと興味のある人には割合楽しいのでは、と思います。

とまあ、そんな感じでしょうか。
路面電車もいっぱい乗りましたが、場所によっては家の隙間を走るようで楽しかったです。
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さて美術館では・・・
まず初日の久万美術館
見たかったのは「燃えあがる画家 -村山槐多・重松鶴之助」展。
いずれも大正から昭和初期にかけて、熱烈に絵を描くことを欲した若い画家です。
美術館所蔵の槐多の名品の裸婦像(なんでもコレクションした井部栄治氏が半ば無理やり
洲之内徹の現代画廊から持ち帰ったとか)は以前も見たことがあるのですが、
いつ見ても、上手いとか下手とかという次元を超えた彼の表現力には圧倒されます。
こういう絵を見ると、私の人生なんておちゃらけだなぁ・・・とつくづく思います。
それから重松鶴之助、洲之内徹の「気まぐれコレクション」!?の幻の名品が
展示されていました。「閑々亭肖像」です。
洲之内徹が好きで好きで、持ち主から半ば強引に借りつづけていたという絵ですが、
今は久万美術館に寄託されているらしく、ゆかりの深い、良いところに収まったようです。
そしてもう一枚、同じように彼の著書「気まぐれ美術館」に出てくる(くるきち物語)、
「婦人の肖像」も展示されていました。
とても個性的な美人で、松山時代の洲之内徹の友人の姉で・・・。
この絵も寄託されていて、この美術館にいると「気まぐれ美術館」の中をさ迷うようです。
村山槐多や重松鶴之助が生きた時代、洲之内徹が生きた時代など分かるはずもないけれど,
絵と共に少しだけ生きてみた気になるのです。

洲之内徹が「閑々亭肖像」のことを書いたものにこんな文章がありました。
「しかし、一枚の作品が持つ時代性とは、ほんとうは、人物の顔が大正の顔であるとか、
着物の縞がどうとかいうことではなくて、絵を描くということにそんなふうに
全身で入りこむことのできた時代、画家にそれを許した時代が、その作品を証として
そこにあるという、そういうことではないだろうか。」
<洲之内徹「気まぐれ美術館(ある青春伝説)」>

翌日のセキ美術館では、「小磯良平・加山又造 二人展」をしていました。
それとは別に、常設でたくさん絵が展示してあったのですが、藤田嗣治「婦人像」がよかったです。
水彩で開戦直前に描かれた洋装の女性像で、「フジタってやっぱり上手いなぁ」と、
なんというか文句なしに感心してしまいました。
「上手い」っていうのは時にはあまり褒め言葉じゃなかったりするものですが・・・。
現に小磯良平を見ていて、やっぱり「上手いなあ」とは思ったのですが、
それ以上には強い関心を持てなかったです。好みの問題なのでしょうけど・・・。
(そういえば洲之内徹もどこかにそんなことを書いていた様な・・・。)
フジタの引く細くて強い線を見ていると、ゆるぎなさを感じます。
どの線も、どれでもなくこの線である、というリアリティがあるというのでしょうか。
加山又造の裸婦像なども、ずいぶん選び抜かれた線で描かれていると思いましたが、
個人的にはやっぱりフジタ、迷うことなくだた唯一の線を取り出しているように思われました。
(まあ、これもやはり好みの問題ですかね。)
見ていて胸のすく絵でした。

松山近辺には洲之内徹にゆかりの深い、個性的な美術館がこんな風にあります。
彼自身は松山のことについては随分辛辣に書いていたりもするのですが・・・。
帰り道、彼の生家があったという大街道のアーケードをぶらぶら歩き、
労研饅頭をお土産に買って帰りました。
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