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2010/09/09.Thu

重陽(吉田屋輪花小皿)

今日は9月9日、重陽の節句ということに気づき、ごそごそ。
九谷の菊花のような輪花小皿を出してみました。
図柄も可愛らしい菊の花が散らしてあります。
お菓子は新栗を使ったきんとん、たねや製「西木木」です。

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このかなり出来損ないのお皿を「吉田屋」というと怒る人もいるのかなあ。。。
5枚あるうち、黄色が上手く発色したこの1枚には灰が降っていて、紫の菊の花が
台無しになっちゃっています。
あとのは黄色が上手く発色できず、なんだか黄土色のようになっています。
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でも私は、これは出来損ないかもしれないけどとてもまっとうなお皿だと思っています。
よくある色の悪い贋物とは違うものです。
それでこれは吉田屋窯なのかというと、最初期の吉田屋か、若しくは吉田屋へ技術を
移す直前の若杉窯だと考えています。
そのあたりのことは、三代徳田八十吉氏が吉田屋展の図録に詳しく書いていて、
それを読んで、このお皿の出来損ないぶりにも関わらず好ましく感じる様子に、
よくよく納得がいったのでした。
吉田屋窯を立ち上げた豊田伝右衛門が、若杉から陶工たちを引き抜いて、
気が遠くなるほどの試行錯誤をする中でこんなものを焼いたのかな、と思うのです。
出来損ないの黄土色のお皿に散らした菊が、まるで泥の中から咲く蓮のようで、
あの美しい吉田屋になるために、こんな風に土と火と格闘した人たちのことを
そっと想ってみるのです。

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ものたち | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
なんだか、、、お皿にも、いろんなことがあって、意味があって、在るんだな。
なんて、朝からしみじみ思っちゃいました。

今日は午前中だけのボランティアに今から行ってきまーす♪
シクラメンさんへ
ボランティアはいかがでしたか?

たかがお皿のことなんですが、
こういうものをきれいだなと思える自分が今いるのは仕合せです。
今とは比べ物にならないような大変な思いでこれを作った人や、
過去にこれを大切にしてきた人がいて、
しばらくのあいだ、私が手元で眺められるんだな~と
ふと思ったりします^^

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