2010/09/15.Wed

用を離れて (プレスガラス 輪繋ぎ文皿)

blog 6228

ようやく太平洋高気圧に陰りが見え、秋雨前線が上がってきたのか雨が降るようになりました。
夜温も下がり始めてほっとしつつも、季節の変わり目が苦手な体なのでご用心・・・。

硝子のものというとやはり夏のイメージが強いのですが、
こんな風な、まだ秋とはいえないような秋の夜にそっと触れてみたい様な無色の硝子を。。。
blog 6227

無色といっても古い時代のものらしく、極く僅かに鈍く光を吸い込むような色味で、
ところどころの気泡と相まって、揺らぐ水底に手を差し伸べた遙かな夏の記憶のような硝子。
朝顔のようなひらひらしたかたちと「輪繋ぎ」とか「渦繋ぎ」と呼ばれる文様は
たまに見かけるプレスガラスなのですが、じっくり見るとこれは少し古いタイプらしく、
お皿の見込みの部分が古いプレスコップのようにレンズ状に盛り上がっているのです。
だから何かに使おうにも、ほんの僅かしか盛ることが出来ません。
いえでも、なにかあるだけで美しく、お皿だけで完結していて載せるものが
思い浮かばない、そういうほうが正しいかもしれません。
いつもこれはこんな風に、あれはあんな風に・・・と何とか使ってやろうと企む私ですが、
夏が過ぎ、少し疲れてぼんやりしながら、見るとはなしに見て弄ぶのも
ものの「用」なのかとふと思うのです。

blog 6224
(直径 16cm)
関連記事
スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
ものたち | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示