2010/09/15.Wed

小さきものに宿る (九谷 吉田屋写小皿)

blog 6089

遡っても明治に届くかどうかの九谷焼の小皿。
おそらく世の数寄者など見向きもしないであろう、このような小さくチマチマしたものが
好きな相変わらずの私。。。
でもこの私にも「力いっぱいチマチマとしたヤツ」と「力なくチマチマとしたヤツ」の区別が
あるのである。
人がなんと言おうとそこが肝心なのである。。。
blog 6090

さてこのお皿、小さいくせになかなか手が込んでいて、陽刻のある舟形風の四角の中に
青・緑・黄・紫を使って丁寧に絵付けがしてあります。
この色は吉田屋の四彩です。青の色はなかなか吉田屋の青になろうと頑張っている発色です♪
絵付けも丸文に宝尽くし、それに桐に捻梅の紋が描かれていてどれも吉田屋の意匠です。
今モノの吉田屋写しはなんとなくそれっぽく真似ているだけで、
吉田屋への畏敬の念など感じないものも多いですが、これを作った人は
ほんとうに豊田伝右衛門率いる吉田屋のことを敬慕していたんだなと思います。
眺めていると、そういう心があったかくなる絵付けです。
ふと、こんな小さなお醤油皿に一生懸命吉田屋を写した人のことを考えてみるのでした。

さて、このお皿を露店の市で見つけたとき、なぜか4枚しかありませんでした。
おじさんが「5枚あったんだけどさぁ、うっかり割っちまって・・。」と残念そうに
言うので、「その欠片まだあるっ!?おじさん!」と食いついていただいてきました♪
きれいに金で直してもらって他の4枚と一緒に小さな紙のお箱に入れています。

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(6.3 × 7.5cm)
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