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2010/11/02.Tue

京の革新(「京都日本画の誕生」展)

10月30日、白洲正子展の後、京都市美術館の
『京都日本画の誕生 巨匠たちの挑戦』展(~11月7日)を見てきました。

「明治13年に「日本最初京都画学校」と呼ばれた京都府画学校が開校し,現在の京都市立芸術大学へと続く130年の歴史が始まった。本展覧会では竹内栖鳳,上村松園,菊池契月,村上華岳,土田麦僊らによる「京都日本画の誕生」の歴史を名品でさかのぼる。 」とあります。(京都市美術館HPより)

京都画壇の層々たるメンバーたちの名作を堪能してきました♪
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(土田麦僊「罰」より)
画学校の師である竹内栖鳳の「絵になる最初」や門弟になる上村松園の「待月」のような
美人画の名作や、いつも全部拡げて見てみたい衝動に駆られる冨田渓仙の「宇治川之巻」、
土田麦僊の出世作の「罰」など、見応えのあるものが山ほど出ていましたが、
眼を引いたのは画学校の学生達の卒業制作を含む若い時代の作品、
ことに大正期を中心とした作品です。
西洋からの新しい美術の潮流を全身で受け止めながら、新しい日本画を模索する情熱が
伝わってきます。
この日滋賀県立近代美術館の常設展に出ていた、日本美術院系の画家達の画を見たときも
思いましたが、大正という時代は時代そのものがまるで青春時代のようです。
村上華岳のロマンティックな「日高河清姫図」(そういえばこの日白洲正子展では
「道成寺縁起絵巻」の蛇と化してゆく清姫をみたなぁ)、入江波光はおどろおどろしい
「降魔」、稲垣仲静の卒業制作の躍動する「豹」にいつも「らしさ」のある小野竹喬は
新南画らしい「南国」・・・
あっと息を呑むのは甲斐庄楠音の「横櫛」や岡本神草「口紅」に「拳を打てる
三人の舞妓の習作」・・・ここまで追求するって、京の都とはなんと革新的なのでしょうか。
やっぱりこの時代は国画創作協会を抜きには語れないなぁ。。。

とまあ、この日は2度目のお腹いっぱい状態でしたが、ちょっぴりうれしい
デザートだったのが、川端玉章の「花篭と金魚図」です。
織物の下絵として描かれたおおきな画を堪能しました。
この方、特に変わったことをするわけではないんですけど、画にほのかに香るような
可愛らしさがあって、見かけるとつい気持ちがふわっと柔らかくなるんです。
うちに画学校で教えるための絵手本をばらした木版(要するに当時の教科書、印刷物ですね^^)
があるんですけど、「こんな可愛い絵を教えたんか!」と笑っちゃうほどです。
きっといい先生だったんだろうなぁ(玉章が教えていたのは東京のようですが)と
思いつつ、展覧会を後にしました。


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