2011/04/02.Sat

羽音 (要樹平 ペン画「花香」)

要樹平について感じたことを、なんとか言葉にしようともがいてみたけれど、
なんだか書けば書くほど真実から遠ざかるような、もどかしい気持ち。

この絵は欲しいなぁ、一緒に暮らしたいなぁ・・・そうしんから思った作品にも出会ったけれど、
この際、自分の財力のことは棚に上げたとしても、畏れ多かったのも真実で。
その絵に対して生じる責任の重さとか、何より星野画廊さんにあることが
絵にとっての幸せだとか・・・
それでもやっぱり、傍で暮らせたらなんと満ち足りることだろう。。

でもね、この絵は私と暮らしてもいいかしら?と問いかけた一枚が、、、
立派な本画と同じくらい、見た途端にいっぺんで好きになった一枚。。。

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樹平が最晩年、おそらく85歳前後・・・もう本画は描けなくなった頃に
訪れた人にお土産に手渡したという、落書きのようなペン画のなかの一枚。
blog 6906
(7.9cm × 14.3cm)

「花香」という漢字を絵にしたものです。
(樹平は後半生、文字からイメージを自由に膨らませて愉しい絵を色々と描いています。)
「花」の字は、庭で手を取り合う樹平と夫人の姿でしょうか?
「日」の部分が口みたいになっている「香」の字は何をイメージしているのでしょう。
私のイメージは花園を飛び回る蜂の姿、あるいはその軌跡そのもの。
樹平の庭に花が咲きこぼれ、むせるような香りの中を蜂がぶんぶん飛び回り、
樹平と奥様が手を携えている・・・そういう夢のような光景を描き留めたように思うのです。

まるで落書き・・・って思われる方もいらっしゃるでしょうけど、
これをみると、自由であろうと挑戦してきた彼が、最後に辿りついた真の自由が
ここにあるような気がするのです。
星野画廊のご主人も「珠玉」と評しています。

あぁ・・・なんかまた難しくしてしまうなぁ、私。
数日、体調を崩してぐったりしていた私なのですが、これを眺めていると
こころがうきうきして、本当に愉しい心地がしたのです。ほんとうはそれだけのこと。

こんな文字絵のペン画、幾つかあって、私はすぐにこれが好きになったのだけど、
ほかのもとても素敵だったので、いちおうちょっと迷ってみたりもしました。
そして「本画は買えないけれど・・・」なあんて言いながら譲ってもらったのでしたが、
でもほんとうのところ、ちっとも負け惜しみでなく、この絵を手許にと望んだのでした。
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