2011/08/29.Mon

九谷原石 (古九谷写色絵煎茶碗)

blog 7389

控えめな色絵の煎茶碗って意外とないんだよなぁ。。と見つけたとき思った。
金沢の骨董屋さんは、ありとあらゆるものを作った明治辺りの九谷焼が
チープにごろごろするワンダーランドなのである。
それにしても・・・である、、、
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(直径6.6cm 高台内角福)

青手古九谷写や吉田屋写はよくあるパターンなのだけど、
このような赤絵の五彩(あ、これは四彩か)の古九谷写ってあまりない。
・・・というか、よくよく見れば古九谷を敬愛してないとこうは描けないような絵付けだ。
写し物というのはなんとなくもののたましいが抜けた感じになるものだけど、
もちろんこれには古九谷のたましいなどはないけれど、でも加賀の人たちの
九谷への深い愛情がぽっと点っているような温かみがある。
おそらくこれが作られたのは、明治から大正にかけてぐらいだろうか。
その当時、そういう風に古九谷を愛して写した人を、私はひとりしか知らない。
或いは時の流れに埋もれて、沢山のそんな心意気の職人達が去っていったのか。。

この煎茶碗の素地は、少し灰青色で胡麻のような不純物の多い石っぽいもの。
もしかすると九谷原石かもしれない。
気軽に古九谷風を楽しめるからというよりも、古九谷を愛した加賀の地で
生まれたらしい、そういう慎まやかな風情が琴線に触れたことだった。

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