2011/10/06.Thu

和ガラス好きなら (江戸ガラス 型吹角皿)

和硝子好きなら、やっぱり江戸硝子のひとつぐらいは持ってなきゃ、
というところだろうけど、ずっと遠巻きに眺めてた。
ガラスのあまりの儚さに、さすがに「所有する」勇気が持てなかったり、
切子や型硝子は重厚な存在感で、少し私には近しくないような気がしたり・・・。
評価も定まっているので手が届かない、というのが正直なところだけれど。
和硝子屋さんのケースの隅っこで鈍く光るこれを見たとき、
どういうものかを考えるより早く、「こんなところで待ってたんだね!」とどきどきした。
お店のご主人に出してもらって手のひらに載せるまでの時間がとても長い。
「江戸硝子だよ」と言われて、「ふぅん、こんなのが・・・」と不思議な気がした。
確かにずっしりとして、お店の人が軽く鳴らすと澄んだ音。
顔見知りのご主人は、2つ出て自分が欲しくって無理して手に入れたものの片割れだから、
原価でいいよとへんなことを言う。
それでもそのお値段は、私にとっては十二分に幸せな便りのような気がした。

キズもののガラスは、好きじゃないと買わないよなぁ・・・
だけど透明な塊りで、そうしてほんのり愛らしい意匠のこの硝子は、
畏れ多い江戸硝子がそうっと私に寄り添うために「ちょっと姿を変えてみました」、
とでも言っているような、そういう風情なのであった。
「無理したら盃にもなるかもなぁ」とは浅ましく思ったけれど、
いえいえ、小さなお箱に収めておいて、時々宝物のように眺めるのがよいかしらん。

blog 7443

(7.7cm四方 深さ2cm)
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