2011/10/18.Tue

秋のお酒へ (色備前陽刻松文盃)

夏場用にしていたお酒が昨夜でちょうど無くなった。
少しアルコール度数が高かったようで、いっそ下戸といったほうがよい私には
まわりの早いお酒だったので、ずっとロックでいただいていた。
そんなとき、活躍するのがプレスガラスの剣先コップや蕎麦猪口の類い。
こういう器に冷酒をどぼどぼ入れると大味に感じられるのに、
ロックだと何故か美味しいのはどうしてだろう。
甘焼けや直しのあるような下手な伊万里でしみじみいただく、秋の夜長。

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「いっそ下戸」と言ったけれど、やっぱり盃に求める器量は、酒量によるとつくづく思う。
お風呂もお酒も「からすの行水」のような私には、盃を重ねて良さが分かるような代物は
勿体無いというか、ほとんど宝の持ち腐れだ。
何しろ普段は寝酒だけで、上の猪口でもロックで一杯、盃ならだいたい2、3杯止まり。
(でも日本酒は美味しいのでちょこっとは飲みたい、いやしい私である。)
そうなると、自分に無理なく心地よくいただける盃であればそれでよいのだけど、
使ってみると「案外いいな」「こんなもんか」と、予想外に思うことがままあるものだ。
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恐ろしく地味・かつチープな盃である。
「古備前の徳利」とは言うが、「明治の備前の盃」などとは言わない。
チープさ故に好きなものである「煎餅皿」と同じ文様の盃だったので興味が湧いた。
2つあったので、のんちゃんと気安くいただくのにはまあいいか、となる。
高いものではなかったけれど、「色備前だから」ということであまり負けてはもらえなかった。
(「色備前」って言ったって、ありきたりの柄にちょっと一色差しているだけなのになぁ・・・)
さて、土ものとはいえそれらしさもない、地味なだけに思えるこの盃を使ってみる。
大きさなどは割りに頃合いだ。
お酒を注ぐと・・・「あ、、」
地味な器の中で、松の緑がぼうっと浮き上がるように光る。
どうっていうことのないようなことだけれど、なんだか長寿の気分を味わえるのであった。

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(直径8cm)
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