2011/10/20.Thu

陽溜り (九谷色絵稲藁菊文小皿)

blog 7515

今日は少々エネルギーを消耗・・・なのでほっこり優しい甘味が欲しくなる。
載せるお皿も垢抜けない、気の張らないものをごそごそ引っ張り出す。

我が家の床の間に、私よりも古くから居住する九谷金襴手の玉乗り獅子が鎮座している。
うーん、いつみても「骨董臭い」。しかし、どける勇気はない。
明治九谷の金襴手はどうしてこうも骨董臭がするのだろう。
骨董が嫌われるのはひとつにこの得体の知れなさにあるのではないか。
でも一方で、このテの骨董を見ると、例えば日焼けした畳の上の陽溜りのごとく、
なんだか懐かしいような心持ちになる・・・こんなものと幼時暮らした記憶はないのだが。
そんなフクザツな心境が入り混じって、こんな明治あたりの垢抜けない九谷焼に
ほっと一息ついたりするのである。
私の骨董は、修行僧のような「数寄者好み」からは程遠く、ちょっとねぼけまなこで
ぼーっとしているような奴らで成り立っているようである。
(半分負け惜しみだ。。)

blog 7514

さてこのお皿、ちょっとした行きがかり上、今なら小皿にはそんなよう出さんなぁ・・・
というお値段で買った。

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でもまあ、今は手許にあってよかったなとつくづく思う。
ぼんぼりみたいな赤絵の菊、稲藁の束、小鳥、そして何故か水仙・・・
眺めていると、刈り取りの終わった田んぼの陽溜りに並ぶ稲藁を見るときの、
「あぁ、今年も無事収穫が済んだんだ」というような、ありがたいような気持ちを思い出す。
農耕民族の日本人のDNAを感じるひととき、それだけで十分満ち足りるのである。

blog 7513
(裏はこんなにユルい。直径10.2cm)
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