2011/10/28.Fri

秋海棠 (木版画 竹久夢二 女性像)

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川西英コレクション収蔵記念展「夢二とともに」
  11月11日(金)~12月25日(日) 京都国立近代美術館

竹久夢二の展覧会は結構よく行われていると記憶する。
でも、今回の展覧会が楽しみなのは、創作版画家である川西英のコレクションだということだ。

竹久夢二自身は創作版画家ではないのだが、恩地孝四郎など「月映」の創作版画家達を
筆頭に、また京都では野長瀬晩花や秦テルヲなどの異色の日本画家にも強い影響を
与えている。
手許に昭和63年(!)に和歌山県立近代美術館にて開かれた「竹久夢二とその周辺」という
展覧会の図録があるが、そのあたりのことはこの図録に詳しい。
大正」という、まるで熱に浮かされたような日本の近代美術の青春時代の香りが伝わってくる、
よい展覧会であったろうと想像する。

竹久夢二が好きかといわれれば、とても好き、但し「条件付き」という気持ち。
私が好きな夢二は、この図録にあるような、若い芸術家を夢中にさせた「前衛」夢二なのである。
大正浪漫」という懐古的気分を味わいたいというわけではない。
(もちろんそのかつての日本の美しい情景にはいつもほれぼれとするが、でも懐古趣味とは違う。)
なので、創作版画家である川西英の集めた夢二がいかなるものかとても楽しみなのである。
恩地孝四郎や村山知義などのものもあるようだし、きっと前衛「大正」にどっぷり浸れるだろう。
さすがは京都国立近代美術館である。
あぁ楽しみ!!

さて、せっかくなので私の小さなコレクションを出してみる♪
blog 7560

葉書大の木版で、題名は分からない。(一寸画像は本来の色が出ていないかなぁ。。)
同じような木版を何枚かまとめて手に入れたけど、これだけはどうしても欲しくて
少しばかり「特上」であったのを、そんなことはお構い無しで連れ帰ったのだった。
婦人グラフ表紙とか、夢二の版画で欲しいものは多々あるけれど、これは本当に欲しかった。

カーテンの、Rのバランスにモリス顔負けのアザミ模様、
婦人好みの甘い配色に秋海棠と帯揚げのピンクをちょっと利かせて。
いちおうこれは「大正浪漫」というべきなのだろう。

夢二の肉筆の女性像は、異性からみた女性像が見事に投影されすぎていて、
同性からみると少し甘すぎるお菓子のように思うときがあるけれど、
版画の夢二は、たっぷりのお砂糖は払い落とした、上等なエッセンスの香り漂う
極上のお菓子なのだ。
そんな極上のお菓子に若いゲイジュツカたちも夢中になった、「前衛」大正時代を
版画を眺めながら夢想してみる。
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