2011/11/16.Wed
おかずの舞台 (伊万里染付鶴亀松竹梅文皿)


久しぶりにお天気の週末、いつものようにぶらぶらしてお菓子を買って。
初めての市だから、せっかく出掛けて手ぶらもさみしい、、とうろうろする私^^
悩むほどでない可愛いお値段にう~ん、っと悩みながら、たまには「骨董」っぽいやつを
手にしてみる。というのも・・・

これに出汁巻玉子を盛ったら美味しいかな♪と思ったから!
(下手くそな出来のせいで、盛った感じがちょっと私のアタマの中の図と違ってしまった。)
関西に来て、出汁巻の美味しさに「子供の頃のお弁当の玉子がこれだったらなぁ。」と
思わずうなったものだった。
というのも母の玉子焼はあまあじで、子供の頃は甘いものがいまいちだった私には、
ほんとのところ、ちょっとニガテなおかずだったのだ。
でも今は、あまあじのもっと黄色い玉子焼にちょこっとお醤油を垂らしていただくのも
大好きで、もしかするとこのお皿にはそっちのほうが合ったかも、とか考えたり♪

(径16.2cm)
お皿はなんてこともない、江戸も終わりごろの伊万里。
この頃の線描の伊万里は、「染付」の言葉を充てるには少々寂しいものが多いけど、
例えばこんな、松竹梅やら鶴亀やらの「決まり」の文は、リズミカルでバランスよく、
ありきたりなりに、永らく愛されてきたのもなるほどと思うものである。
結局のところ、いつものように「めでた」文様についつい気を取られた訳なのだけど、
おかずを盛ってもうるさくないぐらいには、どうにか余白があるのがよいところだ。
清潔で堅牢で廉価なら、日々の中では今のものより使いがよい、そんなことで
手に取るのだけど、伊万里とは元々そういうものであっただろう。
なかなか「使い」に見合うお値段では探せないのだけど、150年とか200年とか、
そういうものなのであるからして、あたりまえと言ってみればそうなのだった。
出汁巻玉子の晴れの舞台である。
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