2011/11/18.Fri
高台と育成 (李朝三島盃)

念願叶って堅手様をお迎えしたのであったが、そういう時、
労せずして縁続きのものがころっとやってくるのも不思議なものである。
李朝については、半ば諦め気味に多くは望まなかったのであるけれど、
ほぼ完品の、やっぱりぎりぎり?直径10cmの「盃」らしきものが、
「ウォン安」の名のもとに並んでいたのである。
それにしても・・・猫のやつが引っ掻いたみたいなプアーな高台なのである。
「うーん、日本人たる者、高台には一見識あらねばならぬが、これは・・・。」
とはいえ、あっけらかんとしたこのカチカチの高台が嫌かというと、
それがそうでもないのがひねくれたところで、「誰もがうなる立派な高台よか
軽くて湿っぽくなくて、普段付き合いには丁度いっか♪」などと
都合のよい解釈をしてみたりするのである。

都合のいいのは「発掘したて」というのもそういうことで、どなた様かが
立派に育て上げた盃であれば安泰であるが、そういうものは手が届かないし、
きっと飲んでも私ごときにあっては、人様のお家で飲むような気分だろう。
幸いにして見込みはカセていなかったので、ここはじっくり成長を待つことに。
ボディも厚みがなくっていかにもカジュアルな三島であるけど、碗なりに深い
ところがおりこうなところで、これもやっぱりちょうどその日「一杯」分なのである。
そんな風にして、我が家にとって「これがあれば万事OK」みたいな盃が
立て続けにやってきたのであるけれど、私にとってザンネンなことには、
この三島と昨日の堅手は双子のようなサイズであるので、自然一緒に
使うことになり、三島のほうはのんちゃんの盃と化していることである。
じゃあ出さなきゃいいのだけれど、我が家の備品となるべく育成中なのである
からして、堅手ともどもせっせと使い倒す日々なのであった。
私がこれを使うのは、のんちゃんが呼継の馬盥の唐津で飲むときぐらいである。

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